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Black Lilly 10

こんばんは~🎵
本日も『Black Lilly』です❣
事件です!
それではどうぞ~❤





私信です。
☆様
こんばんは~(^O^)/
コメントありがとうございます。😊
あら!結構なハイカロリー!❤
いちごバター・・もしかして!某スーパーで売っている
バターとイチゴジャムが一つになってるやつですか?
私もあれ大好きなんです~❣お店で見つけたら必ず買います!(≧▽≦)



















パーティーもそろそろお開きの時間帯

化粧直しに行ってしまった牧野を待っていると
司のスマホに化粧室に入ったはずの牧野の姿が消えたと連絡が入った


通常、牧野には女のSPを含め常時五人のSPが付いているが
今夜のようなパーティーの時などは司のSPもいるため
女のSPが二人付き添っているだけそれも会場内には入れないため
会場のドアの外で待機している


当然、化粧室などには付き添っていて
入室時に不審者のチェックなどはするが
それが終わると外で待機している


化粧室など通常出入口は一か所

出入口の前で待機して出入りする者をチェックしていれば
もし中で何か起こったとしても声や物音ですぐに分かるはず


だから見逃すことなどないはずなのに
なかなか出てこない牧野を不審に思い
SPが中をチェックした時には誰もいなかった


牧野が自分の足で出て行ったという事はない


出入口の前に立つSPの目を盗み出て行くなど不可能だし
出入口は一か所だけ


周囲を探したが姿は見えず
司へと連絡が入った


途端に司の眼光が鋭さを増し
身に纏うオーラが危険な物へと変化する


今の牧野が自ら姿を消す理由は無い


だとすれば誰かに連れ去られた


それも出入口をSPが固めている化粧室から


どうやって牧野を連れ去ったのか
今の段階ではその方法は分からないが


とにかく牧野の行方を捜すのが先決


パーティー会場を出ると慌てた様子の西田が
ホテルの総支配人と共に駆け寄って来た


牧野の姿が消えてまだ10分


だがもう10分も経っている


支配人の案内で警備室へと入ると化粧室周辺の防犯カメラをチェックする


録画されていた映像には化粧室の出入口付近が映し出されていて
牧野と共に化粧室前に現れたSPが手順通りまず先に中を確認してから
牧野が化粧室へと入っていくところが映っていた


牧野が入ってからはすぐ後に同じパーティー客らしき年配の女性が一人
化粧室へと入って行ったが二、三分ほどで牧野より先に出てきていた


それからすぐ後には掃除の人間だろうか作業着のような服装で
掃除道具が入っていると思われる大きなカゴのようなカートを押した女が入って行っただけ


その女も五分ほどでカートを押し出て来ていた


化粧室の出入りはそれだけ


牧野を含めて三人だけで他の者が出入りした様子は映っていなかった


そして従業員らしき女が出て二分後


不審に思ったSPが中を確認し牧野に居ないことにやっと気付いた


怪しいのは従業員らしき女だけ


あの女が押していたカートは女一人ぐらいなら十分隠せるほどの大きさで
出てきた時には女は幾分押しにくそうにカートを押しているように見えた


「司、このカートにこの女・・怪しくねぇか?」


「あぁ
おい!この女はここの従業員か?」


司の問いかけにすぐ後ろに控えていた総支配人は


「このカメラからでは顔ははっきりと認識できませんが
当ホテルの従業員では無いと思われます。
それに通常、このカートは客室内の清掃に用いる物ですので
化粧室の清掃には使用しておりませんし今日のようなパーティーが
行われている会場近くの化粧室にパーティー中に清掃にはいるような事はしておりません」

と額に汗を浮かべながら答えた


「この女の動きを追え!
絶対に牧野を見つけ出せ!
クソッ!ふざけた真似しやがって!ぶっ殺してやる!!」


今の段階では牧野を拐った奴の素性も目的も分からないが
恐らく牧野が司の婚約者だと知っている人物の犯行で
牧野の身が危ない


「とにかくこの女の動きを追うぞ!司!」


今や防犯カメラなんてのは至る所に取り付けられていて
例え犯人がホテル外に出たとしても
防犯カメラを繋ぎ合わせることによって
その行動は追える

ただ時間との勝負になる

まずはホテル内での女を行動を追うと
女は化粧室を出るとそのままバックヤードへと入って行き
カートを押したまま地下の業者搬入口に停まっていたバンの後ろに
カートを乗せると自らも助手席に乗り込んだ

防犯カメラのタイムコードは今から15分程前

バンは女とカートを乗せるとすぐに発車し
東京の夜の街へと走り去ってしまっていた


「西田!警視総監に連絡を入れろ!
大至急、このバンの行方を追え!」


「畏まりました」


すぐに西田が電話をかけていて
それを横目に俺達はとりあえず着替え用にリザーブされていた部屋へと移動した

当然だが司の怒りはMAXを超えていて
その横顔にはドス黒い霧のような物に覆われていて
目を合わせただけで殴り殺されそうな程の殺気が漂っていた









クソッ!

どこのどいつか知らねぇが
あいつを拐うなんて
いい度胸してんじゃねえかよ!

もしあいつの身になにかあったらタダじゃおかねぇからな!

いや

あいつに指一本で触れた奴は全て
生まれてきたことすら後悔させてやる!

どんなことをしてでも絶対に見つけだしてやる!

もしもつくしの身に何かあれば・・

今まさにつくしに・・

そんな考えばかりが浮かんできて落ち着かず
冷静に・・

冷静に対処しなければいざというとき判断を間違える

そう思いつつもイラつくこの感情をどうすることも出来ずにいる

そんな中、指示通り警視総監にバンの捜索を依頼した西田が
担当だったSPを伴い部屋と入ってきた

「司様、わたくし達がお側にいながらつくし様をお守りできず
大変申し訳ございませんでした」

警備主任の男がそう言って頭を下げた


「絶対につくしを無傷で探し出せ!
じゃなきゃお前ら全員太平洋のサメの餌にしてやるからな!」


「全力を尽くします」



「西田!分かったことを話せ!」


「はい、防犯カメラの映像を解析した結果
連れ去った女の顔が判明いたしました。
バンの方は現在、警視庁のNシステムを用い最優先で捜索に当たらせておりますので
居所が判明するのは時間の問題だと思われますがつくし様を連れ去った犯人からの
身代金などの要求はまだ何も無く犯人グループの目的も不明のままでございます」


「目的なんてどうでもいい!
とにかく全員ぶっ殺して構わねぇ!
つくしを無事に取り返せ!!」


「全力で対処いたします。
それから美作様に秘書の方からこちらをお預かりしております」


西田はあきらにファイルを手渡し
部屋を後にした













応援ありがとうございます。
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kirakira
Posted bykirakira

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