吾亦紅 2
こんばんは~😊
本日も総つく『吾亦紅』です。
このお話しは全8話の予定で毎日一話づつ更新していこうと思っていますので
楽しんでいただければ嬉しいです。🎵
それではどうぞ~❤
私信です。
☆様
こんばんは~🌙
コメントありがとうございます❣(^^♪
ムフフ♥ド~ンと来い!ですね!!(笑)
丸○様
こんばんは~❤
コメントありがとうございます。🎵
でしょでしょ!卑怯者でしょ・・💦(笑)
対照的な二組の夫婦の結末を楽しんでくださいね。
ご○ぎつね様
こんばんは~(^^♪
コメントありがとうございます。❤
まだまだ序盤でどう展開するのか謎ですが・・
これから一波乱が・・(#^.^#)
ただ当てもなく彷徨うだけだった根無し草だった男を
父親にしてくれたのはつくしと娘の明日香だ
あの頃、想像していた未来とはかなり違ってはいるけれど
今ではカフェのイケオジマスターの自分を気に入っている
俺とつくしは長女の明日香が1歳になる直前に
俺の単車とつくしの車を売りアパートを解約し
家財道具も売り払いキャンピングカーを手に入れ旅に出た
日本中をあっちこっち移動しながら
見た事のない景色に感動しながら
三人でキャンピングカーで過ごしていた
ここに腰を据えたのは明日香が3歳になる直前
明日香がちょうど幼稚園に通い始める年齢になっていたのと同時期に
つくしの妊娠も判明し
そろそろどこかに腰を据えてと話し合っていた時に
北の大地の湖畔近くのキャンプ場で見た朝日に感動し
ここに根を下ろすことを決めた
だけどすぐにカフェをオープンさせたわけじゃない
ここに来た当初、俺は語学力を生かして海外からの観光客なんかを案内する
ツアコンのような事をしたりしながらつくしは繁忙期には近くのホテルなんかで
仲居の仕事をしたりしながら暮らしていた
幸い俺は西門を出た時点でそれなりの財産は持っていた
だから実際は生活に困っていたわけじゃない
つくしにしても慰謝料は貰っていなかったが
弁護士時代に貯めていた貯金と
道明寺を退職した時に支払われた法外な退職金があったので
あくせくすることなくゆっくりとこの地で生活の基盤を整えることが出来た
そうこうしているうちに三人目が生まれ
五人家族となり
俺はこの湖畔にログハウスを建てカフェをオープンさせ
つくしは趣味で焼いていたパンが近所で評判になり
5年ほど前のパン工房をオープンさせカフェや近くの道の駅で販売している
なんてことの無い日常
俺はこの日常を気に入っている
昔のようにブランド物に囲まれた生活をしているわけじゃない
はっきりいって持て余す程の金なんて無い
だけど贅沢しなければ普通に暮らしていけるだけの収入はある
今、俺の前にある物全ては金なんかでは買えない物ばかり
口うるさいがどんな困難でも笑い飛ばせる逞しい女と
つくしに似て明るく優しいがちょっと抜けているところがある明日香と
高校三年生でなんとかギリギリで札幌の大学に合格し
この春から大学生になる長男の真之介と
中学二年で超生意気盛りな次女の香菜子と
近所の飼い犬が生んだ犬と元ノラの猫が二匹
そして目の前に広がるこの景色
これが今の俺の全て
カフェの前でコーヒーを飲みながら
明日香との電話を終え昔を思い返していた俺に届いた声
「おとーさん!バス停まで送って!」
次女の香菜子の声
「おぅ!」
声のした方へそう一言返すと
立ち上がった俺
香菜子をスクールバスのバス停まで送って行き
カフェの仕込みを始める
これが俺の最近のルーティン
昼になる頃には近所の連中がランチを食べに来る
顔ぶれは毎日ほぼ同じ
常連客と他愛もない会話をしながら一日が終わる
つくしも昼過ぎに近くの道の駅にパンを配達したら
カフェへと来て店を手伝いながら
常連客と他愛もない会話を楽しんでいる
そんな毎日だったが
今日はいつもと少し違う
明日香は現在、札幌の病院で看護師として働いている
そしてこの春から札幌で大学に通う真之介
この二人は春から札幌で一緒に暮らす予定になっている
今、明日香が住んでいるのはワンルームマンション
流石にここだと二人じゃ手狭だから
少し家賃は高くなるが広めの部屋に引っ越す予定になっていて
昨日からつくしが真之介を連れて
札幌へと行っていて今日は明日香も連れて三人で帰ってくる
久しぶりに家族が全員揃う夜
そんな夜に亡霊のように過去が蘇り
俺達を飲み込んだ
昼過ぎ
ランチの常連客達が帰った後
今日は早いが店じまい
閉店の準備をしている時にあきらと類が現れた
この二人とは数年前から連絡を取り合っている
と言うのも
俺が連絡をしたわけじゃない
俺もつくしもあれから一切
誰とも連絡を取っていなかったし
再会してつくしと結婚しここに住んでいる事も知らせてはいなかったから
突然、現れたこいつらには本当に驚いた
その日はカフェをオープンさせて2カ月ほどが経った時だった
カフェの経営もなんとか軌道に乗り始め
客も増え始めていた
つくしにしても子育てをしながら趣味で焼いていたパンが
近所で評判になり本格的にパン工房を立ち上げようと計画していた時だった
そのタイミングで二人がこの湖畔のカフェを訪ねて来た
まずカフェの木製のドアを押し開けて入って来たのは類で
“ふ〜ん、けっこういいとこじゃん”
と呟くように言うと突然の事に
驚き固まっている俺の前に立ち止まると
徐に殴りかかってきやがった
瞬間的に避けきれず類のパンチをまともに受け
後ろへと吹っ飛んだ俺
慌てて類を止めているあきら
そして物音を聞きつけ倒れている俺に駆け寄り
助け起こそうとしているつくし
派手な再会だった

応援ありがとうございます。
本日も総つく『吾亦紅』です。
このお話しは全8話の予定で毎日一話づつ更新していこうと思っていますので
楽しんでいただければ嬉しいです。🎵
それではどうぞ~❤
私信です。
☆様
こんばんは~🌙
コメントありがとうございます❣(^^♪
ムフフ♥ド~ンと来い!ですね!!(笑)
丸○様
こんばんは~❤
コメントありがとうございます。🎵
でしょでしょ!卑怯者でしょ・・💦(笑)
対照的な二組の夫婦の結末を楽しんでくださいね。
ご○ぎつね様
こんばんは~(^^♪
コメントありがとうございます。❤
まだまだ序盤でどう展開するのか謎ですが・・
これから一波乱が・・(#^.^#)
ただ当てもなく彷徨うだけだった根無し草だった男を
父親にしてくれたのはつくしと娘の明日香だ
あの頃、想像していた未来とはかなり違ってはいるけれど
今ではカフェのイケオジマスターの自分を気に入っている
俺とつくしは長女の明日香が1歳になる直前に
俺の単車とつくしの車を売りアパートを解約し
家財道具も売り払いキャンピングカーを手に入れ旅に出た
日本中をあっちこっち移動しながら
見た事のない景色に感動しながら
三人でキャンピングカーで過ごしていた
ここに腰を据えたのは明日香が3歳になる直前
明日香がちょうど幼稚園に通い始める年齢になっていたのと同時期に
つくしの妊娠も判明し
そろそろどこかに腰を据えてと話し合っていた時に
北の大地の湖畔近くのキャンプ場で見た朝日に感動し
ここに根を下ろすことを決めた
だけどすぐにカフェをオープンさせたわけじゃない
ここに来た当初、俺は語学力を生かして海外からの観光客なんかを案内する
ツアコンのような事をしたりしながらつくしは繁忙期には近くのホテルなんかで
仲居の仕事をしたりしながら暮らしていた
幸い俺は西門を出た時点でそれなりの財産は持っていた
だから実際は生活に困っていたわけじゃない
つくしにしても慰謝料は貰っていなかったが
弁護士時代に貯めていた貯金と
道明寺を退職した時に支払われた法外な退職金があったので
あくせくすることなくゆっくりとこの地で生活の基盤を整えることが出来た
そうこうしているうちに三人目が生まれ
五人家族となり
俺はこの湖畔にログハウスを建てカフェをオープンさせ
つくしは趣味で焼いていたパンが近所で評判になり
5年ほど前のパン工房をオープンさせカフェや近くの道の駅で販売している
なんてことの無い日常
俺はこの日常を気に入っている
昔のようにブランド物に囲まれた生活をしているわけじゃない
はっきりいって持て余す程の金なんて無い
だけど贅沢しなければ普通に暮らしていけるだけの収入はある
今、俺の前にある物全ては金なんかでは買えない物ばかり
口うるさいがどんな困難でも笑い飛ばせる逞しい女と
つくしに似て明るく優しいがちょっと抜けているところがある明日香と
高校三年生でなんとかギリギリで札幌の大学に合格し
この春から大学生になる長男の真之介と
中学二年で超生意気盛りな次女の香菜子と
近所の飼い犬が生んだ犬と元ノラの猫が二匹
そして目の前に広がるこの景色
これが今の俺の全て
カフェの前でコーヒーを飲みながら
明日香との電話を終え昔を思い返していた俺に届いた声
「おとーさん!バス停まで送って!」
次女の香菜子の声
「おぅ!」
声のした方へそう一言返すと
立ち上がった俺
香菜子をスクールバスのバス停まで送って行き
カフェの仕込みを始める
これが俺の最近のルーティン
昼になる頃には近所の連中がランチを食べに来る
顔ぶれは毎日ほぼ同じ
常連客と他愛もない会話をしながら一日が終わる
つくしも昼過ぎに近くの道の駅にパンを配達したら
カフェへと来て店を手伝いながら
常連客と他愛もない会話を楽しんでいる
そんな毎日だったが
今日はいつもと少し違う
明日香は現在、札幌の病院で看護師として働いている
そしてこの春から札幌で大学に通う真之介
この二人は春から札幌で一緒に暮らす予定になっている
今、明日香が住んでいるのはワンルームマンション
流石にここだと二人じゃ手狭だから
少し家賃は高くなるが広めの部屋に引っ越す予定になっていて
昨日からつくしが真之介を連れて
札幌へと行っていて今日は明日香も連れて三人で帰ってくる
久しぶりに家族が全員揃う夜
そんな夜に亡霊のように過去が蘇り
俺達を飲み込んだ
昼過ぎ
ランチの常連客達が帰った後
今日は早いが店じまい
閉店の準備をしている時にあきらと類が現れた
この二人とは数年前から連絡を取り合っている
と言うのも
俺が連絡をしたわけじゃない
俺もつくしもあれから一切
誰とも連絡を取っていなかったし
再会してつくしと結婚しここに住んでいる事も知らせてはいなかったから
突然、現れたこいつらには本当に驚いた
その日はカフェをオープンさせて2カ月ほどが経った時だった
カフェの経営もなんとか軌道に乗り始め
客も増え始めていた
つくしにしても子育てをしながら趣味で焼いていたパンが
近所で評判になり本格的にパン工房を立ち上げようと計画していた時だった
そのタイミングで二人がこの湖畔のカフェを訪ねて来た
まずカフェの木製のドアを押し開けて入って来たのは類で
“ふ〜ん、けっこういいとこじゃん”
と呟くように言うと突然の事に
驚き固まっている俺の前に立ち止まると
徐に殴りかかってきやがった
瞬間的に避けきれず類のパンチをまともに受け
後ろへと吹っ飛んだ俺
慌てて類を止めているあきら
そして物音を聞きつけ倒れている俺に駆け寄り
助け起こそうとしているつくし
派手な再会だった

応援ありがとうございます。
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