遥か 29
こんばんは~!(^^)!
本日も『遥か』です。
本日はあの方が・・
それではどうぞ~🎶
私信です。
☆様
こんばんは~(≧▽≦)
コメントありがとうございます❣
ハイ!とうとう楓様にもご登場いただき
次は忘れてはいけないあの方です!❤(笑)
道明寺に就職し30年数年
その間のほとんどを秘書として道明寺家に仕えてまいりました
周囲の者が私の事を道明寺が開発したアンドロイドなどと
揶揄していることは知っていたがそんな噂など全て無視して
仕事に邁進してまいりました
楓社長と司様に付き従い世界中を旅して回っていた頃が懐かしく感じられる時もありますが
今となってはいい思い出で楓社長が一線を退かれるのに伴い司様の秘書を後進に譲り
帰国して数年
楓様の私設秘書として今までからは考えられないほど
穏やかな時間を過ごしてまいりました
私にとっても秘書として仕えた30年間は激動の毎日でした
鉄の女と呼ばれていた楓様は一流のビジネスマンで
その手腕に心酔しておりましたがはっきり言って
当時高校生だった司様に関しては期待はしておりませんでした
常日頃から問題ばかり
よくもまぁ
これだけ毎日のように問題を起こされるなぁと感心してしまうほどで
道明寺財閥の唯一の後継者がこれでは先が思いやられると考えておりました
暴力事件など日常茶飯事
少々の事では驚かなくなっている自分の感覚が
世間のそれとはかなりずれたところにあるということさえも
自覚しないまま神経が麻痺しておりましたでが
司様の前に一人の少女が現れたことによって
司様だけではなくその周囲にも劇的な変化をもたらしました
ですが
良薬口に苦し
と申しますか
とにかくその少女は良薬は良薬でしたが
当時の楓様にとっては劇薬でございました
まだ10代の幼い恋
と言ってしまえばそれまでですが
お二人を見ていて反発しあいながらも
互いに思いやりの心をお持ちになられておりました
ですがその相手を思うこその
その行動が若い二人を追い詰め
その周囲の仲間達も追い詰めてしまい
結果
取り返しのつかない事態になってしまいました
一報を聞いた時の衝撃はというと・・
雷に打たれたようで
しばらく動くことが出来ませんでした
楓様に恨みを持つ者の犯行
例えそれが逆恨みだとしても
その結果
将来ある少女が犠牲になった
正直、あの頃の事は記憶も鮮明ではありません
事件後の事後処理に加え
いわれなき誹謗中傷の数々が被害者である牧野様に向かってしまった
事件に衝撃を受けショックを受けていたのは楓様も同じで
感情を表に出すことが出来ないお立場上、他人にはそのお姿は
冷たく感じる方も多かったと思いますが楓様は心の底より
後悔されておりました
悔やんでも悔やみきれない
司様とて同じ
怒りをぶつける相手もおらず
自らの何を犠牲にしても守りたいと思っていた牧野様を失い
その喪失感たるや・・
お側で見ていて息が苦しくなるほどでございました
この20年
何度もヒヤリとすることがございました
特に事件後すぐには司様が牧野様の後を追ってしまうのではないかという危惧
そして時が経つごとにその喪失感は薄れることはなく
寧ろ、大きくなっているように感じ
司様に限界が来てしまうのではないかと危惧しておりました
そんな中でまた一年が過ぎ去ろうとしていた年末
どういった経緯かは存じませんが
あの司様がまだ少女ともいえる年齢の女性と共に過ごされ
あれほど毎年行かれていた牧野様のお墓参りに出向かれず
年末年始に長期休暇など取られたことなど無かったのに
スケジュールを全てキャンセルされ
長年のルーティンを変えられた
そのことが意味する物はなんなのか?
写真の中の司様は笑っておいででした
まるであの頃のように
本当に楽しそうに
本当に少女を愛おしそうに見つめながら
笑っておられました
西田はその笑顔を見ただけで涙が零れそうでございます
お相手の方の素性など関係ない
司様が心から幸せだと感じられるお相手とご一緒出来るなら
西田はなんでもお手伝いいたします
楓様に申し付かって日本へと帰国しましたが
恐らく楓様も同じお気持ちなのだと思っております
お相手の方の素性など大して気にはしておられない
寧ろ、気にしているのはお相手の方の本心
20も年齢差のある男性との将来を本気で考えていらっしゃるのか
それをお確かめになられたいのだと思っております
東京へと帰る機内でも続々と入ってくるお相手の方の情報
家柄については申し分なし
名家というほどではないにしろご実家は事業を手広く展開させておられ
その業績も好調
ずっとLAにお住まいでしたが今春には家族揃って帰国の予定
お相手の方
遥様に関しても幼少期から周囲では神童の誉れ高く
15歳にして名門のUCLAに入学され
三年かからずにご卒業されている
学業に関しても全く問題なし
またその人となりについても悪しざまに言う人はおらず
親しい友人はあまり多くはないがそれでも同じ大学に通っていた
自分より年上の生徒達の間では妹のような存在で
好印象を持たれている方が多かった
そして東京に到着寸前に入ってきた情報では
現在、お二人は道明寺家のお屋敷にて
かつての仲間達と会われ親交を深められているとのこと
かつてのお仲間達を呼び出されたのは椿様
既に椿様公認でみな様にご紹介されているのであれば
婚約から結婚は司様の中ではすでに決まったも同然なのだろう
喜ばしい事ではありますが
やはり確認せねばなりません
出来れば司様からは離れお一人でいらっしゃる時に
お会いできればと思い司様の秘書に連絡を取った
司様の秘書によると仕事始めとなった5日は
司様お一人で出社なされ遥様はマンションでお待ちだったご様子
ならばと本来仕事は入っていなかったが翌日も司様には出社いただき
お一人の間にコンタクトをと考え司様の秘書にそのように指示を出していた
翌朝、迎えに来た秘書を見て青筋を立ててらしたようだが
無事、お一人でお仕事へと向かわれた司様
瀬戸口様の方は三条様と共にテレビ局見学へと向かわれた連絡を受け
テレビ局へと出向いた
瀬戸口様は生放送に出演されている三条様のご様子を見学された後
お一人でテレビ局から出てこられたところでお声をお掛けすべく
待機しておりました
予定通りお一人でテレビ局から出てこられた遥様にお声をお掛けしようと
近付いた時、私に気付かれたようで足を止められ少しだけ首を右に傾け
考えるような仕草を見せられておりましたが構わず近づき前で足を止めると声を掛けた
「瀬戸口遥様でございますね」
「は、はい」
「わたくし道明寺家で楓様の私設秘書をしております西田と申します」
「・・はい」
「突然ですが少しお時間を頂けないでしょうか」
「え〜っと・・今からですか?」
「はい、出来れば」
「・・・分かりました。
大丈夫ですけど・・このことは道明寺は知っているんですか?」
「いいえ、お伝えしておりません。
出来ればご内密にお願いしたいのですが」
「・・分かりました」
中途半端なところで・・ごめんなさいm(__)m

応援ありがとうございます。
本日も『遥か』です。
本日はあの方が・・
それではどうぞ~🎶
私信です。
☆様
こんばんは~(≧▽≦)
コメントありがとうございます❣
ハイ!とうとう楓様にもご登場いただき
次は忘れてはいけないあの方です!❤(笑)
道明寺に就職し30年数年
その間のほとんどを秘書として道明寺家に仕えてまいりました
周囲の者が私の事を道明寺が開発したアンドロイドなどと
揶揄していることは知っていたがそんな噂など全て無視して
仕事に邁進してまいりました
楓社長と司様に付き従い世界中を旅して回っていた頃が懐かしく感じられる時もありますが
今となってはいい思い出で楓社長が一線を退かれるのに伴い司様の秘書を後進に譲り
帰国して数年
楓様の私設秘書として今までからは考えられないほど
穏やかな時間を過ごしてまいりました
私にとっても秘書として仕えた30年間は激動の毎日でした
鉄の女と呼ばれていた楓様は一流のビジネスマンで
その手腕に心酔しておりましたがはっきり言って
当時高校生だった司様に関しては期待はしておりませんでした
常日頃から問題ばかり
よくもまぁ
これだけ毎日のように問題を起こされるなぁと感心してしまうほどで
道明寺財閥の唯一の後継者がこれでは先が思いやられると考えておりました
暴力事件など日常茶飯事
少々の事では驚かなくなっている自分の感覚が
世間のそれとはかなりずれたところにあるということさえも
自覚しないまま神経が麻痺しておりましたでが
司様の前に一人の少女が現れたことによって
司様だけではなくその周囲にも劇的な変化をもたらしました
ですが
良薬口に苦し
と申しますか
とにかくその少女は良薬は良薬でしたが
当時の楓様にとっては劇薬でございました
まだ10代の幼い恋
と言ってしまえばそれまでですが
お二人を見ていて反発しあいながらも
互いに思いやりの心をお持ちになられておりました
ですがその相手を思うこその
その行動が若い二人を追い詰め
その周囲の仲間達も追い詰めてしまい
結果
取り返しのつかない事態になってしまいました
一報を聞いた時の衝撃はというと・・
雷に打たれたようで
しばらく動くことが出来ませんでした
楓様に恨みを持つ者の犯行
例えそれが逆恨みだとしても
その結果
将来ある少女が犠牲になった
正直、あの頃の事は記憶も鮮明ではありません
事件後の事後処理に加え
いわれなき誹謗中傷の数々が被害者である牧野様に向かってしまった
事件に衝撃を受けショックを受けていたのは楓様も同じで
感情を表に出すことが出来ないお立場上、他人にはそのお姿は
冷たく感じる方も多かったと思いますが楓様は心の底より
後悔されておりました
悔やんでも悔やみきれない
司様とて同じ
怒りをぶつける相手もおらず
自らの何を犠牲にしても守りたいと思っていた牧野様を失い
その喪失感たるや・・
お側で見ていて息が苦しくなるほどでございました
この20年
何度もヒヤリとすることがございました
特に事件後すぐには司様が牧野様の後を追ってしまうのではないかという危惧
そして時が経つごとにその喪失感は薄れることはなく
寧ろ、大きくなっているように感じ
司様に限界が来てしまうのではないかと危惧しておりました
そんな中でまた一年が過ぎ去ろうとしていた年末
どういった経緯かは存じませんが
あの司様がまだ少女ともいえる年齢の女性と共に過ごされ
あれほど毎年行かれていた牧野様のお墓参りに出向かれず
年末年始に長期休暇など取られたことなど無かったのに
スケジュールを全てキャンセルされ
長年のルーティンを変えられた
そのことが意味する物はなんなのか?
写真の中の司様は笑っておいででした
まるであの頃のように
本当に楽しそうに
本当に少女を愛おしそうに見つめながら
笑っておられました
西田はその笑顔を見ただけで涙が零れそうでございます
お相手の方の素性など関係ない
司様が心から幸せだと感じられるお相手とご一緒出来るなら
西田はなんでもお手伝いいたします
楓様に申し付かって日本へと帰国しましたが
恐らく楓様も同じお気持ちなのだと思っております
お相手の方の素性など大して気にはしておられない
寧ろ、気にしているのはお相手の方の本心
20も年齢差のある男性との将来を本気で考えていらっしゃるのか
それをお確かめになられたいのだと思っております
東京へと帰る機内でも続々と入ってくるお相手の方の情報
家柄については申し分なし
名家というほどではないにしろご実家は事業を手広く展開させておられ
その業績も好調
ずっとLAにお住まいでしたが今春には家族揃って帰国の予定
お相手の方
遥様に関しても幼少期から周囲では神童の誉れ高く
15歳にして名門のUCLAに入学され
三年かからずにご卒業されている
学業に関しても全く問題なし
またその人となりについても悪しざまに言う人はおらず
親しい友人はあまり多くはないがそれでも同じ大学に通っていた
自分より年上の生徒達の間では妹のような存在で
好印象を持たれている方が多かった
そして東京に到着寸前に入ってきた情報では
現在、お二人は道明寺家のお屋敷にて
かつての仲間達と会われ親交を深められているとのこと
かつてのお仲間達を呼び出されたのは椿様
既に椿様公認でみな様にご紹介されているのであれば
婚約から結婚は司様の中ではすでに決まったも同然なのだろう
喜ばしい事ではありますが
やはり確認せねばなりません
出来れば司様からは離れお一人でいらっしゃる時に
お会いできればと思い司様の秘書に連絡を取った
司様の秘書によると仕事始めとなった5日は
司様お一人で出社なされ遥様はマンションでお待ちだったご様子
ならばと本来仕事は入っていなかったが翌日も司様には出社いただき
お一人の間にコンタクトをと考え司様の秘書にそのように指示を出していた
翌朝、迎えに来た秘書を見て青筋を立ててらしたようだが
無事、お一人でお仕事へと向かわれた司様
瀬戸口様の方は三条様と共にテレビ局見学へと向かわれた連絡を受け
テレビ局へと出向いた
瀬戸口様は生放送に出演されている三条様のご様子を見学された後
お一人でテレビ局から出てこられたところでお声をお掛けすべく
待機しておりました
予定通りお一人でテレビ局から出てこられた遥様にお声をお掛けしようと
近付いた時、私に気付かれたようで足を止められ少しだけ首を右に傾け
考えるような仕草を見せられておりましたが構わず近づき前で足を止めると声を掛けた
「瀬戸口遥様でございますね」
「は、はい」
「わたくし道明寺家で楓様の私設秘書をしております西田と申します」
「・・はい」
「突然ですが少しお時間を頂けないでしょうか」
「え〜っと・・今からですか?」
「はい、出来れば」
「・・・分かりました。
大丈夫ですけど・・このことは道明寺は知っているんですか?」
「いいえ、お伝えしておりません。
出来ればご内密にお願いしたいのですが」
「・・分かりました」
中途半端なところで・・ごめんなさいm(__)m

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