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遥か 16

こんばんは~(^^♪
本日も『遥か』です❣
再会です。😊
それではどうぞ~🎶






私信です。
ち〇こ様
こんばんは~(^-^)/
コメントありがとうございます❤
返事が遅くなってごめんなさい。m(__)m
まずはタマさんと再会です!
懐かしい人との再会がこれから続くと思います~(*^_^*)
こちらこそダラダラと長いだけのお話しにお付き合いいただき
ありがとうございます!
これからもお付き合いよろしくお願いします。🎶



☆様
こんばんは~🎶
コメントありがとうございます❤
返事が遅くなってごめんなさい。m(__)m
ハイ!つくしちゃんでした~(笑)
でもタマさんなので大丈夫だと思います!❤
で、またおかわり来ます!❤(笑)
















抱き着かれたまま驚きで固まってしまっているタマ

抱き着いている方は感激していてその喜びを全身で表しているが

瀬戸口遥ではなく

いきなり牧野つくしとしてタマに接している彼女

タマを先輩と呼ぶのは牧野だけ

懐かしい呼びかけに抱き着かれたまま俺を睨むタマ


「んだよ!?」


「どういう事か説明しとくれ!
どうしてこのお嬢さんがあの子と同じように呼ぶんだい!?
このお嬢さんに何を吹き込んだんだい!?
タマはまだまだ呆けちゃいないんだよ!こんな茶番には騙されないからね!」


「なんも吹き込んでねぇーよ!
それに呆けたとも思ってねぇーし騙そうとも思ってねぇーよ!
俺はそんなに暇じゃねぇーよ!」

「だったらこのお嬢さんは何を言ってんだい!?」

「説明してやるから聞いて驚けよ」

「もう十分驚いてるよ!
年寄りをからかうんじゃないよ!
さっさと説明をおし!
それからあんたもいつまで抱き着いてんだい!」


そう言って抱き着いている彼女を引きはがし
そこで初めてまじまじと彼女の顔を見たようで

彼女の顔を見た途端

小さな目を最大限に大きく見開き
再び動きを止めたタマ


「・・・・もしかして・・も、しかして・・・」


ブルブルと震える手を彼女を頬へと持って行きながら
そう呟いたタマ

「・・・坊ちゃん・・もしかして・・・そうなのかい?」

「あぁ、やっと気が付いたか!?」

「あぁ~~南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏」

いきなり拝み始めたタマ

「幽霊じゃねぇんだから拝むなよ!」

「そうですよ、先輩!
生きてますから拝まないでください!」

「・・・本当かい?・・ほ、本当なのかい?
本当にあの子なのかい?坊ちゃん・・タマは夢を見てるのかい?
それともタマがあの世に行ったのかい?」

「夢じゃねぇーしあの世でもねぇーよ!
現実だ!現実に牧野が戻ってきたんだよ!」


「・・・・・・・」

現実を受け入れきれていない感じのタマは
彼女と俺の間に視線を行き来させている

まだ信じていない

だけど

根本から否定しているわけでもない

半信半疑

そんな感じのタマに彼女が笑いながら

「先輩!お元気そうでよかったです!
間に合わなくて入れ違いになってたらどうしようかと思ってました!」

と言った

「・・・縁起でもないこと言うんじゃないよ!
あ~この失礼な物言いはつくしだよ!
坊ちゃん!つくしが帰って来たんだよ!
あ~神様仏様!南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏
ありがとうございます・・ありがとうございます
ありがとうございます・・
もうこれでタマも思い残すことはありませんよ・・」

「縁起でもねぇーこと言うな!
まだまだこれから先は長いぞタマ!
まずは俺らの結婚式だ!それからすぐに子供が出来るから
生まれたら子守りも頼むぞ!
忙しくなるんだから死んでる暇なんてねぇーぞ!」


「どこまでこの年寄りをこき使うつもりだい!
ったく・・あんた達はこのタマがいないと・・」

そこまで言うと限界だったのだろう

フゴフゴと形容しがたい声を発しながら彼女を抱きしめ
大泣きしているタマ

その背中を嬉しそうに撫でている彼女

窓から射し込んでくる柔らかな冬の光が
再会の喜びに震えている二人を優しく照らしている






タマさんが住むホームに着いて
大仰なお出迎えにはびっくりしたけれど
ある意味懐かしい光景というか・・

道明寺と一緒にいると当たり前の光景

だけど慣れなくて一歩引いてしまったあたしの背中に優しく手を添えて
さり気なくエスコートしてくれる道明寺

こんな所は以前と違って
大人になっていて
離れていた時間の長さを悔やまれる

ずっと彼の側にいたかった

ずっと彼と一緒に生きていたかった

彼の隣で大人になっていく彼を見ていたかった

今更どうしようもないことなんだけど
こんな時にはそんな風に考えてしまう

タマさんの部屋へと案内されて
道明寺がまず一人で入って行って
あたしは廊下で漏れてくる二人の会話を聞いていたんだけど
タマさんの“あの子以外に会いたくない”と言う言葉を聞いて
涙が溢れ出してきた

タマさんに沢山迷惑掛けて
心配も掛けて・・

それでも

どんな時も信じてくれて

誰よりもあたし達の幸せを願ってくれていたのに・・

悲しませることばかりで・・

それなのに

未だにあたしのことをそんなに・・

と思うと

涙で視界が歪む

道明寺に呼び入れられて
タマさんの姿を見たら
何も考えられなくなって
今は瀬戸口遥だってことを完全に忘れて
牧野つくしとして走り寄って
車椅子に座っていたタマさんに抱きついてしまっていた

先輩と呼んだあたしに驚き固まってしまったタマさん

道明寺は笑っているだけだったけれど
タマさんは少し怒っていて
歳の割に強い力で抱きついていた身体を引き離された

身体が離れたことで初めてタマさんと目が合って
あたしの顔を見たタマさんの手が少し震えだした

その震える手があたしの頬にゆっくりと這うように添えられると・・

タマさんの目にも涙が溜まり始めた


道明寺の言葉に信じられないといった表情だったタマさん

だけど話す内に少しずつ

道明寺の言葉を受け入れ始めたタマさんは
やがて子供のように声をあげて
泣きだしてしまった

南無阿弥陀仏だなんて
拝まれたのには笑っちゃって
二人で泣き笑い





一頻り泣くだけ泣いたら詳しく説明しろ!と煩いタマに
彼女が今までの事を説明している

今の名前は瀬戸口遥で歳は18歳になったばかり

生まれ落ちた瞬間から前世の記憶があり
ずっと牧野つくしの自我を抱えたながら
瀬戸口遥として生きてきたと話した

そして27日

誕生日を翌日に控えたあの日に再会して
それ以降ずっと一緒に居ると告げると
また泣き出してしまったタマ



「この20年、タマはずっと坊ちゃんの事が心配で
幸せになってほしいと願っておりました。
でもそう思う反面坊ちゃんの隣に立つのはつくしだけだと・・
つくしじゃなきゃと・・つくしと幸せになって欲しいと・・
叶わない事を承知でずっとそんな夢を見ておりました・・
今も夢を見ているようでおかしな気分ですが
それでもタマは幸せですよ。坊ちゃんの幸せそうなお顔を見れて・・
本当に長生きして良かった・・」


「あぁ、よかったな。
でもまだまだ長生きしろよ!
勝手に死ぬなよ」

「年寄りに無茶ばかり言う坊ちゃんだけど・・
つくし・・今は遥だったね・・これからはあんたに坊ちゃんの世話を頼んだよ!
相変わらずだけど坊ちゃんをよろしく頼んだよ」

「ハイ!任せてください!
あたし、今度こそ道明寺を幸せにします!
だから先輩も長生きしてくださいね」


泣きながら

でも笑いながら

いつまでも話す彼女とタマ

そのままホームで少し早めの夕食を一緒に食い
やっとホーム出た時には外は既に夜だった

大晦日の夜

俺は車を近くにあるメープル系列の旅館へと走らせた

今朝、お袋さんからのメールに
”あたしも温泉入りたかったなぁ~”と零していた彼女の願いを叶えてやる

と同時に

俺の願望も・・








どうやらこの後、司君はつくしちゃんを温泉旅館に連れ込むようです!
でもって温泉でこの二人がする事と言えば・・大人レディの皆さんはもうお分かりですね?
なので次回はほぼ鍵付きになります❣え~またか!?と言わずお付き合いくださいませ~(#^.^#)


応援ありがとうございます。
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kirakira
Posted bykirakira

Comments 2

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2021/10/26 (Tue) 23:47 | EDIT | REPLY |   
kirakira

kirakira  

瀬◯様

こんばんは~😃
コメントありがとうございます❣

いえいえ!私もこの歳になって両親や義両親から
歳を取るということがどういう事なのか学んでいる最中なので・・
色々ありますよね・・時々びっくりさせられることもあります…💦
この歳になって初めて経験することも多くて対処に悩むこともしばしばです。
大変な事も多いと思いますがなるべく冷静に(難しいですけど…)
私は薄目で一歩下がって見るようにしております!(笑)

さてさてタマさんと無事に再会し
タマさんに喜んでもらえて一安心です。
時の移り変わりと共に忘れていく事も多いですが
ふとした時に蘇ってくる光景ってなつかしさと共に
後悔やらなにやら色々な感情が伴ってきますよね。
現実はこのお話しのようにはならないですが…

まだまだ再会を果たしたい人は多いので最後までお付き合いお願いします。

一雨ごとに寒さが増してきていますがお体にはご自愛くださいませ。😊

2021/10/27 (Wed) 17:33 | EDIT | REPLY |   

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