園ちゃんシリーズ 2008年クリスマスVer 7
園ちゃんシリーズ2008年クリスマスVerの第7話です。
それではどうぞ🎶
イブ当日は朝から大変だった
彼との待ち合わせの時間は午後7時なのに
朝食を食べてる時からみんな続々と集って来た
けど滋おばちゃんと桜子おばちゃんは分かるんだけど
どうして総二郎おじさんまでいるのよ~!
10時過ぎぐらいにふらりとやってきた総二郎おじさんは
当たり前のようにダイニングに座ると
キッチンでクリスマスケーキを作ってるママに
”つくし!メシ!”
だなんて・・・
ママも
”ちょっと待っててね!あ・な・た”
なんて答えちゃってるし・・・
パパが聞いたら発狂しちゃうわよ!
それからお昼過ぎにやって来た類おじさんなんて
明らかに仕事の途中で
泣きそうな顔した秘書さんが
なんとか書類にサインだけでも貰おうと頑張ってるのに
”明日する”
の一言で追い返しちゃってるし・・・
仕事しないで大丈夫なの?
私といえば・・・
そんなみんなに囲まれながら
なんだかそわそわしちゃって朝から落ち着かない・・・
はっきり言って暇なの!
出掛ける準備するにはまだ時間があるし
だからってずっと座ってるのも落ち着かないからママのケーキ作り を手伝いたいんだけど
普段はつけないような長いつけ爪しちゃってるから何も出来ないし ・・・
そわそわしたままほぼ一日時計と睨めっこしてた私だけど
午後3時過ぎには美容師さんが到着して
いよいよ準備開始!
髪も綺麗にしてもらって
メイクもバッチリ!
今日の為に用意したワンピースに着替え
当然、下着も自分で選んだのを身につけて
準備万端!
後は出掛けるだけなんだけど
この期に及んでやっぱりパパの事が気になるの・・・
「ねぇママ?パパの事なんだけど・・・本当に大丈夫なのかな?」
「大丈夫よ!パパが帰って来る前にパーティー始めちゃうし
園ちゃんはインフルエンザだって言っとくから!」
そんなので本当に大丈夫なのかな?
「だから園ちゃんは高熱でお部屋で寝てるって事になってるから
明日はパパが居る時間に帰ってきちゃダメよ!」
「・・・う、うん・・・分かった・・・」
自信満々のママだけどやっぱり不安・・・
けどここまで来てもうそんな事ばっかり言ってられない!
物分かりの良すぎるママ達にこれだけ応援してもらってるんだもん ね!
どうせなら目一杯楽しまなきゃ!
「よし!園子!そろそろ行くか? 待ち合わせ場所まで送ってってやる!」
「えっ?総二郎おじさんが送ってくれるの?」
「ああ、お姫様をパーティー会場まで送り届けてやるよ!
なんならケツの青いガキなんかより紳士で大人な俺が
スペシャルなクリスマスナイトをエスコートしてやってもいいぞ! 」
「ヤダ・・・ 総二郎おじさんとなんてパパとデートするようなものだもん!」
「チッ!分かってねぇーな!
まぁいいか、 そのうちに園子も大人の男の魅力って物に気づく時がくるよ!」
私がどこと無く緊張してるのを敏感に感じ取って
リラックスさせようと軽口を叩いておどけてみせてくれる総二郎お じさん
総二郎おじさんにエスコートされながらエントランスへと続く廊下 を歩く
みんな協力してくれてるんだもんね
今夜は思い出に残る素敵な夜にしなきゃ!
なんて私にしてはかなり前向きな気持ちになっていたのに・・・
エントランスに滑り込んで来たパパの車を見つけて
一瞬でこれ以上無いってぐらいテンションダウン・・・
パパの車なんだから乗ってるのは当然パパで
降りて来たのもパパ・・・
ゲッ!パパ!?
パパが帰って来ちゃったじゃない!
予定より全然早いじゃない!?
目の前のパパに思わずフリーズしちゃってる私と総二郎おじさん
後ろにはママ達も居るんだけど
誰もが予想外のパパの帰宅に動きが止まってしまっている
車から降りて来たパパはエントランスに私の姿を見つけて
笑顔を浮かべながら近付いてくるんだけど
私の方は顔の筋肉が硬直しちゃって上手く動かせない
「園子!ただいま!」
「・・・お、お帰りなさい」
こ、声が裏返っちゃった・・・
「パ、パパ・・・早かったんだね・・・?」
「ああ、 クリスマスだからお前達に早く会いたくて飛行機を一本早めたんだ !
沢山お土産買ってきたぞ!」
抱き着いてこんばかりの勢いで嬉しそうに話すパパに圧倒される
「あ、ありがと・・・」
「園子?可愛い格好してるけど今から出掛けるのか?」
「えっ・・・?あっ・・・えっ~と・・・」
「パ、パパ!お帰りなさい!
園ちゃんインフルエンザだから離れて!」
咄嗟に上手く切り返せなくてしどろもどろになる私を
ママが後ろから救いの手を差し延べてくれたんだけど・・
ママも大分焦っちゃってるみたい・・・
インフルエンザって聞いたパパの顔が急に険しくなった
「大丈夫なのか?熱はないのか?
インフルエンザなら寝てた方がいいんじゃないのか?」
そう言いながら私のおでこに手を当ててくるパパ
当然の答えよね・・・
もう!ママ~
「あっ・・・うん・・・熱はないし大丈夫だから心配しないで」
「そうか、それならいいけどまだ完全じゃないんだったら
出掛けないで部屋で休んでた方がいいぞ!」
「う、うん・・・そうだね・・・」
「パパ!園ちゃんは今からお医者様に行くところなの!」
「医者に行くだと? 寒いんだから応診に来てもらえばいいじゃないか?
パパが連絡してあげるから部屋で休んでなさい」
嘘の上塗りがだんだんとドツボに嵌まっていく・・・
パパがスーツのポケットから携帯を取り出して万事休す・・・
やっぱりパパに黙って行こうとしたバチが当たったんだ・・・
彼とのクリスマスデートに浮かれてた気持ちが一気に冷めてくる

応援ありがとうございます。♪
それではどうぞ🎶
イブ当日は朝から大変だった
彼との待ち合わせの時間は午後7時なのに
朝食を食べてる時からみんな続々と集って来た
けど滋おばちゃんと桜子おばちゃんは分かるんだけど
どうして総二郎おじさんまでいるのよ~!
10時過ぎぐらいにふらりとやってきた総二郎おじさんは
当たり前のようにダイニングに座ると
キッチンでクリスマスケーキを作ってるママに
”つくし!メシ!”
だなんて・・・
ママも
”ちょっと待っててね!あ・な・た”
なんて答えちゃってるし・・・
パパが聞いたら発狂しちゃうわよ!
それからお昼過ぎにやって来た類おじさんなんて
明らかに仕事の途中で
泣きそうな顔した秘書さんが
なんとか書類にサインだけでも貰おうと頑張ってるのに
”明日する”
の一言で追い返しちゃってるし・・・
仕事しないで大丈夫なの?
私といえば・・・
そんなみんなに囲まれながら
なんだかそわそわしちゃって朝から落ち着かない・・・
はっきり言って暇なの!
出掛ける準備するにはまだ時間があるし
だからってずっと座ってるのも落ち着かないからママのケーキ作り を手伝いたいんだけど
普段はつけないような長いつけ爪しちゃってるから何も出来ないし ・・・
そわそわしたままほぼ一日時計と睨めっこしてた私だけど
午後3時過ぎには美容師さんが到着して
いよいよ準備開始!
髪も綺麗にしてもらって
メイクもバッチリ!
今日の為に用意したワンピースに着替え
当然、下着も自分で選んだのを身につけて
準備万端!
後は出掛けるだけなんだけど
この期に及んでやっぱりパパの事が気になるの・・・
「ねぇママ?パパの事なんだけど・・・本当に大丈夫なのかな?」
「大丈夫よ!パパが帰って来る前にパーティー始めちゃうし
園ちゃんはインフルエンザだって言っとくから!」
そんなので本当に大丈夫なのかな?
「だから園ちゃんは高熱でお部屋で寝てるって事になってるから
明日はパパが居る時間に帰ってきちゃダメよ!」
「・・・う、うん・・・分かった・・・」
自信満々のママだけどやっぱり不安・・・
けどここまで来てもうそんな事ばっかり言ってられない!
物分かりの良すぎるママ達にこれだけ応援してもらってるんだもん ね!
どうせなら目一杯楽しまなきゃ!
「よし!園子!そろそろ行くか? 待ち合わせ場所まで送ってってやる!」
「えっ?総二郎おじさんが送ってくれるの?」
「ああ、お姫様をパーティー会場まで送り届けてやるよ!
なんならケツの青いガキなんかより紳士で大人な俺が
スペシャルなクリスマスナイトをエスコートしてやってもいいぞ! 」
「ヤダ・・・ 総二郎おじさんとなんてパパとデートするようなものだもん!」
「チッ!分かってねぇーな!
まぁいいか、 そのうちに園子も大人の男の魅力って物に気づく時がくるよ!」
私がどこと無く緊張してるのを敏感に感じ取って
リラックスさせようと軽口を叩いておどけてみせてくれる総二郎お じさん
総二郎おじさんにエスコートされながらエントランスへと続く廊下 を歩く
みんな協力してくれてるんだもんね
今夜は思い出に残る素敵な夜にしなきゃ!
なんて私にしてはかなり前向きな気持ちになっていたのに・・・
エントランスに滑り込んで来たパパの車を見つけて
一瞬でこれ以上無いってぐらいテンションダウン・・・
パパの車なんだから乗ってるのは当然パパで
降りて来たのもパパ・・・
ゲッ!パパ!?
パパが帰って来ちゃったじゃない!
予定より全然早いじゃない!?
目の前のパパに思わずフリーズしちゃってる私と総二郎おじさん
後ろにはママ達も居るんだけど
誰もが予想外のパパの帰宅に動きが止まってしまっている
車から降りて来たパパはエントランスに私の姿を見つけて
笑顔を浮かべながら近付いてくるんだけど
私の方は顔の筋肉が硬直しちゃって上手く動かせない
「園子!ただいま!」
「・・・お、お帰りなさい」
こ、声が裏返っちゃった・・・
「パ、パパ・・・早かったんだね・・・?」
「ああ、 クリスマスだからお前達に早く会いたくて飛行機を一本早めたんだ !
沢山お土産買ってきたぞ!」
抱き着いてこんばかりの勢いで嬉しそうに話すパパに圧倒される
「あ、ありがと・・・」
「園子?可愛い格好してるけど今から出掛けるのか?」
「えっ・・・?あっ・・・えっ~と・・・」
「パ、パパ!お帰りなさい!
園ちゃんインフルエンザだから離れて!」
咄嗟に上手く切り返せなくてしどろもどろになる私を
ママが後ろから救いの手を差し延べてくれたんだけど・・
ママも大分焦っちゃってるみたい・・・
インフルエンザって聞いたパパの顔が急に険しくなった
「大丈夫なのか?熱はないのか?
インフルエンザなら寝てた方がいいんじゃないのか?」
そう言いながら私のおでこに手を当ててくるパパ
当然の答えよね・・・
もう!ママ~
「あっ・・・うん・・・熱はないし大丈夫だから心配しないで」
「そうか、それならいいけどまだ完全じゃないんだったら
出掛けないで部屋で休んでた方がいいぞ!」
「う、うん・・・そうだね・・・」
「パパ!園ちゃんは今からお医者様に行くところなの!」
「医者に行くだと? 寒いんだから応診に来てもらえばいいじゃないか?
パパが連絡してあげるから部屋で休んでなさい」
嘘の上塗りがだんだんとドツボに嵌まっていく・・・
パパがスーツのポケットから携帯を取り出して万事休す・・・
やっぱりパパに黙って行こうとしたバチが当たったんだ・・・
彼とのクリスマスデートに浮かれてた気持ちが一気に冷めてくる

応援ありがとうございます。♪
スポンサーサイト