プリズム 11
こんばんは~🌙🌃
本日も『プリズム』です!
それではどうぞ~❤
私信です。
葉◯様
こんばんは~(^▽^)/
コメントありがとうございます。❤
返事が遅くなってごめんなさい。m(__)m
ウフフ❤司君かなり暴走しております!(笑)
あんな事言われたらパニックですよね~❤
し○うが焼き
こんばんは~🎵
コメントありがとうございます❣(^^♪
返事が遅くなってごめんなさい。m(__)m
ハイ!決して司君の妄想ではありません!
野生の勘です!(笑)
皆様にご報告がございます
どうやら猛獣が覚醒されたようでございます
秘書の西田でございます
渡米された司様に付き従い早十数年
これは喜ばしい事なのでございましょうか?
いいえ
わたくしにはそうは思えませんでした
司様の記憶は予想に反し全く戻る兆しはございませんでした
正直、わたくしももうこのままかもと考え始めておりました
楓社長にしましても
そのようにお考えだったようで
司様の将来の伴侶探しを本格化させていた
矢先の事でございました
司様には全くその気は無いようでございましたが
道明寺家の嫡男がいつまでも独り身というわけにはいきませんので
家柄や年齢、容姿、お人柄などを考慮し
数名にまで絞り込まれておりました
そんな矢先
突然、なんの前触れも無く
司様の記憶が戻られました
誤解無きように申し上げておきますが
決して司様のご縁談が決まりかけていたから
残念などと考えていたわけではございません
あくまでも司様にとって記憶が戻られた事が
牧野様にとって司様の記憶が戻られた事が
必ずしもお二人にとって良い事ばかりでは無いのではないかと
感じていたからでございます
お二人が別々の道を歩み始めて既に十数年が経過しております
常識的に考えて牧野様に
パートナーがおられても何の不思議もございませんし
既にご結婚されていてもおかしくないご年齢です
もしそうだった場合、司様が傷つかれ・・
いえ
司様が傷つかれるだけなのであれば
それはこちらだけの問題なので
大した問題ではありませんが
もし司様が暴走なされたら・・
牧野様の現在の生活に多大な影響を与えてしまうことになります
それを危惧しておりました
新たなるパートナーと人生の一歩を踏み出されているのであれば
そこに司様の付け入る余地は無いでしょう
ですがそこは司様です
無ければ強引にこじ開けようとされるでしょう
それで上手く行けば万々歳ではございますが・・
必ずしもそう上手くいくでしょうか?
そう危惧して心配しておりましたが
実際はわたくしの予想に反して
記憶が戻られたその夜に牧野様と再会され
そのままメープルにお泊りになられたようで
NYではいたくご機嫌で
それでいていたく不機嫌でございました
わたくしと致しましては不機嫌な司様は全く問題はございません
何故ならいつも通りだからでございます
渡米されてからの十数年
常に不機嫌であられましたので
ある意味、通常運転でございます
ですが機嫌が良いというより
上機嫌というのは些か対応に困ります
なんせマニュアルに無いのですから対処に困ります
わたくし以外の周囲の人間も
驚きと戸惑いで自らの目と耳を疑う程でございました
今までご挨拶をしても返事など返ってきたためしはございません
司様が唯一、返事を返されるのは椿様とタマ様ぐらいでございます
このお二人に関しましては
幼少期の刷り込み?トラウマ?がきっちりと完成されておりますので・・
それでも返されるお言葉は
“おぅ”か“あぁ”の短い言葉だけで
それ以外の人間はまるで透明人間かのようで
司様には認識されてはおりませんでしたが
記憶が戻られてからは椿様とタマ様以外の人間も認識されたようで
短い言葉ですが返ってくるようになりました
あの夜、司様が花沢様とご一緒だった牧野様と再会され
酔われていた牧野様とお二人でお部屋に入られた事と
翌朝、早朝に慌てた様子の牧野様がホテルから出られた事は
報告を受けておりましたので
あの夜は牧野様にとって不測の事態だった事は
簡単に予測がつきましたが
司様にとっては素晴らしい一夜だったようで
わたくしもホッと胸を撫で下ろしておりました
そして次にくる展開として
牧野様の現状についてのご指示が飛んでくるものと予想し
準備はしておりましたが予想に反し
司様より牧野様の現状について調査するようにと指示が来たのは
花沢様がわざわざNYまで訪ねて来られてからでございました
実はわたくし
司様の記憶が戻ってすぐに
牧野様の現状について詳しく調査をさせておりました
牧野様に関しましてはご友人方のお節介で英徳大学をご卒業後
大河原様の元に就職されたのは存じ上げておりました
ですが道明寺として正式に調査をした物ではなかったので
現状につきましては詳しくは分かっておりませんでした
そしてすぐに調査の結果が上がってまいりましたが・・
とてもそのまま司様にお伝え出来るような内容ではなく
苦肉の策としてもっともらしい言葉を並べ
ご本人様の口からなどと申し上げておりました
司様にとってはお辛い現実かもしれませんが
調査書を読む限り牧野様もお辛い状況だと思いました
将来を考えていた相手に騙されていたとはいえ
結果的には不倫の関係だった
わたくしと致しましても
少しは感じました
“一年も付きあっていて何故気が付かない?”
と・・
ほんの少しだけ思いましたが
恋は盲目と申しますように
このような話しは世間には数多く存在しておりますし
何より牧野様らしい
人を疑う事をなされず
まず相手の方の良い所をお探しになられるご性格の方でございますので
と自身を納得させておりました
それに悪いのは相手の男性でございます
既婚者でありながらそれを隠していたのですから
まずは慰謝料の件を早急に処理し
お相手の男性に関しましてもきっちりと責任を取っていただくことといたします
慰謝料に関しましてはその請求額は百万円でございます
道明寺にとっては痛くも痒くも無い金額でございます
ですが司様は一円たりともお支払いになられるおつもりは無いはずです
お相手の男性に関しては勿論でございますが
慰謝料を請求されてきたお相手の奥様に関しましても既に調査は済んでおります
お相手の奥様は浮気の事実を知りかなり激怒されているようで
浮気の事実が判明した直後にお子様を連れてご実家に帰られたようでございます
そしてすぐに弁護士に依頼し慰謝料を請求されております
わたくしの実感としてかなり早急だと感じております
個人差はございますが浮気が発覚してから弁護士、慰謝料請求への流れが
あまりに早急過ぎるように感じております
通常、相手側の不貞行為を理由に離婚となったとしても
まずはその不貞行為を立証しなければなりません
今回の場合は浮気相手
この場合、牧野様がご自宅を訪問されての発覚だったと聞いておりましたので
その時点までは不貞行為には気が付いていなかったはず
それなのにたった二週間足らずでの慰謝料請求に不穏な物を感じておりましたが
報告書と担当弁護士の名前を見てその理由が判明いたしました
奥様のご実家は関西ではちょっとした家柄でございました
奥様のお祖父様は会社を経営されていて
関西の経済会では知られた存在で現在は会長の地位にあり
お父様に関しましても会社を引き継がれ社長として
関西の経済会では一目置かれている存在でございました
そして奥様はそこの一人娘として育ち
関西でも有名なお嬢様学校を卒業され
卒業後は社会経験を積む目的で就職した会社で
例の不貞男と知り合い
数年前に妊娠を機に入籍し
同時に婿養子に入っておりました
あちら側としても婿養子の分際で・・
と言った所でございましょうが
所詮、道明寺の敵ではございません
その気になれば捻り潰す事など簡単ではございますが
今のところ慰謝料の請求額についても常識の範囲内でございましたので
まずは道明寺の名前は出さず
穏便に尚且、早急に解決する事を目標として
道明寺の顧問弁護士に交渉を一任しておりました
こちら側と致しましても牧野様が傷付かぬように
なるべく穏便にと考え相手側の要求から大きく逸脱しない範囲での減額を求め
交渉に入りましたがいざ交渉の場に挑みましたところ
相手側からは無理難題の要求が続き交渉は決裂いたしました
相手側の無理難題とは
まず減額はしないそして牧野様からの直接の謝罪要求と
大河原からの退職要求でございました
退職要求に関しましては
どうやらご実家が大河原と取り引きがあるからのようでございましたが
わたくしと致しましてはその要求は笑止千万でございます
牧野様が退職される事由と致しましては
司様とのご結婚の為、これ一択でございます
これ以外の事由は有りえません
それにもし牧野様が要求通りに退職願いを出されたとしても
あの滋様の事でございますのであっさりと通るとも思えません
遅かれ早かれこの事は滋様のお耳にも入ることでございましょう
そうなれば切られるのはどちらか?
幼稚園児でも分かる事でございますので
残念ではございますがここまででございます
普通であればたった一度の交渉で決裂などとは判断されないでしょうが
そもそも論でございます
そもそも道明寺としては交渉する必要など無いのです
そもそもが牧野様を訴えるなど
わたくしにしてみれば相手側は正気の沙汰ではございません
先程も申しましたが牧野様の為になるべく穏便に
そう考えての交渉でございましたが
決裂してしまった以上は仕方がありません
わたくしと致しましては仕事が増えて迷惑ではございますが
そうも申してはおられませんので
決着を付けるべく目の前の受話器を持ち上げます
“道明寺財閥秘書室の西田でございます。
大河原滋様でございますでしょうか?”

応援ありがとうございます。
本日も『プリズム』です!
それではどうぞ~❤
私信です。
葉◯様
こんばんは~(^▽^)/
コメントありがとうございます。❤
返事が遅くなってごめんなさい。m(__)m
ウフフ❤司君かなり暴走しております!(笑)
あんな事言われたらパニックですよね~❤
し○うが焼き
こんばんは~🎵
コメントありがとうございます❣(^^♪
返事が遅くなってごめんなさい。m(__)m
ハイ!決して司君の妄想ではありません!
野生の勘です!(笑)
皆様にご報告がございます
どうやら猛獣が覚醒されたようでございます
秘書の西田でございます
渡米された司様に付き従い早十数年
これは喜ばしい事なのでございましょうか?
いいえ
わたくしにはそうは思えませんでした
司様の記憶は予想に反し全く戻る兆しはございませんでした
正直、わたくしももうこのままかもと考え始めておりました
楓社長にしましても
そのようにお考えだったようで
司様の将来の伴侶探しを本格化させていた
矢先の事でございました
司様には全くその気は無いようでございましたが
道明寺家の嫡男がいつまでも独り身というわけにはいきませんので
家柄や年齢、容姿、お人柄などを考慮し
数名にまで絞り込まれておりました
そんな矢先
突然、なんの前触れも無く
司様の記憶が戻られました
誤解無きように申し上げておきますが
決して司様のご縁談が決まりかけていたから
残念などと考えていたわけではございません
あくまでも司様にとって記憶が戻られた事が
牧野様にとって司様の記憶が戻られた事が
必ずしもお二人にとって良い事ばかりでは無いのではないかと
感じていたからでございます
お二人が別々の道を歩み始めて既に十数年が経過しております
常識的に考えて牧野様に
パートナーがおられても何の不思議もございませんし
既にご結婚されていてもおかしくないご年齢です
もしそうだった場合、司様が傷つかれ・・
いえ
司様が傷つかれるだけなのであれば
それはこちらだけの問題なので
大した問題ではありませんが
もし司様が暴走なされたら・・
牧野様の現在の生活に多大な影響を与えてしまうことになります
それを危惧しておりました
新たなるパートナーと人生の一歩を踏み出されているのであれば
そこに司様の付け入る余地は無いでしょう
ですがそこは司様です
無ければ強引にこじ開けようとされるでしょう
それで上手く行けば万々歳ではございますが・・
必ずしもそう上手くいくでしょうか?
そう危惧して心配しておりましたが
実際はわたくしの予想に反して
記憶が戻られたその夜に牧野様と再会され
そのままメープルにお泊りになられたようで
NYではいたくご機嫌で
それでいていたく不機嫌でございました
わたくしと致しましては不機嫌な司様は全く問題はございません
何故ならいつも通りだからでございます
渡米されてからの十数年
常に不機嫌であられましたので
ある意味、通常運転でございます
ですが機嫌が良いというより
上機嫌というのは些か対応に困ります
なんせマニュアルに無いのですから対処に困ります
わたくし以外の周囲の人間も
驚きと戸惑いで自らの目と耳を疑う程でございました
今までご挨拶をしても返事など返ってきたためしはございません
司様が唯一、返事を返されるのは椿様とタマ様ぐらいでございます
このお二人に関しましては
幼少期の刷り込み?トラウマ?がきっちりと完成されておりますので・・
それでも返されるお言葉は
“おぅ”か“あぁ”の短い言葉だけで
それ以外の人間はまるで透明人間かのようで
司様には認識されてはおりませんでしたが
記憶が戻られてからは椿様とタマ様以外の人間も認識されたようで
短い言葉ですが返ってくるようになりました
あの夜、司様が花沢様とご一緒だった牧野様と再会され
酔われていた牧野様とお二人でお部屋に入られた事と
翌朝、早朝に慌てた様子の牧野様がホテルから出られた事は
報告を受けておりましたので
あの夜は牧野様にとって不測の事態だった事は
簡単に予測がつきましたが
司様にとっては素晴らしい一夜だったようで
わたくしもホッと胸を撫で下ろしておりました
そして次にくる展開として
牧野様の現状についてのご指示が飛んでくるものと予想し
準備はしておりましたが予想に反し
司様より牧野様の現状について調査するようにと指示が来たのは
花沢様がわざわざNYまで訪ねて来られてからでございました
実はわたくし
司様の記憶が戻ってすぐに
牧野様の現状について詳しく調査をさせておりました
牧野様に関しましてはご友人方のお節介で英徳大学をご卒業後
大河原様の元に就職されたのは存じ上げておりました
ですが道明寺として正式に調査をした物ではなかったので
現状につきましては詳しくは分かっておりませんでした
そしてすぐに調査の結果が上がってまいりましたが・・
とてもそのまま司様にお伝え出来るような内容ではなく
苦肉の策としてもっともらしい言葉を並べ
ご本人様の口からなどと申し上げておりました
司様にとってはお辛い現実かもしれませんが
調査書を読む限り牧野様もお辛い状況だと思いました
将来を考えていた相手に騙されていたとはいえ
結果的には不倫の関係だった
わたくしと致しましても
少しは感じました
“一年も付きあっていて何故気が付かない?”
と・・
ほんの少しだけ思いましたが
恋は盲目と申しますように
このような話しは世間には数多く存在しておりますし
何より牧野様らしい
人を疑う事をなされず
まず相手の方の良い所をお探しになられるご性格の方でございますので
と自身を納得させておりました
それに悪いのは相手の男性でございます
既婚者でありながらそれを隠していたのですから
まずは慰謝料の件を早急に処理し
お相手の男性に関しましてもきっちりと責任を取っていただくことといたします
慰謝料に関しましてはその請求額は百万円でございます
道明寺にとっては痛くも痒くも無い金額でございます
ですが司様は一円たりともお支払いになられるおつもりは無いはずです
お相手の男性に関しては勿論でございますが
慰謝料を請求されてきたお相手の奥様に関しましても既に調査は済んでおります
お相手の奥様は浮気の事実を知りかなり激怒されているようで
浮気の事実が判明した直後にお子様を連れてご実家に帰られたようでございます
そしてすぐに弁護士に依頼し慰謝料を請求されております
わたくしの実感としてかなり早急だと感じております
個人差はございますが浮気が発覚してから弁護士、慰謝料請求への流れが
あまりに早急過ぎるように感じております
通常、相手側の不貞行為を理由に離婚となったとしても
まずはその不貞行為を立証しなければなりません
今回の場合は浮気相手
この場合、牧野様がご自宅を訪問されての発覚だったと聞いておりましたので
その時点までは不貞行為には気が付いていなかったはず
それなのにたった二週間足らずでの慰謝料請求に不穏な物を感じておりましたが
報告書と担当弁護士の名前を見てその理由が判明いたしました
奥様のご実家は関西ではちょっとした家柄でございました
奥様のお祖父様は会社を経営されていて
関西の経済会では知られた存在で現在は会長の地位にあり
お父様に関しましても会社を引き継がれ社長として
関西の経済会では一目置かれている存在でございました
そして奥様はそこの一人娘として育ち
関西でも有名なお嬢様学校を卒業され
卒業後は社会経験を積む目的で就職した会社で
例の不貞男と知り合い
数年前に妊娠を機に入籍し
同時に婿養子に入っておりました
あちら側としても婿養子の分際で・・
と言った所でございましょうが
所詮、道明寺の敵ではございません
その気になれば捻り潰す事など簡単ではございますが
今のところ慰謝料の請求額についても常識の範囲内でございましたので
まずは道明寺の名前は出さず
穏便に尚且、早急に解決する事を目標として
道明寺の顧問弁護士に交渉を一任しておりました
こちら側と致しましても牧野様が傷付かぬように
なるべく穏便にと考え相手側の要求から大きく逸脱しない範囲での減額を求め
交渉に入りましたがいざ交渉の場に挑みましたところ
相手側からは無理難題の要求が続き交渉は決裂いたしました
相手側の無理難題とは
まず減額はしないそして牧野様からの直接の謝罪要求と
大河原からの退職要求でございました
退職要求に関しましては
どうやらご実家が大河原と取り引きがあるからのようでございましたが
わたくしと致しましてはその要求は笑止千万でございます
牧野様が退職される事由と致しましては
司様とのご結婚の為、これ一択でございます
これ以外の事由は有りえません
それにもし牧野様が要求通りに退職願いを出されたとしても
あの滋様の事でございますのであっさりと通るとも思えません
遅かれ早かれこの事は滋様のお耳にも入ることでございましょう
そうなれば切られるのはどちらか?
幼稚園児でも分かる事でございますので
残念ではございますがここまででございます
普通であればたった一度の交渉で決裂などとは判断されないでしょうが
そもそも論でございます
そもそも道明寺としては交渉する必要など無いのです
そもそもが牧野様を訴えるなど
わたくしにしてみれば相手側は正気の沙汰ではございません
先程も申しましたが牧野様の為になるべく穏便に
そう考えての交渉でございましたが
決裂してしまった以上は仕方がありません
わたくしと致しましては仕事が増えて迷惑ではございますが
そうも申してはおられませんので
決着を付けるべく目の前の受話器を持ち上げます
“道明寺財閥秘書室の西田でございます。
大河原滋様でございますでしょうか?”

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