遥か 2
本日も『遥か』です。❤
少し進めます!😊
それではどうぞ~🎶
私信です。
葉◯様
こんばんは~(^-^)/
コメントありがとうございます。(^∇^)
ハイ!生まれ変わったつくしちゃんが会いにきました!❤
どんな感じで生まれ変わっているのか?すぐに謎は解けると思いますが…(笑)
年の差カップルの誕生です!🎶
☆様
こんばんは~(^-^)/
コメントありがとうございます。😊
ハイ!幸せにしますっ❣
ユ◯ママ様
こんばんは~(^-^)/
コメントありがとうございます。( ̄^ ̄)ゞ
生まれ変わったつくしちゃんとずっと待っていて
ちょっとおじさんになった司君がやっと出会ったばかりですが
二人なら年齢差なんて関係なく幸せを掴み取ると思います。❤
H◯様
こんばんは~(^-^)/
コメントありがとうございます。(^∇^)ノ
そしてお久しぶりです❣
ストーカー大歓迎です!(笑)
こちらこそありがとうございます!
ファンタジーなお話しですが最後まで楽しんでいただければ嬉しいです。♬
手を繋いだまま逸る気持ちを押さえつつ
メープルへとやって来た俺達
聞きたいことや話したいことが
洪水のように溢れ出してきていたけれど
リムジンの中ではお互い無言のまま
絡み合う視線に心が熱くなり握るその手の温もりを確かめていただけ
一度、口を開けば止めどなく感情が溢れ出し
止められないと思ったから無言のまま
メープルのスイートルームへと連れて来た
部屋に入った途端
やっぱり我慢出来なくて
繋いだままだった手を引き寄せ
倒れ込んできた彼女の唇に食らいついた
温かな唇
最後にしたキスは・・
彼女の身体は既に冷たくなっていて
閉じられたまま二度と開かない瞼と
二度と俺の名を呼ぶ事のない唇だった
その冷たい感触に絶望し
それでも彼女の冷たい身体に熱を分け与えるように
寄り添う事を止められなかったあの時
だけど20年の時を経て
再び巡り会った彼女の温もりに
叫び出しそうな程に心が歓喜している
貪るようなキスを繰り返しながら
縺れるようにベッドへと倒れ込んだ俺達
彼女に体重を掛けないように気をつけながら
ゆっくりとでも早急に事を進めようとする俺に
彼女はストップを掛けた
「ちょ、ちょっと待って!」
「んだよ!?
止めんな!20年ぶりなんだぞ!」
ストップを掛けられちょっとムッとする俺
「わ、分かってるけど・・
あたしも・・/////同じ気持ちなんだけど・・
一つ・・問題が・・・」
「問題?」
「そ、そう・・重大な問題があるの」
問題と聞いて力を抜いた俺の胸元を軽く押し
横へとずれた彼女は俺と向き合うように
ベッドに座ると
「あのね・・あたし、まだ17歳なの・・
まだ未成年だから・・これ以上進んだら
未成年なんとか条例って言うのに引っかかって
あんたが捕まっちゃう・・かも・・」
少し俯き加減で真っ赤になりながら
そう言った彼女
なんとか条例だとか捕まるだとか・・
俺にはそんな心配のないことだけど・・
いや
条例がどうのとか道明寺がどうのとか関係なく
大人としての道義的な問題はあるか・・?
俺にとっては身体的なスキンシップは重要ではなく
この先ずっと一緒にいる為には
ちゃんと籍を入れてとまで考えている
先走り過ぎだと言われるかもしれないけれど
20年ずっと考えてきたことだけど
まだ17歳だって事には純粋に驚いている
「・・・お前・・まだ高校生なのか?」
「ん・・正確には高校生ではないんだけど・・
歳はまだ17歳で日付が変わったら18歳になるの・・
だから・・後数時間・・待ってくれないかな?」
「お前・・誕生日まで一緒なのか?!」
「う、うん・・なんかね・・自分でもどんだけ執念深いんだって・・びっくりしたんだけど・・
どうせならあの時と同じ年齢の時にあんたに会いに来たかったから・・」
俯き加減のまま話すこいつが愛おしい
愛おしい過ぎて襲い掛かっちまいそうだけど
なんとかグッと堪えながらも顔がにやけるのが止められない
「そうか、そうか!
お前はそんなにも俺に惚れてたんだな!」
「なんかその言い方ムカつくんだけど!」
「気にするな!要はお前は俺様にべた惚れだったってことだろ!?」
「違うわよ!あんたが寂しいって泣いてる気がしたからよ!
べた惚れなのはあんたの方でしょ!?」
「あぁ、べた惚れだ!
20年間ずっとお前だけに惚れてた。
とにかく時間はたっぷりある!
日付が変わるまで飯でも食いながら
今のお前のこと教えろよ!」
そう言ってこいつの手を引き寝室を出た
まだまだ夜は始まったばかり
う〜ん
困った
って言うのが第一の感想
牧野つくし
今は瀬戸口遥(せとぐちはるか)
らしい・・・
どうやら生まれ変わったみたいなんだけど・・
って言うのはあたしには所謂、前世?(牧野つくし)だった頃の記憶が
ばっちり残っている
って言うか・・
器だけが新しくなって中身はそのままの
牧野つくしそのものって言った方がいいかも?
長い時間、ずっと穏やかな波間を漂うような
心地よい空間で眠っていたような気がすんだけど
突然、明るい場所へと引っ張り出され
眩しさに目が眩みあげたあたしの声は泣き声だった
その瞬間ね不思議と
あっ!生まれ変わったんだって事は分かったんだけど
牧野つくし17歳
死んだ時の自我がばっちり残ったまま
身体は0歳で出来ることと言えば
手足をバタつかせ泣くことぐらいで
思考と身体的なギャップで最初の数年間は
かなりのストレスだった
生まれ変わってすぐに分かった事は
あれから約2年後の12月28日に
東京都内の病院であたしは産まれたって事と
両親は父親が瀬戸口壮介30歳で母親は瀬戸口薫32歳って事ぐらい
病院では分からなかったんだけど
自宅だって連れて帰られた場所で驚いた
牧野つくしだった時のような
貧しいながらもって感じの家じゃなくて
自宅は都内の一等地に建つタワーマンションの高層階にある部屋だった
どうやら今回は経済的な苦労はしなくてすみそうな事に
少しだけホッとしたのを覚えている
だけどあたしの新しい家族はなかなか変わった人達だった
どうやら今回、あたしは一人っ子らしい
父親である瀬戸口壮介の実家は日本国内だけで40店舗、他にもハワイにLA、パリにロンドン
それに香港や台湾やシンガポールなどで
美容室やネイルサロンやらエステやら
その他、飲食店なんか色々と手広く展開しているらしく
彼はそこの長男で一人息子らしいんだけど
一人息子で長男という重圧なのか
彼の素養なのか経営者としての素質はゼロだったみたいで
あたしが生まれてからはずっと主夫業をしている
母親である瀬戸口薫は壮介が経営していた美容室で美容師として働いていた時に知り合い
壮介の熱烈猛アプローチ末めでたく結ばれ
結婚後、経営に携わり始めた薫の方が経営者として有能だったみたいで
あたしが生まれたのを機に壮介が経営から退き
代わりに薫が経営者となりたった数年で
海外に支店を出すまでに成長させた
父親である壮介は主夫業の方が向いていたみたいで
子育てをしながら空いた時間に
昔からの夢だった小説家になるという
夢を叶える為に執筆活動をしていて
色んなコンクールなんかに出していたみたいだけど
未だに彼の作品が世に出ていないところをみると
こちらの才能もないんだと思っている
あっ!でも誤解しないでね
経営者としても作家としてもイマイチだけど
最高の父親だと思っている
優しくて穏やかで忍耐強くて
声を荒らげているところを見たことがないし
お料理だって上手だしお掃除もお洗濯も完璧で
お部屋にお花を飾ったりかなり女子力高め
虫が苦手だけど家庭菜園で作ったきゅうりの葉っぱに付いていた青虫を
涙目になりながらも逃してあげていた優しい人
母親にしてもバリバリお仕事してるからって
道明寺のお母さんみたいに冷たい感じじゃなくて
どんな時でもポジティブで笑顔を絶やさない明るい人
腹がたった時や凹んだ時は
リビングの窓を全開にして大きな声で
叫んでいたりもしたけれど
叫び終わったらスッキリした表情で
引きずったりしないカッコいい女性で
時々、父親が書いた小説に強烈なダメ出しをする人
そんな両親の元
すくすくと育ったあたし

応援ありがとうございます。