Family 36
夏休みですね🎵
学校の給食をありがたく感じる日々が始まりました…!( ̄- ̄)ゞ
本日は『Family』です🎶
あきら君ママのスイ~ツ♥
それではどうぞ~✴
私信です
☆様
こんにちは。
コメントありがとうございます。😆
返信が遅くなってごめんなさいm(__)m
そうなんです❗あきら君は配達?に…!Σ(゜Д゜)
病室に控え目なノックの音が響いて
小さく返事をしながら扉を開けると
瞳をウルウルさせ胸元にお菓子が一杯に入ったバスケットを抱えた美作さんのお母様が立っていらした
「つくしちゃん~!」
「おばさま!」
「つくしちゃん!大丈夫だった?怖かったでしょ?
健君と翼君大丈夫?あっ!それから赤ちゃんも!おめでとう~!
良かったわね~!テレビで記者会見見てて双子ちゃんだって聞いて
私も嬉しくて!嬉しくて~!
これ作ってきたのよ!つくしちゃんの好きな物ばっかりにしたから沢山食べて元気つけてね!」
息継ぎ無しで一気に捲し立てられてその勢いに思わず絶句
「…わ、わざわざ…あ、ありがとうございます!」
お菓子い~っぱいのバスケットを受け取り
おば様に中に入っていただく
「あら!?二人とも可愛い顔しちゃって!お寝坊さんなのね!」
二人がまだ眠っている事に気づいたおば様は
ベッドへと近付くと翼の髪をスッーと横に流すと頬を撫でた
「翼ちゃんは本当に可愛いわねぇ~」
だなんておば様の言葉の最後にはハートマークが見える
この子達は本当に恵まれている
生まれる前から心待ちにされ
生まれてからはお義母様を始め
椿お姉さんにお義父様
それに美作さんのご両親に桜子のお祖父様にお婆様
意外だったのが西門さんに花沢類のご両親まで
取り合うように競い合うように可愛がってくださっている
最近では跡取りではなくとりあえず孫を抱かせろ!とプレッシャーが半端ないと西門さんがぼやくぐらい
「ねぇ?つくしちゃん?」
翼の頬を撫でながらおば様は
「つくしちゃんが入院している間だけでも二人を預からせてくれないかしら?」
「えっ!?」
「あっ!いきなりごめんなさいね。
でもね、つくしちゃんもここだと十分に相手してあげられないし
この子達もずっとここから出られないんじゃ息が詰まっちゃうでしょ?
それに司君も忙しいだろうし、家もあきら君は忙しくて相手してくれないし!」
クスッ
最後のが一番の理由ですね!
確かにおば様の言う通りでこの子達を一日中ここで大人しくさせておける自信は無い
特に翼は…
パパも忙しいだろうから相手してる暇なんてないだろうし
お屋敷に帰すってのもアリなんだけど
タマさんの体調があまり良くないから
これ以上の負担を掛けたくないのもあって
決めかねていたんだけどこの子達にはその方がいいかもしれない
「一応、彼にも聞いてみてからでもいいですか?」
「勿論よ!」
と答えたおば様の視線が…
今すぐに連絡しろ!と言っているように感じて
あたしは携帯を手にした
パパにダイヤルするとすぐに出てくれた
あきらが帰って20分程が過ぎた頃
つくしから連絡が入った
「もしもし?どうした?」
『あっ、うん、仕事中にごめんね。
今大丈夫?』
「あぁ、大丈夫だ!
あきらのお袋さんが来てんだろ?」
『う、うん、それでね、おば様がね健と翼を預かるって
言ってくださってるんだけど、いいかな?』
「あぁ、あきらのお袋さんなら大丈夫だろ。
俺はお前がいいんだったら構わねぇーぞ!
預けるならSPや警備の都合があるから出発は少し待ってくれって
お袋さんに伝えといてくれ!」
『分かった。
忙しいのにごめんね。
あっ!ねぇ?パパってベストファーザー賞なんだって!』
「はぁ?なんだ?ベストファーザー賞って?」
『クスッ…いいから!いいから!
それじゃお仕事頑張ってね!』
笑いを残して電話は切られてしまった
「オイ!西田!
ベストファーザー賞ってなんだ?」
「申し訳ございません。
勉強不足で存じ上げておりません。お調べいたしますか?」
「いや、いい!」
「畏まりました。
それから藤城側が先ほど今回の藤城麗奈による一連の騒動は
藤城HDとして甚だ遺憾で世間をお騒がせした事はお詫び申し上げます。
が、恋に破れた彼女がその幼さ故に引き起こしてしまった悲しい出来事であり
藤城HDとは一切無関係であり今回の騒動によって藤城より不当に利益を得ようとする者や
事実に基づかない事柄で誹謗中傷する者に対しては断固たる処置を講じると声明を発表いたしました」
ちょっと何言ってるか分かんねぇわ
「藤城には弁護士はいねぇのか?」
「いえ、そのような事はないと存じますが」
「その弁護士は弁護士資格持ってんのか?」
「資格のない者を弁護士とは呼びませんが。
司様?皮肉はこの辺にしてこの声明いかがいたしましょうか?」
「ほおっておけ!
その代わり俺が記者の質問に答える!」
「それでは記者会見場の準備をさせていただきます」
「いや、会見場は必要ねぇ!
俺が下で待ち構えてる記者んとこに出向く!
だが、藤城に関する質問は一切受け付けない!
この会見は夕べの事件で怪我したつくしへの見舞いに対する礼を伝える為だって念を押しておけ!」
「畏まりました。
イメージアップ作戦でございますね」
こんな馬鹿な声明を発表する程、
藤城の内部は混乱していてなんとかこれ以上の損失を食い止めようと必死なのだろうが
逆効果だって事に気づいていない時点でもう終わってんだよ!
「頭取はなんか言ってきたか?」
「はい、先ほど頭取自ら連絡がありまして、
全て司様の意のままにと返答をいただいております」
「分かった」
昨夜から西田が藤城のメインバンクに対し
預けてある俺とつくしの資産を全額引き上げると圧力を掛けている
道明寺のメインバンクじゃないが俺とつくしの資産の数%が
預けられていて
今朝からはそれにババァに姉ちゃんにあきらに総二郎に類
滋に三条まで
全員が加わり全ての取引を停止すると通告している
これで藤城はメインバンクから資金の調達が出来なくなるばかりではなく
早晩、他の金融機関からの融資も止まり
借入金の返済を迫られ一気に立ち行かなくなる
そうなれば債権を抱える金融機関はハイエナの如く一気に藤城の経営権の獲得に動くだろう
同族経営の藤城に銀行の息の掛かった重役が送り込まれ
藤城一族が藤城HDより姿を消す
藤城HDを潰すのが目的じゃない
俺の大切な家族を傷つけた奴らに消えてもらうだけだ
業務提携はそれからでも遅くはない
ゆっくりと確実にあいつら全員を
社会的に抹殺してやる!
おば様にしばらく時間が欲しいと伝えると
それじゃあ先に桜子ちゃんのお見舞いを済ませてくるわね!と
隣の病室に行ってしまわれたのでその間に大急ぎで二人を起こし
仕度をさせる
朝ごはんがおば様手作りのスイーツになっちゃったけど…
美味しいからたまにはいいわよね?

応援ありがとうございます。