修羅場ってる? 3
本日は『修羅場ってる?』です🎶
それではどうぞ~✴
私信です
☆様
こんばんは😃🌃
コメントありがとうございます。😆
つぅちゃん怪獣に司パパもつくしママもタジタジです❗\(^-^)/
お兄ちゃん歴半年なのでちょっとだけ赤ちゃん返りです💕
司パパには早く慣れてもらわないとオフィスの隣に保育所作っちゃいそうです❗😆💕✨
西門さんは相変わらず
ちゃらんぽらんの浮世離れした色男街道を順調に邁進中だった
でも、それはそう演じていただけの事
実際の彼は多少は遊んでいたけれど
真面目に茶道家として修行に励んでいた
茶道家としての評価はうなぎ登り
順調に次期家元として足場を固めていた
だけどそうなると持ち込まれる縁談の数が半端ない
結婚に幻想を抱いているわけじゃないにしろ
沢山の釣書の中からどれでもいいからさっさと選べ!的な
周囲の対応にウンザリしちゃらんぽらん男を演じていた
そんな中でどうしても断りきれない縁談が持ち込まれてしまった
それがさっき私がバーラウンジで対峙していた彼女
西門流の重鎮の縁戚関係にあたる由緒正しき旧家のお嬢様
幼い頃から蝶よ花よと育てられた純粋培養のお嬢様
美人でおしとやか家柄も一族の中には総理大臣経験者もいる名家
西門としては申し分のない縁談
西門さんのご両親がこれに乗らないはずもなく
本人の意思など関係無くアッサリと決まってしまった結婚
西門さんも最後は覚悟を決めたみたいだったんだけど
そんな時に美作さんから持ち込まれたある情報に
事態が急転直下!
現在、私が仮初めの愛人なんて関係になっている
西門さんの愛人なんて
冗談じゃない!
渋る私に説得する西門さんと美作さん
花沢類は牧野が嫌なら断ればいいよとだけ
断りたいたいけど実際は西門さんを見捨てられなかった
西門流は今、密かに存続の危機に瀕している
表向きはハイスペックな次期家元のお陰で門下生は過去最高数を更新中
それに加え昨今の海外からの旅行者への積極的な日本文化の参加を促した結果
海外の支部も順調に規模を拡大していて
世間ではなにも問題はないように思われていたが、
実は密かに存続の危機!だったりする
この不祥事が表に出れば現家元夫妻は勿論だけど次期家元の西門さんにも責任が波及する事は目に見えている
その不祥事とは西門流の先代の頃から
共に西門流の発展に努めていた重鎮による
不正経理問題
長年の信頼を元に経理を任されている事を悪用し
自分の娘婿を顧問税理士
長男を顧問弁護士にして
経理を不正に操作し長年、西門流から
莫大な金額を自らの妻が経営しているエステティックサロンと宝石会社に流出させていた
この重鎮一族は一家で西門流を食い物にしていた
だけど、そんな不正経理はこの重鎮の人間性を見抜けなかった西門流の問題
多少の信用低下に繋がり一時期窮地に陥ったとしても
西門さんならきっと西門流を立派に立て直す事が出来るはず
だから、揺るぎない証拠を集めその重鎮一族を西門流から排除すればいいだけだと考えていたけれど
事はそう単純な話じゃなかった
美作さんからもたらされた情報を元に探っていくと
この重鎮が数年前にある投資詐欺に引っ掛かっていた事が分かった
西門流の資金を流用しそれを投資
結果として詐欺だと分かり数億円が詐欺グループへと渡っていた
その詐欺グループが告発され被害が白日の元に晒される事はない
だって…詐欺に引っ掛かったのって全員表には出せないお金なんだもの
見事に全員が被害を呑み込み
被害金が一円たりとも戻る事はない
この詐欺被害に加え重鎮の妻と長男が続けざまにFX投資に失敗
その損失を補てんする為に今までは現金にしか手を付けていなかったのに
西門流が保有していた京都の山林を秘密裏に処分し
あろうことか代々西門流に伝わってきた重要文化財クラスの茶器を偽物とすり替え
本物を海外のブラックマーケットに売っていた
現金、不動産はまだしも茶器を海外に不正に流出させたとなると
伝統文化の世界では致命的
ここにきて流石に重鎮一族は悪事が露見する事を心配し出していたようだけど
同時にここまできても全く気付かない家元夫妻を始め西門さんに対して甘く見ていた
不正が発覚する恐怖に怯えなければならないのは
自分達が家元ではないかだとの結論に達したようで
重鎮の妻の姉の娘との政略結婚を機に
西門流の乗っ取りを画策し始めていた
姪の父親は代々続く政治家一族
過去には総理経験者も輩出していて
自身も20代の頃に父親の地盤を引き継ぎ
連続5期当選のベテラン議員で現在は政府の要職に着いていて
次期総理候補の筆頭株
当然のようにここにも西門の資金が大量に流れ込んでいて
来るべき総裁選の為にかなりの実弾がばらまかれている
不正経理に資金流用に不正な政治献金
ここまでは簡単に予想のつく範囲内
次期家元を自らの姪と結婚させ
産まれた子供の後見人となる
未だちゃらんぽらん男を演じている西門さんなんて
いざとなれば懐柔しこちら側に引き込んでしまえばいいと考えていた
バカな計画
欲に目が眩み誰もまともな判断が出来ていない
不正経理の証拠集めにその他、お金の流れを追うのには
然程の時間は掛からなかった
問題だったのはブラックマーケットに流出してしまった茶器の方
決して表には出ない芸術品
コレクターの所有欲を満たし人知れず楽しむ物
それを秘密裏に探し出さなければならない
まずブラックマーケットへの仲介人を探り出し
世界中から闇に沈んだコレクターを探し出し
茶器を取り戻さなければならない
これが恐ろしく骨の折れる作業だった
仲介人を探し出し売却先を探りだすだけでも大変なのに
一癖も二癖もある金持ちコレクターが簡単に曰く付きの芸術品を
所有しているなんて認めない
粘り強く交渉しながら取引に使えそうなネタを探す
それに時間が掛かってしまった
その間、重鎮一族にはこちらが感ずいている事を悟られないように
慎重にかつ大胆に行動にする必要があった
その大胆な行動の一つが私という愛人の存在だった
高等部からの付き合いであの道明寺司の元妻
離婚時に手にした慰謝料で悠々自適のセレブ生活
ちゃらんぽらん男にはうってつけの相手
それが私だった
道明寺司に捨てられた女で西門総二郎の愛人
有りがたくない肩書きがまた一つ
愛人生活も早2年
西門さんは結婚後、お屋敷には仕事の時以外は近付かず
ずっと私も住む都内一等地に建つ最新の超高級マンションに
住んでいる
セキュリティーは万全、関係者以外の侵入はほぼ不可能なマンションの
同じ建物の同じ階に住んでいる私と西門さん
当然、西門流の次期家元は妻の事は省みず
愛人をマンションに囲っていると噂が立つ
それが目的で同じマンションの同じ階に住んでいるんだけどね
実際はワンフロアーに2部屋あって
私と彼は所謂、お隣さん
関係は高等部の頃から全く変化無し!

応援ありがとうございます。