Oh~! 10
本日も『Oh~!』です🎶
予約投稿…上手くいったかしら?✴
短くてごめんなさいm(__)m
それではどうぞ~✴
私信です
☆様
おはようございます。\(^-^)/
コメントありがとうございます。😆
ムフフ♥給湯室!私も同じ展開を考えたのですが!
益々、終われなくなるのでスルーしちゃいました❗(笑)
う~ん…どうしよう?
給湯室でマグカップを両手で包み込むようにしながら悩む
何をそんなに悩んでるのかって?
それはね…
今日から一緒に住む!って宣言されてるから住む場所はもう決まっているんだろうけど
引っ越すとなるとやっぱりあの部屋の物が気になる
自分で買った物はそれほど高価な物は無いけれど
それでも自分で働いたお金で選びに選んで買った物ばかりだし
部屋着にしても下着にしても普段使いの物ばかりだけど
私にとっては大切な物ばかり
最悪、あのマグカップだけでも持って来たいなぁ~
珍しく二人で買い物に出掛けた近所のスーパーの帰り道にあった雑貨屋さんで見つけた
お揃いで買ったパンダのマグカップ
あれだけでも取りに帰りたいなぁ~
道明寺はまだ会議中みたいだし
どうしようかなぁ~なんて考えている所で
後ろから先輩秘書さんに声を掛けられた
「牧野さん?」
「は、はい!」
給湯室でぼんやり考え事をしている時に
急に背後から声を掛けられ驚いて慌てて振り向いた
そんな私の様子に先輩秘書さんは少し笑いながら
「みんなそろそろ上がるけど、
牧野さんももう上がって大丈夫だと思うけど、どうする?」
「あ、あの、西田室長を待たなくていいんですか?」
「ええ、大丈夫よ。室長は専務付きだから常に一緒に行動されているけど
私たちは基本的に内勤だからそれぞれの仕事が終わったら上がっても大丈夫なのよ」
先輩秘書さんの言葉を聞いて
じゃあ、荷物取りに帰っても大丈夫じゃない?なんて考えが浮かんだ
「わ、分かりました。
それじゃあ、私もここを片付けたら上がります」
「そう、それじゃあ、お疲れ様」
「お疲れ様です!」
マグカップを洗いながら手早く頭の中でシュミレーション
道明寺にはメールしておけば大丈夫だろうから
手早くとりあえず必要な物だけを…
なんて考えながらオフィスを出て地下鉄に乗り込んだ
ハァ~~
部屋に入って大きなため息が一つ
昨日も帰ってきたんだけど…
なんだか違う部屋みたいで
自分の部屋なんだけど
明かりをつける為に壁のスイッチを押すのも戸惑われる
パチッと音がして明るさを取り戻した室内には昨夜の痕跡があちらこちらに残っていて
私の気持ちをさらに凹ませるだけ
必要な物だけを持ってさっさと部屋を出よう!
昨日までの出張に使っていたトランクには荷物が入ったままだから
それを玄関まで運び
クローゼットの中からもう一つのトランクを取り出した
とりあえず思い付く限りが物を投げ入れるようにして詰め
最後にお揃いのマグカップをタオルに包んでトランクに入れた
何なんだろ?
この胸が詰まるような感覚は…?
夕べからずっと感じていて段々と大きな塊になっていくような感じがして
部屋に入ってからは息苦しささえ感じるぐらい
盗られた物が関係してるのかな?
う~ん…してるかも…
今回、窃盗にあった物の総額は多分だけど数千万円は下らないと思う
大変な金額だって事は分かってるんだけど
多分、私の胸をモヤモヤさせているのは金額じゃない
そんなんじゃなくてきっと気持ちなんだと思う
彼らが私の為に選んでくれた物
忙しい彼らが出張の合間に時間を見つけて
私の為に選んでくれた物
物は物でしかないんだけど
そんな彼らの気持ちっていうか…
心まで盗られたように感じていて
怒りや悲しみなんかがごちゃ混ぜになっている
どうしてこの部屋だったんだろう?
犯人はどうして私の部屋に決めたんだろう?
どうして私の部屋に換金性の高いブランド品があるって分かったんだろう?
偶然だった?
偶々、入った部屋にあっただけ?
疑問が疑問を呼び
答えが見つからない堂々巡り
視線はドアが開けっ放しになっている寝室の方を
さ迷うように漂ったまま
身体はダルく疲れきっているはずなのに
頭だけは妙にクリアで浮かび上がる疑問の中から答えに繋がる小さな欠片を見つけ出そうとしている

応援ありがとうございます。