薫風
今週は何も出来なかった・・😢
こんなに空けるつもりじゃなかったのですが
『二度目』も『暁』も全く何も出て来ずで・・💦
お待ちいただいていた皆さんごめんなさい。m(__)m
本日は『観察日記』の優紀ちゃん編です。
まったりとなんてことのない内容ですがちょっとヘビーなお話しばかりだったので
ほっこりとお楽しみいただければと思っております。
それではどうぞ~❤
私信です。
丸○様
こんにちは~❤
コメントありがとうございます。
返事が遅くなってごめんなさい。m(__)m
ハイ!全然足りてません!(>_<)
お仕置きが必要ですよね!(笑)
今回のあまり事件とか起きない予定なので
まぁ、理由としては単純なものになると思います。(^▽^)/
ゆ◯様
こんにちは~🎵
コメントありがとうございます。
返事が遅くなってごめんなさい。m(__)m
司君・・ちょっと今回ばかりはダメなようです!(笑)
このお話しの司君はダメダメなのですがいつもにも増してダメなようで・・
反省と後悔とで今さら?な感じになっちゃっているのでちょっと大人しいかも?です!(笑)
☆様
こんにちは~
コメントありがとうございます。
返事が遅くなってごめんなさい。m(__)m
ハイ!罪は受け入れているのですが・・
現実は受け入れきれていないようです!(笑)
嫉妬深い彼を持つと大変
これは私の体験談じゃなくて
親友の話し
彼女とはもう長い付き合いになるけれど
とにかく彼女の彼は大変な人
ただ大変なだけじゃなくて
分かりやすく言うと・・
変な人?
変態?
これは言い過ぎ?
とにかくちょっと変わってるってレベルじゃなくて
私からすれば全てが規格外で予想外な人
そんな人と長年付き合っている彼女って凄い
あの人とお付き合いするのって
すっごく体力がいると思うの
たま〜に会う私でさえそう思うのに
毎日一緒にいる彼女って凄い
確かに彼女はパワフルな女の子だけど
それだけじゃなくて繊細な部分だって
ちゃんと持っている
そんな彼女と街中のカフェでお茶をしている最中
女の子同士しか分からない楽しい時間を邪魔したのは
さっきから何度も何度も鳴り続けていたスマホ
しつこいぐらいに何度も何度も
彼女が出るまで何度も何度も
繰り返し掛け続けてくる相手なんて・・
画面を確認しなくても分かるでしょ?
彼女にしてもさっさと出てあげればいいのに・・
何故か出てあげなくて
顔には思いっきり嫌そうな表情を貼り付けたまま
鳴り続けているスマホをちょっと睨んだだけ
私としてはさっさと出てあげればいいのに
って思っている
頑固なのか?
意地なのか?
ん?
まさかの放置プレイ?
そんなわけ無いわよね?
「つくし?バッグの底にスマホ隠しても意味無いと思うけど?
そろそろ出てあげたら?」
そう言ったら彼女は恨めしそうにバッグの中を睨みながら
「いいのよ!あんな奴とは二度と口聞かないんだから!」
だって・・
鎖骨・・洋服で隠れるかギリギリ隠れないかの辺りに
思いっきりキスマーク付けたまま怒ってても
全然気持ちが伝わってこないんだけど・・
「またそんな事言って。
後でどうなっても知らないよ?」
「大丈夫!大丈夫!
ねぇ、それよりお腹空かない?
まだランチやってる時間帯だよね?
あたし、今日はまだ何も食べてなくてお腹ペコペコなんだよね~
ランチ頼んじゃおうかな〜?」
なんて呑気な彼女は脇に置いてあったメニューを物色し始めた
本当はラブラブなクセに
ケンカなんて日常茶飯事の彼女達
今回のケンカの原因はね・・
まさに夕べの出来事が原因
夕べね
久しぶりに中学時代の友人達と
同窓会ってほどじゃないんだけど
中学時代の同級生達と集まってワイワイやってたの
集まった人数は17人
その中には当然、男の子もいて
予想していたより集まったんだけど
久々の顔ぶれに盛り上がっていた
つくしはあの性格だから中学生の時から
クラスメイトだけじゃなくて
他のクラスの子達とも仲が良くて
人気者だったから同窓会なんて場面では
当然、輪の中心にいてあの頃の思い出話で盛り上がっていた
ところに現れたのがド派手な4人組
どこの駅前にもある普通の居酒屋さんの個室に・・
後はもう説明しなくても分かるでしょ?
多少の免疫がある私でも
会う度いつもドキドキなのに・・
他の女の子達にしたらもうね・・
生のF4なんて・・
鼻血もので
居酒屋さんの個室がパニックで
酸素濃度が急激に低下して息苦しさを感じる程だった
夕べは流石に前回のようにつくしの近くに座っていた男の子の首を
外すなんて事は無かったんだけどね・・
その代わり
つくしの横に座り積極的に話しかけていた男の子は
道明寺さんの物凄い眼力で睨まれててちょっと同情しちゃった・・
まぁね・・その男の子は中学の時からつくしの事が好きで
つくしは気が付いてなかったけど
周りはみ~んな気が付いていた
で、道明寺さんも気が付いたんだと思うの
無言のままで道明寺さんは軽々とつくしを抱え上げ
そのまま帰って行っちゃってみんなは唖然
すかさず美作さんがキラッキラの笑顔で
”お騒がせして申し訳ない。牧野と優紀ちゃんは連れて帰るので
お詫びとしてここの費用はこちらで済ませておくから楽しんで”
だなんて・・
えっ!?
私も帰るの?
なんて思っていたら西門さんに手を差し出されて
キャッ!
キャッ!
キャッ!
その手に捕まって立ち上がったら優しくエスコートされて
居酒屋さんを出たらちょうど目の前に停まっていたリムジンに
つくしが放り込まれているところだった
つくしはすっごく大きな声で怒っているみたいなんだけど
何を言っているのかは聞き取れなくて
つくしをリムジンに放り込んだ道明寺さんは振り返り
美作さん達に軽く右手を上げただけで行ってしまった
その後、あたしは西門さんが自宅まで送ってくれていた
思いがけず車内で二人っきり
自宅までのほんの少しの時間
家までもっと遠ければよかったのに・・
なんて・・
カフェの大きな窓の外の街路樹には緑の葉が生い茂ってきて
そろそろ本格的な夏の気配
ほら
そろそろ
ね?
分かるでしょ?
キキッーーっとタイヤが軋む音がして
カフェの前に停まったのは真っ赤なフェラーリ
車に詳しくなくても知っているイタリアの名車
そしてその名車から降りて来たのは・・
道明寺さんと西門さん
運転席から颯爽と降り立った道明寺さんは一直線にカフェの中へ
「ゲッ!!」
道明寺さんに気付いたつくしから発せられたのはその擬音だけ
道明寺さんの視線は既につくしにロックオンされていて
カフェに入ってきた道明寺さんに対して
周囲のお客さんの視線は釘付けなのに
唯一
ロックオンされているつくしだけが
頑なに道明寺さんの方を見ようとしてなくて
その頑固さに呆れながらも
つくしらしいなぁ~なんて思ったり
存在感のありすぎる彼を全力で無視することで
怒っているんだって事を伝えてるんだと思うんだけど
そんな事を気にするような道明寺さんじゃないから
ほら
また
つくしの横まで来た道明寺さんは無言のまま
BLTサンドを頬張っているつくしを軽々と抱え上げると
颯爽とカフェから出て行ってしまった
道明寺さんはカフェの前に停めていたフェラーリの助手席につくしを乗せると
シートベルトまでしてあげて
つくしは文句は言っているみたいなんだけど
抵抗はしてなくて
道明寺さんには見えない角度に顔を傾けて笑っているつくし
そんな光景を見ながら
私はバッグからスマホを取り出し
カメラをオン
笑っているつくしの横顔をパシャリ
グループラインを呼び出して
送信っと・・
そして夕べに続いての西門さん
うふっ
ラッキー
「この後つくしとお買い物に行く予定だったんですけど・・
つくし取られちゃったので西門さんが付き合ってくださいね」
勇気を出して誘ってみたら
サラサラの前髪をかきあげながら
「りょーかい」
と笑った西門さんに心の中でガッツポーズ
開け放たれた窓から入ってきた風は初夏の薫り
風薫る新緑の街に一歩踏み出すと
今年の夏はなんだか楽しそうな予感
~Fin~
『薫風』は初夏の季語です。

応援ありがとうございます。