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吾亦紅 5

こんばんは~(#^.^#)
本日も『吾亦紅』です。🎵
急展開です!
それではどうぞ~❤





私信です。
☆様
こんばんは~🌙
コメントありがとうございます❣(^^♪
ハイ!椿さんに似のメッチャ美人さんです!❤

















「とりあえず牧野に連絡してみてくれないか?」


時間的、滋と桜子が牧野達と合流しているころだと思ったが

とりあえず牧野達の無事を確認したくて
総二郎に牧野に連絡を入れるように言った


「あぁ、分かった」



俺の言葉に総二郎はすぐにスマホを取り出し
牧野へと掛けている


暫くの呼び出し音の後
電話に出た牧野


スマホから漏れ聞こえてくる声からは
緊張感は感じられない


“もしもし?”


「おぅ、今、どこだ?」



“今?えっーと・・大通り公園の近くのレストランで
滋さん達とランチしてるけど
どうしたの?”



「そうか、明日香も一緒か?」



“ん?明日香?
明日香はさっきまで一緒だったんだけど
病院から連絡が来てなんか急にちょっと来てくれとか言われて
行っちゃったから今は真だけだけど・・
明日香になんか用だったの?”



「いや、そういうわけじゃねぇけど
呼び出しなんてよくあんのか?」



“う~ん、珍しいみたいよ。
明日香も理由を聞いてたけど
婦長さんからとにかく来てくれって言われて
何かミスしたかなぁって言いながら
出掛けて行ったから・・
でもそれがどうかしたの?
なにかあったの?”



「いいや、特に用ってわけじゃねぇから・・
お前らも気をつけて帰ってこいよ」



”うん、ありがと。
じゃぁ、また後でね”


「おぅ」


牧野との会話を聞きながら
総二郎の表情を見ていた



総二郎は明日香が牧野達と一緒に居なかった事に不信感を抱いているようで


牧野との電話を切ったすぐ後に
明日香へと電話を掛けようとしている所に
俺のスマホが鳴った


掛けて来たのは司の動きを探らせていたSPからで
電話に出るとすぐに


”道明寺の秘書とSPが病院前で明日香様に接触しました!”


”あ!明日香様は抵抗されていますが道明寺のSPによって
無理やり車へと押し込まれました!”


立て続けに飛び込んできた言葉に慌ててスマホをスピーカーにした


”追跡します!”


”ただいま市内を走行中です!
あちら側には気付かれていないと思いますので
このまま追跡を続けます!”



刻々と入ってくる情報

緊迫した様子のSPの声

総二郎は慌てて明日香のスマホを呼び出しているが応答は無い

それどころか電源を切られてしまったようで繋がらなくなってしまった



「ヘリ用意した。
10分ほどで来る」


類だった


類はSPからの報告を聞きながら


ヘリの手配をし桜子に連絡を入れていた



「クソッ!司の奴!なに考えてんだ!?
オイ!あきら!司の番号教えろ!」



明日香が道明寺の人間によって連れ去られたと聞いた総二郎が
俺の胸ぐらを掴む勢いで迫ってくるのを押し戻しながら


「ちょっと待て!」


「これが待ってられるかよ!
明日香が連れ去られたんだぞ!
俺の娘なんだぞ!クソッ!司の奴!
明日香に指一本でも触れてみろ!ぶっ殺してやるからな!」


「分かってるから!ちょっと落ち着け!
今のお前が司に何を言ってもあいつは聞く耳なんて持たねぇだろうし俺達だって同じだ!
あいつが何を考えてんのかは分かんねぇけど
今の司は誰の言葉も聞かねぇーと思うぞ!
とにかく類がヘリを手配したから
それで札幌まで飛ぶぞ!
香菜子はまだ学校か?」



「あぁ、後一時間程で帰ってくる」



「だったらここに俺のSPを残して行く。
香菜子を後から連れてくるように言っておくから
お前もとりあえず準備しろ!」



「あぁ、分かった!」





あきらのSPからの報告に瞬間的に頭に血が上り
冷静な判断が出来なくて
思わず前に座るあきらに掴みかかる勢いで
司の連絡先を聞いた俺をあきらが冷静に制した


ぶっ殺してやる!

自分の中にまだこんな感情が残っていたのには驚いたが
本心だった

明日香に指一本でも触れた奴は全員ぶっ殺してやる!

明日香は俺の大切な娘だ

血は繋がっていないが

ずっと明日香の成長を見守ってきたのは俺だ!



それを突然

血が繋がっているからという理由だけで
今さらしゃしゃり出てくるなんて俺は認めねぇからな!

つくしと明日香を捨てたのは奴の方だ!

例えどんな理由があろうとも今さらあいつなんて必要ねぇ!


上着とスマホだけを掴み
類が呼んだヘリが白樺の林を爆風で巻き込みながら着陸すると
すぐに三人で乗り込んだ


離陸してからもあきらのSPからは逐一報告が入っている


どうやら明日香を連れ去った奴らは
札幌のメープルへと向かっているらしい


札幌までは10分程だが流石にメープルのヘリポートに着陸するわけにはいかず
近くにある花沢のビルのヘリポートへと降り立ちそこから車でメープルへと向かった


メープルの正面玄関から堂々と入って行くと
類から連絡を受けた桜子がつくし達と俺達を待っていた



「総二郎!」



「あぁ、分かってる。
落ち着け、大丈夫だから」


こんな場所で騒ぐわけにもいかず
俺を見つけて駆け寄って来たつくしを落ち着かせる



「今から明日香を取り戻してくるから
お前は桜子達とちょっとここで待ってろ」



「西門さん・・」


「ニッシー・・」


「あぁ、分かってる。
大丈夫だから、つくし達を頼んだぞ。
それからお前らの旦那借りるぞ!」



「分かってる!つくしの事は任せて!
あたしと桜子で絶対に守るから!
ニッシーも気をつけてね!」


「あぁ、分かってる。
頼んだぞ!」




そう話し三人で司の部屋への専用エレベーターへ向かおうとした時
支配人が慌てた様子で駆け寄ってきた



「美作様、花沢様。本日はお越しいただきありがとうございます。
本日はどのようなご用件でこちらに」


言葉は丁寧だが俺達の進路を塞ぐように立ちはだかる支配人に対しあきらが


「司に会いに来ただけだから邪魔すんな」



「司様は本日はこちらにはご滞在ではございませんが
もしお部屋をご所望でございましたらすぐに手配させていただきますのでこちらへどうぞ」


どうしても俺達を司の元へは行かせたくない様子の支配人


額に汗しながら必死で俺達を止めている

その支配人に対してあきらは


「司がここにいるのは分かっているし
今しがた司の元に若い女性が連れて来られてるのも分かっている
大事にしたくないからどいてくれないか?」



「いえ、司様はこちらには・・なっ!?」


あくまでもしらを切り通そうとする支配人に対して
あきらがポケットに突っ込んだままだった右手を周囲から隠すようにそっと出した


「支配人、あんたが司からなんて命令されてるかは知らねぇけど
俺達に脅されて仕方なくって言えばいいから分かるよな?」



「・・・は、はい・・」



あきらの右手に握られていたのは
昔からあきらが護身用にと持っていた拳銃


その銃口を支配人の腰辺りに押しつけ笑いながらそう言ったあきら


支配人も流石に諦めたのだろう
専用エレベーターのボタンを押した



到着したエレベーターに乗り込んだのは
俺達三人とあきらのSPというより用心棒に近い風体の男が三人


合計六人


恐らくエレベーターが到着し扉が開いたと同時に
司のSPが待ち構えているだろうから六人でも苦戦するだろう


エレベーターが上昇を始めた



「お前、まだそんな飛び道具持ち歩いてんのかよ?」


「あぁ、なにかと物騒な世の中だからな」


「お前が一番物騒じゃねぇかよ」


「でも役にたっただろ?」


「まぁな」



「でもまだ油断すんなよ。
きっと扉が開いた瞬間、司んとこのSPが飛びかかってくんぞ!
ケガしねぇように今のうちに足の筋伸ばしとけよ!」


「うるせぇーよ!
まだそんな鈍ってねぇーよ!」


「ウソつくな!
緩みまくりのカフェのオヤジのクセに」


「お前らこそケガすんなよ!」



ポンと小さく音が鳴り開いたドアの向こうには案の定・・



明らかに戦闘態勢の屈強なSPが待ち構えていて
その数ざっと見ただけで10人ほど


数では圧倒的に不利な状況だが
こうなった以上はヤルしかない


飛び道具が卑怯だとか言っている場合じゃねぇから
全面的に押し出しながらSPを牽制しエレベーターから降りる













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kirakira
Posted bykirakira

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2022/04/08 (Fri) 20:45 | EDIT | REPLY |   
kirakira

kirakira  

き〇粉様

こんにちは~😊
コメントありがとうございます❣(^^♪

ハイ!でも皆さんもういいお歳なのでケガが心配です!(笑)
今回の司君は本当にヒドイ男なんです!

他でって言うのはそう思いますよね!
でも司君の中にはやっぱりまだつくしちゃんがいるんです・・
だったら浮気すんな!って感じですけど(笑)
昔とは違いますがまだ彼の心の中にはつくしちゃんがちゃんと存在しているんです・・

2022/04/09 (Sat) 17:16 | EDIT | REPLY |   

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