彼と彼女の場合(仮) ５
こんにちは～(^^♪
本日は予約投稿です。♬
それではどうぞ～❤
お引越し話ですが作業が滞っていてお待たせしてばかりでごめんなさい。m(__)m
もう少しお待ちいただければと思っております。
ＲＲＲＲＲＲＲ
ＲＲＲＲＲＲＲＲ
ＲＲＲＲＲＲＲＲＲＲ
鳴り続けるスマホ
スマホ画面に映し出されている名前を見て
横にいる総二郎が早く出ろよと視線だけで促しているけれど
その視線はダチからの電話に早く出てやれよ的な物ではなく
他人事だと思って厄介事を楽しんでいるような感じで
もしまた面倒臭ぇ事だったら絶対ぇ総二郎も巻き込んでやると心に決めて画面をタップした
感想は・・・
面倒臭ぇ〜
んだよ結婚相談所をぶっ潰せって！？
てめぇで勝手にやれよ！
隣では総二郎が腹抱えて笑ってやがる
牧野が結婚相談所に入会金３０万払って男漁りをしてる？
結婚相談所って男漁りするとこじゃねぇだろ？
結婚相手を探すとこだろ？
って！
あいつ
そんなに結婚したかったのか？
あの鈍感女の胸の内なんて分からねぇけど
メープルのラウンジの個室でいい男が二人
結婚相談所を潰す算段してるなんて・・・
夢にも思わねぇだろ？
だけど現実なんだ
これが現実なんだ
ここ数年
海の向こうのストーカーに遠隔操作されまくりの俺達
あいつに近づく男をその都度あの手この手で追い払い・・・
って
毎回毎回あいつの言いなりになっていたわけじゃない
牧野の交友関係に対してはよほどじゃない限り泳がしていた
だって考えてみろよ
司が向こうで頑張っているのは分かっている
だけど牧野には何も伝えてないんだぞ！
何も知らされないまま司の自分勝手な将来の目標に巻き込まれている牧野
そこに牧野の意志は１％も含まれていない
すっかり司の事は振り切り新たなる一歩を踏み出している牧野にしてみれば
新たな相手と一歩踏み出す事はなんら不思議な事じゃない
だから俺も総二郎もデートしたり
合コンに出かけるぐらい気晴らしになっていいだろうと思っていたが
毎回、野生の勘なのかなんなのか分からないが
どこからか嗅ぎ付けてきて海の向こうで吠えまくる猛獣
そんな猛獣も今回の結婚相談所入会はかなり焦ったようで
今すぐ牧野が入会した結婚相談所をぶっ潰せと吠えてやがる
まず結婚相談所に入会してしまう牧野に驚いている
だけどそれ以上にあいつそんなに結婚願望があったのかってことに驚いている
そんな風には感じていなかったから
だから類が食事に行った時にそれとなく探りを入れたらしい
類曰く
司と別れて以降、余りにも男運が悪いと言うか
いいなぁと思ってデートしてみてもすぐに振られるを繰り返していて
年齢的にも周囲が段々と結婚し始め
焦りを感じ始めたらしい
すぐに振られるのは牧野のせいじゃない
海の向こうのストーカーのせいだ
だけどそれを知らない牧野は自分に問題があるんじゃないかと思い始め
真剣に悩んだ結果、結婚相手を探す事が目的の結婚相談所に入会したようだと類は言っていた
牧野に問題なんてあるはずない
寧ろ問題なのは何年も海の向こうからストーカーしている奴で
牧野が悩む必要なんてないのだけれど・・
それを伝えてやれない俺達は海の向こうのストーカーの共犯者としてどっぷりと沼にハマっている
そんなこんなで吠えまくる猛獣の指示通り
結婚相談所をぶっ潰した俺達に届いたのは
いよいよ海の向こうのストーカーが戻ってくるという知らせ
それと同時にまたしてもぶっ飛んだ指示が飛んできて
秘密裏に遠隔ストーカーの総仕上げとばかりに
一大プロジェクトがスタートした
結婚相談所に入会＝結婚したい＝俺様が結婚してやる！
と意味不明な三段論法でどうやら結婚が決まったらしい
最大の関門だったお袋さんもあっさりとクリアし・・
って！
ずっと全部バレてたってことにちょっとだけ寿命が縮んだけれど
とにかく最大の関門もクリアし
今や司を止められる奴はいない
いや・・もしかしたら牧野のなら止められるのかもしれないが
本人には内緒なのだから止めようはねぇわな・・・
急ピッチでハワイのメープルを改装し
式とその後の新婚旅行の為に一週間も貸し切りにし
同窓会へと乗り込んだストーカーに付き添う俺達
この辺りになると総二郎も類ももう開き直ったのか
この状況を楽しんでいるようで
俺は全てを知った後の牧野から
降りかかるであろう怒りの火の粉に
諦めの境地だった
ここまでくればもう何を言っても無駄で
牧野の意思に関係なく司は結婚までもっていくだろうし
牧野に逃げ道は残っていないのだから
まるで悟りを拓いた修行僧のように
なるようになるなすがままで・・・
案の定
突然現れた司に驚き抵抗する牧野を担ぎ上げ
リムジンに放り込み成田空港までやってきた俺達
道連れは多い方がいいとばかりに
突然の事に状況をよく理解出来ていない優紀ちゃんを総二郎がこちらも拉致るように連れて来ていて
滋と桜子もなんの説明もないまま司んとこのＳＰに拉致られるように成田に連れて来られていて
成田の出発カウンターの前では
状況が飲み込めていない女四人に責め立てられる俺
「ちょっとあきら君！どういう事か説明しなさいよ！」
「そうですよ、美作さん！
説明して下さい！」
「あの・・どうして私までここにいるんでしょうか？」
「信じらんない！意味分かんないんだけど！？
ずっとストーカーしてたなんて！訴えてやる！」
どうして四人が四人とも俺に言うのか分からないが
とにかく女四人に責め立てられている俺
「牧野、訴えてるなら司だけにしてくれ！
とにかく詳しい説明は機内でするから
今は大人しく飛行機に乗ってくれ！」
「嫌だ！私は乗らないからね！
絶対にハワイなんて行かない！」
「えっ！？今からハワイに行くの？！」
「わたくし今夜は予定が入っているんですけど」
「わ、私も明日、仕事が・・」
四人四様の反応
気持ちは分かる
分かるから
この諸悪の根源である奴に視線を送り続けているが
奴は牧野以外、眼中に入っていない
牧野に逃げられないようにしっかりと手を恋人繋ぎをし
牧野にガンガン足を踏みつけられているのにも関わらず
上機嫌で自ら搭乗手続きをしてやがる
「ちょっと！なんであんたが私のパスポート持ってんのよ？！」
「あっ！ほんとだ！滋ちゃんのもあるじゃん！」
「わたくしのもですわ」
「も、もしかして・・私のもですか？」
全てが用意周到に準備されていて
一分の隙も無い
そりゃそうだろ
司の優秀な秘書達が半年かけて計画を練っていて
道明寺ＨＤの中でもとりわけ優秀な奴らが集まっている秘書室が
法律も常識も何もかもぶっ飛ばして
作った計画だぞ
パスポートぐらい朝飯前だ
こいつらなら戸籍だって偽造しかねない
計画を聞いた時は流石に引いたけど
今さら嫌だとも言えずドロ船に乗り込んだ俺達
計画はまず牧野の夢だったハワイでのウェディング
その為にハワイのメープルを改装し
一週間貸し切りにしてしまった
まずそこからおかしいだろ？
そもそもハワイでのウェディングが本当に牧野の夢なのか？
ちょっと考えればすぐに数々の疑問にぶち当たるはずなのに
牧野と結婚する事になんの疑問も感じていないから
そんな事は問題にすらならない
牧野は多少はゴネるだろうけれど最終的には・・
なんて思っているようで
ゴネる牧野対策として椿姉ちゃんとタマさんが
先発隊としてハワイに行っていて
明日には司のお袋さんも乗り込んでくる・・・
いや・・
到着する予定になっている
なぁ
逃げ道なんて残ってねぇだろ？
応援ありがとうございます。
本日は予約投稿です。♬
それではどうぞ～❤
お引越し話ですが作業が滞っていてお待たせしてばかりでごめんなさい。m(__)m
もう少しお待ちいただければと思っております。
ＲＲＲＲＲＲＲ
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鳴り続けるスマホ
スマホ画面に映し出されている名前を見て
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その視線はダチからの電話に早く出てやれよ的な物ではなく
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隣では総二郎が腹抱えて笑ってやがる
牧野が結婚相談所に入会金３０万払って男漁りをしてる？
結婚相談所って男漁りするとこじゃねぇだろ？
結婚相手を探すとこだろ？
って！
あいつ
そんなに結婚したかったのか？
あの鈍感女の胸の内なんて分からねぇけど
メープルのラウンジの個室でいい男が二人
結婚相談所を潰す算段してるなんて・・・
夢にも思わねぇだろ？
だけど現実なんだ
これが現実なんだ
ここ数年
海の向こうのストーカーに遠隔操作されまくりの俺達
あいつに近づく男をその都度あの手この手で追い払い・・・
って
毎回毎回あいつの言いなりになっていたわけじゃない
牧野の交友関係に対してはよほどじゃない限り泳がしていた
だって考えてみろよ
司が向こうで頑張っているのは分かっている
だけど牧野には何も伝えてないんだぞ！
何も知らされないまま司の自分勝手な将来の目標に巻き込まれている牧野
そこに牧野の意志は１％も含まれていない
すっかり司の事は振り切り新たなる一歩を踏み出している牧野にしてみれば
新たな相手と一歩踏み出す事はなんら不思議な事じゃない
だから俺も総二郎もデートしたり
合コンに出かけるぐらい気晴らしになっていいだろうと思っていたが
毎回、野生の勘なのかなんなのか分からないが
どこからか嗅ぎ付けてきて海の向こうで吠えまくる猛獣
そんな猛獣も今回の結婚相談所入会はかなり焦ったようで
今すぐ牧野が入会した結婚相談所をぶっ潰せと吠えてやがる
まず結婚相談所に入会してしまう牧野に驚いている
だけどそれ以上にあいつそんなに結婚願望があったのかってことに驚いている
そんな風には感じていなかったから
だから類が食事に行った時にそれとなく探りを入れたらしい
類曰く
司と別れて以降、余りにも男運が悪いと言うか
いいなぁと思ってデートしてみてもすぐに振られるを繰り返していて
年齢的にも周囲が段々と結婚し始め
焦りを感じ始めたらしい
すぐに振られるのは牧野のせいじゃない
海の向こうのストーカーのせいだ
だけどそれを知らない牧野は自分に問題があるんじゃないかと思い始め
真剣に悩んだ結果、結婚相手を探す事が目的の結婚相談所に入会したようだと類は言っていた
牧野に問題なんてあるはずない
寧ろ問題なのは何年も海の向こうからストーカーしている奴で
牧野が悩む必要なんてないのだけれど・・
それを伝えてやれない俺達は海の向こうのストーカーの共犯者としてどっぷりと沼にハマっている
そんなこんなで吠えまくる猛獣の指示通り
結婚相談所をぶっ潰した俺達に届いたのは
いよいよ海の向こうのストーカーが戻ってくるという知らせ
それと同時にまたしてもぶっ飛んだ指示が飛んできて
秘密裏に遠隔ストーカーの総仕上げとばかりに
一大プロジェクトがスタートした
結婚相談所に入会＝結婚したい＝俺様が結婚してやる！
と意味不明な三段論法でどうやら結婚が決まったらしい
最大の関門だったお袋さんもあっさりとクリアし・・
って！
ずっと全部バレてたってことにちょっとだけ寿命が縮んだけれど
とにかく最大の関門もクリアし
今や司を止められる奴はいない
いや・・もしかしたら牧野のなら止められるのかもしれないが
本人には内緒なのだから止めようはねぇわな・・・
急ピッチでハワイのメープルを改装し
式とその後の新婚旅行の為に一週間も貸し切りにし
同窓会へと乗り込んだストーカーに付き添う俺達
この辺りになると総二郎も類ももう開き直ったのか
この状況を楽しんでいるようで
俺は全てを知った後の牧野から
降りかかるであろう怒りの火の粉に
諦めの境地だった
ここまでくればもう何を言っても無駄で
牧野の意思に関係なく司は結婚までもっていくだろうし
牧野に逃げ道は残っていないのだから
まるで悟りを拓いた修行僧のように
なるようになるなすがままで・・・
案の定
突然現れた司に驚き抵抗する牧野を担ぎ上げ
リムジンに放り込み成田空港までやってきた俺達
道連れは多い方がいいとばかりに
突然の事に状況をよく理解出来ていない優紀ちゃんを総二郎がこちらも拉致るように連れて来ていて
滋と桜子もなんの説明もないまま司んとこのＳＰに拉致られるように成田に連れて来られていて
成田の出発カウンターの前では
状況が飲み込めていない女四人に責め立てられる俺
「ちょっとあきら君！どういう事か説明しなさいよ！」
「そうですよ、美作さん！
説明して下さい！」
「あの・・どうして私までここにいるんでしょうか？」
「信じらんない！意味分かんないんだけど！？
ずっとストーカーしてたなんて！訴えてやる！」
どうして四人が四人とも俺に言うのか分からないが
とにかく女四人に責め立てられている俺
「牧野、訴えてるなら司だけにしてくれ！
とにかく詳しい説明は機内でするから
今は大人しく飛行機に乗ってくれ！」
「嫌だ！私は乗らないからね！
絶対にハワイなんて行かない！」
「えっ！？今からハワイに行くの？！」
「わたくし今夜は予定が入っているんですけど」
「わ、私も明日、仕事が・・」
四人四様の反応
気持ちは分かる
分かるから
この諸悪の根源である奴に視線を送り続けているが
奴は牧野以外、眼中に入っていない
牧野に逃げられないようにしっかりと手を恋人繋ぎをし
牧野にガンガン足を踏みつけられているのにも関わらず
上機嫌で自ら搭乗手続きをしてやがる
「ちょっと！なんであんたが私のパスポート持ってんのよ？！」
「あっ！ほんとだ！滋ちゃんのもあるじゃん！」
「わたくしのもですわ」
「も、もしかして・・私のもですか？」
全てが用意周到に準備されていて
一分の隙も無い
そりゃそうだろ
司の優秀な秘書達が半年かけて計画を練っていて
道明寺ＨＤの中でもとりわけ優秀な奴らが集まっている秘書室が
法律も常識も何もかもぶっ飛ばして
作った計画だぞ
パスポートぐらい朝飯前だ
こいつらなら戸籍だって偽造しかねない
計画を聞いた時は流石に引いたけど
今さら嫌だとも言えずドロ船に乗り込んだ俺達
計画はまず牧野の夢だったハワイでのウェディング
その為にハワイのメープルを改装し
一週間貸し切りにしてしまった
まずそこからおかしいだろ？
そもそもハワイでのウェディングが本当に牧野の夢なのか？
ちょっと考えればすぐに数々の疑問にぶち当たるはずなのに
牧野と結婚する事になんの疑問も感じていないから
そんな事は問題にすらならない
牧野は多少はゴネるだろうけれど最終的には・・
なんて思っているようで
ゴネる牧野対策として椿姉ちゃんとタマさんが
先発隊としてハワイに行っていて
明日には司のお袋さんも乗り込んでくる・・・
いや・・
到着する予定になっている
なぁ
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