Family 37
こんばんは😃🌃
本日も『Family』です🎶
つくしちゃんの心情を少し…
それではどうぞ～✴
私信です
☆様
こんばんは😃🌃
コメントありがとうございます。😆
ムフフ♥私も全然OKです❗←後で後悔しますが…！(￣-￣)ゞ
毎日暑すぎですよね…(´д｀|||)
まだ続きそうですがお互い頑張りましょう❗💕
結局、あの子達を送り出したのはお昼前
出掛ける直前になっていきなりパパが病室に入って来てびっくり
聞けば私が入院している間は一つ下の階にオフィスを設けて
そこで仕事をするつもりみたい
今夜は会食の予定が入っていて
一緒に食べれそうにないから
お昼を一緒に食べようぜ！だなんて
あの子達が居なくなって一人だと思ってたから
ちょっと嬉しいかも
パパが用意してくれたのは和食の創作弁当
お野菜が沢山使われていて色とりどりで
見た目にも食欲をそそる
さっきおば様のお菓子を頂いたばっかりだからあんまりお腹はすいていないはずなんだけど
ペロリと完食しちゃった…
「お前、今日はよく食うな？」
「う、うん…ちょっと食欲が戻ったかも…でも、寝て食べてじゃ太る」
「いつまた食べられなくなるかもしんねぇから子供の為にも食える時に食っとけ！
それにもうちょっと太った方が抱き心地が良くていいだろ！」
「なっ！…抱き心地とか言うな！」
「今さら照れてんじゃねぇーよ！」
「うっさい！もぅ！」
あたしをからかって最後には後でテレビ見ろよ！とだけ言い残して
パパは仕事に行ってしまった
テレビ？
残されたあたしの頭にはクエスチョンマーク
なんなんだろう？なんて思いながらも
お腹いっぱいで眠くなってきちゃった
思わずそのままベッドに横になりテレビをつけたんだけど
やっていたのは飽きもせず昨日の事ばかり
テレビの中の人達が物知り顔で色々勝手な事を言っている
確かに夕べの事はあのお嬢様が悪いんだけどね…
パパ達が物凄く怒ってるのも分かってるんだけど
あたしは何故かそこまでの怒りは持てなかった
結果論かも知れないけれどお腹の子達は無事だったし怪我も大したことなかった
パパに関する嫌がらせなんて高等部の頃に嫌ってほど経験してきたから慣れてるんだけど
あのお嬢様に関してはちょっと複雑
パパ目当てであたしに嫌がらせしてくる人って
なんか特有の雰囲気があってすぐに分かるんだけど
彼女にはそれが感じられなかった
それはあたしが彼女を知っていたからなのかもしれない…
ＮＹの大学で…あたしは彼女と会っていて
そして言葉も交わしている
あたしも忘れていた
彼女のこと
あの頃のあたしは子育てと大学とに目一杯で余裕がなく
大学でも友人と呼べる人はいなくて
同じ学部で同じ講義に出席しているからなんとなく顔見知りって程度の人ばかりだった
挨拶はする
でも名前は知らない
って人が沢山いて
彼女はそんな中の一人だった
実際、あたしも今朝、テレビで彼女の顔写真を見るまで忘れていたぐらい
忘却の彼方ってほど昔でもないけれど
二人の夜泣きと闘っていたあの頃の記憶は曖昧で
ましてや１、２度構内で少し会話しただけの人なんてすっかり忘れていた
確か、日本の大学に通っていて
３ヶ月だけの短期留学だって言ってたような気がする
講義を終え次の講義まで少し時間が空いていたあたしは中庭に出て
芝生の上に座り込みリポートを書いていた時に声を掛けてきた彼女は
あたしを見て日本人だと思ったと言って声を掛けてきた
自分は日本からの短期留学生でまだ知り合いが少なくて
だとか…
まだ学内でも慣れなくて
だとか…
言っていたような気がする
いきなり話し掛けられて少し面食らっていたあたしだったけれど
英語ばかりで日本語に飢えていたのと笑った彼女の気持ちが痛いほど分かるあたしは
そのまま２０分程彼女との会話に付き合っていた
自分の事は名前と専攻を話したぐらいで
ずっと一方的に話す彼女の言葉を聞き流していただけの時間で
すっかり忘れていた
確かあの時…
あの場所で…
彼女は…
パパにも会っている
実際は言葉を交わしたわけじゃなく
ただ遠くから見ただけなんだけどね
あたし以上に時間に余裕のなかったパパが大学に来るのは
絶対に外せない講義の時だけで
週に２、３回だけ
それも講義が始まるギリギリに来て
終わればすぐに帰るって感じだったから
あたしでさえその姿を構内で見かける事は滅多になかったし
ましてや話をするなんてこともなかった
あの時もパパは講義を終えまたすぐに仕事に戻る所だったのだろう
ＳＰに囲まれ早足に構内を歩くパパの姿を見かけた
あたしにとってはそれだけ
だけど彼女は違ったみたい
あの後、彼女はあたしに今の人誰？だとか
牧野さんは知ってる？
だとか
あの人素敵だったわよね！？
だとか
彼女居るのしかしら？
だとか
色々聞かれたような…
で…
あたしは…
その質問のどれにも曖昧に答えていた
遠目から一瞬パパを見かけただけ
たったそれだけだったのに
彼女の心にはパパに対する想いが芽生え始めていて
その後もずっと話題はパパの事だったような…？
そして最後には弾けるような笑顔で
“私、ここに留学して良かった！運命の人を見つけられた気がするの！”
と言っていたのを思い出した…
彼女のした事は許せないけど
彼女のパパに対する恋心は今まであたしに嫌がらせをしてきた女性達とは違って
パパが道明寺司だからって訳じゃなくて
ただただパパに憧れ恋した女性だったはず
純粋だったはずの淡い恋心がいつしか彼女の心を蝕み
破滅へと導いてしまった
その事はきっとあたしが同情する事では無いと思う
だけど…
パパは何も言わないけど…
パパだけじゃなく他の皆も何も言わないけど…
あたしにはパパ達がしようとしている事の予測はつく
パパは藤城を絶対に許さないだろう
藤城ＨＤを潰さないまでもその経営から藤城一族を排除すべく動くだろう
それはパパだけじゃなくお義母様のプライドを傷つけたのだから
あたしが口出し出来る事じゃない
だけど彼女の事は…
これ以上、傷つけて欲しくない
彼女はこれから司法の場で罪の償いをする
その彼女が償いを終えても尚、好奇な目に晒される
永遠に逃げ場の無い世界に追い込まないでほしい
人に向けた刃はいつか自分へと返ってくる
傷つけられたのだから
とか…
喧嘩を売ってきたのは向こうからだから
とか…
そんな負の連鎖がいつか健達に悪影響を及ぼしそうで怖い
そう思い意を決してあたしは病室を出た
応援ありがとうございます。
本日も『Family』です🎶
つくしちゃんの心情を少し…
それではどうぞ～✴
私信です
☆様
こんばんは😃🌃
コメントありがとうございます。😆
ムフフ♥私も全然OKです❗←後で後悔しますが…！(￣-￣)ゞ
毎日暑すぎですよね…(´д｀|||)
まだ続きそうですがお互い頑張りましょう❗💕
結局、あの子達を送り出したのはお昼前
出掛ける直前になっていきなりパパが病室に入って来てびっくり
聞けば私が入院している間は一つ下の階にオフィスを設けて
そこで仕事をするつもりみたい
今夜は会食の予定が入っていて
一緒に食べれそうにないから
お昼を一緒に食べようぜ！だなんて
あの子達が居なくなって一人だと思ってたから
ちょっと嬉しいかも
パパが用意してくれたのは和食の創作弁当
お野菜が沢山使われていて色とりどりで
見た目にも食欲をそそる
さっきおば様のお菓子を頂いたばっかりだからあんまりお腹はすいていないはずなんだけど
ペロリと完食しちゃった…
「お前、今日はよく食うな？」
「う、うん…ちょっと食欲が戻ったかも…でも、寝て食べてじゃ太る」
「いつまた食べられなくなるかもしんねぇから子供の為にも食える時に食っとけ！
それにもうちょっと太った方が抱き心地が良くていいだろ！」
「なっ！…抱き心地とか言うな！」
「今さら照れてんじゃねぇーよ！」
「うっさい！もぅ！」
あたしをからかって最後には後でテレビ見ろよ！とだけ言い残して
パパは仕事に行ってしまった
テレビ？
残されたあたしの頭にはクエスチョンマーク
なんなんだろう？なんて思いながらも
お腹いっぱいで眠くなってきちゃった
思わずそのままベッドに横になりテレビをつけたんだけど
やっていたのは飽きもせず昨日の事ばかり
テレビの中の人達が物知り顔で色々勝手な事を言っている
確かに夕べの事はあのお嬢様が悪いんだけどね…
パパ達が物凄く怒ってるのも分かってるんだけど
あたしは何故かそこまでの怒りは持てなかった
結果論かも知れないけれどお腹の子達は無事だったし怪我も大したことなかった
パパに関する嫌がらせなんて高等部の頃に嫌ってほど経験してきたから慣れてるんだけど
あのお嬢様に関してはちょっと複雑
パパ目当てであたしに嫌がらせしてくる人って
なんか特有の雰囲気があってすぐに分かるんだけど
彼女にはそれが感じられなかった
それはあたしが彼女を知っていたからなのかもしれない…
ＮＹの大学で…あたしは彼女と会っていて
そして言葉も交わしている
あたしも忘れていた
彼女のこと
あの頃のあたしは子育てと大学とに目一杯で余裕がなく
大学でも友人と呼べる人はいなくて
同じ学部で同じ講義に出席しているからなんとなく顔見知りって程度の人ばかりだった
挨拶はする
でも名前は知らない
って人が沢山いて
彼女はそんな中の一人だった
実際、あたしも今朝、テレビで彼女の顔写真を見るまで忘れていたぐらい
忘却の彼方ってほど昔でもないけれど
二人の夜泣きと闘っていたあの頃の記憶は曖昧で
ましてや１、２度構内で少し会話しただけの人なんてすっかり忘れていた
確か、日本の大学に通っていて
３ヶ月だけの短期留学だって言ってたような気がする
講義を終え次の講義まで少し時間が空いていたあたしは中庭に出て
芝生の上に座り込みリポートを書いていた時に声を掛けてきた彼女は
あたしを見て日本人だと思ったと言って声を掛けてきた
自分は日本からの短期留学生でまだ知り合いが少なくて
だとか…
まだ学内でも慣れなくて
だとか…
言っていたような気がする
いきなり話し掛けられて少し面食らっていたあたしだったけれど
英語ばかりで日本語に飢えていたのと笑った彼女の気持ちが痛いほど分かるあたしは
そのまま２０分程彼女との会話に付き合っていた
自分の事は名前と専攻を話したぐらいで
ずっと一方的に話す彼女の言葉を聞き流していただけの時間で
すっかり忘れていた
確かあの時…
あの場所で…
彼女は…
パパにも会っている
実際は言葉を交わしたわけじゃなく
ただ遠くから見ただけなんだけどね
あたし以上に時間に余裕のなかったパパが大学に来るのは
絶対に外せない講義の時だけで
週に２、３回だけ
それも講義が始まるギリギリに来て
終わればすぐに帰るって感じだったから
あたしでさえその姿を構内で見かける事は滅多になかったし
ましてや話をするなんてこともなかった
あの時もパパは講義を終えまたすぐに仕事に戻る所だったのだろう
ＳＰに囲まれ早足に構内を歩くパパの姿を見かけた
あたしにとってはそれだけ
だけど彼女は違ったみたい
あの後、彼女はあたしに今の人誰？だとか
牧野さんは知ってる？
だとか
あの人素敵だったわよね！？
だとか
彼女居るのしかしら？
だとか
色々聞かれたような…
で…
あたしは…
その質問のどれにも曖昧に答えていた
遠目から一瞬パパを見かけただけ
たったそれだけだったのに
彼女の心にはパパに対する想いが芽生え始めていて
その後もずっと話題はパパの事だったような…？
そして最後には弾けるような笑顔で
“私、ここに留学して良かった！運命の人を見つけられた気がするの！”
と言っていたのを思い出した…
彼女のした事は許せないけど
彼女のパパに対する恋心は今まであたしに嫌がらせをしてきた女性達とは違って
パパが道明寺司だからって訳じゃなくて
ただただパパに憧れ恋した女性だったはず
純粋だったはずの淡い恋心がいつしか彼女の心を蝕み
破滅へと導いてしまった
その事はきっとあたしが同情する事では無いと思う
だけど…
パパは何も言わないけど…
パパだけじゃなく他の皆も何も言わないけど…
あたしにはパパ達がしようとしている事の予測はつく
パパは藤城を絶対に許さないだろう
藤城ＨＤを潰さないまでもその経営から藤城一族を排除すべく動くだろう
それはパパだけじゃなくお義母様のプライドを傷つけたのだから
あたしが口出し出来る事じゃない
だけど彼女の事は…
これ以上、傷つけて欲しくない
彼女はこれから司法の場で罪の償いをする
その彼女が償いを終えても尚、好奇な目に晒される
永遠に逃げ場の無い世界に追い込まないでほしい
人に向けた刃はいつか自分へと返ってくる
傷つけられたのだから
とか…
喧嘩を売ってきたのは向こうからだから
とか…
そんな負の連鎖がいつか健達に悪影響を及ぼしそうで怖い
そう思い意を決してあたしは病室を出た
応援ありがとうございます。
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