Family 14
こんにちは。
昨日の雨凄かったですね…
皆さんのお住まいの地域は大丈夫でしたか？
十分お気をつけてお過ごしくださいませ。
本日は『Family』です🎶
司君お怒りです…
それではどうぞ～✴
私信です。
☆様
こんにちは。
コメントありがとうございます。
ご心配ありがとうございます。
これからもマイペースでやって行こうと思っています♥
雛ちゃん可愛いですか？💕ムフフ♥
ある意味、最強キャラなのでブンブン振り回してくれると思います！
リムジンがオフィスビルに近付いてくる
まださっきの三番目発言から完全には回復してないが
とりあえずいつものポーカーフェイスを呼び出し顔に貼りつける
「健！リムジンから降りたらマスコミが群がってくるけど怯むなよ！
俺の息子なんだから堂々としてろよ！」
「分かってるって！父さんこそ転けたりしないでよ！」
生意気な事をほざいてニヤリと笑う健の頭を一撫でしてから
リムジンから降りると途端にマスコミが群がってきて目の前でフラッシュが光る
シャッターを切るバシャバシャと耳障りな音と共に纏わりついてくる記者の声を
弾き飛ばすように歩を進める
周囲ではビルの警備員とＳＰがマスコミを押し退けるように道を開ける
すぐ後ろにはＳＰに抱き抱えられるような体制で健が続いている
なんとかビルの中に入ると振り返り後ろに続いている健へと腕を伸ばし
体ごとこちらへと引き寄せた
「大丈夫か？」
「うん、なんとかね」
会話をしながらも歩を止める事なく進め
重役専用エレベーターに乗り込んだ
調印式まではまだ時間がある
俺は二日休んだツケがデスクの上に積み上げられていて
そろれらの処理に追われていた
調印式の一時間程前になって藤城側から
社長の体調不良を理由に調印式の延期を申し出てきやがった
「ざけんな！
悪いのは体調じゃなく頭だろーが！？」
手にしていたファイルごと怒りを目の前の西田にぶつけるけど
西田は微動だにせず
西田の肩口に当たったファイルからバラバラと書類が散らばり落ちた
「書類は大切に扱いくださいませ」
眉一つ動かす事なく床に散らばる書類を拾い集めた再び俺のデスクに置いた西田
「この状況でタダで延期してもらおうなんて考えてねぇよな？
藤城はどう落とし前つけるつもりなんだ？」
「はい、最後まで折り合いが付かず今回の案件から外しました
大型バッテリーに関しましてこちら側の条件を全て呑むと提案がありましたので
先ほど法務部にその旨、指示を出しました。
そして麗奈様の発言に関しましては司様とつくし様に正式に謝罪したいとの申しでも受けておりますが。
いかがいたしましょう？」
麗奈の父親も記事までは娘の戯れ言に乗っかりあわよくばと考えていたようだか
流石に先ほどの屋敷の前でマスコミ相手に演じた失態までは想定外で
ほぼ生放送で全国に流れてしまった娘の醜態
すぐに対応したようだが時間的に開いたばかりの東京市場が反応して
取引開始直後から藤城の株価が前日に比べ一気に３割も下落している
藤城も道明寺と同じく同族経営だが
以前から一族の中で経営権を巡っての派閥争いもあり
今のところ会長であるの人脈と神通力で同族経営が成り立っている
そんな中の娘の失態に婿養子である麗奈の父親の立場も一気に危うくなる
麗奈の父親は直ぐ様、
“娘は現在、精神的に不安定な状態で世間の皆様に
多大なる混乱とご迷惑をおかけした事を大変申し訳なく思っております。
また道明寺氏を始めそのご家族様、ひいては道明寺ＨＤに多大なる
ご迷惑をおかけした事を謝罪いたします。”
と声明文を出してはいたが
後の祭り
分かってねぇみてぇだけど
お前らババァまで怒らせたんだぜ！
「それだけでこっちが納得すると思ってんのか？！」
「甘い考えですが藤城側はそのように考えているようですので
今はそのように思わせておくのが得策かと」
確かに西田の言う通りなのかもしれない
納得は出来ねぇが今はまだ藤城のジジィの力も侮れない
これから少しずつ時間を掛けてゆっくりと
この世から藤城を消してやる！
そう結論には達したが怒りが治まったわけじゃねぇ！
イラつく感情がそのまま体の動きに現れる
右足が小刻みに上下し指先はデスクの上で耳障りなリズムを刻む
イライラがピークに達し再び西田に声を上げそうになったタイミングでノックがして健がオフィスへと入ってきた
「父さん？母さんから電話なんだけどさ…なんかパニクっててよく分かんないから代わってくんない？」
イラつく俺とは対照的にのんびりとした声で携帯を差し出してきた健
その携帯を受け取り耳に近づけると聞こえてきたのはパニクっているつくしの声だった
「パパ？パパ？！パパ！」
パしか言ってねぇ…
「あぁ、どうしたんだ慌てて？
なんかあったのか？」
「パパ！あのね…大変なの！」
「分かったから！落ち着けって！」
「だからね！あたしビックリしちゃって！慌てて電話掛けちゃったんだけど！」
「それは分かったから！落ち着いて順序立てて話せって！」
「わ、分かった！あ、あのね…お、驚かないでね！ってか…あたしがすっごく驚いちゃってるんだけどね…あたしね…」
この後に続けられた言葉に思わず息を呑んだ
応援ありがとうございます。
昨日の雨凄かったですね…
皆さんのお住まいの地域は大丈夫でしたか？
十分お気をつけてお過ごしくださいませ。
本日は『Family』です🎶
司君お怒りです…
それではどうぞ～✴
私信です。
☆様
こんにちは。
コメントありがとうございます。
ご心配ありがとうございます。
これからもマイペースでやって行こうと思っています♥
雛ちゃん可愛いですか？💕ムフフ♥
ある意味、最強キャラなのでブンブン振り回してくれると思います！
リムジンがオフィスビルに近付いてくる
まださっきの三番目発言から完全には回復してないが
とりあえずいつものポーカーフェイスを呼び出し顔に貼りつける
「健！リムジンから降りたらマスコミが群がってくるけど怯むなよ！
俺の息子なんだから堂々としてろよ！」
「分かってるって！父さんこそ転けたりしないでよ！」
生意気な事をほざいてニヤリと笑う健の頭を一撫でしてから
リムジンから降りると途端にマスコミが群がってきて目の前でフラッシュが光る
シャッターを切るバシャバシャと耳障りな音と共に纏わりついてくる記者の声を
弾き飛ばすように歩を進める
周囲ではビルの警備員とＳＰがマスコミを押し退けるように道を開ける
すぐ後ろにはＳＰに抱き抱えられるような体制で健が続いている
なんとかビルの中に入ると振り返り後ろに続いている健へと腕を伸ばし
体ごとこちらへと引き寄せた
「大丈夫か？」
「うん、なんとかね」
会話をしながらも歩を止める事なく進め
重役専用エレベーターに乗り込んだ
調印式まではまだ時間がある
俺は二日休んだツケがデスクの上に積み上げられていて
そろれらの処理に追われていた
調印式の一時間程前になって藤城側から
社長の体調不良を理由に調印式の延期を申し出てきやがった
「ざけんな！
悪いのは体調じゃなく頭だろーが！？」
手にしていたファイルごと怒りを目の前の西田にぶつけるけど
西田は微動だにせず
西田の肩口に当たったファイルからバラバラと書類が散らばり落ちた
「書類は大切に扱いくださいませ」
眉一つ動かす事なく床に散らばる書類を拾い集めた再び俺のデスクに置いた西田
「この状況でタダで延期してもらおうなんて考えてねぇよな？
藤城はどう落とし前つけるつもりなんだ？」
「はい、最後まで折り合いが付かず今回の案件から外しました
大型バッテリーに関しましてこちら側の条件を全て呑むと提案がありましたので
先ほど法務部にその旨、指示を出しました。
そして麗奈様の発言に関しましては司様とつくし様に正式に謝罪したいとの申しでも受けておりますが。
いかがいたしましょう？」
麗奈の父親も記事までは娘の戯れ言に乗っかりあわよくばと考えていたようだか
流石に先ほどの屋敷の前でマスコミ相手に演じた失態までは想定外で
ほぼ生放送で全国に流れてしまった娘の醜態
すぐに対応したようだが時間的に開いたばかりの東京市場が反応して
取引開始直後から藤城の株価が前日に比べ一気に３割も下落している
藤城も道明寺と同じく同族経営だが
以前から一族の中で経営権を巡っての派閥争いもあり
今のところ会長であるの人脈と神通力で同族経営が成り立っている
そんな中の娘の失態に婿養子である麗奈の父親の立場も一気に危うくなる
麗奈の父親は直ぐ様、
“娘は現在、精神的に不安定な状態で世間の皆様に
多大なる混乱とご迷惑をおかけした事を大変申し訳なく思っております。
また道明寺氏を始めそのご家族様、ひいては道明寺ＨＤに多大なる
ご迷惑をおかけした事を謝罪いたします。”
と声明文を出してはいたが
後の祭り
分かってねぇみてぇだけど
お前らババァまで怒らせたんだぜ！
「それだけでこっちが納得すると思ってんのか？！」
「甘い考えですが藤城側はそのように考えているようですので
今はそのように思わせておくのが得策かと」
確かに西田の言う通りなのかもしれない
納得は出来ねぇが今はまだ藤城のジジィの力も侮れない
これから少しずつ時間を掛けてゆっくりと
この世から藤城を消してやる！
そう結論には達したが怒りが治まったわけじゃねぇ！
イラつく感情がそのまま体の動きに現れる
右足が小刻みに上下し指先はデスクの上で耳障りなリズムを刻む
イライラがピークに達し再び西田に声を上げそうになったタイミングでノックがして健がオフィスへと入ってきた
「父さん？母さんから電話なんだけどさ…なんかパニクっててよく分かんないから代わってくんない？」
イラつく俺とは対照的にのんびりとした声で携帯を差し出してきた健
その携帯を受け取り耳に近づけると聞こえてきたのはパニクっているつくしの声だった
「パパ？パパ？！パパ！」
パしか言ってねぇ…
「あぁ、どうしたんだ慌てて？
なんかあったのか？」
「パパ！あのね…大変なの！」
「分かったから！落ち着けって！」
「だからね！あたしビックリしちゃって！慌てて電話掛けちゃったんだけど！」
「それは分かったから！落ち着いて順序立てて話せって！」
「わ、分かった！あ、あのね…お、驚かないでね！ってか…あたしがすっごく驚いちゃってるんだけどね…あたしね…」
この後に続けられた言葉に思わず息を呑んだ
応援ありがとうございます。
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