吾亦紅 6
本日も『吾亦紅』です。
え~っと・・本日は司君がさらに・・😢
それではどうぞ~❤
お知らせです。
明日の更新が出来るかどうか微妙なので予約投稿しておきます。
頂いたコメントのお返事が後日まとめてさせていただきますのでご了承くださいませ。
投稿予約時間はお昼の12時にしておきます。
私信です。
☆様
こんにちは~(^^♪
コメントありがとうございます!
ハイ!あきら君の立ち位置は変わりなくて
お世話係?です!(笑)
間合いを測りながらもジリジリと
詰め寄ってくる司のSP達を飛び道具で牽制しながら
一歩一歩と歩を進める
いくらなんでもこんな所でぶっ放すつもりはないが
本気だって事を示す為に弾を装填する
銃身を後ろへとスライドさせトリガーに指を掛け
目の前のSPに照準を合わせるように構えたまま
ゆっくりと前へと進む
「美作様、ここから先は司様の許可が無いと
お通しすることは出来ません。
申し訳ございませんがこのままお引取りをお願いいたします」
「俺達はここに連れて来られた女の子を迎えに来ただけだ
用が済んだらさっさと帰ってやるから邪魔すんな!」
「何か勘違いをされていらっしゃるようですが
こちらにはそのような女性はいらっしゃいませんので
早急にお引取りを」
「ゴチャゴチャうるせぇーんだよ!
明日香がここにいる事は分かってんだよ!
俺の娘に指一本触れてみろ全員ぶっ殺してやるからな!
さっさとそこを退け!」
業を煮やした総二郎が俺の前に出て
SPの肩に手を掛けた瞬間
今までの均衡が一気に崩れた
後はもう乱打戦
次々と襲いかかってくるSP達を
なぎ倒しながらなんとか扉の前まで進んだ
後方では俺のSPと司のSPはまだ闘っているが
構わずに勢いよく部屋の扉を開け中へと雪崩込んだ
「明日香!」
「お父さん!」
中に居たのは司とその前に明日香
部屋へと入った瞬間、大きな声で明日香を呼んだ総二郎
その声に反応した明日香が座っていたソファーから立ち上がり
総二郎の方へと駆け出そうとした瞬間
室内にいたSPが総二郎と明日香の間に立ちはだかるように身体を入れてきたが
それには構わず明日香の元へと足を踏み出した総二郎を抑え込むように動いたSP
なんとか一人目は交わしたが
横からすかさず動いたSPには反応が遅れ
後ろ手を取られ床に跪くように組み伏せられた総二郎を助けようとしたが
そんな俺と類の動きを止めたのは司
座っていたソファーからゆっくりと立ち上がると
総二郎を見下ろすように立った司は
「ざまあねぇな、総二郎。
鈍ってんじゃねぇのか?」
「うるせぇーよ!司!
お前、どういうつもりだ!?」
「自分の娘を迎えに来ただけだ!」
「明日香は俺の娘だ!」
「お前は血は繋がってねぇ偽物だろ」
「血の繋がりなんて関係ねぇーんだよ!
俺は明日香が生まれる前からずっとつくしと明日香を守ってきたんだよ!
お前にも息子がいるんだからそれぐらい分かんだろ!?」
「俺に息子なんていねぇーんだよ!
俺の子供は明日香だけだ!赤の他人が父親面してんじゃねぇーよ!
オイ!さっさとそいつらを追い出せ!」
明日香の腕を掴んだまま俺達を部屋から追い出そうとした司に対して
明日香は掴まれたままの腕を振りほどこうともがいているが上手く外れない
「お父さん!ちょっと!
お父さんを離して!」
「司!」
「司、いい加減にしたら?」
「うるせぇ!関係ねぇ奴は黙ってろ!
総二郎!お前はこいつの父親じゃねぇ!父親は俺だ!
明日香は俺がNYへ連れて行く!あの女にもそう言っとけ!」
司は親友だ
いくら付き合いが希薄になっていたとはいえ
それはずっと変わらないと思っていた
だが流石にここまでだ
言っている事とやっている事が滅茶苦茶過ぎる
ここに来るまではまだ話せば分かると思っていた・・
いや・・
思いたかった
ガキの頃からこいつの我がままっぷりや傍若無人には慣れていたから
昔のように話せば分かる
最終的には俺達に乱暴な振る舞いはしない
そう思っていた
だが
今、目の前にいる奴は俺のそんな淡い期待を無惨にも引き裂いてくれた
司にとって俺達はもうダチでもなんでもねぇってことなのだろう
「いい加減にしとけよ、司!
あの女って牧野はお前が愛してた女だろーが!
今のお前の気持ちも状況も俺達にはよく分からねぇけど
まずお前がすべき事は牧野と明日香に謝罪することだろーが!」
「うるせぇーよ!偉そうに俺に説教垂れてんじゃねぇーよ!
お前らこそいい加減にしとかねぇーとお前らの会社もぶっ潰すぞ!」
「クスッ、いいよ。司の好きにすればいい。
でもさ相手になるのは美作と花沢だけじゃないよ。
大河原と三条も同時にやらないと上手くいかないと思うけど。
四つも同時になんて流石の道明寺でも無傷じゃいられないでしょ?
株主になんて説明するのか知らないけど覚悟して掛かってきてね
家の奥さんかなり性格悪いからさどんな手使ってくるか分からないよ」
ずっと後ろで状況を見守っていた類だった
司の脅しに楽しそうにそう返した類は
俺が右手に持ったままだった飛び道具をもぎ取ると
スーッと司の横まで歩み寄り徐に司のこめかみに銃口を突きつけ
「とりあえず明日香と総二郎を離してくれない?」
と言った
まさか類が本当にぶっ放すとは思ってはいないけれど
その一方で
もしかして類なら・・
という思いもある
「俺にとっては牧野以外の人間なんてどうでもいいんだよね。
どうする?一回、死んでみる?」
ちょっと楽しそうにそう言った類の表情にゾッとする
本気なんだと思った
いや・・
そもそも類は本当の言葉しか吐かない
「類!止めろ!
司!お前ももう止めとけ!」
司もそれは分かっているのだろう
やっと総二郎を押さえ込んだままのSPに
「離してやれ!」
と命令すると
自身も明日香から手を離した
司の手が離れた途端
総二郎へと向かって駆け出した明日香は
床に押さえ込まれていた総二郎を助け起こすと
”お父さん!”と抱きついた
その光景を睨むような目つきで見ていた司
そして俺は類の手に握られたままだった飛び道具を奪い返した

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