月夜に 116
おはようございます。🎵
お引っ越しです。🎶
それではどうぞ~✴
更新予定です。
18日(日)『月夜に‥』117
19日(月)『月夜に‥』118
20日(火)『月夜に‥』119
21日(水)『月夜に‥』120
を朝7時に予約投稿しております。
お時間のある時にでもお楽しみ下さい。💕
オフィスへと戻ると道明寺はまだ会議室から戻ってはいなかった
今度は三ツ谷さんの持って来てくれたまともなカフェオレを飲みながら一人
自分の思考の世界を漂っているといきなり凄い音がして
ドアが開いたと思ったら道明寺が飛び込んできた
私は音と共に一気に現実の世界へと引き戻される
「お、終わったの?」
「ああ、もう少しかかる。
お前は出掛けてたのか?」
「うん、ちょっとね・・」
「何処行ってたんだ?」
「ちょっとお買い物」
「なにか買ったのか?」
私と話しをしながらも道明寺の視線は書類に向けられたまま
私は彼の座るデスクの前に立つと今さっき買ってきた物を彼へと差し出した
「これ・・」
「俺にか?」
「うん、開けてみて」
少し驚いた表情で受け取った彼だったけど中に入っている物を見て
すぐに笑顔に変わった
中身はさっきかったばかりの写真立てが2つ
その中に雛の写真を入れてある
2枚とも最近パリで撮影したもの
写真の中の笑顔の雛に道明寺は目を細めていたんだけど
すぐに顔を上げて
"お前の写真もよこせ!"
だって・・・
「無いわよ」
「なんでねぇーんだよ!
隠してるんだろう?出せ!」
どうして隠す必要があるのよ!?
「自分の写真を持ち歩く趣味なんて無いわよ!」
「じゃあ、今度送って来いよ!」
「そ、そのうちね・・」
「ダメだ!パリに帰ったらすぐに送ってこい!
じゃねぇーと今から写真撮りに行くぞ!」
「い、今から・・?!それはヤダ!
こ、今度、送るからそれでいいでしょ?」
「絶対送ってこいよ!
じゃねぇーとパリに乗り込むぞ!!」
本当にやりそうで怖い・・
ってこいつなら絶対するわね
「分かったわよ!
約束はちゃんと守るわよ!」
道明寺はなんとか納得してくれたみたいで再び視線を写真立ての雛に移した
その後はまだ引きとめている秘書さんを軽く無視して
彼は私を連れてオフィスを出た
時計を見ると午後3時すぎ
オフィスを出て車に乗り込もうとする彼を引き止めた
「ねぇ、少し散歩しない?」
「散歩?」
そんなあからさまに嫌そうな顔しなくてもいいじゃない!
「そう、あそこまでブラブラしながら散歩するの」
そう言って私が指を指した先には
世界最大のクリスマスツリーでも有名なロックフェラーセンタービル
「あそこの展望台に登ってみたいの」
展望台と言えばNYで有名なのはエンパイアーステートビルだろう
キングコングも登った・・彼(?)が登ったのはビルの外壁だったけど・・
だけどロックフェラーセンターの展望台『Top of The Rock』も
エンパイアーに勝るとも劣らない景色が望める
67階からエスカレーターに乗り込むと途中から天井が無いので
ダイレクトに空が広がり始める
その空を眺めながらエスカレーターを上りきるとそこには
全面がガラス張りの展望台が出現して
360度圧倒されるNYの街並みが広がっている
もちろん目の前にはエンパイアステートビルも見える
ぜ~んぶ何かの雑誌に載ってた受け売りなんだけど
その時に見た写真が凄く素敵だったからその展望台から
自分の目でNYの街を眺めてみたかった
そんな私の提案に道明寺は軽く溜息をつきながらOKしてくれた
「はぁ~分かったよ。
じゃあ歩いて行くか」
手を繋いだままゆっくりとロックフェラーセンタービルに
向かって歩き始める
途中、いろんなお店を覗きながら歩いて行くと
あの頃には出来なかったデートをしているようで結構楽しい
途中、見つけたオルゴールショップで雛へのお土産を買い
ロックフェラーセンタービルの展望台へとその他の多くの観光客と共に上る
展望台まで行くとさすがに風が強い
それでもお天気が良かったので眺望は最高だった

応援ありがとうございます。
お引っ越しです。🎶
それではどうぞ~✴
更新予定です。
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20日(火)『月夜に‥』119
21日(水)『月夜に‥』120
を朝7時に予約投稿しております。
お時間のある時にでもお楽しみ下さい。💕
オフィスへと戻ると道明寺はまだ会議室から戻ってはいなかった
今度は三ツ谷さんの持って来てくれたまともなカフェオレを飲みながら一人
自分の思考の世界を漂っているといきなり凄い音がして
ドアが開いたと思ったら道明寺が飛び込んできた
私は音と共に一気に現実の世界へと引き戻される
「お、終わったの?」
「ああ、もう少しかかる。
お前は出掛けてたのか?」
「うん、ちょっとね・・」
「何処行ってたんだ?」
「ちょっとお買い物」
「なにか買ったのか?」
私と話しをしながらも道明寺の視線は書類に向けられたまま
私は彼の座るデスクの前に立つと今さっき買ってきた物を彼へと差し出した
「これ・・」
「俺にか?」
「うん、開けてみて」
少し驚いた表情で受け取った彼だったけど中に入っている物を見て
すぐに笑顔に変わった
中身はさっきかったばかりの写真立てが2つ
その中に雛の写真を入れてある
2枚とも最近パリで撮影したもの
写真の中の笑顔の雛に道明寺は目を細めていたんだけど
すぐに顔を上げて
"お前の写真もよこせ!"
だって・・・
「無いわよ」
「なんでねぇーんだよ!
隠してるんだろう?出せ!」
どうして隠す必要があるのよ!?
「自分の写真を持ち歩く趣味なんて無いわよ!」
「じゃあ、今度送って来いよ!」
「そ、そのうちね・・」
「ダメだ!パリに帰ったらすぐに送ってこい!
じゃねぇーと今から写真撮りに行くぞ!」
「い、今から・・?!それはヤダ!
こ、今度、送るからそれでいいでしょ?」
「絶対送ってこいよ!
じゃねぇーとパリに乗り込むぞ!!」
本当にやりそうで怖い・・
ってこいつなら絶対するわね
「分かったわよ!
約束はちゃんと守るわよ!」
道明寺はなんとか納得してくれたみたいで再び視線を写真立ての雛に移した
その後はまだ引きとめている秘書さんを軽く無視して
彼は私を連れてオフィスを出た
時計を見ると午後3時すぎ
オフィスを出て車に乗り込もうとする彼を引き止めた
「ねぇ、少し散歩しない?」
「散歩?」
そんなあからさまに嫌そうな顔しなくてもいいじゃない!
「そう、あそこまでブラブラしながら散歩するの」
そう言って私が指を指した先には
世界最大のクリスマスツリーでも有名なロックフェラーセンタービル
「あそこの展望台に登ってみたいの」
展望台と言えばNYで有名なのはエンパイアーステートビルだろう
キングコングも登った・・彼(?)が登ったのはビルの外壁だったけど・・
だけどロックフェラーセンターの展望台『Top of The Rock』も
エンパイアーに勝るとも劣らない景色が望める
67階からエスカレーターに乗り込むと途中から天井が無いので
ダイレクトに空が広がり始める
その空を眺めながらエスカレーターを上りきるとそこには
全面がガラス張りの展望台が出現して
360度圧倒されるNYの街並みが広がっている
もちろん目の前にはエンパイアステートビルも見える
ぜ~んぶ何かの雑誌に載ってた受け売りなんだけど
その時に見た写真が凄く素敵だったからその展望台から
自分の目でNYの街を眺めてみたかった
そんな私の提案に道明寺は軽く溜息をつきながらOKしてくれた
「はぁ~分かったよ。
じゃあ歩いて行くか」
手を繋いだままゆっくりとロックフェラーセンタービルに
向かって歩き始める
途中、いろんなお店を覗きながら歩いて行くと
あの頃には出来なかったデートをしているようで結構楽しい
途中、見つけたオルゴールショップで雛へのお土産を買い
ロックフェラーセンタービルの展望台へとその他の多くの観光客と共に上る
展望台まで行くとさすがに風が強い
それでもお天気が良かったので眺望は最高だった

応援ありがとうございます。
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