司 １ －不易－
こんばんは～🎵
さぁ、皆さん！心の準備はいいですか？
本日より『怜』の司君編です。
このお話しを読まれるにあたっての注意点をいくつかここに記しておきますね。
まずこのお話しは『怜』の続編にあたるお話しです。←既にご存じでしょうが・念のため
なので『怜』をまだお読みでない方はそちらから先にお読みいただけれと思います。
そしてこのお話しは『怜』ほど長くは続きません。今のところ５～６話ぐらいでと考えております！
なかなかハードな内容なので毎日更新が出来ないかもしれませんが気長にお付き合いいただければと思っております。
以上の事を踏まえお話しにお進みくださいませ。
それではどうぞ～❤
私信です。
☆様こんばんは～(^▽^)/
コメントありがとうございます。❤
ハイ！今や最強のラスボスです！（笑）
穏やかだった水面に小さな波紋が一つ
やがてその小さな波紋が大きなうねりとなり
俺達を巻き込んだ
突然、亡霊のように蘇った
滋との縁談
冗談じゃねぇ！
俺には牧野がいる
滋だってそれは分かっている
滋もこの縁談に対して乗り気ではなく
ことあるごとに
”私は司とつくしを応援してるから
心配しないで！”
”私が時間稼ぎしとくから
今は辛いだろうけど頑張って！”
と言っていた
だけど事態は悪化するばかりで
足掻けば足掻く程に悪化するばかりで・・
とうとう抗いきれなくなってしまった
とどめを刺したのは親父
以前、一度倒れていたが
その後は持ち直し仕事に復帰していた親父が
突然、出張先のイギリスで倒れ
そのまま逝っちまいやがった
後継者である俺はまだ二十代
親父という強力な後ろ盾を失ってしまった
若い俺にこの難局を一人で乗り越えられるほどの力はなかった
ただ最後の最後まで諦めたわけじゃなかった
例え今は無理でも
力を付け体制を立て直し
いつかきっと
それだけを考え
いや
あの頃の俺は
それだけに囚われすぎていて
周りが見えていなかった
滋を信用していたってのもある
滋の言葉を信用していた
あいつはダチだから
裏切らないと
ガキみたいに
ただ思い込んでいた
そんな滋に対して違和感を感じ始めたのは
婚約を発表して少しした時だった
何か特別な事があったわけじゃない
ただパートナーとして出席したパーティーで
にこやかに俺の隣に立つ
その姿に違和感を覚え始めていた
だからと言って
今さら引き返す事は出来なかった
今、無理矢理に引き返してたら
元の木阿弥
状況は好転するどころか
寧ろ悪化するだけ
別れ際、あいつに言われた言葉
”私は何があってもこの先ずっと
あんただけだから・・”
”あんたは道明寺司として前を向いて歩いて行って
ずっとあんたのことを見てるから・・”
その言葉がずっと俺を捉えて離さなかった
俺はずっとあいつのその言葉を胸に
頑張ってきた
それでもどうしようもない夜がある
会いたくて
抱きしめたくて
抱きしめられなくて
たまらない夜がある
滋と結婚して３年を過ぎた辺りから
周囲では跡取りを期待する声が
大きくなり始めた
二人揃ってパーティーに出席すれば
聞かれるのは跡取りの事ばかり
俺はそんなもの気にしてなどいなかったし
滋とのガキなど考えただけでもヘドが出る
それにそもそもガキが出来るような関係じゃない
ババァにしてもそれを知っているくせに
たまに顔を合わせる度に跡取りの話しをしてきやがる
この頃の俺は全てに嫌気がさしていた
それでもなんとかここに留まり
道明寺家に生まれた者の宿命として
その責務を果たそうとしていたられたのは
あいつの言葉が・・
あいつの存在が・・
確かに俺の中にあったから
それなのに・・
裏切られたと感じた
冷静に考えれば
裏切ったのは俺の方なのに
俺は愚かにもあいつに裏切られたと感じてしまった
限界が近かった俺はあいつの行方を探させ
そして上がってきた報告書に
怒りを覚えた
あいつは現在、東北地方のある都市に旦那と子供と住んでいると書かれていた
結婚したのは俺と別れた一年後
ずっと俺だけを愛していると言っていた女は
俺と別れたたった一年で他の男と結婚し
子供を産んでいた
そして現在、二人目を妊娠中だと書かれていた
裏切られた
自身の現状を棚に上げ
本来であれば幸せを願ってやるべきなのにも関わらず
俺はあいつまで失ってしまったと感じ
大きな間違いを犯してしまった
妊娠したと連絡が入りましたと秘書から聞いた時も
女だったとの報告を受けた時も
名前は真愛に決まりましたとの報告も
俺の心は何一つ動かなかった
ただただ
牧野の事だけ
幸せを喜んでやるべきだ
いや
あいつはたった一年で俺を裏切った
裏切って
俺以外の男の子供を・・
許せない
そもそもが俺にはそんな資格は無いのだから
もう諦めろ
心の中の葛藤が苛立ちとなって現れ
自身を取り巻く全てに嫌悪感が増すばかりで
何一つ
得られないまま
時間だけが
ただ過ぎていく
応援ありがとうございます。
さぁ、皆さん！心の準備はいいですか？
本日より『怜』の司君編です。
このお話しを読まれるにあたっての注意点をいくつかここに記しておきますね。
まずこのお話しは『怜』の続編にあたるお話しです。←既にご存じでしょうが・念のため
なので『怜』をまだお読みでない方はそちらから先にお読みいただけれと思います。
そしてこのお話しは『怜』ほど長くは続きません。今のところ５～６話ぐらいでと考えております！
なかなかハードな内容なので毎日更新が出来ないかもしれませんが気長にお付き合いいただければと思っております。
以上の事を踏まえお話しにお進みくださいませ。
それではどうぞ～❤
私信です。
☆様こんばんは～(^▽^)/
コメントありがとうございます。❤
ハイ！今や最強のラスボスです！（笑）
穏やかだった水面に小さな波紋が一つ
やがてその小さな波紋が大きなうねりとなり
俺達を巻き込んだ
突然、亡霊のように蘇った
滋との縁談
冗談じゃねぇ！
俺には牧野がいる
滋だってそれは分かっている
滋もこの縁談に対して乗り気ではなく
ことあるごとに
”私は司とつくしを応援してるから
心配しないで！”
”私が時間稼ぎしとくから
今は辛いだろうけど頑張って！”
と言っていた
だけど事態は悪化するばかりで
足掻けば足掻く程に悪化するばかりで・・
とうとう抗いきれなくなってしまった
とどめを刺したのは親父
以前、一度倒れていたが
その後は持ち直し仕事に復帰していた親父が
突然、出張先のイギリスで倒れ
そのまま逝っちまいやがった
後継者である俺はまだ二十代
親父という強力な後ろ盾を失ってしまった
若い俺にこの難局を一人で乗り越えられるほどの力はなかった
ただ最後の最後まで諦めたわけじゃなかった
例え今は無理でも
力を付け体制を立て直し
いつかきっと
それだけを考え
いや
あの頃の俺は
それだけに囚われすぎていて
周りが見えていなかった
滋を信用していたってのもある
滋の言葉を信用していた
あいつはダチだから
裏切らないと
ガキみたいに
ただ思い込んでいた
そんな滋に対して違和感を感じ始めたのは
婚約を発表して少しした時だった
何か特別な事があったわけじゃない
ただパートナーとして出席したパーティーで
にこやかに俺の隣に立つ
その姿に違和感を覚え始めていた
だからと言って
今さら引き返す事は出来なかった
今、無理矢理に引き返してたら
元の木阿弥
状況は好転するどころか
寧ろ悪化するだけ
別れ際、あいつに言われた言葉
”私は何があってもこの先ずっと
あんただけだから・・”
”あんたは道明寺司として前を向いて歩いて行って
ずっとあんたのことを見てるから・・”
その言葉がずっと俺を捉えて離さなかった
俺はずっとあいつのその言葉を胸に
頑張ってきた
それでもどうしようもない夜がある
会いたくて
抱きしめたくて
抱きしめられなくて
たまらない夜がある
滋と結婚して３年を過ぎた辺りから
周囲では跡取りを期待する声が
大きくなり始めた
二人揃ってパーティーに出席すれば
聞かれるのは跡取りの事ばかり
俺はそんなもの気にしてなどいなかったし
滋とのガキなど考えただけでもヘドが出る
それにそもそもガキが出来るような関係じゃない
ババァにしてもそれを知っているくせに
たまに顔を合わせる度に跡取りの話しをしてきやがる
この頃の俺は全てに嫌気がさしていた
それでもなんとかここに留まり
道明寺家に生まれた者の宿命として
その責務を果たそうとしていたられたのは
あいつの言葉が・・
あいつの存在が・・
確かに俺の中にあったから
それなのに・・
裏切られたと感じた
冷静に考えれば
裏切ったのは俺の方なのに
俺は愚かにもあいつに裏切られたと感じてしまった
限界が近かった俺はあいつの行方を探させ
そして上がってきた報告書に
怒りを覚えた
あいつは現在、東北地方のある都市に旦那と子供と住んでいると書かれていた
結婚したのは俺と別れた一年後
ずっと俺だけを愛していると言っていた女は
俺と別れたたった一年で他の男と結婚し
子供を産んでいた
そして現在、二人目を妊娠中だと書かれていた
裏切られた
自身の現状を棚に上げ
本来であれば幸せを願ってやるべきなのにも関わらず
俺はあいつまで失ってしまったと感じ
大きな間違いを犯してしまった
妊娠したと連絡が入りましたと秘書から聞いた時も
女だったとの報告を受けた時も
名前は真愛に決まりましたとの報告も
俺の心は何一つ動かなかった
ただただ
牧野の事だけ
幸せを喜んでやるべきだ
いや
あいつはたった一年で俺を裏切った
裏切って
俺以外の男の子供を・・
許せない
そもそもが俺にはそんな資格は無いのだから
もう諦めろ
心の中の葛藤が苛立ちとなって現れ
自身を取り巻く全てに嫌悪感が増すばかりで
何一つ
得られないまま
時間だけが
ただ過ぎていく
応援ありがとうございます。
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