月夜に 104
おはようございます。🎵
お引っ越しです。🎶
それではどうぞ~✴
更新情報です。
5日(月)『月夜に‥』105
6日(火)『月夜に‥』106
7日(水)『月夜に‥』107
8日(木)『月夜に‥』108
9日(金)『月夜に‥』109
10日(土)『月夜に‥』110
を朝の7時に予約投稿しております。
お時間のある時にでもお楽しみ頂ければ💕
着替えを済ませてバトラーさんに用意してもらった観光用の地図と
カメラを手に部屋を出てロビーを抜けて外へと出ると
ゲッ!!
やっぱり止まっていた
あのバカデカイ車と運転手さん
私の姿を見つけると走りよってくる運転手さん
「美作様、お出かけでございますか?」
「・・あ、は、はい・・」
「では、お車をお使いくださいませ」
「あ、あの・・少し散歩したいので車は結構です」
車を断ると運転手さんが慌てた様子で
「困ります!司様より絶対にお車をお使いいただくようにと申し付かっておりますので」
ハァ~・・あのバカ!
徹底的に私の行動を制限するつもりなのね
でもここで負けたらどんどんあいつのペースに流されて
忙しい中、無理してNYへ来た意味が無くなっちゃう!
運転手さんには申し訳ないけど
「ごめんなさい。
やっぱり車はご遠慮します」
「ですが・・」
「私、NYは初めてじゃないんです。
以前にも訪れた事があるので大丈夫です。
彼には私からちゃんと話しておきますから、ごめんなさい」
一気に話し終えてまだ納得していない様子の運転手さんに頭を下げて歩き出した
大通りに出て人の流れに沿ってゆっくりと歩き始める
カメリアホテルの目の前にはセントラルパークがある
信号を渡り公園の中へと入っていく
ただ一口に公園と言ってもとにかく広い!
南は59丁目から北は110丁目までの約4kmあり
東西は約800mという広大な面積を有している
マンハッタン島のど真ん中に位置していて
幾つもの入り口がありパーク内には道路もあればレストランだってある
公園内の詳しい地図がないと迷子になってしまうほど
昼下がりの公園内には犬を散歩させている人や
ジョギングしている人などさまざまで
そんな人たちの間を縫いながらあの日に座ったベンチを探して歩いていたけれど
どこも同じ様な風景だしベンチにしたってどれも似たような物で見つけられなくて
歩きつかれて近くにあったベンチに腰を下ろした
ベンチに座りぼんやりと空を見上げる
あの日・・
まさかこんな日がくるなんて思ってもいなかった
再びNYへ来る事になるなんて思ってもいなかった
でも今、私は美作櫻としてこうして此処にいるのも現実
少しずつでいいから美作櫻と牧野つくしを一つにしていこう
「よし!行こう!」
地図を広げながら記憶を遡る
「次は~っと・・自由の女神よね」
自由の女神に行くにはマンハッタン島の南端にあるバッテリーパークから
出ているフェリーに乗る必要がある
フェリー乗り場まではタクシーで向かう
実際、フェリーに乗っている時間は15分ほどだけど
だんだんと近づいてくる自由の女神像の大きさに圧倒される
目の前には自由の女神、後ろを振り返るとロウアー・マンハッタンのビル群が聳え立っている光景を目に焼き付ける・・
出発したのが遅かったので自由の女神像の下についたときには
もう夕暮れ時だった
中を見学するのは諦めてそのまま折り返しのフェリーに乗り込む
一人でぶらぶらしていると時間が経つのが早い
傾きかけた陽がビルに反射してNYの街が紅く染まる中
私は最終目的地へと向かう
ハドソン河の遊歩道・・
NYを訪れた事のない人でも一度ぐらいはここからのアングルの
風景写真を目にした事があるだろう
目の前に広がるのはロウアー・マンハッタンのビル群
ブルックリン側の橋のたもと
あの日、花沢類が私を見つけてくれた場所
タクシーを降りて川岸へと近づいていく
対岸のマンハッタンのビルには少しずつ明かりが灯り始めている
夕暮れの中、川岸の柵に腕を置いて対岸を眺めている男性の姿が目に止まった
沈みかけている夕日に照らし出されたその横顔に時間が止まってしまったようだった
歩みを止めてしばらくその綺麗な横顔に見惚れていると
視線を感じたのだろうか?
彼がゆっくりとこちらへと顔を向けた・・
「・・はなざわ・・るい・・?」
彼は私の姿に一瞬、驚いた顔をしたけど・・
ほら!すぐにあの笑顔で
「まきの」
少しずつ距離が縮まっていく・・
目の前まで辿り着いた花沢類の腕が伸びてきて
ふわりと抱き寄せられた・・
もう一度・・今度は耳元で聞こえる彼の私を呼ぶ声・・
『まきの・・』
まるで二人の間だけが本当に時間が止まってしまったかのような錯覚に陥りながら
彼の腕の中で目を閉じて身体全体で彼の温もりを感じ耳元では彼の鼓動を聞いていた・・・

応援ありがとうございます。
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9日(金)『月夜に‥』109
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お時間のある時にでもお楽しみ頂ければ💕
着替えを済ませてバトラーさんに用意してもらった観光用の地図と
カメラを手に部屋を出てロビーを抜けて外へと出ると
ゲッ!!
やっぱり止まっていた
あのバカデカイ車と運転手さん
私の姿を見つけると走りよってくる運転手さん
「美作様、お出かけでございますか?」
「・・あ、は、はい・・」
「では、お車をお使いくださいませ」
「あ、あの・・少し散歩したいので車は結構です」
車を断ると運転手さんが慌てた様子で
「困ります!司様より絶対にお車をお使いいただくようにと申し付かっておりますので」
ハァ~・・あのバカ!
徹底的に私の行動を制限するつもりなのね
でもここで負けたらどんどんあいつのペースに流されて
忙しい中、無理してNYへ来た意味が無くなっちゃう!
運転手さんには申し訳ないけど
「ごめんなさい。
やっぱり車はご遠慮します」
「ですが・・」
「私、NYは初めてじゃないんです。
以前にも訪れた事があるので大丈夫です。
彼には私からちゃんと話しておきますから、ごめんなさい」
一気に話し終えてまだ納得していない様子の運転手さんに頭を下げて歩き出した
大通りに出て人の流れに沿ってゆっくりと歩き始める
カメリアホテルの目の前にはセントラルパークがある
信号を渡り公園の中へと入っていく
ただ一口に公園と言ってもとにかく広い!
南は59丁目から北は110丁目までの約4kmあり
東西は約800mという広大な面積を有している
マンハッタン島のど真ん中に位置していて
幾つもの入り口がありパーク内には道路もあればレストランだってある
公園内の詳しい地図がないと迷子になってしまうほど
昼下がりの公園内には犬を散歩させている人や
ジョギングしている人などさまざまで
そんな人たちの間を縫いながらあの日に座ったベンチを探して歩いていたけれど
どこも同じ様な風景だしベンチにしたってどれも似たような物で見つけられなくて
歩きつかれて近くにあったベンチに腰を下ろした
ベンチに座りぼんやりと空を見上げる
あの日・・
まさかこんな日がくるなんて思ってもいなかった
再びNYへ来る事になるなんて思ってもいなかった
でも今、私は美作櫻としてこうして此処にいるのも現実
少しずつでいいから美作櫻と牧野つくしを一つにしていこう
「よし!行こう!」
地図を広げながら記憶を遡る
「次は~っと・・自由の女神よね」
自由の女神に行くにはマンハッタン島の南端にあるバッテリーパークから
出ているフェリーに乗る必要がある
フェリー乗り場まではタクシーで向かう
実際、フェリーに乗っている時間は15分ほどだけど
だんだんと近づいてくる自由の女神像の大きさに圧倒される
目の前には自由の女神、後ろを振り返るとロウアー・マンハッタンのビル群が聳え立っている光景を目に焼き付ける・・
出発したのが遅かったので自由の女神像の下についたときには
もう夕暮れ時だった
中を見学するのは諦めてそのまま折り返しのフェリーに乗り込む
一人でぶらぶらしていると時間が経つのが早い
傾きかけた陽がビルに反射してNYの街が紅く染まる中
私は最終目的地へと向かう
ハドソン河の遊歩道・・
NYを訪れた事のない人でも一度ぐらいはここからのアングルの
風景写真を目にした事があるだろう
目の前に広がるのはロウアー・マンハッタンのビル群
ブルックリン側の橋のたもと
あの日、花沢類が私を見つけてくれた場所
タクシーを降りて川岸へと近づいていく
対岸のマンハッタンのビルには少しずつ明かりが灯り始めている
夕暮れの中、川岸の柵に腕を置いて対岸を眺めている男性の姿が目に止まった
沈みかけている夕日に照らし出されたその横顔に時間が止まってしまったようだった
歩みを止めてしばらくその綺麗な横顔に見惚れていると
視線を感じたのだろうか?
彼がゆっくりとこちらへと顔を向けた・・
「・・はなざわ・・るい・・?」
彼は私の姿に一瞬、驚いた顔をしたけど・・
ほら!すぐにあの笑顔で
「まきの」
少しずつ距離が縮まっていく・・
目の前まで辿り着いた花沢類の腕が伸びてきて
ふわりと抱き寄せられた・・
もう一度・・今度は耳元で聞こえる彼の私を呼ぶ声・・
『まきの・・』
まるで二人の間だけが本当に時間が止まってしまったかのような錯覚に陥りながら
彼の腕の中で目を閉じて身体全体で彼の温もりを感じ耳元では彼の鼓動を聞いていた・・・

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