暁 8
こんばんは~🌙
本日も『暁』です。🎵
司君出撃です!(笑)
それではどうぞ~❤
私信です。
☆様
こんばんは~(^▽^)/
コメントありがとうございます❣
返事が遅くなってごめんなさい。m(__)m
ムフフ♥すっかり忘れておりました!(笑)
でも少し進んで司君が動き出しました~!
ババァからファイルを引き継いですぐ
天草の現状について調べてみたが
まぁ
出てくる
出てくる
親子三代続く政治家一家だから
いろんな所で忖度が働き表立って
悪し様に言う奴は少ないが
いい噂は聞こえてこない
三代目である弟は現在40歳
政治家としては若手で爽やかなルックスから
次世代の若手のホープなどともてはやされ
街頭演説に立てば人集りが出来て
人気も高いらしいが口を開けば薄っぺらい言葉の羅列ばかりで
内容は希薄で結局何が言いたかったのか分からず
話した言葉は聴衆の上っ面を掠めて行くだけ
そして内面は・・
俺が言うのはなんだが・・
こいつもなかなかのクズ
だがこいつも俺と同じで
親の権力に守られてきた部類の人間だから
良く分かっているが
こういうタイプは往々にして皆同じ
自分だけは特別だと勘違いし
学歴だけは一人前でサイコパス
上がってきた報告書を読みながら
使えそうなネタを探す
世間では若く気概溢れる若手政治家
主婦層からの人気も絶大で
若く綺麗な妻がいつも寄り添っている
だが実は同性愛者で妻とは完全なる仮面夫婦
秘書が恋人で・・
別に同性愛者に偏見があるわけじゃない
恋愛なんて自由だ
誰を好きになろうと知ったこっちゃねぇし
仮面夫婦にしても本人達の問題であって
他人がとやかく言う筋合いはない
最近では個人の性的嗜好を揶揄するような言動は
揶揄した方の人間性を疑問視する傾向にはあるが
支持基盤である保守層からの支持離れは避けられないだろう
だけど使えそうなネタだが決定打にはならない
そんな中で一つ
使えそうなネタを見つけた
アポは取らずいきなり天草の屋敷を訪ねる
ここ数日、天草の屋敷をSPに張らせている
報告によると牧野は雄一郎を連れて連日、天草の屋敷を訪れていたが
屋敷の前に常駐している警察官に追い返されている
中には牧野に同情的な警察官も居るようだったが
命令に逆らえるはずも無く
とうとう昨日にはパトカーに乗せられ
最寄りの警察署に連行された事情聴取を受けたと報告が入った
ここまでだ
俺がでしゃばる事によって
更に牧野が窮地に陥る事が無いようにと
慎重に行動してきたが久々に
身体が沸騰する程の怒りが湧き上がってきた
もう容赦しねぇ
アポも取らず突然の訪問
屋敷の前でリムジンから降りると
牧野と雄一郎が常駐の警察官に
天草との面会を懇願していた
その背後から近付き
牧野の肩に手を掛けた
「牧野、俺が話しをしてくるから
雄一郎と車で待っていてくれないか?」
突然現れた俺に驚きを隠せない牧野は
戸惑いの表情を浮かべていたが
それには構わずもう一度、ゆっくりと
「頼む、雄一郎と車に乗ってくれ」
「道明寺・・」
「分かってる、俺に任せろ」
「・・でも・・・」
「頼む」
「・・分かった・・」
同意してくれた牧野達を後ろに控えていたSPに託し
牧野と雄一郎が車に乗り込んだのを確認してから
俺は秘書だけを伴い屋敷へと入った
応接室に通され中で出迎えたのは
天草の父親
70を超えていて見た目は歳を取っているが
眼光は鋭いまま当たり前のように上座に座り
尊大な態度のまま
長年、日本の政治の中枢にいた人間特有の尊大さを隠すことなく
目の前の俺を少し見下すような視線を向けてくる
天草には感謝しているが
この父親は別だ
睨みるつけるような視線を外さないまま天草の父親の前に腰を下ろした俺
突然の訪問だったが天草の父親は俺がここまで出向いた理由を心得ているようで
先に口に開いた
「道明寺さん、我々は同じ世界の住人だがあの嫁と息子は違う。
借金だらけで生活もままならない女に大切な孫は任せられないと思わないかね」
思わねぇーよ!
そもそも借金はお前の息子のだろーが!
こみ上げてくる色々な感情は敢えて言葉には出さず
まるで父親に同意しているかのように軽く笑みを浮かべながら
後に控えている秘書に合図を出した
秘書から差し出されたファイルを手に取り
目の前の父親の方へと乱暴に投げ渡す
その行為に不快感を感じているような父親は視線をファイルへと向けたが
手に取ることは無く
「これは?」
「自分で確認してみろ」
俺の物言いにムッとした表情を浮かべた父親だったが
わざとゆっくりとファイルを手に取ると中を確認し
顔色を変えた
中に書かれているのは父親の地盤を継いでいる弟の醜態
恐らくこの父親にとっては一番
世間にバレたくない事実
バレたら天草は終わる
この弟は大学生だった時にアメリカの大学に留学していた時期がある
実際、その時に恋人関係にある秘書と知り合っているのだが
この時期、奴は世間には出ていない大きな事故を起こしている
それを知っているのは弟本人と秘書、そして父親と当時の父親の第一秘書のみ
父親はどうして俺がこれを知っているのか不思議だろうが
道明寺を舐めんなって話しだ
道明寺は昔っから政治家とは懇意にしている
まぁ、政治家ってのは道明寺家がビジネスを展開する為に
必要不可欠な存在
持ちつ持たれつの関係
これ以上は説明しなくても分かるだろ?
お互いWin‐Winの関係
だけどお互い信用しているわけじゃない
だから常にアンテナは張り巡らせている
要は常に監視しているってことだ
この弟はアメリカ留学時代に助手席に恋人である秘書を乗せ
LAからラスベガスへと向かっている途中のハイウェイで当て逃げ事故を起こしている
事故が起こったのは真夜中のハイウェイ
ラスベガスまで後50キロほどの場所で
バイクに追突事故を起こし逃げている
バイクは大破し運転手は死亡
真夜中の砂漠地帯で起こった事故だった為
周囲に目撃者はおらず事件は今も未解決のまま
この事故を起こしたのが天草の弟だった
当時、弟と恋人の秘書は休みを利用しラスベガスへと向かっていた
事故の原因は飲酒
道中に立ち寄ったドライブインで飲酒をしている姿が
監視カメラに残っている
その他にも証拠は数多く残っている
それらが挟まっているファイルを見て
顔色が変わる父親
「子供を返してもらおうか」
「なっ!?道明寺はワシを脅すのか?!」
「人聞きの悪い言い方すんじゃねぇーよ!
俺は子供を返してくれとお願いしているだけだ」
「あの二人は天草の正当な跡取りだ
あんたには関係の無い子供のはずだ!」
「確かに血の繋がりはねぇけど
それはあんたに関係ねぇ話しだ。
それからあの女じゃねぇ。
あいつは天草つくしだ。名前ぐらいちゃんと覚えとけよ爺さん」
「なっ!生意気な!
こんな物でワシを思い通りに出来ると思ったら大間違いだぞ!
公表したければすればいい!証拠は何もないんだ!
それにお前だって同じだろーが!ワシが何も知らないと思ったら大間違いだぞ!」
俺の悪行は俺自身が一番良く知っている
確かにその悪行の数々が世間に出れば
俺だけじゃなく道明寺も一巻の終わりだろう
だけどなじいさん
見当違いだ
俺はそんなこと恐れちゃいねぇ
寧ろ今は牧野達を守れねぇことの方が怖い
何があっても守る
天草が牧野と雄一郎を守ってくれたように
今度は俺があいつが大切にしていた者達を守るんだよ!
「ごちゃごちゃとうるせぇじじいだな!
公表したければなんでもすればいい!
だけどな俺は元々、道明寺家も財閥もぶっ壊してやるって思ってた人間だぞ
今さら道明寺がどうなろうが関係ねぇーんだよ!
だけどな一つだけ教えといてやるよ。負けるのはあんた達だ。
そうなったら跡取りどころじゃなくなるぞ!どうするじいさん?」
俺がここまで言ってやっとじいさんも本気だって事が分かったようで
怒りで顔を真っ赤にしながらも秘書に子供達を連れてくるように言った

応援ありがとうございます。
本日も『暁』です。🎵
司君出撃です!(笑)
それではどうぞ~❤
私信です。
☆様
こんばんは~(^▽^)/
コメントありがとうございます❣
返事が遅くなってごめんなさい。m(__)m
ムフフ♥すっかり忘れておりました!(笑)
でも少し進んで司君が動き出しました~!
ババァからファイルを引き継いですぐ
天草の現状について調べてみたが
まぁ
出てくる
出てくる
親子三代続く政治家一家だから
いろんな所で忖度が働き表立って
悪し様に言う奴は少ないが
いい噂は聞こえてこない
三代目である弟は現在40歳
政治家としては若手で爽やかなルックスから
次世代の若手のホープなどともてはやされ
街頭演説に立てば人集りが出来て
人気も高いらしいが口を開けば薄っぺらい言葉の羅列ばかりで
内容は希薄で結局何が言いたかったのか分からず
話した言葉は聴衆の上っ面を掠めて行くだけ
そして内面は・・
俺が言うのはなんだが・・
こいつもなかなかのクズ
だがこいつも俺と同じで
親の権力に守られてきた部類の人間だから
良く分かっているが
こういうタイプは往々にして皆同じ
自分だけは特別だと勘違いし
学歴だけは一人前でサイコパス
上がってきた報告書を読みながら
使えそうなネタを探す
世間では若く気概溢れる若手政治家
主婦層からの人気も絶大で
若く綺麗な妻がいつも寄り添っている
だが実は同性愛者で妻とは完全なる仮面夫婦
秘書が恋人で・・
別に同性愛者に偏見があるわけじゃない
恋愛なんて自由だ
誰を好きになろうと知ったこっちゃねぇし
仮面夫婦にしても本人達の問題であって
他人がとやかく言う筋合いはない
最近では個人の性的嗜好を揶揄するような言動は
揶揄した方の人間性を疑問視する傾向にはあるが
支持基盤である保守層からの支持離れは避けられないだろう
だけど使えそうなネタだが決定打にはならない
そんな中で一つ
使えそうなネタを見つけた
アポは取らずいきなり天草の屋敷を訪ねる
ここ数日、天草の屋敷をSPに張らせている
報告によると牧野は雄一郎を連れて連日、天草の屋敷を訪れていたが
屋敷の前に常駐している警察官に追い返されている
中には牧野に同情的な警察官も居るようだったが
命令に逆らえるはずも無く
とうとう昨日にはパトカーに乗せられ
最寄りの警察署に連行された事情聴取を受けたと報告が入った
ここまでだ
俺がでしゃばる事によって
更に牧野が窮地に陥る事が無いようにと
慎重に行動してきたが久々に
身体が沸騰する程の怒りが湧き上がってきた
もう容赦しねぇ
アポも取らず突然の訪問
屋敷の前でリムジンから降りると
牧野と雄一郎が常駐の警察官に
天草との面会を懇願していた
その背後から近付き
牧野の肩に手を掛けた
「牧野、俺が話しをしてくるから
雄一郎と車で待っていてくれないか?」
突然現れた俺に驚きを隠せない牧野は
戸惑いの表情を浮かべていたが
それには構わずもう一度、ゆっくりと
「頼む、雄一郎と車に乗ってくれ」
「道明寺・・」
「分かってる、俺に任せろ」
「・・でも・・・」
「頼む」
「・・分かった・・」
同意してくれた牧野達を後ろに控えていたSPに託し
牧野と雄一郎が車に乗り込んだのを確認してから
俺は秘書だけを伴い屋敷へと入った
応接室に通され中で出迎えたのは
天草の父親
70を超えていて見た目は歳を取っているが
眼光は鋭いまま当たり前のように上座に座り
尊大な態度のまま
長年、日本の政治の中枢にいた人間特有の尊大さを隠すことなく
目の前の俺を少し見下すような視線を向けてくる
天草には感謝しているが
この父親は別だ
睨みるつけるような視線を外さないまま天草の父親の前に腰を下ろした俺
突然の訪問だったが天草の父親は俺がここまで出向いた理由を心得ているようで
先に口に開いた
「道明寺さん、我々は同じ世界の住人だがあの嫁と息子は違う。
借金だらけで生活もままならない女に大切な孫は任せられないと思わないかね」
思わねぇーよ!
そもそも借金はお前の息子のだろーが!
こみ上げてくる色々な感情は敢えて言葉には出さず
まるで父親に同意しているかのように軽く笑みを浮かべながら
後に控えている秘書に合図を出した
秘書から差し出されたファイルを手に取り
目の前の父親の方へと乱暴に投げ渡す
その行為に不快感を感じているような父親は視線をファイルへと向けたが
手に取ることは無く
「これは?」
「自分で確認してみろ」
俺の物言いにムッとした表情を浮かべた父親だったが
わざとゆっくりとファイルを手に取ると中を確認し
顔色を変えた
中に書かれているのは父親の地盤を継いでいる弟の醜態
恐らくこの父親にとっては一番
世間にバレたくない事実
バレたら天草は終わる
この弟は大学生だった時にアメリカの大学に留学していた時期がある
実際、その時に恋人関係にある秘書と知り合っているのだが
この時期、奴は世間には出ていない大きな事故を起こしている
それを知っているのは弟本人と秘書、そして父親と当時の父親の第一秘書のみ
父親はどうして俺がこれを知っているのか不思議だろうが
道明寺を舐めんなって話しだ
道明寺は昔っから政治家とは懇意にしている
まぁ、政治家ってのは道明寺家がビジネスを展開する為に
必要不可欠な存在
持ちつ持たれつの関係
これ以上は説明しなくても分かるだろ?
お互いWin‐Winの関係
だけどお互い信用しているわけじゃない
だから常にアンテナは張り巡らせている
要は常に監視しているってことだ
この弟はアメリカ留学時代に助手席に恋人である秘書を乗せ
LAからラスベガスへと向かっている途中のハイウェイで当て逃げ事故を起こしている
事故が起こったのは真夜中のハイウェイ
ラスベガスまで後50キロほどの場所で
バイクに追突事故を起こし逃げている
バイクは大破し運転手は死亡
真夜中の砂漠地帯で起こった事故だった為
周囲に目撃者はおらず事件は今も未解決のまま
この事故を起こしたのが天草の弟だった
当時、弟と恋人の秘書は休みを利用しラスベガスへと向かっていた
事故の原因は飲酒
道中に立ち寄ったドライブインで飲酒をしている姿が
監視カメラに残っている
その他にも証拠は数多く残っている
それらが挟まっているファイルを見て
顔色が変わる父親
「子供を返してもらおうか」
「なっ!?道明寺はワシを脅すのか?!」
「人聞きの悪い言い方すんじゃねぇーよ!
俺は子供を返してくれとお願いしているだけだ」
「あの二人は天草の正当な跡取りだ
あんたには関係の無い子供のはずだ!」
「確かに血の繋がりはねぇけど
それはあんたに関係ねぇ話しだ。
それからあの女じゃねぇ。
あいつは天草つくしだ。名前ぐらいちゃんと覚えとけよ爺さん」
「なっ!生意気な!
こんな物でワシを思い通りに出来ると思ったら大間違いだぞ!
公表したければすればいい!証拠は何もないんだ!
それにお前だって同じだろーが!ワシが何も知らないと思ったら大間違いだぞ!」
俺の悪行は俺自身が一番良く知っている
確かにその悪行の数々が世間に出れば
俺だけじゃなく道明寺も一巻の終わりだろう
だけどなじいさん
見当違いだ
俺はそんなこと恐れちゃいねぇ
寧ろ今は牧野達を守れねぇことの方が怖い
何があっても守る
天草が牧野と雄一郎を守ってくれたように
今度は俺があいつが大切にしていた者達を守るんだよ!
「ごちゃごちゃとうるせぇじじいだな!
公表したければなんでもすればいい!
だけどな俺は元々、道明寺家も財閥もぶっ壊してやるって思ってた人間だぞ
今さら道明寺がどうなろうが関係ねぇーんだよ!
だけどな一つだけ教えといてやるよ。負けるのはあんた達だ。
そうなったら跡取りどころじゃなくなるぞ!どうするじいさん?」
俺がここまで言ってやっとじいさんも本気だって事が分かったようで
怒りで顔を真っ赤にしながらも秘書に子供達を連れてくるように言った

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