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赤風信子 2

こんばんは~🌙
本日も『赤風信子』です。🎵
ここまで色々と謎のままですが追々分かってくるので
気長にお付き合いいただければと思っております❣(^^♪
それではどうぞ~❤









私信です。
☆様
こんばんは~(^▽^)/
コメントありがとうございます。🎵
返事が遅くなってごめんなさい。m(__)m
ハイ!あかかぜのぶこさんです!(笑)




葉◯様
こんばんは~🌙🌃
コメントありがとうございます❣(^^♪
返事が遅くなってごめんなさい。m(__)m
うっ!それはまた・・大変でしたね・・
痛みなど吹き飛ばせるような楽しいお話しにしますね❤
まだ色々と謎ばかりですが追々分かってくると思いますので
最後までお付き合いいただければと思っております!
































どうしてレポートを諦めなきゃならないのか?


疑問だが・・


総二郎は俺のそんな疑問には興味は無いようで



「おっ!やっと来たな!」




とラウンジの入口付近へと視線を流した


その視線を追いかけると


入口付近には桜子の姿が


“知ってそうな奴を呼び出しといた”


耳打ちしてきた総二郎




桜子は司と牧野に一瞬だけ視線を向けただけで

そのまま真っすぐに俺達の所へと上がってきた




「よっ!遅かったな!」



「そうですか?
でも大急ぎで来たんですけど」



「で、あの原因はなんだ?」




総二郎は視線だけを司達の方へと向けると

桜子はニヤリと悪い笑みを浮かべ




「まずは喉が乾きましたの」



と俺の方を見ながらそう言った



「おぉ・・・俺か?」



「えぇ、カモミールティーをお願いします」



「おぉ・・」



なんだかよく分からないが


桜子の為にカモミールティーを持って来させると


“ありがとうございます”



とカモミールティーを一口飲んだ後

脇に置いていたバッグからスマホを取り出し


何度か画面をスワイプし


その画面を俺達の方へと向けた




「原因の一端はこれですわ」



「ん?コレって司か?」




「えぇ、先日、皆さんもご出席されたパーティーの物ですわ」



桜子に見せられたのは

先月、ロンドンで出席したあるパーティーの写真


世界中から俺達みたいなのを集めたパーティー


数年に一度開かれていて

ここに招待されるのはかなりのステータスとなっている


パーティーにはヨーロッパだけではなく

各国の王室も招待されていて


ポッと出の新興財閥や

マネーゲームで成り上がっただけの成金なんかは

全く相手にされない




まぁ、早い話


歴史に裏打ちされた特権階級層の若い奴らの

世界規模での出会いの場みたいな感じだ



そのパーティーに招待されて出席していた俺達


当然、滋も桜子も招待されていて一緒に出席していた


その時の写真を見せられたけれど


俺の中でその写真と今の状況が全く結び付かない



「これがどうした?
単なる写真だろ?」



「えぇ、単なる写真ですわ」



さっぱり分からない俺に対し


まだ分からないんですか?


といった表情を浮かべている桜子



その表情が弱冠、癪に障るが

分からないものは分からないから降参



「なんでもいいからさっさと教えろよ!」


少しだけ苛立ちを言葉に乗せて桜子に詰め寄る


「この写真をよ〜くご覧になってください」


「ん?」



桜子はスマホを俺達の方へ

押し出すように画面を向けてきている


写真はなんてことのない集合写真


集合写真と言えば些か語弊があるかもしれないが


日本から招待されていたメンバー全員が写っているから


まぁ、一応


集合写真って感じ




日本からは俺達の他にも数人が招待され出席していて


その全員が写っている写真で


確かこの写真ってオフィシャルで撮った物で

先週発売された週刊誌にも載っていたはず



「これの何がアレに結び付くんだ?」



「ここですわ。
よ〜くご覧になってください」



桜子がスマホ画面に指を滑らせ写真を拡大した



真ん中には当然のように司が写っていて

その表情は不機嫌そのもの


ある意味、通常運転


いつも通り



周囲の俺達にしても表情は似たりよったりで

類なんて目を開けているってだけでかなりなレア写真



で、その写真で司の隣に写っていたのが


同じ大学に通っている


千翁綾子って女



嫋やかな笑みを浮かべていて


横の司とは対照的な表情で写真に納まっている



「この女」



「この女?確かここの生徒だったよな?
名前は千翁綾子だろ?」



「えぇ、そうですわ」



「この女がどうしたんだ?」



「この女、道明寺さん狙いなんです」



「はぁ?」



「あら?ご存知じゃありませんでしたか?」



「あぁ・・」



最近はいつになく平和だった


多少の揉め事はあったが


基本、あいつらがケンカするぐらいで


そのケンカにしても日常だから


俺達からすれば平和そのもの


牧野も大学部に進学し


周囲からの妨害も無くなり


普通とまではいかないにしても


まぁ、二人はケンカしながら仲良く


って感じだし



なにより牧野が司との交際を隠さなくなり


大学内では二人の事は周知の事実として受け止められていて


司や俺達狙いの女が全くいないわけじゃないにしても


高等部の頃のように

牧野に対して嫌がらせをしてくる奴はいなくなっていた


まぁ、高等部からの天敵であるあの女三人組は相変わらずだけど・・


それにしても今はあの三人組も

司狙いだとかじゃなくてただただ顔を見れば

何か言わなきゃ前に進まない


所謂、恒例行事みたいな物


挨拶代わりに嫌味を吐いているだけで至って平和




「この女、牧野になんかしたのか?」



千翁綾子


あのパーティーに招待されるぐらいなのだから家柄は申し分ない


今はヨーロッパをメインに手広く事業を展開しているが

元をただせば桜子の三条家と同じ公家の家系で

家系図を辿っていくと平安時代まで遡れる程の

由緒正しき家柄のお嬢様


だけど本人はほとんど日本で暮した事はなく

両親の仕事の都合で幼少期からイギリスで育っていた



そんな女は大学進学と共に帰国し

英徳に通い始めていたのは知識としては知っていたが


大学内で挨拶ぐらいはしたかもしれないが

親しく会話を交わした事もなければ

あのパーティーの時もほとんど言葉を交わした記憶は無かった


まぁ、俺はあのパーティーの時


それどころじゃなかったってのが真実なのだが・・


さっきも言ったがあの時の司の機嫌は最悪だった


機嫌の悪さそのままに隙あらばバックレようとする司をなんとか宥め

パーティー会場まで引っ張って行っていた


司はパーティー後は二週間程ヨーロッパ各地を周る予定になっていたから

その間、牧野に会えないのが不機嫌の理由だと思っていたのだが

どうやら違ったようだ


桜子曰く



“先輩に会えないのが理由で間違いはありませんけど
それだけじゃありませんわ”



それだけじゃないと言った桜子は



「これを見て下さい」



そう言って再びスマホの画面をスワイプし拡大された写真を見せた桜子



「ここをよ〜くご覧下さい」



「ん?肩?がどうした?」



桜子が示したのは並んで写っている司と女の肩口



「距離が近すぎると思いませんか?」



「・・そうか?
並んでるんだから普通じゃねぇ?」



スマホの画面を覗き込みながらそう答えた総二郎



「いいえ、近すぎます。
よ〜く考えてみて下さい。あの道明寺さんですよ。
先輩以外の女性は全く近付けない道明寺さんにしては
距離が近すぎると思いませんか?」




「まぁ、確かに・・そう言われればそうかもしんねぇけど
そこまで神経質に考える事か?」




「もちろん道明寺さん以外の方でしたら神経質過ぎると思いますが
あの道明寺さんですよ!それに思い出して下さい。
もしここに並んで写っているのが花沢さんと先輩だったとしたらどうですか?」




「・・・まぁ・・司がキレて・・っていつものパターンだな・・」




「でしょ?それなのにご自分はって思いませんか?」



意味深な桜子の言い回しが焦れったくて流石にちょっと苛ついてきたから





「まぁな・・でもだからってこれの何がアレに結び付くんだ?
そろそろちゃんと説明してくれよ」




















応援ありがとうございます。
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kirakira
Posted bykirakira

Comments 2

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2022/11/01 (Tue) 04:24 | EDIT | REPLY |   
kirakira

kirakira  

パ〇ちゃん様

こんばんは~🌙🌃
コメントありがとうございます❣(^^♪

ウフフ❤ちょっと色々と謎が解けてきました?❤
そうなんです!今回はいつもと逆パターンなのですが・・
一筋縄では行きません!(笑)
ハイ!行かないと思います!(笑)

猫ちゃん目覚まし時計は健在ですね!🎵

2022/11/02 (Wed) 18:26 | EDIT | REPLY |   

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