fc2ブログ

Black Lilly 26

こんにちは。😊
本日も『Black Lilly』です。🎵
え~意外な展開です・・
それではどうぞ~❤






私信です。
☆様
こんにちは~❤
コメントありがとうございます。(≧▽≦)
返事が遅くなってごめんなさい。m(__)m
もう一人は・・意外な人でした!



















日が暮れ始めた頃に降り出した雪は勢いを増し
あっという間に辺りを真っ白に染めている

昼間に出かけた時に出来る限り周辺の地理を頭に入れ
今夜こそは脱出出来るチャンスをと思い頭の中でシミュレーションを重ねていた

そんな時、車が近づいてきたのが分かった

建物の周囲は舗装されてなくて砂利道だから車が近づいてきたらすぐに分かる

窓に近づき様子を伺うとこの建物の敷地に一台の車が入ってくるのが見えた

誰かが来た

仲間だろうか?

車から降りてきたのはあの男性と同年代の男性が一人だけ

車から降りると躊躇することなくこの建物に入って行った

やっぱりまだ仲間がいた

一気に緊張感が増しギュッと握りしめた手が震える


しばらくして廊下に足音が響き乱暴にドアが開けられ
さっき現れた男性が部屋へと入ってきた

そしてその後ろからはあの男性が追いかけるように部屋へと入ってきた


乱暴に開けられたドアの音と乱暴な男性のふるまいに恐怖で立ち尽くすわたしの腕を掴むと
部屋から連れ出そうとした見知らぬ男性

そして意外な事にあの男性はそれを止めようとしている

”おぃ!待てよ!”

部屋から連れ出されたあたしの後を追いかけ
ダイニングへと入ってきた男性は
あたしと見知らぬ男性との間に割って入るように身体を入れてきて
あたしの腕を掴む見知らぬ男性の手を振りほどき自らの方へと引き寄せた


「待てって言ってんだろ!
彼女をどうするつもりだ!?」


「どうするも、最初に話してあっただろーが!
邪魔すんな!」


再びあたしを掴もうと伸ばされた見知らぬ男性の腕を
寸での所でかわしまるであたしを隠すように自らの背後へと引っ張った男性


「オイ!邪魔すんなっていってんだろーが!
お前、今頃んなって怖気づいてんじゃねぇーぞ!」


「怖気づいてなんてない!
彼女は記憶を失くしてるんだ!
自分が誰なのかも分かってない!」


「ふん!お前、そんな言葉信じてんのかよ!?
バカじゃねぇーのか!?とにかく協力しねぇーならそれでも構わねぇーけど
邪魔だけはすんな!どけ!祐輔!」


「ど、どかない!
乱暴な事はしないって約束だったよな?
それなのに!海を殺したのはお前だよな?!彰人?!」


「あぁ、それがどうした?
あんな女、お前だって殺したいと思ってただろーが?!」

「だからって!殺すことなかっただろ!
それにあの火事だって!火をつけたのもお前だよな?!」

「祐輔?さっきからごちゃごちゃと煩せぇーな!
お前はなにが言いたいんだよ!?
とにかくその女、さっさとこっちによこせ!」

「だ、だめだ!
お前は嘘をついた!海を殺さないはずだったのに!
先に裏切ったのはお前の方だ!」


「裏切ってねぇーよ!
むしろ今、裏切ってんのはお前じゃねぇーかよ!?
あんまり俺を怒らせるな!ほら!その女こっちに渡せ!」

「い、嫌だ!」

「ほら!さっさとしろよ!」

「だ、だめだ!」

「ったく、めんどくせぇー男だな」

二人の会話は全く読めないんだけど

とにかく彰人と呼ばれている男性が
海ちゃんを殺した犯人だって事は分かった

そしてこの男性があたしを
この人から助けようとしてくれていることも・・

どうしてこの男性がここにきて
あたしを助けようとしているのかは分からないけれど
とにかく目の前のこの人は殺人犯で
この人に捕まるわけにはいかないと思った


あたしを隠すように壁に沿ってゆっくりと動く男性に合わせて動く

その動き合わせるようにじりじりと
にじり寄ってくる彰人と呼ばれている男性

めんどくさいと言ったこの人が着ていたダウンジャケットのポケットから
折り畳み式のナイフを取り出しこちらへと向ける


「お前まで殺したくないんだ、祐輔。
だから大人しくその女をこっちへ渡せ!」


「嫌だ!
もうこんな事は止めにしよう!なぁ、彰人!
今ならまだ間に合うから!彼女を解放して二人で海外に逃げよう!」

「じょうーだんじゃねぇーよ!
俺はすでに人を殺してんだぞ!
それにこの女を解放したところで世界中どこに逃げたって
今さら道明寺からは逃げきれねぇーよ!」

「そ、そんなことない!」

「あるんだよ!第一、こいつに顔を見られてんだろーが!」

話しながらも間合いを詰めてくる彰人と呼ばれている男性

向けられている切っ先から逃れるように壁伝い移動するあたしと男性

少しづつ

少しづつ

その間合いが詰まり

逃げ場が徐々に狭くなる

絶体絶命の状況










”牧野様を巡って男達が揉めているようです!”


“仲間割れかもしれません!”


“あっ!男がナイフを持っています!”

刻々と入ってくるSPからの報告

ナイフをとの報告に4人同時に
建物に向かって走り出した瞬間
イヤホンマイクから西田の声が


“男の身元が判明いたしました。
男は以前、牧野様をストーカーしていた瀧口の兄です!”


走りながら聞いた報告に4人共に
一瞬だけ足を止めたがそれも一瞬だけで
すぐにまた走り出した

俺達が走り出したのに気付いたSPが先回りし
鍵が掛けられていた玄関ドアの鍵を破壊する

ドアを開けた瞬間

中から牧野の悲鳴が・・


“キャーー”


という牧野の悲鳴と中を監視していたSPの

“白石祐輔が男に刺されました!”

の声が同時に響いてきた










応援ありがとうございます。
スポンサーサイト



kirakira
Posted bykirakira

Comments 2

There are no comments yet.

-  

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2022/02/06 (Sun) 20:46 | EDIT | REPLY |   
kirakira

kirakira  

き〇粉様

こんばんは~😊
コメントありがとうございます。🎵

ハイ!正しくですね!
チラッとしか登場していなかったのに意外と重要なキャラでした~!(笑)

2022/02/08 (Tue) 21:15 | EDIT | REPLY |   

Leave a reply