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Black Lilly 11

こんばんは~(^O^)/
本日も『Black Lilly』です。
それではどうぞ~❤






私信です。
☆様
こんばんは~🎵
コメントありがとうございます❣
ムフフ♥やっぱり~(≧▽≦)
あれ美味しいですもんね!
私も食パンの塊を抱えて食べちゃいます!(笑)
まだまだカロリーが必要かもです!


ア〇ティ〇チョーク様
こんばんは~(^^♪
コメントありがとうございます。😊
もうどっちにしても無理だと思います!(笑)
彼女かなり変なのでそこのことろは分かっていないようですが
司君たちを本気で怒らせちゃったので自業自得ですよね~!

















西田が俺の秘書から預かったと手渡してきたファイルは
例の噂話の調査報告書だった


今夜の一件ですっかり忘れていたが
本来ならば今夜ここで四人でこの話をする予定だった


噂話の女がどこのどいつだかは知らないが
司の名前を使って詐欺まがいの行動をしているのは
放置しておけない


そう思って女の詳しい身元調査と交友関係を追加調査させていた

そのファイルが手元に届いた

室内には重苦しい空気が漂っている


司は落ち着かないのだろう
部屋中を行ったり来たりしながら
ブランデーをボトルのまま一気に流し込むと
手にしていたボトルを壁へと投げつけた


「司、苛立つのは分かるけど
ちょっと落ち着け!」


「うるせぇ!この状況のどこに落ち着ける要素があんだよ!?
つくしが誘拐されたんだぞ!お前らはなんとも思わねぇーのかよ!?」



「俺達だって気持ちは一緒だ!
だけど今は待つしかねぇだろ!」


今の段階ではまだ犯人が誰なのかも
その目的も何一つ分かっていない


あのお人好しの牧野が個人的に恨みをかっている可能性は低いし
以前巻き込まれたようなストーカー事件も考え難い


もし恨みならば牧野本人ならば化粧室で一人の時に
殺されていただろう


犯人にとっては化粧室で一人ってのは絶好のチャンスで
連れ去るよりリスクも少ない


恐らく犯人は司か道明寺に関係する奴らで
目的は金もしくはそれに同等する物


そうなると相手は無限に広がる


仕事関係で恨みを持つ者

これが大多数だろうが

高等部の頃にあったような
赤札が原因で牧野が巻き込まれた一件なんかや
記憶がなかった頃の司のプライベートまで考えると

それこそ無限で今の時点での絞り込みは不可能だ


「とにかく今は西田達も必死で調べてるだろうから
俺達に出来ることは待つことだけだ」


「そんなこといちいちお前らに言われなくても分かってんだよ!
クソッ!頭冷やしてくる!」



そう言って司はバスルームへと行ってしまった

その後ろ姿を視線だけで追いながら
俺は小さく息を吐き出した


類はずっと黙ったままで
その視線は窓の外の東京の街に向けられていて
まるで夜の闇の向こうの牧野の姿を探しているだった


そんな類の姿を横目に俺のスマホに総二郎から
後五分程で到着すると連絡が入った


総二郎には牧野の行方が分からなくなってすぐに連絡を入れていて
まだ自宅にいた総二郎も慌ててこちらへと向かっていた


部屋に暫しの静寂が降りてくる

そんな中

俺は漸く秘書から届けられた
ファイルを手に取った


ファイルの内容は例の噂話の女について

ここ数ヶ月間の女の行動が詳しく書かれていた

が・・


この女


毎晩のようにどこかのクラブやホストクラブに出没していて
結構、派手に遊び歩いている


女が最初に目撃され始めたのはニ年ほど前から
その当時は特に目立つこともなく普通だった

出没するのは決まって週末で
いつも一人でフラりと現れて
日付が変わった頃には帰って行く
金払いは良かったがそれでも一度に使う金額は数万程度で
自分の事はあまり話さなかったが
周囲は会社勤めの独身OLが
気晴らしに来ているのだろうぐらいにしか思っていなかったが

その状況が一変したのが司が婚約を発表した直後からで
突然、自ら自分は司の婚約者だと名乗り
驚く周囲の反応を楽しむように
この辺りから明らかに一度に使う金額が桁外れに高額になり
SPだと黒人の男を連れ歩くようになっていた


そして金はすぐに底をついたようだった

当初の金払いの良さはすぐに消えていて
店にはツケという名の借金が膨れ上がり
多い店だと一軒で一千万を超えている

ただのOLが出来るツケの額じゃないが
どこの店も司の婚約者という女の言葉が担保となっているのだろう

だけど中にはそのツケも高額になり過ぎて
支払いを求められたパターンもあったようで
裏ではかなり質の悪い金貸しに借りて
支払いをしていた事もあったようで
最近ではその金貸しから追い込みがかかり始めていた


どっちにしろこの女

そう長くはないだろう

金を借りているところが悪すぎる


まぁ、そんなこと俺らの知ったこっちゃねぇけどな



報告書には女の写真が挟まっていた

どこかのクラブの個室だろうか・・

ホストのような男を数人侍らせ真ん中に座り上機嫌の女

その女の顔になんとなく見覚えがあった

どこかで見たことがあるような・・

ないような・・

写真の中の女のルックスは普通?中の中?

可もなく不可もなくってところで

どこにでもいる女

見た目は俺達と同年代ぐらいだが

はっきり言って俺の好みじゃねぇ

でもどこかで会った事があるような気がするが

この程度の女はそれこそ掃いて捨てるほどいる

だからどこでだったのかは分からない

類に聞いてって・・

こいつは司と同じで牧野と静以外の女の顔なんて芋と区別がついていないから
聞くだけ無駄だそう思ってちょうど部屋に入ってきたばかりの総二郎に話を振ってみた


慌てた様子でまさに部屋に飛び込んできた総二郎は
俺の顔を見るなり開口一番

「司は!?牧野は見つかったのか?!」

「司は今、シャワー浴びてる。
牧野に関しては今、西田達が探してる」

「なに呑気にシャワーなんて浴びてんだよ!?」


「分かってるよ!でもここで慌てても状況は良くなんねぇだろ?
だから落ち着かせる為に何かしてた方がいいんだよ!
とにかくお前もこっちに座れ!」


そう言って俺の横のソファーを指し示すと
とりあえず腰を下ろした総二郎に


「なぁ?この女どっかで見たことねぇか?」


「はぁ?女?
連れ去ったのは女なのか?!」


「確かに連れ去ったのは女だけど
こっちは別件だ!お前が拾ってきた例の噂話の女の方だよ」


「あぁ、あっちか・・
で、女の身元は分かったのかよ?」

「あぁ、一応な。
名前と顔写真が手に入ったけど
どっかで見たことある気がするんだよな・・でもどこでかは思い出せない」


そう言いながら写真を総二郎に手渡した


「どうだ?見覚えあるか?」


「う〜ん・・確かに・・どっかで見たことあるな・・
でもどこだったかは覚えてねぇ・・
この女の名前分かってんのか?」


「あぁ、ちょっと待てよ。
・・え〜っと・・白石海だな・・」


「白石?知らねぇな・・」

写真を眺めながら考えこんでしまった総二郎を横目に
報告書の続きを読もうとページを捲りながらも
記憶の中にあるはずの女の姿を探していた















応援ありがとうございます。
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kirakira
Posted bykirakira

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