Oh~! 2
本日は『Oh~!』です🎶
皆さ~ん、登場?💕
それではどうぞ~✴
皆さん、楽しいお盆休みをお過ごしでしょうか?💕
海や山へお出かけされている方も多いと思いますが
事故には気をつけて楽しい休暇をお楽しみくださいませ🎵
私信です
☆様
こんばんは😃🌃
コメントありがとうございます。😆
返事が遅くなってごめんなさいm(__)m
ムフフ♥司君!それに近い事はやっちゃいます❗(笑)
またつくしちゃん仰け反っちゃいます!( ; ゜Д゜)
連日、猛暑ですが気を付けてお盆休みをお過ごしくださいね💕
日本文化を海外に紹介するイベントが都内のホテルで催され
ホテルの日本庭園で開かれた茶会に出席した帰り
そのまま帰る気になれず久しぶりにあきらと類を呼び出した
出張帰りで疲れていると言ったあきらも呼び出しに応じ
三人で軽く食事をしながら飲んでいたが
日付が変わる頃にはソファーで夢の世界に旅立ってしまった類を迎えの車に押し込み
俺はあきらと最近見つけたバーへと移動し二人で飲み始めた
地下にあるそのバーの店内は薄暗く小さくジャズが流れ落ち着いた雰囲気で
ここだと周囲を気にする事なくゆっくりと出来る
最近の俺のお気に入り
カウンターであきらと二人グラスを傾けていると出てくるのは
付き合い始めて早10年になるあのお騒がせカップルの事ばかり
あきらは今回の出張に牧野を同行させる事が司にバレてからは
司からの嫌がらせが凄かったとぼやいていた
「あいつ最近マジでヤバいぞ!
牧野の事となると見境ねぇ!」
そう言いながらスコッチのグラスに口をつけている
あきらの肩に宥めるように軽く手を置いたタイミングで
二人の携帯の着信音が同時に鳴った
聞きなれない着信音
この音って?
思わず隣のあきらを見た
あきらも同じ事を思ったようで
慌てて自分の携帯を確認している
プライベート用のスマホ
番号を知っているのはいつものメンバーだけ
その誰とも違う着信音はメールの物で
着信音と言うよりはアラート音
これが鳴るって事は仲間達の誰かに何かがあったって事
「これって牧野に何かあったって事だよな?」
隣のあきらに聞かせるともなしに口から出た言葉
隣でメールを確認したあきらが慌てて秘書に連絡を取っている
秘書と二言、三言話したあきらは
「牧野が空き巣にあったらしい!行くぞ!」
椅子から立ち上がり店から出て行く
俺もその背中を追った
店を出て待機していた迎えの車に乗り込む
車の中であきらは秘書と連絡を取っている
俺は司に掛けてみたが繋がらず
類に掛けてみる
真夜中過ぎているのにワンコールで出た類
「類か?」
『どうなってんの?』
「今、あきらが調べてるけど、どうも牧野の部屋に空き巣が入ったらしい。」
「おい!類か?」
あきらからの問いかけに視線だけで返すと
「牧野が空き巣にあった!
今、◯△☆署にいるらしい!ここから近いからとりあえず向かうぞ!」
『うん、分かった。』
類との電話を終え
車は牧野がいる警察署へと向けて真夜中の街を走り出した
何度も説明してるのに
目の前の刑事さんはまだまだ納得出来ないみたい
挙げ句の果てに運転免許証まで偽造なんじゃないかって疑われちゃってるじゃない!
ハァ~
なんなのよ!まったく!
いい加減ウンザリして
なんかねぇ…もうどうにでもなれ!って心境になりそうでなれない性格なのよね…
開き直りきれないこの性格のお陰でこんな事態になっても尚
誰にも連絡出来ずにいる
NYの摩天楼にも似た東京のビル群を見下ろす執務室の窓辺に立つ
NYの大学を卒業後すぐ日本に戻り何度目かのプロポーズをした俺を
今はまだ無理!の一言で先延ばしにした愛しいボケボケバカ女
2週間も俺以外の男と海外なんぞ行きやがって!
自分の立場分かってんだろーな?!
お前は俺の婚約者なんだぞ!
何、仕事だからってあきらなんかと2週間も海外行ってんだよ!?
俺が誘っても”また今度ね!”なんて軽くスルーしやがるくせに!
殺すぞ!コラ!
心の中で目一杯悪態ついたところでイライラと波立つ心は抑えられない
日付が変わったばかりの東京のオフィス街
群居するビルの明かりはほとんどが消えていて
遥か眼下を通り過ぎる車の数も疎ら
日付が変わる直前にあいつから今から帰ると連絡があったっきり
部屋に着いたらまた掛けて来いよ!の言葉は守られず
あれ以来、連絡はまだ無い
あいつのことだから部屋に帰り着いて風呂にでも入ったら
俺の事なんてすっかり忘れてんだろーけど
忘れんじゃねぇーよ!バカ女!
忘れるとかあり得ねぇーだろ?!
「司様、そろそろオンライン会議のお時間でございます。」
「分かった」
連絡を待っていたが鳴らないまま
NYとのオンライン会議の時間になってしまった
デスクの上に置かれたままの鳴らないプライベート用の携帯をポケットに入れ
モニター室へと移動した
時差の関係上、どうしてもこの時間になってしまうNYとのオンライン会議が始まって10分程が過ぎた頃
ポケットに入れたままの携帯と後ろに控えていた西田の携帯が
同時に聞き慣れない着信音を告げた
俺よりも一瞬だけ早く携帯を確認した西田が俺の方へと身を乗り出すようにして
小声で俺を呼んだ
「司様!」
この着信音は普段設定している物ではなく
特別な物
滅多に鳴る事はなく
実際、鳴ったのは今回が初めてだ
「牧野様のデータにアクセスした者がいるようです」
「すぐに調べろ!」
モニター室から西田が出て行ってすぐ俺もNYへと向かって
『緊急事態だ!』の一言を残しモニターのスイッチを切り
部屋を出てエレベーターへと向かう
すぐに周囲をSPが固め到着したエレベーターに乗り込むと
扉が閉まる寸前で西田も飛び込んできた
「牧野様のお部屋に空き巣が入った模様です。
日付が変わった直後、牧野様ご自身から110番通報をされ
最寄りの派出所から警官が2名牧野様のお部屋に到着しております。」
「あいつは無事なのか?!
あいつは今、何処にいる?!」
「ご無事でございますが、少々問題が発生しているようで
牧野様は現在、最寄りの所轄署で事情を聞かれているようでございます。」
高い音と共にエレベーターがロビーに到着し目の前でゆっくりと開くドアがもどかしく感じ
手を差し入れ強引に押し開けた
深夜のロビーに人気はなく
深夜警備の警備員が突然ロビーに響いた複数の靴音に何事かと驚いている
そんな警備員の前を足早に通りすぎると待機していたリムジンに乗り込んだ
「西田!問題って何だ!?
あいつは被害者だろーが!」
「はい、まだ未確認ではございますが所轄署の刑事が牧野様のお部屋に
ございました物に疑問を感じたようで身元確認を口実に牧野様を署内に
引き留めているようでございます。」
「クソッ!ふざけたまねしやがって!
あいつもあいつだ!なに警察なんかに通報してんだよ!
さっさと俺に連絡してくればこんな面倒臭せぇ事になんねぇーだろーが!」
「お言葉ではございますが、通報された牧野様の行動は正しいかと存じます」
「うるせぇーぞ、西田!」
所轄署の平の刑事の分際でいい度胸してんじゃねぇーかよ!
平じゃなくても…
例え警視総監だって許さねぇーけどな!
俺の女を疑うなんて許されねぇーんだよ!
クソッ!あのバカ女!
また携帯の電源が落ちてやがる!
毎回、毎回、肝心な時に繋がんねぇー!
お前の携帯は意味ねぇーじゃねぇーかよ!
イライラが募る
出張から帰って来たら部屋が荒らされてて怖かったよな?
お巡りが来るまで心細かったよな?
今も訳の分かんねぇー言い掛かりつけられてお前困ってるだろ?
ムカついてんだろーな
お前の得意技の蹴り入れてやれよ!
苛立ちと心配が同時にこみ上げてきて
落ち着かない俺を乗せたリムジンが深夜の街を疾走して行く
所轄署に向かう途中にあるあいつのマンションの前でリムジンを止めた
マンションの前にはまだ複数の警察車両が停められていて
制服の警察官が一人
マンションの入り口に立っていた
マンションの前を通りすぎ少し離れた場所でリムジンを停車させると
後ろに付いていた車からSPが一人降りこちらへと駆け寄ってくる
道明寺の警備部門の主任で俺のSPを取りまとめている迫田という男だ
この男は元警視庁の捜査一課に席を置いていた人物で
柔道の全国大会で優勝した事もある猛者だが
刑事時代、ある殺人事件で暴走した部下の責任を問われ
警視庁を退官後、道明寺に来た男で
正義感が強く情にも厚い
退官した現在でも警視庁内でそこそこ顔の利く迫田を
牧野の部屋へと向かわせリムジンは再び所轄署へと向けて走り始めた

応援ありがとうございます。