二度目の恋の話をしよう 60
本日は『プリズム』が間に合いませんでした・・m(__)m
なので『二度目』です!
離婚を突き付けられた司君・・さてどうする?
それではどうぞ~❤
私信です。
葉◯様
こんばんは~🎵
コメントありがとうございます❣(^^♪
返事が遅くなってごめんなさい。m(__)m
ハイ!類君の一撃で・・類君足大丈夫かしら?とも思いましたが・・
F4なので!不可能はありません!(笑)
ア◯ティーチョーク様
こんばんは~🌙
コメントありがとうございます。🎵
大人しくしていればいいのに・・
出来なかったんでしょうね・・😢
奥さんはきっとプライドが深く傷つけられたのだと思いますが
相手が悪かったですよね・・💦
まぁ、やった事の責任は取っていただきます❣(^^♪
クソッ!
今回はとことんババァが邪魔してきやがる!
出張にしたってこのタイミングで
10日間も海外に出たくなかったから
延期しようとしていたのにババァが邪魔しやがった
今回ばかりは流石にヤバい
どうやらつくしにはババァの弁護士が付いている
何十年もババァの顧問弁護士を務めている
百戦錬磨の喰えねえタヌキジジィが
つくしに余計な入れ知恵してやがる
俺は絶対ぇ離婚には応じねぇからな!
ハァ〜
よりによって
なんでこんな時にこいつと出張先が被るんだよ!?
隠し子騒動からまだ一週間も経っていないが
こいつの人生は未だ嘗てない程の勢いで急展開を見せている
世間一般の目で見れば
半世紀に及ぶ付き合いのこの男は
完璧に近い人生を送っているように見えるのだろうけれど
間近で接していた俺達から見れば
完璧からは程遠い場所にいる
不倫に浮気に隠し子に離婚
一昔前なら出来る男の勲章だったのかもしれないが
今ではそれは有り得ない
そんな大問題に直面しているこいつと
仲良くドイツで設立したばかりの道明寺・美作・花沢が共同で立ち上げた
合弁会社の設立セレモニーに参加している俺
類の野郎は二人がいるなら俺は行かなくても大丈夫でしょと
花沢の代表だという自覚を微塵も感じさせないセリフを吐き逃げやがった
奴の事だから今頃はきっと日本に帰って
牧野に会いに行っているだろうってのが容易に想像がつく
娘の義父であり長年の友人である司
娘の義父としてはアウトだが
半世紀以上にも亘る友情は健在で
ため息を溢しつつも機嫌の悪い司を宥めつつ
なんとかセレモニーは終えた
が・・
そのセレモニーのすぐ後
司の秘書が緊急だと司に手渡した書類が
ドイツの夜に嵐を巻き起こした
秘書が恐る恐る司に手渡した書類に書かれていた文言は・・
『離婚協議書』
グシャリと音を立たて握り潰し床に投げ捨てられた
その書類を拾い上げ中を確認してみると
牧野が離婚を希望していて
その理由が書き記されていた
いちいち書かなくともと思ってしまうが
法的な観点から一言一句大層な言葉で
表現されている言葉の数々
羅列されている不貞行為の数々
だけどここに記されているのは
司が今まで行なってきた数々の不貞行為の一部にすぎず
きっと全部書いたら・・
いや・・
これ以上は言わないでおいてやろう
とにかく要約すると今までの数々の不貞行為を理由に
離婚を申し立てるって内容で
慰謝料も財産分与も
とにかく何もいらないから
さっさと離婚届に判を押せ
と書かれていて
最後には代理人として
お袋さんが長年に亘り信頼し
懇意にしている顧問弁護士の氏名が記されていた
お袋さんの顧問弁護士とは数回会った事はあるが・・
なかなかのやり手で喰えない爺さんって印象で
鉄の女と言われてきたあのお袋さんが長年、信頼してきた人物
そんな弁護士が代理人って・・
ほぼほぼ司の負けは決定したようなもので
ちょっとだけ司に同情してしまう・・
ドイツ
フランクフルトのメープルの一室で
秘書に怒鳴り散らしている司を横目に
俺はそっと心の中で司に手を合わせた
ご愁傷さまです
クソッ!
セレモニーが終わったタイミングで秘書から手渡されたのは
離婚協議書
んだよ?!
離婚協議書って!
ざけんな!
離婚なんかするかよ!
やっぱりババァが協力してやがった
協議書に書かれていた代理人弁護士の名前は
ババァが長年懇意にしている弁護士で
今後、つくしへの直接の連絡は禁止で代理人を通せとか書きやがって!
俺を誰だと思ってやがる!
道明寺司だぞ!
その俺様に向かってこんな紙切れで命令するなんて
いい度胸してんじゃねぇーかよ!?
全員纏めてぶっ殺してやる!
目の前の秘書に今すぐジェット機を準備しろと命令したが
こんな真夜中にいきなりでは流石にムリで
翌朝一番なら準備出来ますと戯言を吐く秘書に
今すぐだと怒鳴り部屋から追い出し近くにあったソファーに
ドサリと身体を預けるよう腰を下ろした
向かい側のソファーに座っているあきらは
俺が投げ捨てた書類を読みながら
口元に手を当て笑いを隠しながらも時折、隠しきれずに吹き出してやがる
その光景にムカついてあきらから書類を取り返そうと
手を伸ばしたが寸でのところで回避されてしまった
すげぇな・・
コレ・・
あいつ
こんな事まで把握してたのかよ?!
よく今まで我慢してたよな・・
詳しい説明は省くが・・
あの爺さん弁護士
やり手なのは知っていたが
なかなか性格も悪い
きっとここに書かれているのは
司の不貞行為の氷山の一角
ダメージのデカいやつばかりを厳選して書いている
って感じ
「お前、コレどうすんだよ?」
「どうもしねぇーよ!
そもそも俺は離婚なんて絶対ぇしねぇからな!」
「けど今回ばかりはあいつも本気みたいだぞ。
お袋さんの弁護士まで出張ってきたし
あの爺さん相手にお前勝てんのか?」
「ハァ?誰が相手だろーが関係ねぇ!
俺に逆らう奴は全員ぶっ殺してやるだけだ!」
俺には突き付けられた現実に
虚勢を張っているようにしか見えないが
とにかく司は離婚に応じる気は無いようで
「けどこの内容・・今までのお前の行いを考えたら
離婚の条件としてはかなりな好条件だぞ!
なんせ届けに判を押せばいいだけなんだからな」
慰謝料も財産分与も無し
ただ離婚届けに判を押せばいいだけ
男にとってはこれ以上無い好条件だが
司はそもそも離婚をするつもりが無いから
離婚届けに判を押させるのが一番難しい

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