Black Lilly 20
こんばんは~(^^♪
本日も『Black Lilly』です。
それではどうぞ~❤
私信です。
☆様
こんばんは~❤
コメントありがとうございます。🎵
ですよね~広げすぎちゃってます!どうしましょう?(笑)
なんとか動機らしき物は見つかりましたが関係性などなど
まだまだ右往左往中で~す❣(笑)
ア〇ティ〇チョーク様
こんばんは~😊
コメントありがとうございます。
う~ん、流石です!ほぼ正解かも?ウフフ❤
でもちょっと違うかも・・です!
でもほぼ正解なんです!頂いたコメントを読んで
びっくりしちゃいました!ほぼバレてるじゃん!と(笑)
もう一捻りしちゃいますね(^^♪
考えがまとまらないまま時間だけが過ぎてしまう
気が付くともう夜
今日は何日なんだろう?
あの山小屋を逃げ出してからここに連れて来られ
あたしは一体どれぐらいの時間眠ってしまっていたのかさえ分からないまま
時計もない部屋で時間の感覚を計る物といえば
窓から射し込む光だけ
カーテンの隙間からは太陽が沈み
辺りがゆっくりと暗くなってきている
この時期の日の入りは早い
時間にして今は午後の五時前後だと思うんだけど
正確な時間も分からないまま不安な夜がやってくる
あたしを海ちゃんだと言った男性はあれ以来
部屋には来ていないし物音もせず静か
逃げるにしてもこの暗闇の中
場所も分からずケガをしたままで
闇雲に行動しても失敗する可能性が高く
いい案だとは思えない
それに一つ疑問が
あの人はあたしが本当に記憶喪失だと信じているのだろうか?
何か考えがあってわざとあたしに話しを合わせているだけなんじゃないだろうか?
どちらにしてもあたしを海ちゃんだと言い
自分はその夫だと告げたあの人の真意が分からないまま
闇雲に動くのは得策じゃないと判断したからまだここにいるけれど
道明寺は心配してるだろうな・・
またこんな事になっちゃって
道明寺だけじゃなくてF3も心配してくれていると思う
きっと心配だけじゃなくて
何とかあたしを助けようとみんなで動いてくれているはず
何とかしてあたしはここに居るって事を知らせられればいいんだけど
今のところ
その方法さえ思いつかなくて
時間だけが過ぎていく
どれくらいの時間が過ぎたのだろうか
窓の外はすっかり闇に覆われ
いつの間にか振り出していた雪が
静かに辺りを白く染めている
しんしんと舞い落ちる雪
物音一つしない
まるでこの世界に一人取り残されているかのような錯覚に陥りそうになる
そんな静かな夜
コンコンと短いノックの音がして
顔をドアの方へと向けると
あの人が部屋へと入ってきた
「具合はどう?
お腹空いてるんじゃないかと思って
シチューを作ったんだけど一緒に食べない?」
穏やかに話す男性
この人の本心がどこにあるのか分からないけれど
あたしにはその穏やかさが不気味ですぐには返事が返せなかった
「・・えっ・・あの・・あたし」
「あんまり食欲がないかもしれないけど
昨日から何も食べてないし少しでも食べた方がいいと思うんだ。
気分転換にもなるし下で一緒に食べよう」
この部屋から出られるのは好都合だと思った
この建物の全体像を掴めるチャンス
別にこの部屋に監禁されてるわけじゃないから
出ようと思えば出られるんだろうけど
この人の真意がよく分からない間は下手に行動するのは不味いと思っていたから
敢えてこの部屋から出ずに過ごしていた
「は、はい・・分かりました・・」
ベッドから降りてゆっくりとドアへと近付く
部屋を出ると目の前に部屋があり
右手に廊下続いていてその先にも部屋があり
その部屋の前に階段が付いている
足を怪我しているからあの人に続きゆっくりと階段を降りると
目の前にガラス戸がありそこを開けるとダイニングになっていた
中に入ると大きな窓がありその向こうにはテラスが見える
壁には暖炉があったけれど火は入っておらず
暖はその暖炉の前に置かれているストーブで取っているようだった
床はフローリングで壁も板張り
全体的にログハウスのような雰囲気でダイニングの奥には
小さいけれどキッチンが備え付けられていた
案内されたダイニングテーブルに座ると
男性はストーブの上に置いてあったお鍋を手に取り
あたしの前に並べられていたお皿へと
シチューを注いだ
「あんまり料理は得意じゃないから
味には自信ないんだけど温まると思うよ」
「・・あ、ありがとうございます・・」
自分のお皿にも同じお鍋からシチューを注いでいる男性
はっきり言ってずっと空腹感は感じていない
何が入っているか分からない物を口に入れるのも躊躇われる
目の前でまるであたしのそんな考えなどお見通しだとばかりに
同じお鍋からシチューを自分のお皿にも注ぎ
食べ始めた男性
あたしは丸一日以上何も食べてはいない
逃げるにしても体力が必要だから
とりあえずこのシチューには何も入っていないだろうと判断して口をつけた
味は至って普通のシチュー
ゆっくりと男性を観察しながら口へと運ぶ
男性にしても同じで穏やかに話す口調とは裏腹に
どこかあたしを探るような視線を向けている
話す言葉も最小限で細心の注意を払いながら
だけどこのチャンスにある程度の情報を男性から聞き出さないとと思った
「あの・・いつまでここにいるんですか?」
「う〜ん、はっきりとは決めてないんだけど
君のケガの事もあるし後二、三日はここでゆっくりとって思ってるけど。
どうしたの?何か思い出した?」
「あ、いえ・・そういうわけじゃないんですけど・・
何も分からなくて・・ごめんなさい・・」
本当はもっと確信に迫るような事を聞きたかったんだけど
今の段階では迂闊な事は言えなかった
だから記憶が無い事に戸惑っている風を装った
「いいや、僕のほうこそごめんね。
何も分からないんじゃ不安だよね」
「えぇ・・あの・・出来ればもう少し教えていただけませんか?
その・・私達の事だとか・・色々と・・」
「そうだね、何から話していいのかは分からないけど
何が知りたいの?」
「えっと・・例えば・・さっきあなたが言ったように私達は夫婦なんですよね?」
「うん、そうだよ」
「それであなたのお仕事だとか・・私はお仕事をしていたのかとか・・
普段、私はあなたの事をなんて呼んでいたのかだとか・・色々と・・」
「僕の仕事は普通のサラリーマンで君は専業主婦だよ。
普段はお互い名前で呼び合ってる」
「・・ゆうすけさん?」
「そう。
で、僕は海って呼んでたから
これからもそう呼ぶね」
「は、はい・・それから・・」
「まだあるの?」
「はい、私のケガなんですけど・・
手当はゆうすけさんが?それにケガの具合は酷いんですか?」
「手当は僕じゃないよ。
ちゃんとお医者さんに診察してもらった。
ケガの程度はそれほどじゃないけど脳震盪を起こしてたからね
念のために安静にって言われてるんだ」
あたしのケガをお医者様に診せたと言った男性
チャンスだと思った
病院に行っているのなら
道明寺ならその病院から私に辿り着けるんじゃないかと思った
「病院に連れて行ってくれたんですか?」
「病院には行ってないよ。
脳震盪を起こしてたからあんまり動かさない方がいいと思って
知り合いのお医者さんに往診に来てもらったんだ」
「・・えっ・・往診に来ていただいたんですか?」
「そうだよ。
とにかくびっくりしたけどケガが大したことなくて良かったよ」
「えぇ・・あの・・そのお知り合いのお医者様って
この近くの病院の方なんですか?」
男性は知り合いのお医者様に往診に来てもらったと言った
わざわざこんな所まで?
少なくとも近くに民家があるような感じはしない
もしたまたま近くに知り合いのお医者様が居たとしても
その人は海ちゃんの事を知らないのだろうか?
もし知っていたら私が海ちゃんじゃないって事に気が付くわよね?
「違うけど・・どうしてそんな事が気になるの?」
「あっ・・さっき洗面所で手を洗った時に包帯を濡らしてしまって・・
だから・・」
包帯を濡らしてしまったのは事実
だけどもうほとんど乾いてしまっている
これは私の口から咄嗟に出た嘘なんだけど
これが上手く使えればここから出るチャンスがあるんじゃないかと思った
「そうだったんだ。
でも大丈夫だよ。包帯ぐらいなら僕が替えてあげられるから」
「えっ・・あ、りがとう、ございます・・」
戸惑いがちにそう答えただけの私
結局、男性が包帯を替えてくれてその夜は終わってしまった
助かったのは男性は包帯を替えただけですんなりと部屋を出て行ってくれた事
夫婦だって言っているから寝室も一緒になんて言われたら
どうしようかと考えていたけれど取り越し苦労に終わってホッとしている
再びさっきの部屋で一人
眠ることも出来ず
道明寺の顔を思い浮かべながら
ここから逃げ出す方法を考えていた

応援ありがとうございます。
本日も『Black Lilly』です。
それではどうぞ~❤
私信です。
☆様
こんばんは~❤
コメントありがとうございます。🎵
ですよね~広げすぎちゃってます!どうしましょう?(笑)
なんとか動機らしき物は見つかりましたが関係性などなど
まだまだ右往左往中で~す❣(笑)
ア〇ティ〇チョーク様
こんばんは~😊
コメントありがとうございます。
う~ん、流石です!ほぼ正解かも?ウフフ❤
でもちょっと違うかも・・です!
でもほぼ正解なんです!頂いたコメントを読んで
びっくりしちゃいました!ほぼバレてるじゃん!と(笑)
もう一捻りしちゃいますね(^^♪
考えがまとまらないまま時間だけが過ぎてしまう
気が付くともう夜
今日は何日なんだろう?
あの山小屋を逃げ出してからここに連れて来られ
あたしは一体どれぐらいの時間眠ってしまっていたのかさえ分からないまま
時計もない部屋で時間の感覚を計る物といえば
窓から射し込む光だけ
カーテンの隙間からは太陽が沈み
辺りがゆっくりと暗くなってきている
この時期の日の入りは早い
時間にして今は午後の五時前後だと思うんだけど
正確な時間も分からないまま不安な夜がやってくる
あたしを海ちゃんだと言った男性はあれ以来
部屋には来ていないし物音もせず静か
逃げるにしてもこの暗闇の中
場所も分からずケガをしたままで
闇雲に行動しても失敗する可能性が高く
いい案だとは思えない
それに一つ疑問が
あの人はあたしが本当に記憶喪失だと信じているのだろうか?
何か考えがあってわざとあたしに話しを合わせているだけなんじゃないだろうか?
どちらにしてもあたしを海ちゃんだと言い
自分はその夫だと告げたあの人の真意が分からないまま
闇雲に動くのは得策じゃないと判断したからまだここにいるけれど
道明寺は心配してるだろうな・・
またこんな事になっちゃって
道明寺だけじゃなくてF3も心配してくれていると思う
きっと心配だけじゃなくて
何とかあたしを助けようとみんなで動いてくれているはず
何とかしてあたしはここに居るって事を知らせられればいいんだけど
今のところ
その方法さえ思いつかなくて
時間だけが過ぎていく
どれくらいの時間が過ぎたのだろうか
窓の外はすっかり闇に覆われ
いつの間にか振り出していた雪が
静かに辺りを白く染めている
しんしんと舞い落ちる雪
物音一つしない
まるでこの世界に一人取り残されているかのような錯覚に陥りそうになる
そんな静かな夜
コンコンと短いノックの音がして
顔をドアの方へと向けると
あの人が部屋へと入ってきた
「具合はどう?
お腹空いてるんじゃないかと思って
シチューを作ったんだけど一緒に食べない?」
穏やかに話す男性
この人の本心がどこにあるのか分からないけれど
あたしにはその穏やかさが不気味ですぐには返事が返せなかった
「・・えっ・・あの・・あたし」
「あんまり食欲がないかもしれないけど
昨日から何も食べてないし少しでも食べた方がいいと思うんだ。
気分転換にもなるし下で一緒に食べよう」
この部屋から出られるのは好都合だと思った
この建物の全体像を掴めるチャンス
別にこの部屋に監禁されてるわけじゃないから
出ようと思えば出られるんだろうけど
この人の真意がよく分からない間は下手に行動するのは不味いと思っていたから
敢えてこの部屋から出ずに過ごしていた
「は、はい・・分かりました・・」
ベッドから降りてゆっくりとドアへと近付く
部屋を出ると目の前に部屋があり
右手に廊下続いていてその先にも部屋があり
その部屋の前に階段が付いている
足を怪我しているからあの人に続きゆっくりと階段を降りると
目の前にガラス戸がありそこを開けるとダイニングになっていた
中に入ると大きな窓がありその向こうにはテラスが見える
壁には暖炉があったけれど火は入っておらず
暖はその暖炉の前に置かれているストーブで取っているようだった
床はフローリングで壁も板張り
全体的にログハウスのような雰囲気でダイニングの奥には
小さいけれどキッチンが備え付けられていた
案内されたダイニングテーブルに座ると
男性はストーブの上に置いてあったお鍋を手に取り
あたしの前に並べられていたお皿へと
シチューを注いだ
「あんまり料理は得意じゃないから
味には自信ないんだけど温まると思うよ」
「・・あ、ありがとうございます・・」
自分のお皿にも同じお鍋からシチューを注いでいる男性
はっきり言ってずっと空腹感は感じていない
何が入っているか分からない物を口に入れるのも躊躇われる
目の前でまるであたしのそんな考えなどお見通しだとばかりに
同じお鍋からシチューを自分のお皿にも注ぎ
食べ始めた男性
あたしは丸一日以上何も食べてはいない
逃げるにしても体力が必要だから
とりあえずこのシチューには何も入っていないだろうと判断して口をつけた
味は至って普通のシチュー
ゆっくりと男性を観察しながら口へと運ぶ
男性にしても同じで穏やかに話す口調とは裏腹に
どこかあたしを探るような視線を向けている
話す言葉も最小限で細心の注意を払いながら
だけどこのチャンスにある程度の情報を男性から聞き出さないとと思った
「あの・・いつまでここにいるんですか?」
「う〜ん、はっきりとは決めてないんだけど
君のケガの事もあるし後二、三日はここでゆっくりとって思ってるけど。
どうしたの?何か思い出した?」
「あ、いえ・・そういうわけじゃないんですけど・・
何も分からなくて・・ごめんなさい・・」
本当はもっと確信に迫るような事を聞きたかったんだけど
今の段階では迂闊な事は言えなかった
だから記憶が無い事に戸惑っている風を装った
「いいや、僕のほうこそごめんね。
何も分からないんじゃ不安だよね」
「えぇ・・あの・・出来ればもう少し教えていただけませんか?
その・・私達の事だとか・・色々と・・」
「そうだね、何から話していいのかは分からないけど
何が知りたいの?」
「えっと・・例えば・・さっきあなたが言ったように私達は夫婦なんですよね?」
「うん、そうだよ」
「それであなたのお仕事だとか・・私はお仕事をしていたのかとか・・
普段、私はあなたの事をなんて呼んでいたのかだとか・・色々と・・」
「僕の仕事は普通のサラリーマンで君は専業主婦だよ。
普段はお互い名前で呼び合ってる」
「・・ゆうすけさん?」
「そう。
で、僕は海って呼んでたから
これからもそう呼ぶね」
「は、はい・・それから・・」
「まだあるの?」
「はい、私のケガなんですけど・・
手当はゆうすけさんが?それにケガの具合は酷いんですか?」
「手当は僕じゃないよ。
ちゃんとお医者さんに診察してもらった。
ケガの程度はそれほどじゃないけど脳震盪を起こしてたからね
念のために安静にって言われてるんだ」
あたしのケガをお医者様に診せたと言った男性
チャンスだと思った
病院に行っているのなら
道明寺ならその病院から私に辿り着けるんじゃないかと思った
「病院に連れて行ってくれたんですか?」
「病院には行ってないよ。
脳震盪を起こしてたからあんまり動かさない方がいいと思って
知り合いのお医者さんに往診に来てもらったんだ」
「・・えっ・・往診に来ていただいたんですか?」
「そうだよ。
とにかくびっくりしたけどケガが大したことなくて良かったよ」
「えぇ・・あの・・そのお知り合いのお医者様って
この近くの病院の方なんですか?」
男性は知り合いのお医者様に往診に来てもらったと言った
わざわざこんな所まで?
少なくとも近くに民家があるような感じはしない
もしたまたま近くに知り合いのお医者様が居たとしても
その人は海ちゃんの事を知らないのだろうか?
もし知っていたら私が海ちゃんじゃないって事に気が付くわよね?
「違うけど・・どうしてそんな事が気になるの?」
「あっ・・さっき洗面所で手を洗った時に包帯を濡らしてしまって・・
だから・・」
包帯を濡らしてしまったのは事実
だけどもうほとんど乾いてしまっている
これは私の口から咄嗟に出た嘘なんだけど
これが上手く使えればここから出るチャンスがあるんじゃないかと思った
「そうだったんだ。
でも大丈夫だよ。包帯ぐらいなら僕が替えてあげられるから」
「えっ・・あ、りがとう、ございます・・」
戸惑いがちにそう答えただけの私
結局、男性が包帯を替えてくれてその夜は終わってしまった
助かったのは男性は包帯を替えただけですんなりと部屋を出て行ってくれた事
夫婦だって言っているから寝室も一緒になんて言われたら
どうしようかと考えていたけれど取り越し苦労に終わってホッとしている
再びさっきの部屋で一人
眠ることも出来ず
道明寺の顔を思い浮かべながら
ここから逃げ出す方法を考えていた

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