Untouchable 8(完)
本日も『Untouchable』です。
このお話し本日で最終話です。
え~もう少し続けようかとも思ったのですが
これ以上続けると鍵付きのお話しばかりになりそうなので(笑)
ここら辺で終わりにしたいと思います!
このお話し最初に司君がブラックだとお伝えしましたが・・
ブラックだったのは西田さんで坊ちゃんはただただ変態なだけでした・・💦
が!それなりに楽しんでいただけたようでホッとしております!
(実はドキドキしておりました~(笑))
最終話も本当は鍵を掛けた方がいいのかも?な内容ですが・・
最終話なので掛けてはおりません。
なるべく直接的な表現は避けておりますので
ご自分の判断で先へとお進みくださいませ。
それではどうぞ~❤
私信です。
☆様
こんばんは~😊
コメントありがとうございます❣(^^♪
返事が遅くなってごめんなさい。m(__)m
ぐふっ❤めくるめく大人の世界へようこそ!(笑)
美○様
こんばんは~🎵
コメントありがとうございます。❤
返事が遅くなってごめんなさい。m(__)m
楽しんでいただけて嬉しいです❣(^^♪
ハイ!坊ちゃんは意外と勉強熱心?でしたね!(笑)
変態度が高めの坊ちゃんでしたが・・
二人ともいい大人なので!
牧野様を乗せたジェット機が高度を下げながら
ゆっくりと滑走路へと近付いてくる
それを見つめる司様の表情は穏やかで
西田にも司様のお心の内が伝わってきて
感慨もひとしおでございます
ここにくるまで紆余曲折
流石はあの牧野様
一波乱も二波乱もあり
時にはヒヤリとすることもございましたが
無事に今日の日を迎えられて
本当に嬉しゅうございます
あの再会の後
司様は当たり前のように
牧野様にご自身と共に帰京する事をお求めになられておられました
ですが牧野様はそれを時期尚早だと拒否なさいました
わたくしといたしましても
牧野様のお考えはごもっともだと思っておりました
一線を越えてしまったとはいえ
牧野様にとっては当時はまだ
ご主人の死からたった一ヶ月しか経過しておらず
そのお心の内は複雑だったのだろうと思います
新たなる一歩を踏み出す決心など
お出来にはなられなかったのだと思います
ですが司様のお考えは全くの正反対で
司様にとってはもう一ヶ月
日々、分単位のスケジュールを熟されている司様にとっては
充分過ぎる程の時間なのでございます・・
そして牧野様と情熱的な時間をお過ごしになられ
もう牧野様と一時たりとも離れて過ごすなど
考えられなかったようでございました
まぁ、早い話し
猪突猛進型の司様にとっては待つというのは
とてつもない忍耐力を要されるのです
現に出張二日目の夜
牧野様は大変お疲れで眠ってしまわれていた時
司様よりこの西田に屋敷の自室の改装と
美作様に対し例のアレを大至急、屋敷に届けさせるようにとの
ご指示が飛んでまいりました
そしてそれだけには留まらず
牧野様がお気に入りになられただとかで
多数の大人のオモチャも準備しておくようにとの事でございました・・
ですが・・
わたくしと致しましては些かの疑問がございます
本当に牧野様がお気に入りになられたのでございましょうか?
いえ!決して司様を疑っているわけではございませんが・・
以前より司様にはサディスティックな一面があり
その一面は寝室で女性に対して発揮される事が多く
今までのお相手もそれなりのお相手が多く
どちらかと言えば・・
牧野様がお気に入りになられたのではなく
ご使用になられる事を許可されただけのような気もしております
いや・・
許可もされていないのが現状だと思われるのですが・・
まぁ、それはさておき
帰京を拒否された牧野様に対し
司様は強引にでも連れ帰えろうと画策されておられましたが
牧野様は
”無理に連れて帰ったらあんたとはもう一生会わない!”
とおっしゃられ万事休すでございます
結局、司様が折れられ共に帰京される事は断念なさいましたが
それならと司様は牧野様に
毎週末、東京へ来る事を望まれました
ですがまたもや司様のそのご希望を牧野様は拒否され
一ヶ月に一度ならとおっしゃられました
毎週末と一カ月に一度
お互いにお譲りならず平行線のままの話し合いでございましたが
それもなんとか二週間に一度
牧野様が東京へお越しになるという事で決着がつきました
わたくしと致しましては一安心ではございましたが
安心ばかりはしておられません!
大至急、大幅なスケジュールの変更が必要となります
司様のスケジュールは既に二年ほど先まで埋まっております
基本、日々の業務は東京ですが
東京にいるのは月の半分ほどで
残りの半分ほどは海外へ出られている事が多く
現にこの出張のすぐ後には一度、帰京し
翌日にはロンドンへ向けてご出発されるご予定になっておりました
どうやら司様はそのイギリス出張に
牧野様を同行させたかったようでございますが
当てが外れロンドンご滞在中は
あれほど上機嫌だったのが嘘のようにご機嫌が悪く
それはそれはもう・・
大変でございました
そして二週間後
晴れて牧野様が東京へとお越しの際は・・
もうご説明するまでも無いかと思いますが
それはそれはもう
西田にとっては司様のお幸せが一番でございますので
そうなるように日々、尽力してまいりましたが
再会してある意味
何かしらのロックが外れてしまった
司様の暴走は更に加速し続け
毎回、めくるめく快楽の新しい世界の扉を強引にこじ開けられているようで
流石のわたくしも牧野様には同情を禁じ得ません
牧野様もよく司様にお付き合いくださってはおりますが
それでも時折、暴走が加速する一方の司様に対し
伝家の宝刀
”いい加減にしないと別れる!”
を振りかざされます
そうなるとまた秘書室がパニックとなります
なので伝家の宝刀はほどほどにしていただきたいのですが・・
そうは言ってはおられず・・
秘書室あげて
司様と牧野様のサポートに邁進いたしておりました
その結果、司様と牧野様はお互いの見解の相違を埋める努力なされ
司様は牧野様の為に無人島を購入されました
何故、無人島が見解の相違を埋めるのか?
不思議にお思いでしょうが
この無人島
実に役に立ってくれました
牧野様にとって司様との見解の相違とは
日常生活の多岐に亘っておりました
牧野様にとっての常識は司様にとっての非常識で
その逆も然り
そもそも司様の辞書に
常識・非常識などという言葉は存在いたしませんが・・
とにかく考え方が正反対のお二人でございますので
考え方だけではなく趣味趣向も正反対でございます
牧野様は至ってノーマルで常識的な道徳観と
価値観をお持ちの方でございます
その牧野様に対し司様は
ご自身が標準であり
ご自身のお考えが常識なのでございます
そのどこまでも平行線で埋めきれないギャップを埋めるために
無人島が実にいい役割を果たしてくれました
都内からヘリで約30分
広さは周囲3キロ程で
島の周辺は浅瀬で岩礁があるため
船では近づけず上陸の手段はヘリのみでございます
船さえも近づけない孤島
白い砂浜に
夜になれば圧倒されるほどの星空
島では完全に二人だけの世界でございます
その島をいたく気にいられた司様は
その島を手に入れられると
ビィラを一棟だけ建てられ
二週間に一度の週末を
島で牧野様とお二人だけで
お過ごしになられておりました
お二人がその島でどのように過ごされていたのかは
知る由もありませんが
毎回、ご帰宅時の牧野様は司様に抱きかかえられて
ヘリにご搭乗になられておりました
大切そうにぐったりとする牧野様を抱えられ
ご機嫌でヘリへとご搭乗される司様のお姿を拝見しておりまして
その微笑ましい光景に
西田も感慨がひとしおでございました
やっとだ
やっとこの時が来た
あいつを取り戻す為に一年もの時間が掛かってしまったが
西田の働きには満足しているし
これからの事を考えると
得も言われぬ幸福感で
身体中が沸騰するような
高揚感が湧き上がってくる
今夜からはずっと一緒だ
もう離れる必要は無い
再会からニ週間に一度
俺に会いに東京まで出て来ていた牧野
その牧野の為に島を買い
ヴィラを建て
そこで週末の一時を過ごすのがルーティンとなっていた俺達
俺達以外、誰もいないその島で
全てを解放して愛し合う
一日中
身に着ける物なんて何も無い
誰の目を気にすること無く
全てを曝け出す牧野に
時には俺の方が煽られ翻弄されていた
最初は俺にされるがまま
愛し合う行為の全てを心から受け入れてはいなかった牧野も
回を重ねる事に少しずつ従順な態度を見せ始め
今では心の底から俺を信頼し全てを委ねている
強気で俺に逆らう牧野も可愛くて好物だが
従順な牧野も可愛くて堪らなく興奮する
潤んだ瞳で自ら大きく足を開き
前後を同時に攻められ
俺が欲しいと泣きながら懇願する牧野
満天の星空
砂のベッドに横たわり
手足を拘束されたまま喘ぐ姿は妖艶で
いつまでも妖艶な姿を見ていたくなる
実際、ずっと見ていたくて
色々と試してみたが
牧野の一番のお気に入りは
やっぱり俺自身で
毎回、悲鳴のような喘ぎ声を上げながら
俺を求めるその姿が
俺のサディスティックな一面を刺激する
太陽の光の元
足を閉じる事を禁止され
羞恥心で潤む瞳
岩の上でM字に足を広げた姿は俺の一番のお気に入りで
プライベート用のスマホの待ち受け画面にしているほど
すっかり俺に馴染むように作り変えられてしまった牧野は
もう俺無しの人生なんて考えられなくて
俺にしても
もう牧野無しの人生なんて考えられない
俺の全ては牧野の為に存在し
その逆も然り
過去の一切を捨てて
俺の元へと戻ってきた牧野
これからはどこまでもずっと一緒だ
着陸した機体のタラップから降りてきた牧野は
出迎えた俺の姿を見つけると
大きく手を振り駆け出して来た
その身体を抱き止め
見上げた空には俺達の門出を祝福するかのように
虹のアーチが掛かっていた
~ Fin ~
最後までお付き合いありがとうございました~!❤
次回よりいつものポンコツ坊ちゃんに戻ります!(笑)

応援ありがとうございます。