二度目の恋の話をしよう 44
本日も『二度目』です🎶
う~ん…ちょっとウザイかも?…(´д`|||)
それではどうぞ~✴
私信です
☆様
こんばんは😃🌃
コメントありがとうございます。😆
当初の予定では☆様の思っていた通りなんです❗
なのでタイトルは二度目だったのに…(´д`|||)
いつの間にか熟年夫婦の再生物語になってます…Σ(゜Д゜)
タイトル完全に間違えてます…(涙)
朝一のダイニングでバカ親父がウザい
昨日、結局お袋はバカ親父を一人残し
じいちゃんとこへ旅立ってしまった
俺も一緒に行く!と駄々をこね続ける親父を
最初は穏やかに言い聞かせるように話していたお袋だったが
飛行機の時間も迫っていたようで
最終的には”スケジュールの変更はしない約束です!それを守れないなら私はこのお屋敷から出て行きます!
それにあなたが一緒だと邪魔なだけですから!大人しくしてて下さい!”と一撃を食らわせ行ってしまった
邪魔だとハッキリ言われてやがる
親父に邪魔だなんて言葉を面と向かって吐ける奴なんて
この世界の何処を探してもお袋ぐらいだろうけど
言われた後の親父がおもしれぇ~
今にも泣きそうな表情でお袋の乗る車を見送ってた親父の後ろ姿に笑いが零れる
で、それが夕べの話しで
今朝は朝からダイニングでお袋に電話を掛けまくってやがる
まだ朝の6時過ぎだぞ!
出ないからって何度も何度もリダイヤルを繰り返してるけど
俺は今に着信拒否設定されんじゃねぇかって思ってるし
いい加減、してもいいんじゃねぇかって思ってる
とりあえず挨拶をして同じテーブルには付いたけど
手にはずっと携帯で足はその苛立ちを表現するようにずっと小刻みに上下していて
いい加減こっちがイライラしてくる
「オイ!親父!いい加減にしろよ!」
「ガキが俺に指図すんな!」
「お袋にチクるぞ!」
「お前っ!」
最近はこの一言で一気に形勢逆転出来る
魔法の言葉
自分の携帯を取りだしお袋の番号にダイヤルする
2、3回の呼び出し音の後、お袋は電話に出た
『もしもし?優?』
「あぁ、おはよ」
『お、おはよう。どうしたの?こんな時間に?何かあった?』
「いや、目の前の親父がウザい以外は至って普通。
それよりじいちゃんの様子はどう?」
『あっ、うん。おじいちゃんも骨折以外はなんともなくて元気にしてる。心配かけてごめんねって言ってたわよ』
“オイ!優!それつくしか?!”
身を乗り出し腕を伸ばし俺の耳元から携帯を奪い取ろうとしてくる親父の手を払いのけながらお袋と会話を続ける
「親父がなんか言ってるけど代わる?」
『う~ん、別に用はないからいいわ』
「分かった、それじゃ気をつけてな!」
『あ、ありがとう』
親父の腕を避けながらお袋との会話を終え
目の前でこれみよがしに切ってやった
これぐらの仕返しいいよな?
「オイ!優!なんで切んだよ!?」
「だってお袋に代わるかって聞いたらいいって言ったから切っただけだよ!
お袋も起きてるみたいだから自分で掛けろよ!それじゃ俺は先に行くわ!」
ハハハ!朝からすっげぇいい気分!
一部始終を黙って見ていた夢花がリムジンに乗り込む直前に少し呆れた表情で
“優ちゃんって意外と意地悪だったのね”
なんて言っていたけれど
やっぱいい気分だ!
もぅ!朝からうるさい!
最初、目覚まし時計のアラームかと思ったんだけど
違う…
夕べはアラームは設定してないから鳴るはずがない!
あ~!もぅ!五月蝿いってば!
なんなのよ?!
って…今何時?
いい加減にしてよ!
隣に寝てるママが起きちゃうでしょ?!
カーテンの隙間から見える空はまだ明けきってなくて薄暗い
枕元で光っている携帯を手に取ると…
時間は…
まだ5時過ぎじゃない!
もぅ!なんなのよ!?
出るまで掛け続けるつもりなわけ?
立て続けに掛かってくる彼からの着信に
すっかり目が覚めてしまった私は
そーっと布団から抜け出し部屋を出た
進家族と同居しているパパとママ
一応、二世帯住宅にはなっているけれど
1階にパパとママ
2階と3階に進家族が住んでいて
キッチンやお風呂にトイレなどの水回りは全て独立しているけれど
玄関は一つだし行き来は自由になっている
こんな早い時間だからまだ誰も起きてきていない
でもって鳴り続けている携帯
誰も居ないリビングで大きくため息をついてから応答ボタンをタップした
「もしもし?」
『おぅ!起きてたか?』
起きてるわけないじゃない!
あんたが起こしたの!
「いいえ、今起きたばっかりですけど。
こんなに早くからどうしたんですか?」
『お前、いつ帰ってくんだよ?!』
夕べ来たばっかりなんですけど?
「まだ決めてませんけど」
『なぁ、お前…帰って来るよな?
俺んとこへ帰って来てくれるよな?』
情けない声…
なんて声出してるのよ?!
もぅ!
「帰りますから心配しないで下さい!
あなた夕べ寝ました?」
『お前が居ねぇから眠れねぇ!
だから早く帰って来い!』
情けない声出してたと思ったら
最後は命令口調なのね…
ある意味、ホッとしたけど
やっぱり面倒臭い男…
RRRRRRRRRR
RRRRRRRRRR
RRRRRRRRRR
RRRRRRRRRR
「出なくていいの?お義兄さんからなんでしょ?」
もぅ!しつこい!
6時を過ぎて進家族も起き出してきて
進の奥さんに”お姉さんも朝ごはん一緒にどうぞ”なんて声を掛けてもらって
お言葉に甘えてママと一緒に進家族のダイニングへ
でもって…
ずーっと鳴りっぱなしの携帯…
もぅ!さっき話したばっかりじゃない!
出た所でどうせ
朝飯は食ったか?とか
俺はお前が居ないから食わない!とか
で…最後には
何時帰ってくるんだ?
でしょ?!
だから無視よ!無視!
鳴り続ける携帯を進家族も気にしている
「いいのよ。さっき話したばっかりだから!」
そう言ってもう電源を落としてしまおうとした所に掛けてきたのが優で
これ見よがしに彼の目の前で電話しているのが雰囲気で分かる…
時折、彼の声が聞こえてくるもの
ハァ~
この調子じゃ仕事にならないわね
だけどそもそもじゃない?
彼の不安は私のせいじゃないわよね?
自業自得じゃない!
なのにどうして私がこんな思いをしなくちゃいけないわけ?
なんだかムカついてきたから一言言ってやろ!
「もしもし?」
『おぅ!』
「どうしたんですか?」
『飯食ったか?』
クスッ…予想通りで笑ってしまう
「今食べてる所ですけど、あなたは?」
『俺はいい!お前が作ったもんじゃねぇーと食わねぇ!
だからNYでも何も食わねぇ!』
電話切ってもいいかしら?
いいわよね?

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