Black Lilly 16
こんばんは~😊
本日も『Black Lilly』です。❤
それではどうぞ~🎵
私信です。
☆様
こんばんは~(^^♪
コメントありがとうございます❣
返事が遅くなってごめんなさい。m(__)m
ハイ!雑草魂発動です!・・が
最悪の状況だった
闇金達を追いかけて辿り着いた山小屋の前で
為す術もなく立ち尽くす俺達
燃え盛る炎の中に飛び込んで行こうとする司を数人がかりで止めているSPの横で
真っ赤に燃え盛り今にも崩れ落ちそうな小屋を
ただ呆然と眺めるしか出来なかった
目の前で崩れ落ちてゆく小屋
力なく崩れ落ちるように膝を地面につき
頭を垂れたまま動きを止めた司
東の空が薄っすらと白み始めた頃
遠くからサイレンの音が響いてきた
はっきりと覚えているのはそこまで
その後はほとんど覚えてはいないが
サイレンが聞こえてきたのと同時ぐらいに
俺達は西田によってその場から遠ざけられ
近くにあった美作が所有している建物に移動した
この建物は表向きはバイオ関連企業の研究所となっているが
実際は美作の裏稼業の諸々を行う施設で
周囲に人家は無く人の出入りは最低限で
敷地は広大で建物は上手く森の中に隠されているが
周辺には侵入者を防ぐためのあらゆるトラップが仕掛けられている森の中の要塞
そして地下深くには図面にも載っていない
秘密の部屋が存在している
誰も一言も発しないまま時間だけが過ぎていく
捕まえた闇金の連中はまとめて地下の秘密の部屋にぶち込んであるが
はっきり言ってあんなザコ達に使い道なんてない
どうせ生きてあの部屋から出ることはないのだから
ハァハァハァハァ・・
上がる息をそのままに走れるだけ走る
なんとかおじさんを説得する事に成功
おじさんってパパと同じタイプだったからツボは心得てる
ちょっと冷静に考えれば分かることだけど
お金が手に入ったら絶対におじさんも彼女も殺されるよ
って言った時のおじさんの動揺した表情を見た時
これはイケるって直感した
なんとか説得を続け
でもまだ迷っている風のおじさんに
”生きてればなんとかなるから!”
と背中を押して
なんとか脱出成功!!
はしたのよね・・
パーティー会場から拉致されちゃったからドレス姿のまま
小屋から脱出する際に入り口のところに掛けられていた上着を拝借して
おじさんと共に外に出てとにかく走り始めた
走って走って走って
少しでも遠くへと
焦る気持ちを抑えつつも
走って走って走って
やっと少しだけ余裕が出来て気が付いた時には
おじさんとはぐれちゃってたけど探しに戻るだけの気力もなくて
小屋の方を振り返った時に見えたのは夜空に立ち上る黒い煙だった
一瞬、何か分からなかった
風と共に運ばれてきた焦げた匂いで火事だって事は分かったんだけど
あたしにはそれを確かめる術はなくて
振り向いたまま足元を確認せずに一歩踏み出した足は
地面を捉えてなくて崖から滑り落ちてしまった
ザザザと落ち葉と共に滑り落ちる音を聞いたのを最後に
意識を失ってしまったあたしが次に目を覚ました時には
また意外な展開に陥っていた
一難去ってまた一難
って言うのはこいうことを言うのね・・
まるで時が止まってしまったようだった
重苦しい空気が室内を支配していて
否が応でも最悪の結末が脳裏に浮かび
幾ら否定しても
小屋を包んでいた真っ赤な炎と黒煙が頭から離れない
西田を通じて情報が刻々と入ってくる
火は消防が到着後すぐに鎮火され
これから逃げ遅れた人がいなかったの捜索が始まる
誰も一言も発しないまま時間だけが過ぎ
窓の外はもうすっかり明るくなっていた
待つだけの時間は少しずつ少しずつ
真綿で首を絞められているような息苦しさを伴いながら
神経を刺激し続ける
息音さえも響くような静寂の中で司だけが微動だにせず
まっすぐに窓の向こう・・
小屋があった方角の空を見つめていた
「あいつは死んでねぇ。
絶対に生きている」
静寂の中、はっきりと聞こえた司の声
それは願望なのか
奴の野生の勘なのか
判断はつかなかったがやけにはっきりと聞こえた
そしてその言葉に呼応するように
ずっと目を閉じたままの類が
「俺もそう思うよ。
あの牧野がそう簡単に死ぬわけないからね」
「そうだな・・あの生命力逞しい雑草女がそう簡単にくたばるわけねぇな」
類に続いて総二郎も・・
会話をしている風ではなく
ただそれぞれが独り言を呟いているだけのような話し方
明確ななにかがあるわけじゃない
願望だと言われればそうかもしれない
でも俺もそう思う
あの牧野がそう簡単に死ぬわけはない
言霊ってあるだろ
言葉にすることでそれが現実になる
今はまだ現実じゃないけれど
冷えきっていた身体に少しだけ血が巡り始めたような気がしていた
新たな情報が入ったのはそれから数時間が経っていた
慌てて部屋へと飛び込んできた西田が持ってきたのは微かな希望の光だった
「焼跡から一名の焼死体が発見されましたが
簡易鑑定ですが歯型などから牧野様ではないことが判明いたしました。
牧野様の行方はまだ不明ですが
生存されている可能性が高くなりました」
「その焼死体の身元は?!」
「身体的特徴は女性との事でしたので
恐らく実行犯の白石海ではないかと考えておりますが
詳しい鑑定結果はまだ出ておりません」
あの女が死んだ?
はっきり言ってあの女がどうなろうが知ったこっちゃねぇ
寧ろ焼け死んでくれて清々している
一つ手間が省けてくれて良かった
フェミニストを自認する俺
流石に女を始末するのは気がひけるからな
「それで牧野は!?
牧野はまだ見つかってねぇのか?!」
「はい、まだ見つかっておりません。
どういう状況だったはまだ不明ですが
実行犯だった男の行方も不明のままでございますので
引き続き慎重に捜索しております」
「さっさと見つけだせ!
少しでも可能性があるならなんでも使え!
あの闇金の連中も締め上げろ!」
「畏まりました。
早急に対処いたします。
美作様、少し宜しいでしょうか?」
「あぁ、分かってる」
西田に呼ばれ部屋を出た俺
これからは俺の出番
さてと
地下の連中締め上げてみるか

応援ありがとうございます。
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それではどうぞ~🎵
私信です。
☆様
こんばんは~(^^♪
コメントありがとうございます❣
返事が遅くなってごめんなさい。m(__)m
ハイ!雑草魂発動です!・・が
最悪の状況だった
闇金達を追いかけて辿り着いた山小屋の前で
為す術もなく立ち尽くす俺達
燃え盛る炎の中に飛び込んで行こうとする司を数人がかりで止めているSPの横で
真っ赤に燃え盛り今にも崩れ落ちそうな小屋を
ただ呆然と眺めるしか出来なかった
目の前で崩れ落ちてゆく小屋
力なく崩れ落ちるように膝を地面につき
頭を垂れたまま動きを止めた司
東の空が薄っすらと白み始めた頃
遠くからサイレンの音が響いてきた
はっきりと覚えているのはそこまで
その後はほとんど覚えてはいないが
サイレンが聞こえてきたのと同時ぐらいに
俺達は西田によってその場から遠ざけられ
近くにあった美作が所有している建物に移動した
この建物は表向きはバイオ関連企業の研究所となっているが
実際は美作の裏稼業の諸々を行う施設で
周囲に人家は無く人の出入りは最低限で
敷地は広大で建物は上手く森の中に隠されているが
周辺には侵入者を防ぐためのあらゆるトラップが仕掛けられている森の中の要塞
そして地下深くには図面にも載っていない
秘密の部屋が存在している
誰も一言も発しないまま時間だけが過ぎていく
捕まえた闇金の連中はまとめて地下の秘密の部屋にぶち込んであるが
はっきり言ってあんなザコ達に使い道なんてない
どうせ生きてあの部屋から出ることはないのだから
ハァハァハァハァ・・
上がる息をそのままに走れるだけ走る
なんとかおじさんを説得する事に成功
おじさんってパパと同じタイプだったからツボは心得てる
ちょっと冷静に考えれば分かることだけど
お金が手に入ったら絶対におじさんも彼女も殺されるよ
って言った時のおじさんの動揺した表情を見た時
これはイケるって直感した
なんとか説得を続け
でもまだ迷っている風のおじさんに
”生きてればなんとかなるから!”
と背中を押して
なんとか脱出成功!!
はしたのよね・・
パーティー会場から拉致されちゃったからドレス姿のまま
小屋から脱出する際に入り口のところに掛けられていた上着を拝借して
おじさんと共に外に出てとにかく走り始めた
走って走って走って
少しでも遠くへと
焦る気持ちを抑えつつも
走って走って走って
やっと少しだけ余裕が出来て気が付いた時には
おじさんとはぐれちゃってたけど探しに戻るだけの気力もなくて
小屋の方を振り返った時に見えたのは夜空に立ち上る黒い煙だった
一瞬、何か分からなかった
風と共に運ばれてきた焦げた匂いで火事だって事は分かったんだけど
あたしにはそれを確かめる術はなくて
振り向いたまま足元を確認せずに一歩踏み出した足は
地面を捉えてなくて崖から滑り落ちてしまった
ザザザと落ち葉と共に滑り落ちる音を聞いたのを最後に
意識を失ってしまったあたしが次に目を覚ました時には
また意外な展開に陥っていた
一難去ってまた一難
って言うのはこいうことを言うのね・・
まるで時が止まってしまったようだった
重苦しい空気が室内を支配していて
否が応でも最悪の結末が脳裏に浮かび
幾ら否定しても
小屋を包んでいた真っ赤な炎と黒煙が頭から離れない
西田を通じて情報が刻々と入ってくる
火は消防が到着後すぐに鎮火され
これから逃げ遅れた人がいなかったの捜索が始まる
誰も一言も発しないまま時間だけが過ぎ
窓の外はもうすっかり明るくなっていた
待つだけの時間は少しずつ少しずつ
真綿で首を絞められているような息苦しさを伴いながら
神経を刺激し続ける
息音さえも響くような静寂の中で司だけが微動だにせず
まっすぐに窓の向こう・・
小屋があった方角の空を見つめていた
「あいつは死んでねぇ。
絶対に生きている」
静寂の中、はっきりと聞こえた司の声
それは願望なのか
奴の野生の勘なのか
判断はつかなかったがやけにはっきりと聞こえた
そしてその言葉に呼応するように
ずっと目を閉じたままの類が
「俺もそう思うよ。
あの牧野がそう簡単に死ぬわけないからね」
「そうだな・・あの生命力逞しい雑草女がそう簡単にくたばるわけねぇな」
類に続いて総二郎も・・
会話をしている風ではなく
ただそれぞれが独り言を呟いているだけのような話し方
明確ななにかがあるわけじゃない
願望だと言われればそうかもしれない
でも俺もそう思う
あの牧野がそう簡単に死ぬわけはない
言霊ってあるだろ
言葉にすることでそれが現実になる
今はまだ現実じゃないけれど
冷えきっていた身体に少しだけ血が巡り始めたような気がしていた
新たな情報が入ったのはそれから数時間が経っていた
慌てて部屋へと飛び込んできた西田が持ってきたのは微かな希望の光だった
「焼跡から一名の焼死体が発見されましたが
簡易鑑定ですが歯型などから牧野様ではないことが判明いたしました。
牧野様の行方はまだ不明ですが
生存されている可能性が高くなりました」
「その焼死体の身元は?!」
「身体的特徴は女性との事でしたので
恐らく実行犯の白石海ではないかと考えておりますが
詳しい鑑定結果はまだ出ておりません」
あの女が死んだ?
はっきり言ってあの女がどうなろうが知ったこっちゃねぇ
寧ろ焼け死んでくれて清々している
一つ手間が省けてくれて良かった
フェミニストを自認する俺
流石に女を始末するのは気がひけるからな
「それで牧野は!?
牧野はまだ見つかってねぇのか?!」
「はい、まだ見つかっておりません。
どういう状況だったはまだ不明ですが
実行犯だった男の行方も不明のままでございますので
引き続き慎重に捜索しております」
「さっさと見つけだせ!
少しでも可能性があるならなんでも使え!
あの闇金の連中も締め上げろ!」
「畏まりました。
早急に対処いたします。
美作様、少し宜しいでしょうか?」
「あぁ、分かってる」
西田に呼ばれ部屋を出た俺
これからは俺の出番
さてと
地下の連中締め上げてみるか

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