修羅場ってる? 16
本日も『修羅場ってる?』です🎶
謎が増えただけ…?
先に謝っておきます…ごめんなさいm(__)m
それではどうぞ~✴
私信です
☆様
こんにちは。
コメントありがとうございます。😆
つくしちゃん…ちょっと怖いです❗(笑)
でもきれぐらいじゃ猛獣はびくともしません❗😆💕✨
元カレ…引っ張るほどじゃないと思うのですが…
なかなか出てこない…😅
もうすぐのはずです❗😆💕✨
そんな事があったにも関わらず翌朝には復活していた猛獣は
過去は変えられないとばかりに自分の事は棚に上げ
次は牧野のイタリア行きの理由を気にしている
「お前の過去を変えようがないのと同じで
あいつの過去も変えようがないんだし
元カレの事にしても話せる時が来たらあいつの方から
話してくれるだろうから、それまで待ってやれよ」
「チッ!待ってらんねぇから聞いてんだろ?!
それにな!あいつは重婚とか言ってたんだぞ!
重婚って今、誰かと籍が入ってるっつーことだろーが?!」
「あぁ…その事か…
でも、そっちはあんま気にしなくて大丈夫だと思うぞ!」
「どういう意味だよ?!」
「まぁ…その、なんだ…
籍が入ってるちゃ入ってるけど
一緒に住んだ事もねぇみたいだし
お互いに離婚届にサインもしてて
後は出すタイミングだけだって言ってたからな」
う、嘘は吐いてねぇだろ?
相手はお前だけどな…
って
肝心な一言を省いただけだ!
笑ってんじゃねぇよ!類!
「だったらそんな物さっさと出しゃいいだろーが!
何をモタモタしてんだよ?!
あっ!もしかして相手の野郎がゴネてんのか?!
離婚届にはサインしてんだろーが?!」
おっ!いい線行ってるぞ!
なんか楽しくなってきたぞ!
「まぁ…そんなとこだな。
離婚も相手が言い出した事なんだけどよ
なんかここに来てゴネまくってて
あいつも困ってるみてぇなんだよな」
嘘じゃねぇだろ?
「どこのどいつだ?!」
ど、どっから声出してんだよ?!
「お、俺らの口からはなぁ…類」
とりあえず類に振ってみるけど
奴は笑ってるだけで我関せず
「と、とりあえず相手の事は牧野から直接聞いてくれよ!
俺達からはなぁ!類!」
「ん?そうだね。
本人に聞けばいいんじゃない?
話してくれるかは分からないけどね」
余計な一言を付け足す類を司の後ろから睨むけど
類には効き目なしで更に付け足すように言葉を続ける
「牧野の相手の男ってさ、すっごく乱暴な奴でさ、
自分勝手で我が儘だし全然、牧野の事を省みなくて
やりたい放題してる奴だったんだよね。
だから結婚するって聞いた時にさ
俺達全員反対したんだけど
牧野は聞かなくてよっぽどそいつの事が
好きだったんだろうね」
顔面蒼白になり類の言葉を聞いている司
おっ!気づいたか?!
「離婚にしても牧野の希望じゃないみたいだったけど
仕方がないって言ってたからサインしたんじゃない?
それなのにここに来てゴネるなんて酷い男だと思わない?」
「誰だ?!
その男、どこのどいつだ?!
俺が話しを着けてやる!
いや!俺がぶっ殺してやるから教えろ、類!どこのどいつだ?!」
ん?気づいてねぇのか?!
「止めた方がいいよ。
そいつさ、かなり危ない奴だからさ。
俺らでさえ手出せないんだもん!」
「そんなん関係ねぇーんだよ!
あいつは俺のもんなんだよ!
どこのどいつだろーが関係ねぇ!
ぶっ殺してやる!」
段々と怒りのボルテージが上がり
声がでかくなる司
「おぃ!声がデカイって!
落ち着け!」
「うるせぇぞ!俺様に指図すんな!
ここで話しててもラチが空かねぇ!全部纏めて俺様がぶっ殺してやる!行くぞ!」
行くぞって…
どこ行くんだよ?!
一人さっさとパーティー会場から出て行ってしまった司を追い掛ける
「類!お前、言い過ぎなんだよ!
どうすんだよ?あれ…」
「俺のせいみたく言わないでよね。
始めたのはあきらじゃん」
確かに全然気付かねぇ司がちょっと面白くなってきて
ほんのちょっとだけからかってやるつもりで
思わせぶりなワードは吐いたけどよ…
止めを指したのはお前だろ?!
「とりあえず追い掛けるぞ!」
「めんどくさい」
「行くぞ!ほら!来いよ!」
無理やり類を引っ張り司の後を追って
パーティー会場を出た俺達
リムジンに乗り込もうとしている司に追いつき
一緒に乗り込んだ
イライラがMAXの司は右足を小刻みに上下させながら
落ち着かない様子で携帯を操作している
クソッ!
んだよ!?
元カレに今の亭主って!
一体あいつには俺様以外に何人が男がいんだよ?!
クソッ!
俺には何も言う資格はねぇって分かってんだよ!
けどよ…
我慢出来ねぇーんだよ!
文句あっか?!
リムジンに乗り込んですぐからあいつの携帯を鳴らしているが
ちっとも出ねぇ!
何度も何度もリダイヤルを繰り返しながら
リムジンは集合場所となっているメープルへと向けて走っている
何回目だ?
いやもう何十回目だったか
やっと電話が繋がった
「オイ!俺だ!
お前、今どこにいんだよ?!」
“司様でございますか?”
やっと出たと思ったら耳に飛び込んで来たのは聞き覚えのない野郎の声
「誰だテメェ!?」
自分の声だけど自分じゃないような気持ち悪い感覚
“つくし様のSPの橋本と申します”
「牧野を出せ!」
“それは出来かねます。
司様、落ち着いてお聞きください。
先ほど空港ビルを出た所で不審者に襲われお怪我を負われました。
現在、病院に向け走行中でございます。”
SPの口調は至って冷静で緊迫感は全く感じられず
電話口から放たれた言葉を瞬時に理解する事が出来なかった
“司様?!ご理解頂けましたでしょうか?”
「あぁ…聞いてる!
オイ!怪我したってどれぐらいの傷なんだ?!
酷いのか?!なんで救急車呼ばねぇーんだよ!
オイ!牧野は大丈夫なのか?!答えろ!」
“お、っな、声…出さ、ない、でよ…イタッ!”
「オイ!牧野か?!
お前何やってんだよ?!
大丈夫なのか?!何があった?!
オイ!答えろ!」
“だ、から…うる、さ、い、って…
ちょっと、ゆ、だん…しちゃ、った、み…たい
で、も…だ、じょ、ぶ…だ、から…し、んぱい…”
「オイ!牧野!
もう喋んな!SPに変われ!」
「オイ!司!
何があった?!」
いつの間にかあきらが俺の横に座り携帯に耳を近づけていて
めんどくさそうにシートに深く座り目を閉じたままだった類も
こちらへと身を乗り出してきている
「牧野が襲われて怪我したらしい!」
「何だそれ!?
あいつは無事なのか?!オイ!司!」
「ちょっと黙ってろ!
オイ!橋本!答えろ!」
電話の向こうから微かに聞こえてくるのは
牧野が痛みを堪えるような呻き声と数人のSPらしき声
「オイ!牧野!」
“う、る、さい…って…
ねぇ…ど、うみ、ょう、じ?”
「あぁ!ここにいる!
どうした?!」
“あ、のね…ちょ、っと…や、ばい、かも…”
「大丈夫だ!俺がついてるから!
お前なら大丈夫だから!牧野!もう喋んな!」
“あの、ね…あ、たし…あ、ん、たに…あや、まらな、いと…
いけ、な、い…こと…が、ある、の…”
「あぁ、分かったから!もう喋んるな!
頼むから、もう喋らないでくれ!オイ!牧野!
話しなら後で幾らでも聞いてやるから!」
“…さ、いご…かも、し、れな、いから…
あ、のね…り、こん…と、どけ………”
「オイ!牧野!牧野!」
“橋本です!つくし様が意識を失われました!
こちらは後数分で道明寺総合病院に到着致します。
病院には連絡を入れておりますので一旦、切らせていただきます!”
SPは早口にそれだけ言うと電話は切られてしまった

応援ありがとうございます。