螺旋 1
本日は新作です。🎶
が!
現在、脳内がせつないモードです…😅
ギュ~ってしちゃうかもです…orz
せつないモードのままの思いつきですので
どこに向かっているのかさっぱり & ベタな設定でらしくないキャラ設定かもですが
しばらくお付き合いよろしくお願いします。\(^-^)/
タイトルは『螺旋』です。
CPはつかつくです。
それではどうぞ~✴
お知らせです。
パス希望のご連絡を頂いた方への返信は終わっておりますが
もしまだよ~!の方がいらっしゃいましたらお手数ですが
再度ご連絡をお願いいたします。
私信です
☆様
こんばんは。🎶
コメントありがとうございます。😆
返事が遅くなってごめんなさいm(__)m
そうです🎶さっちゃんの方がお姉ちゃんです。💕
すぅちゃんは司パパの乱暴な所とつくしママの気の強い所を受け継いでしまったんじゃないかと…😅
ベッドに眠る彼を見ながら涙が溢れ出す
あの時…
あなたがプライドをかなぐり捨ててまでも私にすがりつき
行かないでくれ…
と懇願するその手を私は振り払ってしまった…
その事が…
これほどまでにあなたを傷つけていたなんて…
これほどまでにあなたを追い詰めていたなんて…
予想していなかった
ごめんね
心の中で何度も繰り返している
眠っているあなたに私の想いが届くように
まだ当分、目覚めそうにない彼
私は少し外の空気が吸いたくてそっと病室を出た
病室の外には数名のSPさんが待機していて
彼等に軽く会釈をして待合室の方へと歩き始めた
待合室の一角にある自動販売機で飲み物を買い
中庭に出るためエントランスへと歩き始めると
向こうから遠い記憶の中の女性が駆け寄ってきた
「つくしちゃん!!」
その女性は私の元へとたどり着くとすでに瞳には涙を浮かべていて
渾身の力で抱きしめられる
「お、お姉さん…おひさし…ぶりです…」
あの頃と変わらない力で抱きしめられて思わず息が詰まる
やっと解放されたけどしばらくは上がってしまった息を整えるので精一杯
「つくしちゃん、お久しぶりね…
よかった・・元気そうで…」
「椿お姉さんこそ…お元気そうで安心しました。
長い間、ご無沙汰して申し訳ありませんでした。」
「いいのよ、つくしちゃんは何も悪くないんだもの…
それより司が倒れた時、つくしちゃんが一緒だったのよね?
どうして?」
「はい、私が病院まで運びました。
申し訳ありません。彼が倒れたのって私のせいなんです…」
「どうしてつくしちゃんのせいなの?
ねぇ、何があったのか教えてくれないかしら?」
「はい…でも、ここだとちょっと…」
「そうよね、じゃあ、ちょっと待っててくれる?
私、一応あの子の様子を見てくるから。
その後、場所を変えてお話ししましょ。」
「分かりました。
ここで待ってます。」
10分ほどで戻ってきたお姉さんの車でカメリアホテルへとやってきた
ここはLA
抜けるような青空とのんびりとした空気
照りつけるような太陽の光が降り注ぐこの場所に私はもう16年暮らしている
現在の私は36歳、家族は双子の子供と犬が2匹
私は19歳のときに駿と莉緒を出産し、彼らが1歳の時にLAに移った
子供の父親は道明寺だけど…
彼とは結婚はしなかった
いや…出来なかったと言ったほうが正しいのかもしれない
高等部の卒業式の翌日にNYへと旅立った道明寺とは4年後の未来を信じて
互いにがんばっていた
幸せだった
未来は続いていたはずだったのに…
ある日突然…
彼と私の進むべき未来は別にあるのだと思い知らされた
朝、大学に行くために準備の間、時計がわりにつけていたテレビから流れたきたのは
道明寺司の婚約と婚約相手の企業との共同事業についての発表だった
わけが分からずテレビの前で立ち尽くす私を現実の世界に引き戻したのは
花沢類が叩くドアの音だった
その後花沢類によって強引に部屋から連れだされ
彼の所有するマンションへと連れて行かれた私は
その部屋で道明寺の婚約が嘘じゃないことを思い知らされた
テレビではすでに彼と彼の婚約者の顔写真が繰り返し報道され
その数時間後には記者会見も開かれた
そしてNYへ行く前の記者会見で私を迎えに来ると宣言していたので
私のアパートの前にも沢山の報道陣が集まってきていた
花沢類はそれを見越して私をこの部屋へと連れ出してくれていた…
幸せだった時間はあっと言う間に夢と消え
残ったのはどうすることも出来ない現実だけ…
せめて彼から別れを告げられていたなら
コレほどまでに心が悲鳴を上げることはなかったのかもしれない
そんな私を支えてくれたのは花沢類
彼は何も言わず側にいてくれた
妊娠している事は分かっていた
道明寺にもちゃんと伝えるつもりでいた
ただ最近は忙しく電話も全く通じない状況が続いていて
大切な話しがあるから連絡が欲しいとメールしても
一向に連絡は無かった
そんな中での婚約発表
妊娠は5ヶ月目に入っていたから
私には選択の余地は無かった
だいぶ後になってから花沢類から
道明寺はあの時私に連絡をとろうとしていたらしい
だけど政略結婚の話を片付けてからと思い連絡をしてこなかった
その事が裏目にでてしまった
婚約発表の事は道明寺も知らなくて
自分の知らないところで勝手に発表されてしまい
慌てて私に連絡をとろうとしたがそれも出来ず
すでに動き始めていた共同事業計画は
彼と相手側の令嬢との結婚が条件で逃れられなかったのだと
私は19歳で世間には絶対に知られてはいけない子供を出産した
子供の事を知っているのは花沢類だけ
誰にも知られちゃいけない
状況は最悪だったけどそれでも救いはあった
私がLAに移り住むきっかけをくれた人
水島冴子
母方の伯母だった
私はママに姉妹がいるなんて知らなかった
それどころか祖父母だって私が生まれる前に死んでいて
ママは天涯孤独だと聞かされていたのに…
花沢類のマンションに来て2週間後、伯母が私を訪ねてきてくれた
ママの実家は横浜の旧家だった
水島家は江戸時代以前より続く旧家で明治時代に入ってから横浜に移り
以後、貿易商として財を成し大正時代には爵位を拝していたらしい
ママはそこの13代目当主水島東吾の次女で東京の大学に在学中にパパと知り合い
交際を反対されたため家出同然で家を飛び出し結婚し水島家から勘当されていた
その祖父も10年ほど前に亡くなり
現在は伯母の冴子が14代目当主として
水島家を引き継いでいた
伯母は独身だった
昔、親の言うなりに結婚したがやはり相手の人と上手くいかず
別れてしまったと言っていた
伯母は水島家の事業の基点をすべてLAに移していた
私は横浜にあるお屋敷に移り横浜の病院で出産後
子供達が1歳になるのを待ってLAに移った
それが20歳の時
以後、ずっとLAで生活している

応援ありがとうございます。