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Black Lilly 15

こんばんは~🎵
本日も『Black Lilly』です。
えぇ~!!な展開です・・💦
それではどうぞ~❤






私信です。
☆様
こんばんは~😊
コメントありがとうございます❣
ムフフ♥まだラスボスじゃないんですぅ~❤




















自分の身体が自分の物ではないような感覚を覚えている

湧き上がる感情は怒りと焦りばかりで
冷静な判断が出来なくなっているのは分かっているが
とにかくこれに関わった奴は全て殺してやる

誰一人として逃がしはしないし
許しもしない

だが今は牧野の安全が最優先

身代金が10億だと!?

牧野の価値がたった10億?

それっぽっちの金

金なんて欲しけりゃ幾らでもくれてやる!

だけどその代償はきっちりと払ってもらうからな!


牧野のスマホを使って送られてきた身代金要求のメール

牧野のスマホには牧野は気が付いていないが
特別なアプリがインストールされている

それは緊急事態にスマホの電源がオンになったと同時に
スマホのカメラが自動的に起動しその場の様子を見ることができるようになっている

身代金要求のメールが牧野のスマホから送られてきたことを確認した西田が
さっそく牧野のスマホのカメラにアクセスし画像が送られてきた


リムジンの中でその映像を確認するとログハウスのような建物の室内で
見覚えのある女の姿が映し出されていた


嘗て

記憶を失っていた時に俺に取り入り勘違いさせた女

はっきり言ってこの女の事はよく覚えていない

NYへ連れて行ったのは事実

だけどそれはこの女が俺の失ってしまった記憶の鍵を握っていると思ったからで
恋愛感情などは無かったただ側に置いておけばなにか分かるかもしれないと思っただけ


浅はかだったと後悔している

類達の忠告も聞かずあんな女をNYに連れて行き

挙句の果てにまた牧野を傷つけてしまった

後悔ばかりだがそれとこれとは別の問題

あの女にはこの落とし前をきっちりとつけさせてやる



リムジンには刻一刻と闇金の車を追走しているSPから連絡が入って来る

車は都心部を抜け郊外へと向かっている

やがて少しずつ人家も少なくなり
夜の闇が一段と暗さを増してきた

車は時間にして一時間ほど走行している

SP達の車はリムジンから1キロほど先を走っていた

まだ真夜中

周囲は街灯も無い山道に差し掛かっていて
すれ違う車も皆無

そこをある程度の車間距離を取りながら慎重に闇金たちの車を追尾していくと
やがて闇金たちが乗った車が舗装されていない細い横道へと入って行った


SP達はそこを車で追いかけるのは気付かれる危険が大きいと判断し
手前で車を降り慎重に徒歩で追いかけ始めると


横道から数百メートル入った場所に闇金たちが乗ってきた車が停まっていて
その更に数十メートル先に山小屋のような小さな建物が建っているのが確認出来たが
その建物からは黒煙が出ていて明らかに闇金たちが慌てていた



”オイ!どうなってんだ!?”

”分かりませんが火事のようです!”

”さっさと火を消せ!”

”中まで火が回っていて無理です!!”

”クソッ!”



闇の中で飛び交う闇金たちの怒号にSPが背後から忍び寄り
あっという間にその場にいた六人の男達を拘束した


「火が出てるってどういうことだ!?
オイ!斎藤!報告しろ!」


無線を通して飛び込んでくる男達の怒号が不安を搔き立てる


SPから遅れること約五分


俺達が小屋の前に到着した時には闇金たちは全てSPに拘束されていて
小屋からは真っ赤な炎が噴き出していた


「牧野!牧野はどこだ!?
オイ!答えろ!牧野はどこにいる?!」



SPに拘束されている闇金の男の胸倉を掴み上げ詰問する


「知らねぇーよ!
誰だよそれ?!」


この期に及んで無駄な抵抗をしている闇金の男

それを見たあきらが自身の足首に付けていたホルダーから
護身用に持ち歩いている銃を取り出し闇金の男の米神に突き付けた


「聞かれたことに正直に答えろ。
誘拐してきた女はどこだ?」


「ヒィィ!こ、こここ、ここにいたはずだ!!
だ、だだだけど俺達がここに来た時にはもう煙が出てて!
な、中は確認してねぇ!!!た、助けてくれ!撃たないでくれ!」



中に居たはず

その言葉を聞いた瞬間

炎が噴き出す小屋に向かって走り出していて

寸でのところでSPに後ろから羽交い絞めにされて引き離されていた



「牧野!牧野!
牧野!どこだ?!」



小屋に向かって叫び続ける俺を嘲笑うかのように火の勢いは益々強くなっていく












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kirakira
Posted bykirakira

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