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130億とちょっとの女 21 -30億の女-(完)

こんばんは~🎵
本日は覚えていらっしゃるでしょうか?
(私は途中まで書いて放置していてすっかり忘れておりました!(笑))
『130億の女』です!
一応、今回で完結です。
大した内容ではありませんが楽しんでいただければ幸いです!<(_ _)>
それではどうぞ~❤





私信です。
☆様
こんばんは~🌙
コメントありがとうございます。❤
返事が遅くなってごめんなさい。m(__)m
ハイ!もちろん!きっと桜子ちゃんの欲しかった物が・・!
そして絶対にあの後、二人は類君と桜子ちゃんを追いかけて行ってると思います!(笑)

























ここはハワイ?


多分、ハワイよね?


あいつ


この後はハワイで結婚式だとかって言ってたもんね



でもってハワイの何処かの島の道明寺家の別荘よね?


と言うのもね



ここに至るまでの数時間の記憶が無いの・・//////////



覚えている事は・・



記者会見場から連れ出され


リムジンにって思ってるでしょ?



違うのよね



スイッチが入ってしまった道明寺によって

最上階の彼の部屋に連れ込まれ


部屋に入った途端、文字通り寝室のベッドに投げ置かれ


すかさず覆い被さってきた道明寺によって


抵抗する間も無く身に着けていた物は全て剥ぎ取られてしまった



五年ぶり



だからなのか余裕が無くて早急に繋がろうとしてくる彼と



五年ぶりで


経験値がリセットされているあたし



でね・・



久々すぎるその刺激に訳が分からなくなる程に翻弄されて


久々に意識を飛ばして



気が付いたら



道明寺のプライベートジェット内にある寝室のベッドの上だったの



そしてね



あたしが目が覚ました事に気が付いた道明寺が

間髪入れずにまた覆い被さってきて・・


プライベートジェットの中でも


また数時間


記憶が飛んでるって


意味不明なループで



今に至るって訳なの


今さらね



この状況にジタバタもウダウダもしないから


もう少しだけ今の状況を説明して欲しい


最低限


ここは何処で


今から何をするのかってぐらい


誰か説明してよね!




ジェット機から降りてすぐ迎えに来ていたリムジンに押し込まれ


有無を言わさずここに到着


出迎えたのはF3と桜子に滋さん


もちろん


お約束の滋さんの突進を全身で受け止めて・・


いや実際は


ここ数時間のハードな体験で体力がほぼ0だったあたしは



滋さんを受け止めきれなくて後ろに吹っ飛んだところを


あきれ顔の桜子に助け起こされて


そのまま腕を掴まれ


この部屋へと押し込まれた



でね、桜子はあたしの顔を見てニヤリと意地悪な笑みを浮かべると



『道明寺さんも少しぐらい手加減なされればいいのに。
全く!これからお式なのにお肌はボロボロだし
目の下にはクマで肌艶だけいいのはホルモンが出まくったおかげでしょうけど』


なんて言いながら


『まずはお風呂に入って来てください!』


ってバスルームに放り込まれたの



お風呂に入れるのは嬉しいの


だって入りたかったんだもん



大きなバスタブで足を伸ばし


のんびりと疲れた身体を解すように寛ぐ・・


寛ぎたかったの・・




でもね無遠慮に開けられたドアから桜子が入ってきて


寛ぐ暇も無しに有無を言わさず引っ張り出されて


ろくに身体を拭かないまま


バスローブを羽織らされて


部屋へと連れて行かれて


そこで待っていたのは


エステティシャンのお姉様方


数人がかりでピッカピカに磨きあげられて


あっという間に花嫁姿に・・




鏡に写るのはオープンショルダーのマーメイドラインで

後ろは大きくドレープが取ってあり胸元にはキラキラ光る石が縫い込まれていて

全体的に繊細なレースが施されているウェディングドレスに身を包んだあたし



サイズはピッタリ


まるであたしの為に誂えたみたい


「つくし〜~綺麗だよ〜~!」


「あ、ありがとう、滋さん」


「流石、道明寺さん馬子にも衣装ですね」


「あんたね・・他に言い方ないわけ?」




相変わらずな物言いの桜子に思わずそう返したんだけど

当の桜子はそんな事気にするような子じゃないから

あたしの言葉なんて完全にスルーして


「そのドレスは道明寺さんが先輩の為に自らデザインされた物で
世界に一点しか無いドレスですよ。
因みに胸元に付いている石は全て本物ですから気をつけて下さいね。
それだけで億は下りませんから」


「・・・・えっ?!マ、マジ?」



「こんな嘘ついて私になんのメリットがあるんですか?
よ〜く考えなくても分かりますよね?あの道明寺さんですよ。
ガラス玉なんて使うはずないじゃないですか」



確かに・・


あの道明寺がガラス玉なんて使うわけはない


だけど知りたくなかったかも・・


胸元だけで億超えてるドレスを着てるなんて知りたくなかったかも・・


金額を聞いて途端に緊張してくる現金なあたし


「ね、脱いじゃダメかな?」



「ダメに決まってるじゃないですか!
そのドレスは金額じゃなくて道明寺さんの愛が詰まってるんですよ。
先程も言いましけどデザインに生地選びは勿論ですけど
ダイヤの買い付けまで道明寺さん自らが現地に足を運んで選ばれたんですよ。
あの忙しい道明寺さんがわざわざ現地に足を運んで自分の目で選ばれたのも
全て先輩だからこそなんですから冗談でも脱ぐなんて言わないで下さい!」



「・・・・ごめんなさい・・」



桜子に本気で叱られてシュンとしちゃったあたし


改めて自分が着ているドレスに目をやると


そこには彼の愛が沢山



抱えきれない程の愛が感じられて


あたしって本当に幸せ者だなぁって・・



今は心の底からそう思っている


思っているんだけどね


あたしには確認しなきゃいけない事がある



「桜子?」



「なんですか?」



「あんた達って一体、何時からあいつとグルだったのよ?」



「あいつって道明寺さんのことですか?
それなら私は道明寺さんとグルだった事なんてありませんけど。
他の皆さんも同じだと思いますけれど」



「嘘つかないでよ!
分かってんだからね!」



「嘘なんてついておりませんわ。
現に私はずっと先輩の味方だったでしょ?」



「は〜い!はい!滋ちゃんもつくしの味方だよ〜!」



「確かにそうだけど・・あんた、あいつとずっと連絡取ってたでしょ?!」



「確かに連絡はしてましたけど
私にとっても道明寺さんは友人ですから
それが何か問題ですか?」




「問題大アリよ!
あんた、あいつにあたしの事話してたでしょ?!」



「はい、共通の友人ですから
会話の中に先輩が登場する事はありましたけどそれだけですわ。
他の皆さんも同じじゃないですか?」



ああ言えばこう言うで


この子に口で勝てないのは分かっているけど・・


言われっ放しで癪に障る


障るんだけど上手く反論出来ず


そのまま桜子に畳みかけられる



「先輩?この期に及んで何が仰りたいのか分かりませんが
この五年間、道明寺さんがどれだけ先輩の事を想ってらしたかはもう分かってますよね?」



「・・う、うん、分かってる」



「だったらもう誰が味方だとかくだらない事に拘ってないでさっさとお式挙げちゃって下さい。
ほら!時間ですからそろそろ行きますわよ!」




そう言った桜子に手を引かれて連れて行かれたのは


別荘の前に広がるプライベートビーチ


そのビーチに祭壇が置かれ


祭壇の前には道明寺がこちらを向いてあたしを待ち受けている


バージンロードの両端には沢山の花が飾られていて



その真ん中を手にはブーケを持ち


隣に立つのは類



バージンロードを類に手を引かれ歩くあたし


参列しているのは仲間達だけ


道明寺のブライドメイドのF3はみなお揃いのスーツ姿で


あたしのブライドメイドの滋さんと桜子もお揃いのドレス姿



その中を類に手を引かれゆっくりと道明寺の元へと歩くあたし


祭壇までくるとゆっくりと類の手から道明寺の手へ・・



祭壇には神父さんはいなくて二人だけ


道明寺と向かい合って立つ



「牧野」



道明寺の低くよく通る声が海風に吸い込まれていく



「長い間よくも俺様を一人にしてくれたな。
一生許さねぇからな。
これからはずっと側に居て俺様を幸せにしろ!」



「・・・・・・」



「なんとか言えよ!」



どこまでも俺様な言葉に返す言葉が見つからなくて黙ったままのあたし


なんとか言えよなんて言われても・・


あなたならなんて返す?



「・・・・え、っと・・今のが誓いの言葉?
・・とは違うか?」



「なにごちゃごちゃ言ってんだよ?!
さっさとハイって言え!」



「・・それ以外の選択肢は?」



「ねぇ!」



被せるように発せられた言葉



「え・・っと・・じゃあ・・はい?」



「なんで疑問形なんだよ?!」



「ん?どうしてだろう?
覚悟は出来てるんだけどね・・」



「だったらさっさと返事しろよ!」




「う、うん・・あのさ・・なんか予想外の展開なんだけど・・
さっき桜子達から聞いたんだけど・・
あんたずっとあたしのストーカーだったんだね・・」



「ストーカーなんかじゃねぇ!
人聞きの悪ぃ言い方すんじゃねぇーよ!」




「うん・・ごめん・・でもさストーカーじゃん!
なんかさ・・あんた、どんだけあたしに惚れてんだって感じでさ
あんた、あたしと結婚出来なきゃ泣いちゃうでしょ?
だからしてあげるよ、結婚」 



これぐらいの仕返しOKよね?


「てめぇ、どんだけ負けず嫌いなんだよ!?」



自覚はあるのよ


自分でも


道明寺の言う通り


どんだけ負けず嫌いなんだ?


とは思うんだけどね


やっぱり


ちょっと


ムカついてるのは否めないから


最後の意趣返しのつもりで吐いた言葉



結婚の誓いの言葉なんて


一生に一度の大切な言葉を



可愛げ一つ無い言葉で返したあたしを負けず嫌いと表現した道明寺は


ニヤリと意地悪げな笑みを浮かべると



「牧野、気合入れろ!」


はっ!?


き、気合?!


な、なにするの?


ま、まさか!?


気合いって・・



あのプロレスラーの人がやってたアレ?


じゃないわよね?!



「なにゴチャゴチャ言ってんだよ?!」


「えっ?!だ、だって今・・気合いとかって」


「あぁ、これからの俺は全力でお前だけを愛するからな!
お前も気合い入れて俺から絶対に離れるなよ!」



気合だとか全力だとか


おおよそ誓いの言葉とは思えない物言いに笑ってしまう


「なに笑ってんだよ?!」



「あっ!ごめんごめん!
なんかもう色々ありすぎて笑っちゃうけど・・
いいよ、あたしがあんたを世界一幸せにしてあげる!」



「宇宙一にしろよ!」



「プッ!そうだね。
あたしがあんたを宇宙一幸せにしてあげる!
あんたこそ気合入れてあたしについてきなさいよ!」



「宣戦布告だな?
望むところだ!」



どっちもどっちの誓いの言葉を笑顔で交わすと


どちらからともなく顔を近づけ


誓いのキスを交わす



真っ白な砂浜と青い海のグラデーションに溶け落ちるような

甘い甘い誓いのキスの後は





「あっ!あんた達!とりあえず日本に帰ったら全員ストーカーで訴えるからね!」






「「「おぅ!受けてたってやる!」」」







綺麗に重なったF3の声が風に乗って真っ青な空に吸い込まれていく






〜fin〜
















最後までお付き合いありがとうございました。<(_ _)>

応援ありがとうございます。
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kirakira
Posted bykirakira

Comments 2

There are no comments yet.

澪ちゃん  

キャハハハ〜
最終話 更新ありがとうございます❤️

これから1話から読み返しま〜す
やっぱり「つかつく」最高!
ちょっと嫌なことありましたが
笑い飛ばしてスッキリしました
ありがとうございます

2022/11/26 (Sat) 12:21 | EDIT | REPLY |   
kirakira

kirakira  

澪〇ゃん様

こんにちは~❤
コメントありがとうございます。🎵

楽しんでいただけて良かったです❣(^^♪
ハチャメチャな設定でしたがなんとか収まるところに収まってくれて良かったです!(笑)
ぷぷっ!といろんなことを忘れていろんなことを笑い飛ばして
明日も頑張りましょう~!(^▽^)/

2022/11/26 (Sat) 16:22 | EDIT | REPLY |   

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