彼と彼女の場合(仮) 9
こんばんは~♬
本日の更新です。❤
無理やりな感は否めませんがとりあえず…
それではどうぞ~❤
いつもコメントありがとうございます。
わたくし昨日2回目のワクチン接種をし現在、メッ~チャだるいです…( ;∀;)
熱は37度少しを行ったり来たりで大したことはないのですがとにかく打った腕が上がらないのと
上手く説明できないだるさとで機能停止中です…😢
なのでコメントのお返事は後日にさせていただきます。m(__)m
それでは寝ます!(笑)
おやすみなさい~(^^♪
う゛〜
空港では逃げるタイミングがなかった・・
機内から降りる時も降りてからも
ずっと手は恋人繋ぎのままで
前後左右は美作さん達に囲まれていて
その外側はSPさん達に囲まれていて隙がないまま
リムジンに乗せられてしまった
ホテルに着いても支配人さんに出迎えられた時だって恋人繋ぎのまま
もしかしてバレてる?
さっきからそれとなく桜子達に視線を送ってるんだけど
何故かスルーされてるし
逃げるタイミングを見計らいかなり挙動不審な私
あっ!チャンスかも?!
それぞれが部屋の鍵を貰う為に少しだけ包囲網が崩れた!
今だ!
後ろにいた類が少し横にずれたことで
背後に空いた空間
今なら逃げられる!
今までで一番の力で恋人繋ぎの手を振り払い
道明寺の手が少しだけ離れた瞬間
エントランス目掛けて走り出した
後ろから道明寺が怒鳴り声と共に追い掛けてきているのが分かるから
スピードは緩めないままロビーを走り抜け
自動ドアをすり抜け驚いて飛び退いたドアマンさんに目もくれず外へと飛び出し
更にスピードを上げようとした瞬間
目の前に一台のリムジンが停車して
降りてきた人物に万事休す・・・
だってね
道明寺のお母さんなんだもん!
あの病院で会った以来の魔女・・
じゃなくて道明寺のお母さんに
私の足は急停止してしまった
「お逃げになるのかしら?」
挨拶も前置きも何も無しでそう問いかけられてはいそうですとも言えず黙ったままの私に続けられたのが
「案外、意気地なしなのね」
ですって・・・
一瞬、意気地がとかって問題なの?って思ったんだけど
あ〜挑発されてるんだなぁって分かるんだけどね・・
私のこの厄介な性質はあっさりとこの挑発に乗ってしまうの・・
取り合わなきゃいいだけって思うでしょ?
私もね
後になって思うのよ
弁護士って職業柄
世の中ってそんなに単純じゃなくて
立場や環境が違えば見えている景色が180度違うってことだって知っている
だから今だって立ち止まらずさっさと走り去った方がいいって分かってはいるんだけど
私の足は立ち止まる事を選択し
魔女・・じゃなくて!
道明寺のお母さんの言葉に額がピキっと音を立てたと同時に
背後から追いついた道明寺に捕まってしまった
後ろから抱きついてきて目の前のお母さんから
私を隠すように身体を入れ替えてくる道明寺はまず私に怒鳴り
続け様にお母さんにも悪態をつき忙しそうだ
ホテルに着いて油断したつもりはねぇけど
ほんの一瞬だけ意識が逸れたタイミングを見逃さず逃げやがった!
俺の手を振り払い走り出した牧野を追う
ロビーを駆け抜け車寄せの直前で
手を伸ばせばもう少しってところで
目の前に滑り込んできたリムジンから降りてきたババァの姿を見た途端
急停止した牧野を背後から抱え込むように捕まえた
ったく!
油断も隙もねぇ!
ここまで来て尚、逃げようとする牧野
そんなに俺の事が嫌なのかとちょっと凹むけれど
こいつがどんなに嫌がろうとも悪態をつこうとも
俺の気持ちは変わらない
かつて地獄の底まで追い掛けてやる!と宣言した通り
どこに逃げようとも絶対に追い掛けて捕まえてやる!
が
とにかく今は目の前のババァだ!
開口一番
牧野を挑発するババァにあっさりとその挑発に乗る牧野
ババァの逃げるのかの問に
牧野は何も答えない
逃げるのか・・・
なんて問われて
はい、そうです!
って答えればいいだけなのに
何故か私からは否定する言葉も肯定する言葉も出ないまま
だってね
気がついてしまったの
逃げる
逃げてやる!
そればっかりで
逃げてどうするの?
って事を考えていなかったって事に・・
バカでしょ?
分かってる
とりあえず走り出してはみたけれど
私・・ここから何処に行こうとしてたの?
パスポートも持たずそもそもがムリでしょ?!
だとか・・
なんかね
バカじゃん!私!
って感じでちょっと戦意喪失気味
でもね
だからって結婚って事にはならないし
カチンときてることも事実
そんな私に道明寺のお母さんは
「あなた、司を訴えるならわたくしが協力してさしあげますわよ。
司が長年に渡ってそこにいるお友達を使ってあなたをストーカーしていた証拠を
あなたに提供してもよろしくてよ。
但し、訴えたからには今後一切
道明寺とは関わらない事を約束してもらいます」
願ったり叶ったりなんじゃないの?
だって訴える為の証拠が手に入って
尚かつ結婚の話は無くなる
道明寺のお母さんの真意は分からないけれど
これで全て解決なんじゃない?
道明寺は怒ってお母さんに怒鳴っているけれど
本当に訴えるかどうかは別として私は妙に冷静にそう思ったのと同時に
得も言われぬなんだか気持ちの悪い感覚も覚えている
違和感って言うのかな?
この違和感が何処から来ている物なのか確かめたいとも思った
いきなり現れた道明寺と勢いで結婚なんてありえないし
何年にも渡って監視されていたって言うのもありえない
いくら非常識が服着ているような道明寺だとしてもありえないし
記憶が戻っていたことを黙ったままだったってのもありえない
ありえない事だらけ
だから道明寺に対してムカついてるし怒っている
でもね・・・
ここに来て機内で道明寺が言っていた言葉が蘇ってくる
聞いた時はなんて自分勝手なって思ったんだけど
“俺達には時間が必要だったんだ!”って言葉が
ここに来て私の中で大きくなってくる
今の私は道明寺の事を愛しているのかと聞かれれば
分からないと答える
これは本心
ずっと考えたことなかったから
答えとしては嫌いじゃないって言うのが一番しっくりくる
ならもしも・・・
記憶が戻った時すぐに連絡があったとしたら?
・・・・・
答えは明白だ
きっとこうにはなっていない
あの頃の私はきっと今以上に頑なに
道明寺を拒絶していただろう
妥協ってことじゃないんだけど
弁護士として世間の荒波に揉まれ
根っこは変わらないけれど柔軟性は身に付いたと思っている
もしあの頃の私ならNYの道明寺に幾ら説得されたとしても
聞く耳など持たずわが道を行っていただろう
その中には当然、大学の進学の事も入っている
英徳に進学なんてありえなくて
況してや道明寺に学費を出して貰ってなんて
絶対に受け入れられなかっただろうし
もしかしたら私の進路も変わっていたかもしれない
でも実際、私は美作さん達の説得で英徳に進学し
弁護士として働いている
ずっと自分の力で頑張っていると思っていたけれど
実際はみんなに支えられ守られての私だったんだ
その中に道明寺が入っているのか?
入れちゃっていいのか?
微妙だしやっぱりムカついてるんだけど
機内で道明寺が言っていた言葉が蘇ってくる
“お前が頑張っていたから俺もNYで頑張れた”
自分が働いて得たお金で私の大学の授業料を出していたと言った道明寺
全戦全敗だったと笑いながら話していた
上手く行かない日々の中で私だけが
支えだったと言っていた
ムカついてるのよ
ムカついてるしあり得ないって思ってるし
ざけんな!って感じなんだけどね
今はそれだけじゃなくてなんとも表現し難い感情が湧き上がってきているのも事実で・・
少なくとも訴えるって選択肢は無い・・
ん・・・?
無いかな・・・
「どちらにされるのかしら?」
黙ったままの私に道明寺のお母さんが答えを求めてくる
お母さんが何か言う度に道明寺は反抗し怒鳴り返しているけれど
お母さんはそんな道明寺に対しうっとおしそうな表情は浮かべているだけで
視線はずっと私に向けられたまま
だから私も正面からお母さんを見返す
そして
「訴えることはしません。
ですが証拠は全ていただきます」
「訴えないのに証拠が必要なの?」
「はい、離婚する時に有利になるようにしたいので」
「そう、でもあなたも物好きね。
何年もストーカーしていた相手と結婚するなんて」
「ですね。私もそう思います。
でも私、昔、あなたの息子さんに
地獄の底までだって追い掛けてやる!って言われたことがあるんです
あの言葉、どうやら本気だったみたいなので
そうしたら私、今世では彼以外の結婚相手なんて見つけられなくて
来世に掛ける事になっちゃうんです。
そんなの嫌ですから!私は今世でも結婚して幸せになりたいんです!
あっ!でもダメだって思ったらすぐ離婚しますけど。
私、離婚訴訟は得意ですから!」
道明寺は後ろで
“離婚なんてするか!”怒鳴ってるけれど
これは私の本心
「だそうよ、司さん。
あなたこれから相当頑張らないとすぐに離婚されるわよ」
「だから!離婚なんてしねぇ!」
「そう、まぁ、せいぜい頑張りなさい」
そう言うとお母さんは出迎えに出ていた支配人さんと共に
ホテルに入って行ってしまった
私はその後ろ姿に向かって
「これからもよろしくお願いします!
あっ!やっぱりムカつくんでボコボコにしてもいいですか?」
と声を掛けるとお母さんは一瞬だけ立ち止まり
こちらを振り返ると
「あなたの好きにしてよろしくてよ。
但し、お式の前だから顔はお止めなさい」
と言って行ってしまった
自分でもまだよく分かってないんだけど
どうやら私は結婚する事をOKしてしまったようだ・・・
そっか・・・
私
こいつと結婚するんだ・・・

応援ありがとうございます。
本日の更新です。❤
無理やりな感は否めませんがとりあえず…
それではどうぞ~❤
いつもコメントありがとうございます。
わたくし昨日2回目のワクチン接種をし現在、メッ~チャだるいです…( ;∀;)
熱は37度少しを行ったり来たりで大したことはないのですがとにかく打った腕が上がらないのと
上手く説明できないだるさとで機能停止中です…😢
なのでコメントのお返事は後日にさせていただきます。m(__)m
それでは寝ます!(笑)
おやすみなさい~(^^♪
う゛〜
空港では逃げるタイミングがなかった・・
機内から降りる時も降りてからも
ずっと手は恋人繋ぎのままで
前後左右は美作さん達に囲まれていて
その外側はSPさん達に囲まれていて隙がないまま
リムジンに乗せられてしまった
ホテルに着いても支配人さんに出迎えられた時だって恋人繋ぎのまま
もしかしてバレてる?
さっきからそれとなく桜子達に視線を送ってるんだけど
何故かスルーされてるし
逃げるタイミングを見計らいかなり挙動不審な私
あっ!チャンスかも?!
それぞれが部屋の鍵を貰う為に少しだけ包囲網が崩れた!
今だ!
後ろにいた類が少し横にずれたことで
背後に空いた空間
今なら逃げられる!
今までで一番の力で恋人繋ぎの手を振り払い
道明寺の手が少しだけ離れた瞬間
エントランス目掛けて走り出した
後ろから道明寺が怒鳴り声と共に追い掛けてきているのが分かるから
スピードは緩めないままロビーを走り抜け
自動ドアをすり抜け驚いて飛び退いたドアマンさんに目もくれず外へと飛び出し
更にスピードを上げようとした瞬間
目の前に一台のリムジンが停車して
降りてきた人物に万事休す・・・
だってね
道明寺のお母さんなんだもん!
あの病院で会った以来の魔女・・
じゃなくて道明寺のお母さんに
私の足は急停止してしまった
「お逃げになるのかしら?」
挨拶も前置きも何も無しでそう問いかけられてはいそうですとも言えず黙ったままの私に続けられたのが
「案外、意気地なしなのね」
ですって・・・
一瞬、意気地がとかって問題なの?って思ったんだけど
あ〜挑発されてるんだなぁって分かるんだけどね・・
私のこの厄介な性質はあっさりとこの挑発に乗ってしまうの・・
取り合わなきゃいいだけって思うでしょ?
私もね
後になって思うのよ
弁護士って職業柄
世の中ってそんなに単純じゃなくて
立場や環境が違えば見えている景色が180度違うってことだって知っている
だから今だって立ち止まらずさっさと走り去った方がいいって分かってはいるんだけど
私の足は立ち止まる事を選択し
魔女・・じゃなくて!
道明寺のお母さんの言葉に額がピキっと音を立てたと同時に
背後から追いついた道明寺に捕まってしまった
後ろから抱きついてきて目の前のお母さんから
私を隠すように身体を入れ替えてくる道明寺はまず私に怒鳴り
続け様にお母さんにも悪態をつき忙しそうだ
ホテルに着いて油断したつもりはねぇけど
ほんの一瞬だけ意識が逸れたタイミングを見逃さず逃げやがった!
俺の手を振り払い走り出した牧野を追う
ロビーを駆け抜け車寄せの直前で
手を伸ばせばもう少しってところで
目の前に滑り込んできたリムジンから降りてきたババァの姿を見た途端
急停止した牧野を背後から抱え込むように捕まえた
ったく!
油断も隙もねぇ!
ここまで来て尚、逃げようとする牧野
そんなに俺の事が嫌なのかとちょっと凹むけれど
こいつがどんなに嫌がろうとも悪態をつこうとも
俺の気持ちは変わらない
かつて地獄の底まで追い掛けてやる!と宣言した通り
どこに逃げようとも絶対に追い掛けて捕まえてやる!
が
とにかく今は目の前のババァだ!
開口一番
牧野を挑発するババァにあっさりとその挑発に乗る牧野
ババァの逃げるのかの問に
牧野は何も答えない
逃げるのか・・・
なんて問われて
はい、そうです!
って答えればいいだけなのに
何故か私からは否定する言葉も肯定する言葉も出ないまま
だってね
気がついてしまったの
逃げる
逃げてやる!
そればっかりで
逃げてどうするの?
って事を考えていなかったって事に・・
バカでしょ?
分かってる
とりあえず走り出してはみたけれど
私・・ここから何処に行こうとしてたの?
パスポートも持たずそもそもがムリでしょ?!
だとか・・
なんかね
バカじゃん!私!
って感じでちょっと戦意喪失気味
でもね
だからって結婚って事にはならないし
カチンときてることも事実
そんな私に道明寺のお母さんは
「あなた、司を訴えるならわたくしが協力してさしあげますわよ。
司が長年に渡ってそこにいるお友達を使ってあなたをストーカーしていた証拠を
あなたに提供してもよろしくてよ。
但し、訴えたからには今後一切
道明寺とは関わらない事を約束してもらいます」
願ったり叶ったりなんじゃないの?
だって訴える為の証拠が手に入って
尚かつ結婚の話は無くなる
道明寺のお母さんの真意は分からないけれど
これで全て解決なんじゃない?
道明寺は怒ってお母さんに怒鳴っているけれど
本当に訴えるかどうかは別として私は妙に冷静にそう思ったのと同時に
得も言われぬなんだか気持ちの悪い感覚も覚えている
違和感って言うのかな?
この違和感が何処から来ている物なのか確かめたいとも思った
いきなり現れた道明寺と勢いで結婚なんてありえないし
何年にも渡って監視されていたって言うのもありえない
いくら非常識が服着ているような道明寺だとしてもありえないし
記憶が戻っていたことを黙ったままだったってのもありえない
ありえない事だらけ
だから道明寺に対してムカついてるし怒っている
でもね・・・
ここに来て機内で道明寺が言っていた言葉が蘇ってくる
聞いた時はなんて自分勝手なって思ったんだけど
“俺達には時間が必要だったんだ!”って言葉が
ここに来て私の中で大きくなってくる
今の私は道明寺の事を愛しているのかと聞かれれば
分からないと答える
これは本心
ずっと考えたことなかったから
答えとしては嫌いじゃないって言うのが一番しっくりくる
ならもしも・・・
記憶が戻った時すぐに連絡があったとしたら?
・・・・・
答えは明白だ
きっとこうにはなっていない
あの頃の私はきっと今以上に頑なに
道明寺を拒絶していただろう
妥協ってことじゃないんだけど
弁護士として世間の荒波に揉まれ
根っこは変わらないけれど柔軟性は身に付いたと思っている
もしあの頃の私ならNYの道明寺に幾ら説得されたとしても
聞く耳など持たずわが道を行っていただろう
その中には当然、大学の進学の事も入っている
英徳に進学なんてありえなくて
況してや道明寺に学費を出して貰ってなんて
絶対に受け入れられなかっただろうし
もしかしたら私の進路も変わっていたかもしれない
でも実際、私は美作さん達の説得で英徳に進学し
弁護士として働いている
ずっと自分の力で頑張っていると思っていたけれど
実際はみんなに支えられ守られての私だったんだ
その中に道明寺が入っているのか?
入れちゃっていいのか?
微妙だしやっぱりムカついてるんだけど
機内で道明寺が言っていた言葉が蘇ってくる
“お前が頑張っていたから俺もNYで頑張れた”
自分が働いて得たお金で私の大学の授業料を出していたと言った道明寺
全戦全敗だったと笑いながら話していた
上手く行かない日々の中で私だけが
支えだったと言っていた
ムカついてるのよ
ムカついてるしあり得ないって思ってるし
ざけんな!って感じなんだけどね
今はそれだけじゃなくてなんとも表現し難い感情が湧き上がってきているのも事実で・・
少なくとも訴えるって選択肢は無い・・
ん・・・?
無いかな・・・
「どちらにされるのかしら?」
黙ったままの私に道明寺のお母さんが答えを求めてくる
お母さんが何か言う度に道明寺は反抗し怒鳴り返しているけれど
お母さんはそんな道明寺に対しうっとおしそうな表情は浮かべているだけで
視線はずっと私に向けられたまま
だから私も正面からお母さんを見返す
そして
「訴えることはしません。
ですが証拠は全ていただきます」
「訴えないのに証拠が必要なの?」
「はい、離婚する時に有利になるようにしたいので」
「そう、でもあなたも物好きね。
何年もストーカーしていた相手と結婚するなんて」
「ですね。私もそう思います。
でも私、昔、あなたの息子さんに
地獄の底までだって追い掛けてやる!って言われたことがあるんです
あの言葉、どうやら本気だったみたいなので
そうしたら私、今世では彼以外の結婚相手なんて見つけられなくて
来世に掛ける事になっちゃうんです。
そんなの嫌ですから!私は今世でも結婚して幸せになりたいんです!
あっ!でもダメだって思ったらすぐ離婚しますけど。
私、離婚訴訟は得意ですから!」
道明寺は後ろで
“離婚なんてするか!”怒鳴ってるけれど
これは私の本心
「だそうよ、司さん。
あなたこれから相当頑張らないとすぐに離婚されるわよ」
「だから!離婚なんてしねぇ!」
「そう、まぁ、せいぜい頑張りなさい」
そう言うとお母さんは出迎えに出ていた支配人さんと共に
ホテルに入って行ってしまった
私はその後ろ姿に向かって
「これからもよろしくお願いします!
あっ!やっぱりムカつくんでボコボコにしてもいいですか?」
と声を掛けるとお母さんは一瞬だけ立ち止まり
こちらを振り返ると
「あなたの好きにしてよろしくてよ。
但し、お式の前だから顔はお止めなさい」
と言って行ってしまった
自分でもまだよく分かってないんだけど
どうやら私は結婚する事をOKしてしまったようだ・・・
そっか・・・
私
こいつと結婚するんだ・・・

応援ありがとうございます。
スポンサーサイト