修羅場ってる? 18
本日も『修羅場ってる?』です🎶
それではどうぞ~✴
管理人…どうやら息子さんに風邪をうつしていただいたようです…😅
息子さんの回復と共に私の喉が…(*_*)
現在、思考停止中です…💧
私信です
☆様
こんにちは。🎶
コメントありがとうございます。😆
返事が遅くなってごめんなさいm(__)m
ベタな展開でしょ?(*_*)
誰にしようか迷ったのですが…一番手近な人で落ち着きました!(笑)
つくしちゃんが❗というのは無いと思います。\(^-^)/
ア○○ィ○○ーク様
こんにちは。
コメントありがとうございます。😆
つくしちゃん逆恨みされちゃいました…(*_*)
この件に関しては後々、司君達がきっちりと落とし前をつけてくれると
思います。それに、どうしてつくしちゃんがここまでして西門流を
護りたかったのかも出てくると思います。\(^-^)/
クソッ!
意識をなくしただと?!
ざけんな!
何度かけ直しても繋がらない牧野の携帯を諦め
西田を呼び出す
「西田!牧野が襲われた!
大至急、詳細を調べろ!」
電話口の西田は一瞬息を飲んだが
直ぐに”すぐにお調べいたします。”と
電話を切った
「司!どうなってんだよ?!
ちゃんと説明しろよ!」
「牧野が刺された!
詳しい事は西田が今調べてる!
とにかく病院行くぞ!」
俺達を乗せたリムジンが病院に向けて夜の街を疾走してゆく
夜の闇に浮かぶように煌々と灯りの点る
救急入口と書かれた自動ドアが開ききる前に
押し開けるように病院内に駆け込んだ
処置室と書かれた扉は固く閉ざされていて
その扉の前には血だらけの男が一人立ち尽くしていた
この男が牧野のSPの橋本だろう
前を走っていた司がその男に掴みかかるように
肩を掴み強引に振り向かせた
「どうなっている?!
なんでこんな事になった?!
牧野はどこだ?!」
「司様!申し訳ございません!」
「そんな事は今はいい!
とにかくどうなってるのか教えろ!」
「つくし様は現在、処置中です。
ですが…ここに到着するまでにかなりの出血量で…
意識が無い状態のまま運び込みました…」
クソッ!
「誰だ?!牧野を襲った奴は誰だ?!
なんで救急車を呼ばなかった!」
「それは…つくし様が…」
「司!止めろ!」
SPを責め立てる気持ちは分かる
だけどそれは今じゃなくていい
SPに掴み掛かっている司を引き離し
後ろに置かれていた椅子に強引に座らせた時に
廊下の一番奥
少し薄暗い端にあるベンチに一人の女が座らされている事に気がついた
「あの女…」
思わず漏れた言葉に司が反応した
「女?」
「いや…何でもねぇ!
それより牧野だ!」
あの女…総二郎の元妻だ
あの女がここに居るって事は…
だから牧野は救急車を呼ばせなかったのか…
瞬時に浮かんだ考えにここで司があの女の事を知ったら…?
答えは明白だ
司は迷わずこの場であの女を殴り殺すだろう
そう考え瞬時に司の意識を牧野へと戻した
ここに到着してまだ5分程だが
1分1秒がとてつもなく長く感じる
イライラしながらも俺達の視線はずっと処置室の扉に向けられていた
暫くすると処置室の扉が開き中からドクターが出てきた
ドクターに詰め寄る司
「担当医の中川です。牧野様の状態を説明させていただきたいので
ご家族の方はいらっしゃいますか?」
「夫だ!俺はあいつの夫だ!
だから俺が聞く!説明しろ!」
夫だと言った司の顔を見てドクターはほんの少しだけたじろいだように見えたが
すぐに立て直すと”それではこちらへ”と今出てきた処置室の隣の部屋のドアを押し開けたが
司はそれを拒否し
“ここに居るのは関係者だけだからここで話しを聞く!”と譲らなかった
「まずは牧野様の容態ですが、重傷です。
が、検査の結果、幸いにも内臓への損傷は免れておりましたので
この後、手術室へ移動して傷口の縫合手術を行います。
現在、B型の血液の在庫が無く血液銀行から血液が届くのを待っている状況です。
出血量が多かったので血液が届き次第、手術を始めたいと思います。
それまでにサインしていただきたい承諾書と同意書がありますので
よろしくお願いいたします。」
「俺のを使え!」
「は?」
「血液だよ!俺もB型であいつと同じだ!
だから俺の血を使え!」
「で、ですが…」
「大丈夫だ!昔、俺が刺された時に輸血してくれたのはあいつだ!
だから俺の血を使え!ぐずぐずすんな!」
「ちょ、ちょっと待て!司!
お前、酒飲んだだろ?!」
さっきまでパーティーに出席していたから
酔うほどではないが酒を飲んでいる
そう思って止めたのに司から返ってきた言葉は意外にも
「飲んでねぇーよ!
メープルじゃねぇホテルで何が入ってるか分かんねぇ物に口付けるかよ!」
だった
「分かりました。
ではそのように準備しますので
お待ちの間にこの書面にサインをお願いします」
そう言うとドクターは数枚の書類を司に手渡し
再び処置室へと消えて行った
準備が出来たからと手術室へと移動する
処置室からストレッチャーに乗せられた牧野が出てくると
一番に司が側に駆け寄りその青白い顔を覗き込みながら声を掛けている
「牧野!牧野!
聞こえるか?!俺だ!側にいるからな!頑張れ!」
牧野の瞳は固く閉じられていて
顔色も血の気が引いたように土気色をしている
何本もの点滴が繋がれていて
口元には呼吸を助けるマスクも付けられていて痛々しい
牧野の手を握り離さない司は輸血の為
そのまま一緒に手術室に入って行った
看護士は手術は早くても2~3時間掛かるだろうと言っていたので
類と二人で同じフロアーにある待合室に移動すると
直ぐに司の秘書の西田が待合室に飛び込んできた
普段から鉄仮面だとか実は道明寺が秘密裏に開発した人型アンドロイドだと揶揄されている
優秀な秘書が珍しく前髪が乱れ少しだけ息を切らせている
その姿を見て
あぁ~こいつもやっぱり人間だったんだと思った
「遅くなり申し訳ございません」
待合室に居た俺と類に頭を下げた西田に
軽く右手を上げ応える
「とりあえず牧野は無事だ!
さっき手術室に入ったばかりだから
後2~3時間掛かるらしい。
司は牧野に輸血する為に一緒に入ってったから心配すんな!」
「左様でございましたか。
ご心配をお掛けして申し訳ございませんでした。」
「いや、司の扱いには慣れてるから大丈夫だ!
それより下に総二郎の元嫁がいたけど
牧野を刺したのはあの女か?!」
「はい、そのようでございます。
成田のターミナルビルを出た所で
後ろからぶつかるように刺されたようでございます。」
「そうか…だから救急車は呼ばなかったんだな…」
「恐らく、つくし様はご自分を刺されたのが西門様の離婚なされたお相手だと気付かれて
咄嗟に騒ぎになる事を避けられたのだと思います。」
「だな…」
あいつの考えそうな事だ
「監視してたんじゃないの?」
ずっと黙って俺と西田の会話を聞いていた類が
唐突に発した言葉には少しだけ西田を責めるような刺のような物が含まれていた
「はい、確かに監視しておりました。
離婚以前よりずっと監視体制は続けておりましたが
離婚後はご実家に引きこもっておられ一度も外出されておりませんでした。
本日も外出する所は確認出来ておりませんでした。」
「それで油断して牧野が刺されたってわけ?」
「申し訳ございません。
全てこちらのミスでございます。
現在、その事も含め何故、つくし様のスケジュールが漏れていたのかを調査中でございます。」
「だったらさっさと調べて。
それから下にいたあの女、目障りだから
一生俺達の目の届かないとこへやっといて。
じゃないと司がやる前に俺が殺すよ。」
類がこれほどまでに直接的な表現をするのは珍しい
それほど類にとっても牧野が刺された事が衝撃的だったのだろう
「畏まりました。
それでは色々と処理する事が残っておりますので
一度、失礼させていただきます。
つくし様が手術室からお出になられる頃には戻ってまいりますので
それまではよろしくお願いいたします。」
「分かった。」
西田が出て行き再び二人だけになった待合室
少し離れた場所に座る類は目を閉じているが
眠っているわけではなく時折、長い足を組み替えているだけ
恐らくその内に沸き上がる表現しようのない怒りと闘っているのだろう
俺にしても同じで何処にぶつければいいのか分からない怒りを持て余している
司なら直接、あの女に怒りを向けるのだろうけれど
生憎、俺は相手が女ってだけでブレーキがかかっちまう
あの女の行く末なんて知りたくもないが想像はつく
可哀想に
同情はしねぇけど
一抹の哀れみは感じている
あの女の行く末はこの先一生続く地獄

応援ありがとうございます。