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続・月夜に… 8

こんばんは😃🌃


本日も『続・月夜に…』です。


更新が遅くなってごめんなさいm(__)m

それではどうぞ~✴




管理人、標高1,400メートルで宇宙に想いを馳せる夏休みでした💕


私信です
☆様
こんばんは😃🌃
コメントありがとうございます。😆
返事が遅くなってごめんなさいm(__)m
予約投稿上手くいってホッとしてます❗(笑)
台風と共にスタートした夏休みでしたが時間と共に
お天気も回復して楽しい夏休みでした💕
『Oh~!』のつくしちゃんは何だか感じる事があるようで
司君もそれをちゃんと分かってくれているみたいなので
二人で乗り越えてくれると思っています❗\(^-^)/
『続・月夜に…』の雛ちゃんは椿さんにも似ていると思います❗
でも、髪の毛がパパ譲りなんです❗(笑)
こちらのパパさんはバッチリ大人の男でフェロモン駄々漏れです❗💕







お屋敷へ帰ると滋さんと桜子が待っていてくれた


「お帰り~!」

「ただいま。」

「アレ?雛ちゃんは?」

「お友達と約束してるって行っちゃったわよ。」

「え~!せっかく会えると思って楽しみにしてきたのに~!」


「いいじゃないですか、滋さん。また会えるでしょ!
雛ちゃんだって久しぶりの日本なんですから会いたい人も沢山いるんじゃないですか?」

「そうなのよね~…でもそれが問題なの!」

「どうしたの、何かあったの?」

「司よ!」

「司がどうかしたの?
まぁ、聞かなくても大体想像付くんだけど。」

「ランチに司も来たんだけどね…
雛が友達と会うって言ったら男か?って青筋立てながら聞いてたの…
最近ね、司は一体どう思ってるんだろう?って思うのよね…
雛の歳を考えたらボーイフレンドの一人や二人いてもおかしくないでしょ?」

「そうだよね~」

「ねぇ?あきらや総二郎はどうなの?」

「家はまだ小さいからそこまで心配してないけど、
でもそうなったら自分の事は棚に上げて言っちゃうんだろうな~」

「そうですね…」

「あ~考えすぎてお腹すいてきちゃった!」

「食べてきたんじゃないの?」

「食べたんだけどね…
あの二人に挟まれて食事したって全然食べた気がしない!」

「言えてる・・・」

「先輩も大変ですね!」

「桜子も呑気に言ってられるのも今の内よ!
その内あきらも同じになるから」

「家は大丈夫ですよ!
あきらは道明寺さんと違って物分りがいいですから」


確かに桜子の言う通りかも知れない

あきらや総二郎ならもう少し余裕を持って対処できるだろう…

そうだ!

余裕だ!

司に足りないもの…


余裕が無いんだ…


司は5年前にお父様から総裁の座を引継ぎ

今や道明寺財閥のトップとして

誰にも文句を言わせない働きをしている

現に司が総裁の座に就いてからの道明寺財閥はこの不況の中

ますます業績を伸ばしている

仕事をしている彼は冷静で時には冷酷に感じる程なのに

私達に見せる顔は全く違う

特に雛に対しては全く余裕が無い…

雛はよく

"パパはママが居ればご機嫌でしょ!?"

なんて言うがそれは間違いだ

確かに司は私を離さない私だって彼に愛されていると実感している

家族の中で誰が一番というわけではないが

やはり雛の存在は司にとって特別のようだ


「ハァ~~」

軽く桜子を睨みながら

「何か作っても らってくる!
滋さん達も食べる?」

「食べる~!」

滋さんのその言葉に桜子がうんざりしたような顔を向けている

「滋さんもさっきお昼食べたところでしょ?!
よくそんなに食べられますよね?
私はお腹が一杯なんでいりません。」

「分かった」


そう返事して私はキッチンへと向った








滋さんと桜子は夕方には帰って行った

一応、これでも三人とも小さな子供がいる母親だから
そうそう遊び歩いてもいられない

やっと一息つけると思ったんだけど

私もそういうわけにもいかない…

蓮と鈴がいる…

この二人手がかかるわけじゃない

特に蓮なんてテレビゲームがあれば私なんていらないって感じなんだけど

それでもやっぱり放っておくわけにはいかない



その日は宣言通り早々に帰宅した司と雛

家族揃って食卓を囲むのは一年ぶりぐらい

雛が一緒にいるだけで司は機嫌がいい

蓮も鈴も久しぶりにお姉ちゃんに会えて

嬉しいみたいで食事中も笑い声が絶えなかった

食事も終わり蓮と鈴はデザートのアイスに夢中になっていて

司はワインを出してきて自分でコルクを抜き雛と飲み始めた

こんな時、私は幸せだと思う

司と出会い

いろんな事があったけど彼と再会して

再び彼を愛し今でも変わらずに愛している


司が雛に対して必要以上に干渉したり心配する気持ちも理解している

彼は雛ともっと多くの時 間を一緒に過ごしたいと思っているけれど

道明寺財閥のトップとして忙しい彼には家族と過ごせる時間は限られている

私が司と結婚し雛を連れてN.Yに移り住んだのは彼女が8歳の時

それからパリに行くまでの8年間しか一緒に暮らしていない

その8年も一緒に過ごした時間はほんのわずか…

特に中学生になった雛は親よりも友達と過ごす時間の方が大切で

夏休みなどはほとんど家には居なかった

司が仕事から帰ってくるといつもする事がある…

まっすぐに夫婦の寝室には行かず

まず子供達の部屋を覗く

最初に鈴の部屋

そして蓮の部屋

二人が眠っている事を確かめると

次に雛の部屋のドアを開ける

そして雛が居ない事を確認するかのように中を覗きそっとドアを閉め

私達の部屋に入ってくる

彼は生まれたばかりの雛も

はじめてハイハイした雛も

はじめてつかまり立ちした雛も

はじめて歩いた雛も

はじめて言葉を話した雛も

知らない…

どんなに後悔しても時間は戻せない…

蓮が生まれた時

司が生まれたばかりの蓮を抱いて泣いていたのを覚えている…

司が泣いている所なんて見たの後にも先にもその時だけ

泣いていた理由は…

"赤ん坊だった雛を抱きたかった"

彼が私に言った言葉

何も言えなかった

ただ二人で一緒に泣いたのを覚えている…

私も彼に抱かせてあげたかった

赤ん 坊だった雛を

彼にソックリのクリクリヘアーのかわいい雛を…


雛も司が自分に干渉する理由はちゃんと分かっている

だから徹底的に司を突っぱねる事はしない

何だかんだと文句を言いながらでも司の言う事を聞いている

だけど噛み合わないの…

私は今まで何とか二人が少しでも同じ時間を共有できるように努力してきたけれど

今、一緒にワインを飲みながら楽しそうに話をしている姿を見ていると

私のそんな努力も無駄じゃなかったと思えて嬉しくなる

もう少しだけ二人共短気なところを直してくれると

もっと嬉しいんだけどね!








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kirakira
Posted bykirakira

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