遥か 13
本日も『遥か』です!
お話しの流れがどこに向かっているのか?
完全に迷子です…💦(笑)
それではどうぞ~🎶
私信です。
☆様
こんばんは~(^^♪
コメントありがとうございます❣
返事が遅くなってごめんなさい。m(__)m
ハイ!私もそう思いました!なので~(笑)
えっ!?食いしん坊さんなんだからぁ~❤ムフフ+.(*'v`*)+
み、見られてた・・!
マ、ママに!!
そしてママの後ろにはパパが!!!
は、恥ずかしい・・・
穴があったら速攻で逃げ込むぐらい恥ずかしいのに
道明寺は邪魔されたとはがりに舌打ちしてママを睨んでし
ママはママでね
なにがそんなに楽しいの?ってぐらいハイテンション
でね
ママの数歩後ろには真っ赤な顔をしたパパ
「道明寺さん、こんばんは~!
はるちゃ〜ん〜!う〜んいいねぇ〜!青春だねぇ〜!
送って貰って名残惜しくて自宅前で車の中でキス〜!なんて
ママも昔を思い出すわ〜!ねぇ〜パパ!」
「マ、ママ!声が大っきいってば!」
車から降りたあたしに抱きついてくるママからはお酒の匂い
「ママ、酔っぱらってるの?」
酔っ払ってるママはちょっと面倒くさいの・・
「大丈夫よ〜!
少ししか飲んでないから今のシーンはバッチリ覚えてるわよ!ウフフ❤」
ねっ!
面倒くさいでしょ?
出来れば忘れて欲しい・・
ピースをしながらご機嫌に話すママの足元は少しふらついていて
「パパとデートしてきたのよ〜」
と言ったママ
「ほら!しっかりして!
ど、道明寺?今日はありがとう。
また、明日ね」
「お、おぅ!」
これ以上、ママが恥ずかしい事を言い出す前に
とりあえず足元がふらついているママをパパと両脇から支え
マンションに入ろうとしたところで
「あっ!道明寺さ~ん!良かったらコーヒーでも飲んで行きません?」
とママが道明寺を誘った
パパの顔が赤いのはきっとお酒のせいだけじゃないと思うの
ずっと道明寺を睨んでるし
道明寺を誘ったママに対して不機嫌さを隠すことなく
“誘わなくていい!”とか言っているんだけど
ママは全く聞いてなくて
横から支えていたあたしとパパの手を振り払うと
道明寺の腕を取り引っ張って歩き始めてしまった
陽気なママと気恥ずかしいあたしと
不機嫌なパパと平然としている道明寺
四人で乗り込んだエレベーターの中
若干の息苦しさを感じながらも上昇していく階数表示を眺めていただけだったから
気がつかなかったんだけど
エレベーターは自宅がある24階を通り越して上昇していく
「あれ?通り過ぎてない?」
「ほんとだぁ〜あれ?
40階?押したのだれ〜?」
あたしとパパは後ろにいたからボタンは押していない
前にいたママが押したものだとばかり思っていたんだけど
答えたのは道明寺だった
「俺だ。コーヒーは俺がご馳走してやる」
そう言った道明寺
あっ!そう言えばこのエレベーターっていつも乗るやつと違う!
一番奥にある最上階専用のじゃん!
酔っ払っているママのハイテンションな暴走と
不機嫌なパパに気を取られて気が付いてなかったけど
促されるままに乗り込んだエレベーターは最上階への直通の物
「なになに?どういうこと〜?」
「あっ!あのね、ママここって道明寺が所有してるマンションなんだって。
あたしもさっき聞いてびっくりしたんだけどここの最上階って道明寺の部屋なんだって」
「キャ〜すてきぃ〜!」
あたしの言葉に増々テンションが上がるママと
更に不機嫌さが増しているパパ
対照的な両親を乗せたエレベーターが静かに止まり扉が開いた
シーンと静まり返っているフロアーには左右に分かれて
長い廊下がありその行き止まりにそれぞれドアがあった
「最上階って二部屋あるの?」
「あぁ、両方とも俺のだ」
彼曰く
本当は一部屋だけにしようと思っていたけど
設計上難しくて最終的に二部屋になったけれど
セキュリティの関係で二部屋共に自分の部屋にしたと言い
その後
サラリと
今となっては二部屋にしといて正解だったな
今夜から俺もここに住むから
あたし達はあっちの部屋を自由に使っていいと右側のドアを指さした
道明寺の言葉にハイテンション酔っ払いのママも流石に動きが止まった
ビタッと面白いように動きを止めたママと
動きが止まったというよりはあまりの事にフリーズしちゃったって感じのパパ
「ちょ、ちょっと!道明寺!」
「んだよ?!お袋さんは最上階が良かったんだろ?
ここは二部屋あるんだから俺とお前の家族で使えばいいだろ?」
「い、言ってたけど・・パ、パパが高い所ダメだからって言ったじゃない!」
急展開に戸惑いの方が大きくてそう言ったんだけどね
話してる間に動きを止めていたママがフラフラとドアへと向かって歩き出していて
慌ててママの後を追う
「ちょ、ちょっと!ママ!」
止めようとするんだけどフラフラしてるわりには歩く速度が速くて
あっという間にドアの前まで来てしまったママは振り返ると満面の笑みで道明寺に
「道明寺さ〜ん!早く開けて〜!」
と言った
その言葉に素直に従う道明寺
ガチャっとロックが外れる音がしてドアに手を掛けたママ
開かれたドアの向こうは圧巻だった
全てに於いて24階の部屋とはグレードが違う
黒を基調にシックで機能的に纏められた室内は
落ち着いた雰囲気で彼のセンスの良さが表れている
天井も24階の部屋よりも高くて
倍以上の広さがあるリビングの端には階段が付いていて
この部屋がメゾネットタイプだってことを知った
「ここって・・二階があるの?」
「あぁ、上は寝室と書斎になってる。
さっきも言ったけど内装は好きにしていいぞ!」
「ハァ~ステキねぇ~!
本当にここに住んでもいいの?」
「あぁ、好きに使ってくれ」
「ありがとう~!
やっぱり持つべきものは出来る娘婿ね~!」
「マ、ママ!」
「薫さん!」
「あら?二人して大きな声出してどうしたの?」
どうしたの?じゃないわよ!
娘婿って・・
まだ結婚してないし!
は、恥ずかしいじゃない!
「ママ!どうしたの?じゃなくて!
本当にここに住むつもりなの?」
「そうだけど。
なにか問題でも?」
「問題でもって・・」
「大アリだよ!薫さん!
僕が高いところ嫌いなの知ってるでしょ!?
そ、それに!娘婿って!はるちゃんは結婚なんてしてないし!
薫さんは僕をないがしろにしすぎだよ!」
「だって道明寺さんははるちゃんと結婚するんでしょ?
運命の相手なんでしょ?だったらもう娘婿も同然じゃない。
それに私があなたを蔑ろにしてるですって?!いつ私があなたを蔑ろにしたの?!
寧ろあなたの方じゃないの?この18年間ずっと私を蔑ろにしてきたのはあなたの方でしょ?!」
ま、まずい!
ママがキレた!

応援ありがとうございます。