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プリズム 18

こんにちは~(^▽^)/
本日は『プリズム』です。🎵
少し短いですが・・<(_ _)>
それではどうぞ~❤






私信です。
☆様
こんにちは~❤
コメントありがとうございます❣(^^♪
ハイ!寧ろ率先して飛び込んでます!(笑)
神経質なのでお薬は常に持ち歩いてるはずです!(笑)






















あの後すぐに部屋に戻って今は一人


タマさんは診察の後すぐに道明寺に連絡しようとしてたんだけど

あたしが自分の口から話したいからと止めてもらっていた


部屋で一人


なんとなく落ち着かなくて


それに気付けばもう夕方


窓の外は薄っすらと暗くなってきている


思い返せば今日はお昼も食べていない


あんまり食欲は無いんだけど


赤ちゃんのためには何か口に入れないと思い


夕飯の支度でもしようと立ち上がりキッチンへと入った



冷蔵庫の中にはタマさんが沢山の食材を入れてくれているから

とりあえず目についた物を出してはみたんだけど


メニューが決まらない



それに道明寺が食べるのかも分からない


彼も食べるならそれなりの物を作らないとだし


でも食欲は無いし


メニューも決まらないしで


冷蔵庫から取り出したニンジンと里芋と睨めっこしながら

とりあえずお米を洗って炊飯器にセットし


ニンジンと里芋にごぼうにこんにゃくに鶏肉


筑前炊き?


とりあえず鍋に入れて煮込む



アクを取りながらグツグツといい匂いが漂い始め

味のチェックをしようとオタマで出汁をって時に



「タマは帰ったのか?」



突然、後ろから声がして


驚いて手にしていたオタマを落としてしまった




床はクッションフロアになっているから音はあんまりしなかったんだけど

大袈裟に驚いたあたしに驚いた道明寺が慌てて駆け寄ってきた




「大丈夫か?!」



「あっ、うん、大丈夫。
ごめん・・びっくりしちゃって・・あのさ・・おかえりなさい・・
あのさ・・ちょっと・・話しがあるんだけど・・」




「あぁ、なんだ?ここで聞くか?」



「ううん・・あっちでお願い」




なんだかシリアスな感じになってるんだけど


さっきまでグルグルしてたのを


いざとなると言葉にするのが難しくて


コンロの火を消して


道明寺のスーツの袖口を引っ張り


彼をリビングのソファーへと連れて来た



彼だけをソファーに座らせて

あたしは彼の前に立つと

彼はあたしに座らないのかと聞いたけれどあたしは



「いいの、話したい事があるから聞いてくれる?」


そう答えて一歩彼の方へと踏み出した



「あぁ、分かった」



と答えてくれた彼は真正面に立つあたしの腕を掴むと

更に一歩近くへと引き寄せた




「あのね・・今日、タマさんが来てくれて・・」


「あぁ」



「それで今日までの事を話したの・・」



「そうか、タマも驚いてただろう?」



「うん、あんたもタマさんに何も話してなかったんだね?」



「あぁ、記憶の事は気が付いてたみてぇだけど
俺からは直接話してはなかった」



「そうだったんだ・・
だからねタマさんびっくりしてた・・」


「だろーな」


「うん、それでねタマさんにあんたが言ってた事を話したの・・」


「俺が言ってた事?」


「うん、正夢とかって話し・・」


「あぁ、あれか」


「うん、そしたらね・・」


「そしたら?」


「タマさんに病院に連れて行かれた・・」


「はぁ?!お前、病院行ったのか?」


「うん・・あたしはあんたがまたバカなこと言ってるんですよ・・ってぐらいの感じだったんだけど・・
タマさんは本気で信じちゃってて・・病院に行ってきた・・」



「それで?結果は?俺が言った通りだっただろ?」



「・・・・・・・うん」



自信満々にニヤリと笑ってそう言った道明寺に小さく頷いただけのあたし


そして道明寺はそんなあたしの腕を引き寄せると

膝の上に横抱きに抱き上げて


「オイ!りん!聞こえてるか?パパだぞ!」


あたしのまだぺったんこのお腹に話しかけている道明寺



「まだ聞こえないわよ。
それに性別だって女の子とは限らないし」


「いいや!絶対にりんだ!」



女の子で尚且、夢に出てきたりんちゃんだと譲らない道明寺


そんな彼の様子に自然と涙が溢れてきた



「どうしたんだ?!
どっか痛いのか!?」



泣いてるあたしに慌てている道明寺


そんな彼が少し可笑しくて泣き笑いになるあたし



「ううん、違うの・・なんかね・・自分でもよく分からないんだけど・・
ここのところ色々あり過ぎて・・ずっと不安だったんだけど・・」



具体的に何が不安だったのかと問われれば


あたしは全部と答えるだろう


結婚を考えていた人に騙されていた事が分かって不安だった


その相手の奥様を知らず知らずの内に傷付けていた事が不安だった



そして慰謝料を請求されてしまった事も不安だったし


この先、会社に居づらくなる事も不安だったし


その事で滋さんにも迷惑を掛けてしまうんじゃないかって不安だった


それにね一番の不安は


道明寺の事


酔っ払った勢いとはいえ


らしくない行動で


あたし的には有り得ない行動だったし



なにより前の人との問題が何も片付いていないのに

次は道明寺となんて虫が良すぎるんじゃないかって不安だったし


道明寺にまで迷惑を掛けるんじゃないかって不安だった



そしてそんな不安の全てを凌駕する妊娠


あたしのお腹に道明寺の赤ちゃんがいるって事実は

嬉しい感情よりも恐怖の感情の方が勝っていて不安だった



道明寺の立場を考えると結婚の相手はそれなりの家柄のお嬢様じゃないと・・


実際、あの頃は人間性じゃなく家柄や親の職業で反対されていたから


今度もまたって不安が付きまとっていて



あっさりと認められるわけないって考えてしまう自分がいる



そんな色々の不安が

お腹に話しかけている道明寺を見て涙となって

あたしの中から溢れ出してきた



「バカじゃねぇの、お前?」



「なっ!?」



「だってそうだろ?
今さらババァなんて関係あるかよ!?
俺を何歳だと思ってんだよ?!」



「歳なんて関係ないでしょ?」



「ねぇよ!今は俺の方が立場は上だ!
それに今さらババァがごちゃごちゃ言ってきたら道明寺ごと捻り潰して終わりだし
ババァもそれが分かってるから口出しなんてしてこねぇーよ!
それでもお前が不安なら先にババァ潰しとくか?」




物騒な言葉に慌てて首を横に振る



「んだよ?ほんとにいいのか?
ババァなんて朝飯前だぞ!
親父の方はちょっと時間が掛かるかもしれねぇけどな!」



「わ、分かったから!
そんな事しなくて大丈夫だから!」




「そうか。でも嫌な事があったらすぐに言えよ!
絶対に隠すなよ!」


そう言った道明寺の表情がマジすぎて・・



「・・・・う、うん・・分かった・・」



って答えたけど・・




絶対、何があっても言わないでおこうと密かに心に誓う


じゃないとマジで何するか分からないもの・・















応援ありがとうございます。
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kirakira
Posted bykirakira

Comments 2

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2022/10/17 (Mon) 20:18 | EDIT | REPLY |   
kirakira

kirakira  

パ○ちゃん様

こんばんは~❤
コメントありがとうございます。🎵
返事が遅くなってごめんなさい。m(__)m

はい!サスペンス一転ほのぼの展開です!(笑)
でも当初はほのぼのコメディー展開だったので元に戻った?感じです❣(^^♪

もうちょっとお騒がせな展開を考えてはみたのですが・・上手く出て来ず
ちょっとあっさりテイストですがこのままほのぼの展開です!

2022/10/19 (Wed) 18:04 | EDIT | REPLY |   

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