Black Lilly 27
本日も『Black Lilly』です。
つくしちゃんは強かった!💪
それではどうぞ~❤
私信です。
☆様
こんばんは~(^O^)/
コメントありがとうございます❣
返事が遅くなってごめんなさい。m(__)m
ハイ!こんなにも重要な役割があったなんて・・
私も知りませんでした!(笑)
一気に室内へと雪崩れ込んだ俺達が見た物は
胸元を押さえ蹲る白石とその白石を助けようと
必死に手を伸ばしていた牧野と
そんな牧野の腕を掴み引き寄せ
白石の血がついたままのナイフの刃先を牧野の喉元に突きつけ
盾にしている瀧口の兄
瀧口の兄は床に蹲る白石の背中を
俺達の方へと押し出すように蹴ると
牧野を盾にジリジリと壁際をドアの方へと移動している
狭い室内に牧野と瀧口の兄
そして俺達F4とSPが3人
どう考えても瀧口の兄に逃げ場は無い
だからだろうが
瀧口の兄は牧野の喉元にナイフの刃を押し付け
今にも切り裂きそうな表情を浮かべている
恐らく瀧口の兄を制圧するのは簡単だが
牧野を人質に取られているうえに
瀧口の兄と俺達の間に置かれている椅子やテーブルが邪魔で
動きが取れない
それでもジリジリと間合いを詰めていく司
司の視線は牧野の喉元に突き付けられているナイフに注がれている
一瞬でも隙きを見せた方が負ける
緊迫した状況の中で
「お前の目的は俺への復讐だろ?
牧野は関係ねぇだろ?
男らしく一対一でタイマン張ろうぜ!」
そう言って男を挑発する司
「うるせぇー!
そこをどけ!」
「んだよ!?ビビッてんのか?!
女を盾にしなきゃ復讐も出来ねぇのかよ?!
ほら!どうした?来いよ!
俺は丸腰だぞ!俺に恨みがあんだろ?!
だったら掛かって来いよ!負け犬!」
「クソッ!俺は負け犬なんかじゃねぇ!
それにな俺はどっちかっていうとこの女に用があんだよ!
お前はオマケだ!邪魔すんじゃねぇ!
そこどけ!」
「嘘つくな!お前、牧野に用なんてねぇーだろ!?
俺だろ?!お前の弟をぶっ殺した俺に復讐してぇーんだろ?!」
「フン!あんなバカどうだっていいんだよ!
医学部にも入れなかったバカなんだぞ!
それにこんな女のどこが良かったのか
ストーカーして拉致って・・
成功したんならまだしもあっさり捕まって・・自業自得だろーが!
それなのになんで俺までがとばっちりを受けなくちゃなんねぇーんだよ!?
あんなバカのために!ふざけんな!俺は医者なんだぞ!
あんなバカの為に親父とお袋も!ビビりやがって!
情けない!あんな情けない奴らが親だったなんて!」
「医者がどんだけのもんかは知らねぇーけどよ。
お前の言い分じゃあ、ますます牧野は関係ねぇーだろーが!」
「大いに関係があるんだよ!
この女のせいなんだからな!
この女があのバカをその気にさせといて
弄ぶようなことをするから
あんな事になったんだろーが!
とにかく!ごちゃごちゃと煩ぇーんだよ!
さっさとそこをどけよ!じゃねぇーと女の喉掻っ切るぞ!」
「やれるもんならやってみろよ!」
「オイ!司!」
挑発を止めない司を思わず止めに入る
男までの距離は数メートル
飛び掛かれない距離ではないが
恐らく飛び掛かるより先に牧野の喉元に突き付けられたままのナイフが
動く方が早いだろう
どっちにしてもこの状況でこれ以上
男を挑発するのは良くないと思った
「煩ぇーぞ!あきら!
黙ってろ!
さぁ、どうした?!ビビってんのか?!」
俺の制止も聞かずさらに挑発を続ける司
司には勝算があるのかは分からないが
傍から見ている俺にはその行為は無謀でしかなく
いつでも飛び掛かれるように体勢を整える
「ビビってるのはお前の方だろーが!
内心は怖いんだろ?女がどうなるか怖くて怖くて仕方がないんだろーが!」
「ハハハ、お前なんか怖くもなんともねぇーよ!
お前こそ牧野を人質に取ったことを後悔すんぞ!
その女はな英徳で唯一俺達に逆らって全生徒を敵に回して
車で引きずられても授業料がもったいねぇって次の日も学校に来たような女なんだぞ!
お前なんかとは根性の据わり方が違ぇーんだよ!」
ん?
これって男を挑発してることになんのか?
聞きようによっては牧野を挑発しているような気が
するような・・
しないような・・
司の真意が読めず思わず司を見るが
その表情からは考えは読めない
そして司の言葉を聞いた牧野が・・
「ちょっと!全部、あんたのせいでしょうーが!
あっ!あの時の制服のクリーニング代!返しなさいよね!」
反論しているが・・
人質が反論しているが・・
その的外れな反論が少しだけ瀧口の兄の気勢を逸しているようだった
で、いつの間にか牧野の表情からは恐怖が消えていて
今、浮かんでいるのは怒りで
すんげぇ眉間に皺を寄せて司を睨んでいる牧野
「あの後、新しい制服用意してやっただろーが!
細かい事をいつまでもグチグチ言うな!」
いつものような口調で言い合いを始めてしまった司と牧野
これはなにかの作戦か?
判断が付かず周りは黙ったまま
そして
「細かい事ってね!あんた!
あんたのそういう所がいつもムカつくのよ!!」
そう言い終えた牧野が間髪入れず
右腕を大きく振ると男が悲鳴を上げてナイフを持つ手が喉元から離れた
その瞬間、牧野は両腕を大きく振り上げると
そのまま後ろ手に男の髪を掴み
髪を掴んだまま背負い投げの要領で男を投げ飛ばしてしまった
ドサッと重い音がして床に投げ出された男の表情は驚きで一杯で
前へと投げ出された男のナイフを持つ手をすかさず司が蹴り上げると
ナイフは宙を舞い壁に突き刺さった
そしてすぐさまSPによって押さえ込まれた男
あっという間に一件落着
俺達の出番はなし
強ぇよ・・牧野

応援ありがとうございます。