怜 14 -残響-
本日も『怜』です。
今日にはちょっと・・先に謝っておきます・・💦
ごめんなさい。m(__)m
それではどうぞ~❤
私信です。
☆様
こんばんは~😊
コメントありがとうございます。❤
返事が遅くなってごめんなさい。m(__)m
滋ちゃんは分かっていたんだと思います・・
でも私だって!って思っちゃったんだと思います😢
それが不幸の始まりだったのに好きって気持ちがどうしようもなかったんじゃないかなぁ・・
ア◯ティーチョーク様
こんばんは~(^▽^)/
コメントありがとうございます。🎵
ご指摘ありがとうございます❣(^^♪
修正しておきました~😊
滋ちゃんも引き返せなかったんだと思います。
自分勝手だって事も分かっていてそれでも司君の事が諦められなくて
でもどんどん悪い方へと転がってしまって・・
意見発覚後の滋ちゃん達の処遇に関してはこれから少しずつ明らかになっていく予定ですので
最後までお付き合いよろしくお願いします。(^^♪
だけどそんな思惑はあっけなく崩れ去りました
華々しく式を挙げましたがその夜でさえも
道明寺氏からお嬢様に対して労りの言葉など一つも無く
道明寺氏は式の後も仕事を理由にお嬢様の元に留まる事無く出かけられ
次にお会いしたのは新婚旅行へと向かうプライベートジェットの機内でした
その時も道明寺氏は離陸直前に乗り込まれ
最初の目的地であるLA到着まで執務室に入られたまま
一度も出て来られることはありませんでした
お嬢様と道明寺氏の結婚生活は全てこのような物でした
道明寺氏は徹底的にお嬢様の存在を無視し続けていらっしゃいました
それでも新婚旅行中はまだお嬢様も希望はお持ちで
なんとか道明寺氏と接点を持とうと努力していらっしゃいましたが
新婚旅行から帰国後、決定的な出来事が起こってしまいました
新婚旅行後はお嬢様は道明寺家のお屋敷に入られましたが
道明寺氏はお屋敷に近付く事も無くなり
連絡に関しても秘書の方を通じてしか取れなくなってしまいました
私は常日頃からお嬢様の警護に当たっていて
お嬢様が本当に道明寺氏を愛していらっしゃる気持ちを感じてきましたので
余りにも冷たい道明寺氏のその態度に
怒りを覚えてしまいましたと証言している
そしてあの日が来てしまう
どうして牧野さんを呼び出したのですか?の質問に彼はこう証言している
滋お嬢様は牧野様に道明寺氏を説得してもらおうとお考えでした
誰の言葉も耳には届かない道明寺氏でしたが
唯一、この世で牧野様のお言葉にだけは真摯に耳を傾けておいででした
なので滋お嬢様はその牧野様に道明寺氏との仲を取り持つようお願いされたのです
わざわざ別れさせた相手にそれをお願いしたのですか?
はい、牧野様は道明寺氏が滋お嬢様と幸せになる事を望んでおられましたので・・
貴方は本気でそう思っていたのですか?
・・はい・・いえ・・
どちらなのですか?
いえ・・本気ではありませんでした・・
ただ私も何度も牧野様にお会いしたことがあり牧野様の人となりは承知しておりました・・
あの方は本当に優しくて強い方でした・・
そして何より道明寺氏の幸せを願っておられました・・
なので滋お嬢様がお願いすれば断られることは無いだろうと考えておりましたが・・
まさかあんな事になるなんて・・
想像しておりませんでした・・
それはあの事故の事ですか?
はい
もう少し詳しく当時の状況を説明してください
はい、辛いお立場だった滋お嬢様は
牧野様に助けを求めようとされましたが
牧野様の連絡先は変わっていてその所在も不明でした
なので滋お嬢様より牧野様の事を調べるようにと言われました
貴方が調べたのですか?
はい、調べはすぐに付きましたがその中で驚くべき事実が判明し
すぐに滋お嬢様に報告しました
驚くべき事実とはなんだったのでしょうか?
それは・・暖人様の存在です
貴方と滋さんは当時から牧野さんに道明寺氏とのお子さんが居る事を知っていたのですね?
はい、牧野様の現状を調べている過程で
牧野様が道明寺氏のお子さんを出産されている事が分かりましたが・・
滋お嬢様のご心痛を知っておりましたので報告すべきか悩みましたが・・
隠していても分かってしまう事だと思い報告しました
その時の滋さんの反応は?
大変驚いたご様子でしたが
結局は滋お嬢様は牧野様に連絡を取る事を選択されました
牧野さんへの連絡は滋さんが直接されたのですか?
いいえ、牧野様は滋お嬢様からの連絡には応じてくださいませんでしたので
二回目からは私が間に入りました
その時の会話は覚えていますか?
はい、覚えています。
牧野様は当初、滋お嬢様からの連絡に酷く驚いておられ
会う事を拒否されておられましたが
私が暖人様の存在を匂わせると渋々ながら会うことを承諾してくださいました
ですが東京で一人での面会を希望されたのは牧野様の方で
当日、私が運転する車で牧野様を東京駅までお迎えにあがりました
滋さんはその時、一緒では無かったのですか?
はい、滋お嬢様はあの別宅でお待ちでございました
そこでの牧野さんと滋さんの会話はご存じですか?
いいえ、私は牧野様をお送りしただけで別宅には入っておりませんでしたので
お二人が中でどのような会話をなされていたのかは知りませんでした
牧野様が別宅に入られて30分ほど経った頃だったと思います
別宅前で警備に付いていた私が室内での大きな物音と滋お嬢様の悲鳴に気付き
中へと入ると階段の下で牧野様が倒れておられ滋お嬢様は階段の上で呆然とされておられました
その時、貴方は何を思いましたか?
状況はすぐに理解出来ました・・
そしてまず頭に浮かんだのはお嬢様のお立場の事でした
倒れている牧野さんの状態を確認しなかったのですか?
はい・・しませんでした・・
何故ですか?
分かりません・・
今になって考えてみてもあの時、どうしてあのような行動を取ってしまったのか・・
分かりません・・
あの時は混乱している滋お嬢様を落ち着かせ直ちにその場から退去していただかなければと・・
そればかり考えていました
そして私はそのように行動しました
まず滋お嬢様をお屋敷へと送り出し
その後は一人で作業しました・・
牧野さんを別荘へと運んだのですね?
はい、夜になるのを待って牧野様を運び出しました
牧野様を毛布で包み車のトランクへと乗せ
伊豆半島の南伊豆にある大河原家の別荘へと運びました
どうしてそこを選んだのですか?
その別荘は滋お嬢様の名義でほとんど使われていなかったからです
誰も訪れる事が無いからその場所を選んだのですね?
はい、そこならこの事が露見する事はないだろうと考えそこの庭に牧野様を埋めました
全て貴方一人でやった事ですか?
はい、私が一人でやりました
滋さんからの指示はありましたか?
いいえ、ありませんでした全て私の一存です
滋さんを庇っているのではありませんか?
いいえ、決してそのような事はありません
では滋さんは何時知ったのですか?
全てが終わった後です全てが終わり東京へと戻った時に
道明寺家のお屋敷の滋お嬢様の自室にて報告しました
ではその時点で滋さんは牧野さんがどうなったのか知っていたのですね?
はい、ご存じでした
貴方が報告した時の滋さんの反応はどんな物でしたか?
まだ酷く動揺されておられました
それでは少し質問を変えます
重複になりますが貴方が牧野さんを別荘へと運んだ時の状況をもっと詳しく話してください
はい、日が暮れてから私は車を南伊豆の別荘へと走らせました
別荘に到着した時は既に深夜になっていました
そして私は別荘に到着すると休む間もなく牧野様を埋める為の穴を掘り始めましたが
作業に手間取り思いのほか時間が掛ってしまいました
十分な穴を掘り終えたのは翌日の夕方でした
貴方はその間、ずっとその場に留まり穴を掘っていたのですか?
はい、ずっと一人で誰にも会っていません
その後はどうしたのですか?
作業を終えてすぐに東京へと戻りました
そこで滋さんに報告したのですね?
はい
その時の滋さんの様子は?
滋お嬢様は酷く怯えていらっしゃいました
そして動揺されていたので体調不良を理由に一時、大河原家へとお帰りいただきました
幸い、道明寺氏はずっとNYにご滞在でしたので
道明寺家の方々にも不審に思われる事なく
滋お嬢様は2週間ほどご実家でお過ごしになられました
その間に私は牧野様失踪に関しての裏工作をしました
裏工作とは?
牧野様にお子様がいらっしゃる事は知っておりましたし
当時、同級生の女性と同居されている事も調べて分かっておりましたので
牧野様の失踪が露見する事を恐れ
お子様と同級生の女性の女性に関しても何らかの対処が必要だと考えていました
何らかの対処というのは?具体的に話していただけますか?
はい、まず同居されていた女性について徹底的に調べました
性格や当時の経済状況や交友関係などを調べました
そして一つの結論に達しました・・
その結論というのは?
同居されていた女性がお金では動かないという結論です・・
なので最悪・・
牧野様と同じように失踪していただかなければならないと考えておりました・・
それは殺害するという事ですか?
はい・・最悪・・そうせざるを得ないかと・・思っておりました・・
それで貴方はどうしたのですか?
もちろん、その女性の事は殺しておりません!
私が計画を練っている間にお子様と共にその女性も消えてしまったからです
本当に神隠しにでもあったかのように綺麗に消えてしまいました
その事を貴方はどう思いましたか?
当然、そんな事はあり得ないと思い
何度も探しましたが見つけられませんでした
それで諦めたのですか?
いいえ、かなりの時間とお金を使い探しましたが
どうしても見つける事が出来なくて
誰か手助けをしている人間がいるのでは考え
思い当たる人物全てを調べましたが
誰にも行き当たる事が出来ず八方塞りでした
誰を調べたのですか?
道明寺氏とそのご友人方です
具体的にお願いします
はい、道明寺氏と花沢物産の花沢類氏
美作商事の美作あきら氏そして西門流宗家の西門総二郎氏と
三条家のご令嬢の三条桜子様です
どうしてこの方々を調べたのですか?
道明寺氏だけではなく牧野様とも仲が良かったからです
特に花沢氏は牧野様の初恋の相手であり
このお二人には特別な絆があったからです
ですがこの方々が牧野様の失踪に気が付いている様子は無く
また牧野様の行方を捜しているといった形跡もありませんでした
それで貴方はどうしたのですか?
二人が見つからない以上、方針を変更せざるを得ませんでした
それはどういう事ですか?
今は牧野様の失踪に気が付いていない方々も
この先もしかしたらと考え
牧野様の痕跡を偽装し生きているように見せかけました
これが思いのほか上手く行きました
それはどういう意味ですか?
牧野様の失踪から数年後に道明寺氏が牧野様の事を調べられていたからです
道明寺氏は何のために牧野さんの事を調べていたのだと思いましたか?
道明寺氏の中にはずっと牧野様が残っていたからだと思います
道明寺氏はずっと牧野様を愛しておられました・・
牧野様だけを愛しておられました・・
それを知って貴方はどう思いましたか?
怒りを覚えました・・
男のクセにいつまでも女々しい男だと・・軽蔑すらしていました
滋お嬢様のお気持ちを無視し続け
未だに別れた恋人を想っている道明寺氏に腹が立ちました
だから・・牧野様が他の男と結婚し幸せに暮らしているという風に偽装しました
それは上手く行きましたか?
はい、道明寺氏は報告を受けてショックを受けていたようです・・
その時の様子を聞いて少しだけ胸がスッとしたのを覚えています
以上の事は滋さんは知っていたのですか?
はい、全て報告しておりましたので・・
その時の滋さんの様子は?
道明寺氏が未だに牧野様の事を気に掛けている事実に
ショックを受けられているご様子でしたが
失踪の事が明るみに出る事はなくホッとされているようにも感じました
貴方がたは長年に亘り事件を隠蔽し続け共犯関係にありましたが
最後にまだ話していない事はありますか?
はい、ございます・・
それは何ですか?
はい・・一番・・大切な事です・・
牧野様はあの時・・まだ生きておられました・・
それはどういう事ですか?
はい・・私が牧野様を別荘へと運んだ時にはまだ
牧野様は生きておられました・・

応援ありがとうございます。