30億の女 2
本日も『30億の女』です。
短いですが・・💦
それではどうぞ~❤
私信です。
ゆ◯様
こんばんは~❤
コメントありがとうございます。(^▽^)/
う~ん・・どちらかというと自己中ですが・・(笑)
つくしちゃんとは見解の相違?ですね!(笑)
☆様
こんばんは~🎵
コメントありがとうございます❣(^^♪
ハイ!もちろん!
司君にとっては不貞行為です!(笑)
RRRRRRRR
RRRRRRRRRRRRRRR
RRRRRRRRRRRRRRRRR
呼び出し音を聞きながら
5年前の事を思い返していた
あの頃、25歳になったばかりだったあたしは
色々と煮詰まっていた
四年の遠距離恋愛を乗り越えて
付き合いも早七年
猛勉強の末に英徳在学中に司法試験に合格したあたしは
修習生を経て道明寺HDの法務部に就職し
弁護士人生をスタートさせた
仕事に関しては難しさを感じてはいたけれど
充実した日々だった
だけど
道明寺との付き合いに関してはちょっと違う
NYの大学を卒業後は
日本支社の副社長として働き出した彼はとにかく多忙で
一年の三分の一は海外で
三分の一は国内出張で
残りの三分の一が東京って感じだった
彼が忙しいのは理解していたから
それに関しては特別複雑ってわけじゃなかったんだけどね・・
会えないのは寂しかったけど
NYだった頃よりはマシだと思っていた
そんな中で少しずつあたしの中に生まれ始めていたモヤモヤした感情
そのモヤモヤの正体は分からないままだったんだけど
ある時
意外な人の一言で
一発解消しちゃったの
その人物って言うのが
当時、道明寺の第二秘書をしていた女性で
彼女はあたしに
“まるでセフレですね”
って
その言葉を聞いた瞬間に
あたしの中にあったモヤモヤが一気に晴れたの
そうなの
あの頃のあたしと道明寺の関係はまさにその通り
忙しい仕事の合間を縫って
って言えば聞こえはいいのかもしれないけれど
ただ
道明寺の都合で呼び出されて
ホテルで会ってエッチするだけ
朝、目が覚めた時には道明寺はもういない
そんな事が数回続いていて
彼女の言葉が妙に的を得ていて
スッキリしたのを覚えている
あたしは道明寺をセフレだなんて思ってはいない
道明寺だって同じだろう
その辺の気持ちは疑った事は無かったけれど
現実はそんな感じで
その時、あたしの中に浮かび上がったのは
あたしが望んでいるのはこんな関係じゃない
あとどれぐらいこんな関係が続くのだろうか?
そう考えて
身震いしたの
あたしは一体、何をしているんだろう?
あたしは一体、何の為に弁護士になったの?
考え始めたら
行き着く答えは一つしかなかった
だから
思い切って行動に移してみたの
道明寺の事を嫌いになったわけじゃなくて
嫌いになりたくなかったから
あたしは
あたしの未来の為に行動したの
道明寺に別れを告げた時
当然、彼には拒否されたけど
それでも最後には
“分かった。好きにしろ!”
って言っていた
そう!
あいつは
婚約解消を了承したのよ!
それなのに!
今頃になってどういうつもりなわけ?
RRRRRRRR
RRRRRRRRRRR
RRRRRRRRRRRRRRR
出ないし!
自分から掛けて来い!って言ってたくせに
出ないし!
どうなってんのよ!?
出なさいよね!
RRRRRRRRRR
RRRRRRRRRRRR
RRRRRRRRRRRRRRR
移動中のリムジンの中
手の中で震え続けているスマホ
画面に表示されているのはあいつの名前
この5年間
一度も表示されることの無かったバカ牧野の名前
今、思い出しても腹が立つ
あいつの話す
俺と別れる理由っつーのはさっぱり分からねぇ
俺の答えはただ一つ
ざけんな!
今さら誰が逃がすかよ!
俺が言った
”分かった。好きにしろ!”
って言葉を都合よく解釈したバカ牧野は
あからさまにホッとしたような表情を浮かべると
振り返りもせずに部屋に俺を一人残し行ってしまった
ざけんな!
あの言葉はとりあえずは
お前の好きにさせてやるって事だけで
婚約を解消してやるなんて
一言も言ってねぇーんだよ!
あいつから別れ話をされただけでも頭に血が昇りすぎて
何人かSPを病院送りにしたような気がするのに
あいつの後に訪ねて来た三条の言葉に
更に頭に血が昇り
秘書だった女を始末したのは覚えているが
どうやったのかは覚えてねぇ
それ以降も俺が一人で悶々とた時間を過ごしている時も
バカ牧野はNYへの留学を皮切りにあれよあれよという間に
NYとLAの弁護士資格を取得しイキイキとしやがって
俺の事なんてすっかり吹っ切ったようなその姿に
ムカつく!
バカ牧野!
俺を5年も一人にした責任はキッチリと取ってもらうからな!

応援ありがとうございます。