Black Lilly 24
本日も『Black Lilly』です❣
それではどうぞ~❤
私信です。
☆様
こんばんは~(^^♪
コメントありがとうございます。❤
ハハハ❤私もおんなじことを考えていました!(笑)
事態が大きく動いたのは四日目の午後だった
西田からの報告で白石祐輔の足取りが判明したのと同時に
火事のあった山小屋の周辺を範囲を広げ捜索していたSPが
牧野の遺留品と思われる物を発見したと報告が入った
白石祐輔は実家近くの最寄り駅でタクシーを降りた後
駅前から少し離れた場所にある駐車場に停められていた車に乗り込み
山小屋の方向へと車を走らせていた
白石祐輔が山小屋に向かう理由が分からない
何故、奴は疑われているにも関わらず危険を犯してまで
姿をくらませたのだろうか?
理由は?
実は奴も共犯だったのだろうか?
その可能性は幾度となく考えてみたが
それならば何故、何も連絡をしてこない?
未だに白石祐輔からは身代金の要求も何もない
白石祐輔の目的は金じゃないのか?
だとしたらなんだ?
奴の身辺を探ってもそれらしき物は出てこない
過去に道明寺だけでなく花沢とも美作と西門とも
接点は無い
もちろん奴の勤めている会社とは取引はあるし
奴が担当している重役ともパーティーなどで何度か面識はあるが
それだけで大した繋がりはない
この事件に奴がどう絡んできているのかが分からない
そしてSPが見つけてきた牧野の痕跡は
山小屋から直線で5キロほど行った崖下で
牧野が着ていたドレスの布の切れ端が見つかった
崖下の木の枝に引っかかるようにしてあった布には
微かに血が付着していてその血をDNA鑑定して結果
牧野の物だと判明した
遺留物が見つかった地点を重点的に捜索を掛けたが
まだ発見の知らせはない
そんな中、司のスマホが鳴った
ローテーブルの上に置いたままのスマホ
画面に記されている番号に見覚えはない
だけどこのスマホはプライベート用
番号を知っているのは仲間達だけ
普段なら出る事は無いが
今は状況が状況なだけに
もしかしたら牧野かもしれないと思い
慌てて画面をタップした
耳に飛び込んできたのは聞き覚えのない女の声
声の主は戸惑ったような少しおどおどした感じで
「牧野か!?」
“あ、いえ・・私、花岡と申します・・
まきのさんって女性から頼まれて・・かけたんですけど・・
お心あたりはありますか?”
「あぁ!ある!
牧野は!?今、一緒か?!
あいつは何処だ?!オイ!答えろ!
牧野に代われ!」
司のスマホが鳴った
全員の視線がスマホの画面に集中する
画面に表示されている番号に見覚えはない
普段なら司は気にもかけないだろうが
今の状況じゃもしかしたら牧野かもしれない
司もそう思ったのだろう
少し慌てた感じでスマホの画面をタップし
相手が話し始める前に牧野かと叫んでいる
どうやら電話を掛けてきたのは牧野では無かったようだが
漏れ聞こえてきた声は女性のもので
司の勢いに押されながらも何やら話を続けている
内容は分からないが怒鳴るはかりの司では
ラチがあかないと思い少し強引に司から
スマホを奪い取り電話に出た
「もしもし?
お電話を代わりました美作と申します。
大きな声を出して申し訳ない」
“あっ・・いえ、私、花岡と申します。
先程の方にもお伝えしましたが
まきのさんって方に頼まれてお電話しました”
「本当に牧野だったんですか?!
牧野は今、どこに?!」
“は、はい・・そう名乗られていて
誘拐されているとかおっしゃってて
この番号に連絡して欲しいと・・
まきのさんはもう行ってしまわれましたけど・・
あの・・誘拐って・・本当だったんですか?!”
「はい、事情があって彼女が現在、自由に行動出来ない状況にあるのは確かです。
申し訳ありませんが牧野と会った時の状況を詳しく教えていただけませんか?
それから出来れば直接お会いして話しが聞きたいのですが」
“あ、はい・・それは大丈夫なんですけど・・
私、今、〇〇市の〇〇って道の駅にいるんですけど・・”
「分かりました。近くにいるので使いの者をすぐに向かわせます
申し訳ないがそちらで少しお待ちいただけませんか?」
女性の言った道の駅はここから車で30分ほどの距離にある
すぐに司が西田に指示を出し西田自らが道の駅に出向いた
まだ繋がったままの電話
女性に詳しい状況を確認すると
道の駅のトイレで突然話しかけられ
自分は誘拐されていて今、誘拐犯と一緒にいて逃げられない
自分の名前と司のスマホの番号を伝えられ電話してほしいと言われた
女性は当初、いたずらかもしれないと思ったらしい
だからすぐには連絡出来なかったと告げた
だがもし
もしも
彼女の言っていたことが本当だったとしたら・・
そう思い
思い切って連絡をくれたらしい
女性には礼を言って電話を終え
一息つく
牧野が生きていることが分かった
それだけでもかなりの進展だ
だが誘拐されている状況には変わりはなく
まだ油断は出来ないし
一緒にいたという誘拐犯の正体も分かっていない
それから一時間ほどしてから西田が戻ってきた
道の駅で女性と接触
当時の詳しい状況を聞き出してきた
遥かの番外編 秘書さんの受難 と~ってもおバカな内容ですが・・読みたい?

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