暁 11
こんばんは~🌙
本日は『暁』です。
司君・・ちょっとだけ卑怯な手を・・💦
それではどうぞ~❤
私信です。
☆様
こんばんは~😊
コメントありがとうございます❣(^^♪
ハイ!もちろん!マーキングです!(笑)
仕事に向かうリムジンの中で秘書に
天草の現状を詳しく調べ直すよう指示を出した
優香と慎太郎を連れ戻す為に天草の事は
一応、調べてはいたが
取引材料になりそうな物を探していたので
現状、爺さんと弟夫婦の関係がどうなっているのか等
どうして爺さんがこんなにも強硬な態度を示すのか
その原因となっている物は無視していた
単純に跡取りが欲しく
単純に天草の死後のどさくさ紛れに
だと考えていただけだったが
どうやら
優香の言葉を機に
俺はえらいもんを穴から引っ張り出しちまったようだった
指示を出した翌日
朝、牧野が自宅に荷物を取りに行きたいと言った
ここでは生活に困る事は無いが
自宅を長く空けるつもりじゃなかったので
冷蔵庫の中身や干しっぱなしの洗濯物が気になるし
子供達の洋服や勉強の道具やお気に入りのオモチャなどを
取りに行きたいと言った牧野
俺は車を使いSPを同行させるならとOKを出していた
オフィスに入ってしばらくすると
同行しているSPから逐一報告が入ってくる
牧野は下の二人を雄一郎に任せ
一人で自宅へと向かったようだった
牧野達の自宅は天草の店があった場所から
徒歩5分程の距離にある賃貸マンションで
周辺には大きな公園もありスーパーも近く
ファミリー層が多く住んでいる地域で治安もいい
SPからマンションの前に到着したと報告が入ったのが30分ほど前
それ以降、報告は無いがそろそろだろうと
仕事の手を休め秘書が淹れてきたコーヒーで一息ついていた時
脇に置いていたスマホが鳴った
“司様!部屋で待ち伏せしていた侵入者を確保しました!”
飛び込んできたSPの言葉に黙ったままの俺に構わず言葉を繋げるSP
“牧野様にお怪我はありませんが
侵入者の確保時にSPが一名ケガを負いましたので
道明寺記念病院へと搬送いたしました!”
「分かった」
簡単な報告だけで切れてしまった電話
予定通り
侵入者を用意したのは俺
牧野に決心させるため一芝居打った
入籍に関して牧野に決心させるために
自身の命が危険に晒されている事を実感出来れば
頑固なあの女もさすがに決意するだろう
そう思ったから
卑怯だとは思ったがこのタイミングを利用させてもらった
牧野は天草の爺さんの仕業だと思っているだろう
そして俺の言葉通り自分の命が狙われた事によって
子供を守るために行動するはず
SPからの報告を受けすぐに屋敷へと戻る
リムジンの中で俺が考えていたのは
牧野に贈る指輪のデザインだった
屋敷に帰り着くとちょうど牧野も戻ったばかりで
牧野の表情はまだ青ざめたまま
エントランスで牧野に駆け寄り抱き寄せると
牧野からの抵抗は無く寧ろ彼女の方から抱きついてくるように
俺の胸元に顔を埋め小さな声で
「・・優香達を守ってくれる?」
と言った
「あぁ、約束する。
優香達だけじゃなくてお前も雄一郎も守る。
天草には指一本触れさせない!」
「・・分かった・・
あんたの提案を受け入れるよ」
「あぁ、ありがとう。
絶対にお前達を守るから。
約束する」
「うん・・」
多少の後ろめたさは感じているが
結果には満足している
こうして俺達は入籍し
新たに家族としての一歩を踏み出した
かりそめの夫婦関係だが
俺は満足している
俺の結婚に関してはその事実だけを公表し
牧野達の存在は伏せたまま
だが
分かる奴には分かるだろう
そして
俺の結婚の発表と前後して
この世界から銀行と保険会社が一つずつ消えた
天草の動きは監視しているが
今のところは取り立てて動きは無い
だが分かった事もある
優香が言っていた通り
天草の屋敷には現在、爺さんしか住んでいない
議員をしている弟はずっと議員宿舎で秘書と生活をしていて
妻は都内のマンションで別居中
夫婦関係については元々、仮面夫婦なのだから
別居していてもおかしくは無い
議員をしている弟が議員宿舎ってのも
まぁ、それほど疑問ではないが
この弟
屋敷を出たのが天草の事件の直前で
天草の葬儀の時以外は屋敷には戻っていない
かと言って爺さんと不仲だという話も聞こえてこない
だが
明らかに爺さんから距離を取っている雰囲気があり
その理由は分からなかった

応援ありがとうございます。
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司君・・ちょっとだけ卑怯な手を・・💦
それではどうぞ~❤
私信です。
☆様
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仕事に向かうリムジンの中で秘書に
天草の現状を詳しく調べ直すよう指示を出した
優香と慎太郎を連れ戻す為に天草の事は
一応、調べてはいたが
取引材料になりそうな物を探していたので
現状、爺さんと弟夫婦の関係がどうなっているのか等
どうして爺さんがこんなにも強硬な態度を示すのか
その原因となっている物は無視していた
単純に跡取りが欲しく
単純に天草の死後のどさくさ紛れに
だと考えていただけだったが
どうやら
優香の言葉を機に
俺はえらいもんを穴から引っ張り出しちまったようだった
指示を出した翌日
朝、牧野が自宅に荷物を取りに行きたいと言った
ここでは生活に困る事は無いが
自宅を長く空けるつもりじゃなかったので
冷蔵庫の中身や干しっぱなしの洗濯物が気になるし
子供達の洋服や勉強の道具やお気に入りのオモチャなどを
取りに行きたいと言った牧野
俺は車を使いSPを同行させるならとOKを出していた
オフィスに入ってしばらくすると
同行しているSPから逐一報告が入ってくる
牧野は下の二人を雄一郎に任せ
一人で自宅へと向かったようだった
牧野達の自宅は天草の店があった場所から
徒歩5分程の距離にある賃貸マンションで
周辺には大きな公園もありスーパーも近く
ファミリー層が多く住んでいる地域で治安もいい
SPからマンションの前に到着したと報告が入ったのが30分ほど前
それ以降、報告は無いがそろそろだろうと
仕事の手を休め秘書が淹れてきたコーヒーで一息ついていた時
脇に置いていたスマホが鳴った
“司様!部屋で待ち伏せしていた侵入者を確保しました!”
飛び込んできたSPの言葉に黙ったままの俺に構わず言葉を繋げるSP
“牧野様にお怪我はありませんが
侵入者の確保時にSPが一名ケガを負いましたので
道明寺記念病院へと搬送いたしました!”
「分かった」
簡単な報告だけで切れてしまった電話
予定通り
侵入者を用意したのは俺
牧野に決心させるため一芝居打った
入籍に関して牧野に決心させるために
自身の命が危険に晒されている事を実感出来れば
頑固なあの女もさすがに決意するだろう
そう思ったから
卑怯だとは思ったがこのタイミングを利用させてもらった
牧野は天草の爺さんの仕業だと思っているだろう
そして俺の言葉通り自分の命が狙われた事によって
子供を守るために行動するはず
SPからの報告を受けすぐに屋敷へと戻る
リムジンの中で俺が考えていたのは
牧野に贈る指輪のデザインだった
屋敷に帰り着くとちょうど牧野も戻ったばかりで
牧野の表情はまだ青ざめたまま
エントランスで牧野に駆け寄り抱き寄せると
牧野からの抵抗は無く寧ろ彼女の方から抱きついてくるように
俺の胸元に顔を埋め小さな声で
「・・優香達を守ってくれる?」
と言った
「あぁ、約束する。
優香達だけじゃなくてお前も雄一郎も守る。
天草には指一本触れさせない!」
「・・分かった・・
あんたの提案を受け入れるよ」
「あぁ、ありがとう。
絶対にお前達を守るから。
約束する」
「うん・・」
多少の後ろめたさは感じているが
結果には満足している
こうして俺達は入籍し
新たに家族としての一歩を踏み出した
かりそめの夫婦関係だが
俺は満足している
俺の結婚に関してはその事実だけを公表し
牧野達の存在は伏せたまま
だが
分かる奴には分かるだろう
そして
俺の結婚の発表と前後して
この世界から銀行と保険会社が一つずつ消えた
天草の動きは監視しているが
今のところは取り立てて動きは無い
だが分かった事もある
優香が言っていた通り
天草の屋敷には現在、爺さんしか住んでいない
議員をしている弟はずっと議員宿舎で秘書と生活をしていて
妻は都内のマンションで別居中
夫婦関係については元々、仮面夫婦なのだから
別居していてもおかしくは無い
議員をしている弟が議員宿舎ってのも
まぁ、それほど疑問ではないが
この弟
屋敷を出たのが天草の事件の直前で
天草の葬儀の時以外は屋敷には戻っていない
かと言って爺さんと不仲だという話も聞こえてこない
だが
明らかに爺さんから距離を取っている雰囲気があり
その理由は分からなかった

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