Family 20
こんにちは。
本日は『Family』です🎶
翼君Good Job👍
それではどうぞ～✴
私信です。
☆様
こんにちは。
コメントありがとうございます。😆
私も聞いてみました❗ほんとまさしくつかつくのテーマソングって感じで
思わずうるうるしちゃいました❗😃💕
オフィスに少し控え目なノックが響いて
こちらが返事を返す間もなくドアが開き
膨れっ面の翼が飛び込んできた
「お父さん！ママが酷いんだ！」
飛び込んできた勢いそのままに俺の座るデスクまで走ってくると
抱きついてきた翼を受け止めた
「ママ達が僕を置いて行っちゃったんだ！」
「置いてけぼりにされたのか？」
大袈裟に真剣な表情で訴えてくる翼に笑みが溢れる
「うん、された！
酷くない？」
「あぁ、酷いな。
でもママが翼を置いて行くなんてかなり慌ててたって事じゃないのか？」
「急いでたの？」
「あぁ、そうじゃないか？
じゃないとママが翼を置いて行くなんてあり得ないだろ？」
「う～ん…そうだね…」
俺の問いかけに少し考えるような仕草を見せた翼だったけれど
すぐに表情がパッと明るくなり
「ママ、何を慌ててたのかな？
お腹すいてたのかな？」
真剣な顔して”お腹すいてたのかな？”なんて言う翼にちょっと脱力
「ハハハ！違うよ。
ママが急いでた理由を知りたいか？」
「うん！知りたい！
知りたい！教えて！」
話しながらいつの間にかガッツリ俺の膝に乗り上げてきている翼を
一度、膝上から下ろし向かい合うように立たせる
「ママは病院に行ったんだ」
「ママ、病気なの？」
「いいや、病気じゃなくてママに赤ちゃんが出来たんだ！
翼もお兄ちゃんになるんだ！」
お兄ちゃんになる…
そう告げると翼は一瞬だけ動きを止めた後
勢いよく俺に抱きついてきたのを両腕で抱き止める
翼の体重はゆうに３０キロを超えている
身長も同世代の子供に比べれば高い方だ
そんな翼が勢いよく飛びついてきたのを抱き止めたけれど
勢い余って椅子ごと少し後ろへと流れる
「ほんと！？本当に？！
本当にママに赤ちゃん出来たの？！僕、お兄ちゃんになるの？！
僕！僕！僕、弟が欲しかったんだ！ねぇ、お父さん！ねぇ、ねぇ？！」
勢いそのままに俺の膝の上に跨がるように身体を乗り上げてくる翼は
興奮のあまり身体を跳ね上げさせてくる
ドンドンと膝に感じる衝撃
「分かったから！ちょっと落ち着けって！」
翼の脇に手を差し込み身体を浮かせとりあえず膝から下ろす
「ねぇ、ねぇ？弟だよね？
僕、弟が欲しかったんだ！生まれたら僕が遊んであげるよ！」
「あぁ、頼んだぞ！
でもな、弟か妹かはもう少ししないと分からないし
それよりもママが大変になってくると思うから
ママの事も頼んだぞ！出来るか？」
「出来る！出来る！僕、お兄ちゃんだから出来るよ！」
興奮気味に話す翼に苦笑いが溢れる
お兄ちゃんになると聞いただけでこの調子じゃあ
先が思いやられるな
RRRRRRRR RRRRRRRRR RRRRRRRRRR
何度、膝から下ろしても無意識に上ってくる翼の脇から手を伸ばし
デスクに置きっぱなしなっていた携帯を手に取る
ディスプレイに表示されているのはつくしだった
「オイ！翼！ママからだから下りろ！」
「えっ！？ママ？僕に貸して！？」
下りろ！と言ったその言葉を無視して身体を捻り
俺から携帯をひったくるように奪った翼
「ママ？！ねぇ、ママ？！」
“つ、翼？”
翼の持つ携帯に俺も顔を近づける
携帯から漏れ聞こえてくるつくしの声
「うん、そう！ねぇ、ママ？僕、お兄ちゃんになるの？
僕、弟が欲しかったんだ！僕いっぱい遊んであげるから
早く生んでよ！」
“わ、分かった…ママ、頑張るね！
えーっと、パパは近くに居るの？”
翼の勢いに押され気味のつくしは思わず
頑張るね！なんて答えているけれど
何を頑張るんだ？！
翼から携帯を取り戻す
「何を頑張るんだ？」
「へっ？！ん～なんだろう？」
笑いながらそう答えたつくし
「で、どうだったんだ？」
「うん、出来てた！まだ２ヶ月ぐらいだけど順調だって！」
「そうか、よかったな」
「うん…あのねパパ？」
「ん？」
「あたしね…ずっと三人目が欲しいと思ってたんだけど
翼から１０年も経っちゃってて
なかなか出来なくて…
もう無理なのかなぁってちょっと諦めてたの…」
「あぁ、そうだな…」
つくしが三人目が欲しいと思っていたことはずっと分かっていたし
俺だって何人居てもいいと思っている
それに健と翼が立て続けに出来たから
次もまたすぐに出来ると楽観視していた部分もあり
それが予想に反して１０年もの時が経ってしまい
俺もつくしも半ば諦めていた所がある
「だからね…びっくりしたんだけどね…
それ以上に嬉しくて…ニヤニヤが止められないの…
ねぇ？パパも嬉しい？」
「あぁ、お前と同じですっげぇ嬉しいぞ！」
“僕も嬉しい～！”
俺達の会話に割り込んできた翼の頭を一撫でしてから
話しを続ける
「俺は何人居てもいいと思ってるしむしろもっと居ればいいと思ってるし
お前もそうだろ？」
「う、うん…」
「お前まだ３０なんだからまだまだイケるだろ？
俺ももっと協力するから二人で世界一の子沢山目指そうぜ！」
「へっ？！…世界一って…そ、それは遠慮しとく！」
「遠慮すんな！」
“遠慮すんな！”
意味も分かってねぇくせに絶妙なタイミングで割り込んだ翼に
電話の向こうでつくしが笑い声を上げながら
「するわ！」
と叫んだ
応援ありがとうございます。
本日は『Family』です🎶
翼君Good Job👍
それではどうぞ～✴
私信です。
☆様
こんにちは。
コメントありがとうございます。😆
私も聞いてみました❗ほんとまさしくつかつくのテーマソングって感じで
思わずうるうるしちゃいました❗😃💕
オフィスに少し控え目なノックが響いて
こちらが返事を返す間もなくドアが開き
膨れっ面の翼が飛び込んできた
「お父さん！ママが酷いんだ！」
飛び込んできた勢いそのままに俺の座るデスクまで走ってくると
抱きついてきた翼を受け止めた
「ママ達が僕を置いて行っちゃったんだ！」
「置いてけぼりにされたのか？」
大袈裟に真剣な表情で訴えてくる翼に笑みが溢れる
「うん、された！
酷くない？」
「あぁ、酷いな。
でもママが翼を置いて行くなんてかなり慌ててたって事じゃないのか？」
「急いでたの？」
「あぁ、そうじゃないか？
じゃないとママが翼を置いて行くなんてあり得ないだろ？」
「う～ん…そうだね…」
俺の問いかけに少し考えるような仕草を見せた翼だったけれど
すぐに表情がパッと明るくなり
「ママ、何を慌ててたのかな？
お腹すいてたのかな？」
真剣な顔して”お腹すいてたのかな？”なんて言う翼にちょっと脱力
「ハハハ！違うよ。
ママが急いでた理由を知りたいか？」
「うん！知りたい！
知りたい！教えて！」
話しながらいつの間にかガッツリ俺の膝に乗り上げてきている翼を
一度、膝上から下ろし向かい合うように立たせる
「ママは病院に行ったんだ」
「ママ、病気なの？」
「いいや、病気じゃなくてママに赤ちゃんが出来たんだ！
翼もお兄ちゃんになるんだ！」
お兄ちゃんになる…
そう告げると翼は一瞬だけ動きを止めた後
勢いよく俺に抱きついてきたのを両腕で抱き止める
翼の体重はゆうに３０キロを超えている
身長も同世代の子供に比べれば高い方だ
そんな翼が勢いよく飛びついてきたのを抱き止めたけれど
勢い余って椅子ごと少し後ろへと流れる
「ほんと！？本当に？！
本当にママに赤ちゃん出来たの？！僕、お兄ちゃんになるの？！
僕！僕！僕、弟が欲しかったんだ！ねぇ、お父さん！ねぇ、ねぇ？！」
勢いそのままに俺の膝の上に跨がるように身体を乗り上げてくる翼は
興奮のあまり身体を跳ね上げさせてくる
ドンドンと膝に感じる衝撃
「分かったから！ちょっと落ち着けって！」
翼の脇に手を差し込み身体を浮かせとりあえず膝から下ろす
「ねぇ、ねぇ？弟だよね？
僕、弟が欲しかったんだ！生まれたら僕が遊んであげるよ！」
「あぁ、頼んだぞ！
でもな、弟か妹かはもう少ししないと分からないし
それよりもママが大変になってくると思うから
ママの事も頼んだぞ！出来るか？」
「出来る！出来る！僕、お兄ちゃんだから出来るよ！」
興奮気味に話す翼に苦笑いが溢れる
お兄ちゃんになると聞いただけでこの調子じゃあ
先が思いやられるな
RRRRRRRR RRRRRRRRR RRRRRRRRRR
何度、膝から下ろしても無意識に上ってくる翼の脇から手を伸ばし
デスクに置きっぱなしなっていた携帯を手に取る
ディスプレイに表示されているのはつくしだった
「オイ！翼！ママからだから下りろ！」
「えっ！？ママ？僕に貸して！？」
下りろ！と言ったその言葉を無視して身体を捻り
俺から携帯をひったくるように奪った翼
「ママ？！ねぇ、ママ？！」
“つ、翼？”
翼の持つ携帯に俺も顔を近づける
携帯から漏れ聞こえてくるつくしの声
「うん、そう！ねぇ、ママ？僕、お兄ちゃんになるの？
僕、弟が欲しかったんだ！僕いっぱい遊んであげるから
早く生んでよ！」
“わ、分かった…ママ、頑張るね！
えーっと、パパは近くに居るの？”
翼の勢いに押され気味のつくしは思わず
頑張るね！なんて答えているけれど
何を頑張るんだ？！
翼から携帯を取り戻す
「何を頑張るんだ？」
「へっ？！ん～なんだろう？」
笑いながらそう答えたつくし
「で、どうだったんだ？」
「うん、出来てた！まだ２ヶ月ぐらいだけど順調だって！」
「そうか、よかったな」
「うん…あのねパパ？」
「ん？」
「あたしね…ずっと三人目が欲しいと思ってたんだけど
翼から１０年も経っちゃってて
なかなか出来なくて…
もう無理なのかなぁってちょっと諦めてたの…」
「あぁ、そうだな…」
つくしが三人目が欲しいと思っていたことはずっと分かっていたし
俺だって何人居てもいいと思っている
それに健と翼が立て続けに出来たから
次もまたすぐに出来ると楽観視していた部分もあり
それが予想に反して１０年もの時が経ってしまい
俺もつくしも半ば諦めていた所がある
「だからね…びっくりしたんだけどね…
それ以上に嬉しくて…ニヤニヤが止められないの…
ねぇ？パパも嬉しい？」
「あぁ、お前と同じですっげぇ嬉しいぞ！」
“僕も嬉しい～！”
俺達の会話に割り込んできた翼の頭を一撫でしてから
話しを続ける
「俺は何人居てもいいと思ってるしむしろもっと居ればいいと思ってるし
お前もそうだろ？」
「う、うん…」
「お前まだ３０なんだからまだまだイケるだろ？
俺ももっと協力するから二人で世界一の子沢山目指そうぜ！」
「へっ？！…世界一って…そ、それは遠慮しとく！」
「遠慮すんな！」
“遠慮すんな！”
意味も分かってねぇくせに絶妙なタイミングで割り込んだ翼に
電話の向こうでつくしが笑い声を上げながら
「するわ！」
と叫んだ
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