赤風信子 9
こんばんは~🎵
本日も『赤風信子』です!
それではどうぞ~❤
私信です。
☆様
こんばんは~🌙🌃
コメントありがとうございます。❤
返事が遅くなってごめんなさい。m(__)m
ハイ!攻撃力MAXなので司君いろんな意味でダメージが大きいようです!(笑)
カフェ中に響き渡った悲鳴に
一瞬だけ怯んだけれど
それはおくびにも出さず
平常心
平常心
自分に言い聞かせ
道明寺の口に入れたフォークを引き抜くと
そのまま再びティラミスを掬い
自分の口へと運こびニッコリ
「ん〜〜美味しいね!」
そう言うと道明寺の口から溢れ出たのは
「・・お、おぉ・・あ、おぅ・・」
なんて
なんとも微妙な言葉の欠片と共に
口の中の甘さをコーヒーで流している
本心ではねきっとこのティラミスを
ウゲェ!甘ぇ!なんて思ってると思うんだけど
それには気が付いてないフリで
次はスプーンに持ち替えて
今度は生クリームの上に
キャラメルソースがこれでもかってぐらいかかっているパフェの
わざと一番甘いであろう部分を掬い
さっきと同じように彼の口元へ
「はい、司、ア〜ン」
再び同じ動作を繰り返したあたし
道明寺はそんなあたしに
顔を赤らめながらも身体は思いっきり引いていて
「/////////////お、俺はもう十分だからお、お前が食え!」
だなんて拒否っている
ティラミス一口だけでギブアップだなんて
そんなの許すわけないでしょ?
だからね
三日月形だった瞳を
ス〜ッと真っすぐ細くしてみると
ほら!
後ろに引いていた道明寺の身体が少しだけ前へ
「ほら、司、ア〜ン」
そのタイミングでグッと腕を伸ばして
スプーンを彼に近付けると
渋々ながらも口を開けたから
すかさずスプーンを彼の口へと入れると
途端に苦虫を噛み潰したような表情を浮かべ
コーヒーで流し込んだ道明寺
そんな彼を見ながらあたしもパフェを一口パクリ
「やっぱりここのスイーツは美味しいね!」
「・・・・・」
引き攣ったまま何も答えない道明寺
かなり効いてる?
「ん?美味しくないの?」
「・・あ、いや・・お前、俺が甘いの苦手なの知ってるよな?」
「知ってるわよ」
そんなやり取りをしながらも
あたしの手は止まらなくて
次はこの季節には欠かせないシャインマスカットのタルトを
彼の口元へ
一房5000円もする高級なシャインマスカットを
これでもかってぐらい大量に使っている贅沢なタルト
この一片だけで2000円もするのよ!
それを道明寺の口元に持って行くんだけど
三回目ともなると流石に簡単には口を開けない道明寺
「どうしたの?食べないの?
美味しいのに!」
「・・あ、いや、美味いのは分かったから
後はお前が好きなだけ食べろ」
拒否してきた道明寺
しょうがないなぁ〜
ここで伝家の宝刀を抜きますか!
「あんた、あたしの言うことなんでも聞くって言ったわよね?」
ニッコリと笑ってそう告げると
「なっ!?お前!汚ねぇぞ!」
かッと目を見開いて珍しく焦っている道明寺
「あたしのどこが汚いわけ?」
「お前、ここでスイーツを腹いっぱい食べたいって言ってただけだろーが?!」
「あたしはあんたと一緒にスイーツを
お腹いっぱい食べたいって言ったわよね?」
「なっ!?」
「なに?ちゃんと聞いてなかったあんたが悪いんじゃない?
だからね、はい、司、ア〜ン」
「・・・・・・」
口元に差し出されたスプーンをガン見しながらも
口を開けないから
「ほら!司、ア〜ンってば!」
さっきよりも少しだけ語気を強くすると渋々ながら・・
本当に渋々ながら
表情なんてまだタルトを食べてないのに
甘いって書いてあるぐらい
渋々ながらに口に入れた道明寺
「美味しい?美味しいよね?
このシャインマスカットって凄く高級なんだから
ちゃんと味合わないともったいないわよ!」
すぐにコーヒーで流し込もうとする道明寺に
先手を打つと苦々しい表情のまま
手を止める
「・・・なぁ?」
「ん?」
自分の口にもタルトを運びながら
そんな彼の問いかけに応える
「お前、それ全部、俺に食わせる気か?」
「もちろん!残したりしたらもったいないし
あんたと一緒に食べるつもりで頼んだんだから連帯責任ね!」
ニッコリ笑ってそう言ったら小さな小さな声で
「・・・・なんの連帯責任だよ?!」
と呟いた道明寺
「ん?なんか言った?」
「・・・いや・・なんも言ってねぇ・・」
またまた小さな声でそう呟いた道明寺は
もう諦めたのかあたしからのア〜ン攻撃に
無駄な抵抗をしなくなった
素直に差し出されるスプーンを口に入れる道明寺を
少しだけ可愛い!なんて思ってしまうあたしって・・
かなり道明寺にヤラレてる
可愛さ余ってなんちゃらじゃないけれど
周囲からの視線や悲鳴を気にしつつも
次々と彼の口に運ぶスイーツ達
チョコたっぷりのオペラに
定番の苺のショートケーキに
木苺のソースたっぷりのマカロンに
生クリームがぎっしり詰まったシュークリームまで
ありとあらゆる甘い物をこれでもかってぐらい
ア〜ンで道明寺に食べさせて
おまけに彼の口の端に付いた生クリームを指ですくい取り
視線は道明寺に向けたまま指先に付いた生クリームを躊躇なく舐めると
道明寺の視線はあたしの指先の動きを追いながら喉をゴクリと鳴らす
あんまりここで挑発すると一気に形勢逆転しちゃう危険性も大だから
そのまま何事も無かったように視線は再びテーブルに並べられているスイーツへと向ける
そんな感じで普段のあたしからは考えられない程の出血大サービスで
見る見る内に目の前から無くなっていくスイーツ
「ハァ~流石にあたしもお腹いっぱい!」
「・・・あぁ・・よかったな・・」
その綺麗な顔にうんざりとした表情を貼り付けたまま
不機嫌さを隠すことなくそう言った道明寺に内心ほくそ笑む
さっきの言葉の通りあたしもかなりお腹いっぱいで大満足
ふぅ~と大きく息を吐きだし時計を見ると
そろそろ午後の講義が始まる時間
「次の講義が始まる時間だから
あたしはそろそろ行くね」
「あぁ・・気をつけてな」
講義の時間だからと脇に置いてあったバッグを手に取ると
あからさまにホッとして表情を浮かべている道明寺
それには気付いていないフリで
「うん、それじゃぁ、また後でね」
道明寺に手を振りカフェを出る
フフフ
とりあえず今日のところはこれぐらいで許してあげる

応援ありがとうございます。
本日も『赤風信子』です!
それではどうぞ~❤
私信です。
☆様
こんばんは~🌙🌃
コメントありがとうございます。❤
返事が遅くなってごめんなさい。m(__)m
ハイ!攻撃力MAXなので司君いろんな意味でダメージが大きいようです!(笑)
カフェ中に響き渡った悲鳴に
一瞬だけ怯んだけれど
それはおくびにも出さず
平常心
平常心
自分に言い聞かせ
道明寺の口に入れたフォークを引き抜くと
そのまま再びティラミスを掬い
自分の口へと運こびニッコリ
「ん〜〜美味しいね!」
そう言うと道明寺の口から溢れ出たのは
「・・お、おぉ・・あ、おぅ・・」
なんて
なんとも微妙な言葉の欠片と共に
口の中の甘さをコーヒーで流している
本心ではねきっとこのティラミスを
ウゲェ!甘ぇ!なんて思ってると思うんだけど
それには気が付いてないフリで
次はスプーンに持ち替えて
今度は生クリームの上に
キャラメルソースがこれでもかってぐらいかかっているパフェの
わざと一番甘いであろう部分を掬い
さっきと同じように彼の口元へ
「はい、司、ア〜ン」
再び同じ動作を繰り返したあたし
道明寺はそんなあたしに
顔を赤らめながらも身体は思いっきり引いていて
「/////////////お、俺はもう十分だからお、お前が食え!」
だなんて拒否っている
ティラミス一口だけでギブアップだなんて
そんなの許すわけないでしょ?
だからね
三日月形だった瞳を
ス〜ッと真っすぐ細くしてみると
ほら!
後ろに引いていた道明寺の身体が少しだけ前へ
「ほら、司、ア〜ン」
そのタイミングでグッと腕を伸ばして
スプーンを彼に近付けると
渋々ながらも口を開けたから
すかさずスプーンを彼の口へと入れると
途端に苦虫を噛み潰したような表情を浮かべ
コーヒーで流し込んだ道明寺
そんな彼を見ながらあたしもパフェを一口パクリ
「やっぱりここのスイーツは美味しいね!」
「・・・・・」
引き攣ったまま何も答えない道明寺
かなり効いてる?
「ん?美味しくないの?」
「・・あ、いや・・お前、俺が甘いの苦手なの知ってるよな?」
「知ってるわよ」
そんなやり取りをしながらも
あたしの手は止まらなくて
次はこの季節には欠かせないシャインマスカットのタルトを
彼の口元へ
一房5000円もする高級なシャインマスカットを
これでもかってぐらい大量に使っている贅沢なタルト
この一片だけで2000円もするのよ!
それを道明寺の口元に持って行くんだけど
三回目ともなると流石に簡単には口を開けない道明寺
「どうしたの?食べないの?
美味しいのに!」
「・・あ、いや、美味いのは分かったから
後はお前が好きなだけ食べろ」
拒否してきた道明寺
しょうがないなぁ〜
ここで伝家の宝刀を抜きますか!
「あんた、あたしの言うことなんでも聞くって言ったわよね?」
ニッコリと笑ってそう告げると
「なっ!?お前!汚ねぇぞ!」
かッと目を見開いて珍しく焦っている道明寺
「あたしのどこが汚いわけ?」
「お前、ここでスイーツを腹いっぱい食べたいって言ってただけだろーが?!」
「あたしはあんたと一緒にスイーツを
お腹いっぱい食べたいって言ったわよね?」
「なっ!?」
「なに?ちゃんと聞いてなかったあんたが悪いんじゃない?
だからね、はい、司、ア〜ン」
「・・・・・・」
口元に差し出されたスプーンをガン見しながらも
口を開けないから
「ほら!司、ア〜ンってば!」
さっきよりも少しだけ語気を強くすると渋々ながら・・
本当に渋々ながら
表情なんてまだタルトを食べてないのに
甘いって書いてあるぐらい
渋々ながらに口に入れた道明寺
「美味しい?美味しいよね?
このシャインマスカットって凄く高級なんだから
ちゃんと味合わないともったいないわよ!」
すぐにコーヒーで流し込もうとする道明寺に
先手を打つと苦々しい表情のまま
手を止める
「・・・なぁ?」
「ん?」
自分の口にもタルトを運びながら
そんな彼の問いかけに応える
「お前、それ全部、俺に食わせる気か?」
「もちろん!残したりしたらもったいないし
あんたと一緒に食べるつもりで頼んだんだから連帯責任ね!」
ニッコリ笑ってそう言ったら小さな小さな声で
「・・・・なんの連帯責任だよ?!」
と呟いた道明寺
「ん?なんか言った?」
「・・・いや・・なんも言ってねぇ・・」
またまた小さな声でそう呟いた道明寺は
もう諦めたのかあたしからのア〜ン攻撃に
無駄な抵抗をしなくなった
素直に差し出されるスプーンを口に入れる道明寺を
少しだけ可愛い!なんて思ってしまうあたしって・・
かなり道明寺にヤラレてる
可愛さ余ってなんちゃらじゃないけれど
周囲からの視線や悲鳴を気にしつつも
次々と彼の口に運ぶスイーツ達
チョコたっぷりのオペラに
定番の苺のショートケーキに
木苺のソースたっぷりのマカロンに
生クリームがぎっしり詰まったシュークリームまで
ありとあらゆる甘い物をこれでもかってぐらい
ア〜ンで道明寺に食べさせて
おまけに彼の口の端に付いた生クリームを指ですくい取り
視線は道明寺に向けたまま指先に付いた生クリームを躊躇なく舐めると
道明寺の視線はあたしの指先の動きを追いながら喉をゴクリと鳴らす
あんまりここで挑発すると一気に形勢逆転しちゃう危険性も大だから
そのまま何事も無かったように視線は再びテーブルに並べられているスイーツへと向ける
そんな感じで普段のあたしからは考えられない程の出血大サービスで
見る見る内に目の前から無くなっていくスイーツ
「ハァ~流石にあたしもお腹いっぱい!」
「・・・あぁ・・よかったな・・」
その綺麗な顔にうんざりとした表情を貼り付けたまま
不機嫌さを隠すことなくそう言った道明寺に内心ほくそ笑む
さっきの言葉の通りあたしもかなりお腹いっぱいで大満足
ふぅ~と大きく息を吐きだし時計を見ると
そろそろ午後の講義が始まる時間
「次の講義が始まる時間だから
あたしはそろそろ行くね」
「あぁ・・気をつけてな」
講義の時間だからと脇に置いてあったバッグを手に取ると
あからさまにホッとして表情を浮かべている道明寺
それには気付いていないフリで
「うん、それじゃぁ、また後でね」
道明寺に手を振りカフェを出る
フフフ
とりあえず今日のところはこれぐらいで許してあげる

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