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遥か 40

こんばんは~(^O^)/
本日も『遥か』です❣
それではどうぞ~🎵




私信です。
r〇e様
こんばんは~😊
コメントありがとうございます❣
お待たせしてばかりでごめんなさいm(__)m
そう言っていただけると嬉しいです🎵
このお話しもはあと少しなので最後までお付き合いよろしくお願いします。❤


ゆ〇様
こんばんは~(^O^)/
コメントありがとうございます❣
とりあえずの障害はなくなりましたが
そうなんです!すっごい歳の差カップルですよね!
普通ならドン引きですよね!(笑)
でもでも司君なので!彼の見た目も気力も体力も
まだまだ若い子には負けませんので❣(笑)
この先は・・そう長くはならないので
もう少しお付きあいよろしくお願いします。❤



☆様
こんばんは~(^^♪
コメントありがとうございます❣
ハイ!と言いたいところですが
その前にもう1か所!(^^)/





















プロポーズから三週間


ある計画を実行する為に帰宅が深夜になることがしばしば


年末年始のスケジュール変更で
こうなる事は予測していたが
ここ数年にはなかった程のあまりにタイトなスケジュールに
秘書に軽く殺意を覚えたほど



それでもなんとかスケジュールをこなし
未だに泣きごとばかりの秘書を睨みつけて
遥を連れて日本へと一時帰国した


遥には何も伝えず一時帰国したが
彼女は俺の仕事の都合だと思っていて
タマに会えると喜んでいる


今回の一時帰国は仕事じゃない

遥をある場所に連れて行くことと
宣言通り俺の誕生日に入籍するため
その為に無理ですと泣きごとばかり連呼していた秘書を黙らせて
強引に帰国した


東京に着いてすぐ遥を助手席に乗せ
車を東北へと走らせる


向かった先は牧野つくしが眠る場所


途中、遥は俺にどこに向かっているのか何も聞かず
俺も敢えて何も告げなかったが
予想していたのか道中の車内で
遥の表情は固いままだった



雪深い東北地方の山間の小さな村の共同墓地

先祖代々の墓石が並ぶ墓地の一角に
一年中、花を絶やさないまだ真新しい墓石が建っている

この20年

俺だけではなく他のメンバーも
一年中花を絶やさないように手配してあった

真冬の凍えるような寒さの中でも
色とりどりの花がまるで墓石を囲むように供えられている


そこに遥を連れて来た


ここに眠っているのは牧野つくしの躯

牧野つくしの魂は今、俺の隣にいる


二人でここを訪れるのは最初で最後


俺も今日で最後にする


区切りを付ける為にやって来た


遥と初めて会った夜のように

粉雪が舞う中

二人で墓石の前に立つと

遥は不思議な感覚だと言った

俺も同じ

隣にいるのは牧野だけど牧野じゃない

遥にしてみれば自分の墓に参っている


この感情を上手く言葉で表すことは出来ないけれど
二人並んで牧野の墓に誓う


二人で幸せになると


この先、何があっても離れ離れになることはないと・・


誓う







仕事だと思っていた一時帰国

だからオフで出かけるって聞いた時は驚いた

彼が運転する車は北へと向かっている


高速に乗り順調に走行する車内

特に会話はないけれどなんとなく彼がどこに向かっているのか分かった

彼の意図は分からないけれど

行先もその意図も敢えて聞かないまま

初めて訪れた町


というより山間の村と言った雰囲気

雪が深くここに来るまでも途中からずっと粉雪が舞っている

ここに来るのは初めて

何も聞いていないけど

牧野つくしが眠る場所

そして牧野つくしの家族が住む場所

小さな共同墓地の一角

真っ白な銀世界の中でそこだけが色とりどりの花で縁取られていた


牧野つくしの墓石

それを見た時

不意に涙が溢れ出した

墓石の前に二人で立った瞬間

あたしの中に色々な感情が洪水のように溢れ出してきて

渦を巻く


寂しさや


悲しみ


後悔


愛情


そしてそれらの感情の渦の周囲を色とりどりの花びらが舞い

粉雪と共に吹き飛ばしてくれた



あたしが寂しくないようにこんな真冬にも関わらず
花でいっぱいにしてくれていた優しさと愛情に
どれほど自分が愛されてきたのか実感する


ここにあるのはあたしの躯だけ

今は瀬戸口遥の身体を借りて

牧野つくしの魂は彼の隣にいる

多分、二度とここに来る事はないと思う

今でも時々、牧野つくしと瀬戸口遥

二人の女性の間で混乱することもあるけれど

どちらもあたし

あたしはあたしのままで

この先は彼と歩いていく

二人で牧野つくしの墓石の前で誓う

二度と彼と離れることはないと・・

誓う・・




道明寺と手を繋ぎ

墓地を出て車へと向かう道すがら

ふと名前を呼ばれたような気がして

振り返った空は

ずっと舞っていた粉雪が止み

厚い雪雲の隙間から太陽が顔を覗かせていた















応援ありがとうございます。
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kirakira
Posted bykirakira

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