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螺旋 4

こんばんは。

本日は『螺旋』です。🎶


それではどうぞ~✴


後程、ペンギン部屋もUpします。🎶
時間は未定です。





私信です
☆様
こんばんは。🎵
コメントありがとうございます。😆
やっぱり王道のつかつくが多かったと思います。\(^-^)/
ペンギン部屋‥あまりにもふざけた内容なので当初はこっそりと
拍手のオマケにしていただけだったのですが意外にも皆さんに受け入れていただき
調子に乗ってどんどん書き進め、専用のお部屋まで作ってしまいました。
ペンギン部屋の名前の由来は当時、拍手ボタンとして使わせていただいていたのが
ペンギンのアイコンだったのでそのままんまですね‥(笑)










お姉さんとのランチの時間はゆっくりと今までの時間を取り戻すように流れていたが

お姉さんの携帯に掛かってきた一本の電話で事態が急展開する

私の人生もこの電話から大きく動き始めた





お姉さんが“ごめんなさい”と席を外して電話に出たけれど
すぐに慌てた様子で戻ってきた

「つくしちゃん!
すぐに病院に戻らなきゃいけないの!
つくしちゃんも一緒に来てちょうだい!」

全く状況を飲み込めないまま椿お姉さんの車に押し込まれ病院へと向かう

「お姉さん、どうしたんですか?
 道明寺になにかあったんですか?」

「司が目を覚ました途端につくしちゃんが居ないって暴れてるらしいの‥」

「えっ!?」

「ごめんなさいね。
つくしちゃんの顔を見たら落ち着くと思うからいいかしら?」

「わ、分かりました‥」

道明寺が暴れてる?

その原因が私が居ないから?

どうしてこんな事になってしまったのだろう?

病院に着くとエレベーターで最上階の特別室へと向かう

エレベーターの扉が開いた瞬間

廊下の奥から道明寺の怒鳴り声が響いてきて
その声に思わず足が竦む

椿お姉さんに呼ばれてやっと一歩前に踏み出すことが出来たけれど
慌てて廊下を駆けていくお姉さんの後姿を信じられない思いで眺めていただけで

足が重くて上手く前に進めない

それほど長くもない廊下が途方も無く長く感じられて
やっと病室の前までたどり着いた

そっと入口から中を伺うように顔だけを少し差し入れると
中では椿お姉さんの両脇からSPさんが三人がかりで道明寺を押さえ込んでいた

彼の叫び声が響き渡る

「姉ちゃん!つくしは何処だ!?
 あいつは何処に行ったんだよ!?」

「司!落ち着きなさい!
 つくしちゃんなら居るから!」

「つくし!」

私を呼ぶ彼の声が頭の中でこだましている

ガンガンと何かで頭を殴られているような感覚で
指先まで血液が回ってこない

溢れ出した涙を止められないまま
ギュッときつく目を閉じ大きく息を吐き出し

掌で涙を拭い意を決して笑顔で中に足を一歩踏み入れた

「司?大きな声出してどうしたの?」

震えそうになる声を必死で押し隠し
軽い口調で問いかけた

私の声に気づいた彼はSPさんの手を払いのけると
こちらへ駆け寄ると同時に私を抱き寄せた

「つくし!何処に行ってたんだ!?」

「椿お姉さんと久しぶりに会えたから、
 ランチご馳走になってたの。」

「本当か?」

「本当よ。
 あなたはどうしたの?
 もう苦しくない?」

「ああ、大丈夫だ!」

「そう、よかった。
 けどまだ完全じゃないからベッドに戻りましょ?」

そう言いながら私を抱きしめている彼の腕を取ってベッドまで誘導すると
彼は大人しく私に従ってベッドに戻ってくれた

彼が落ち着いたのを確認するとSPさんは部屋を出て行き、
残ったのは彼と椿お姉さんと私の三人だけ

お姉さんもやっとホッとしたのか大きな特別室に設けられてあるソファーに腰を下ろした

私は彼が手を離してくれないためベッドサイドに置かれていた小さな椅子に腰を下ろすことになった

落ち着いて彼をよく観察してみると先ほど暴れた時に出来たのだろうか
右手の甲が赤く腫れ上がっていた

「ねぇ?手怪我してるわよ
痛くないの?」

彼は手の怪我を私に言われて初めて気付いたみたい

「大丈夫だ!大したことねぇ!」

「けど腫れてるわよ?
 一応、お医者様に見てもらう?」

「こんぐらい何でもねぇーよ!
 冷やしときゃー治るから大丈夫だ!」

「そう、じゃあ氷貰ってくるわね。」

「ダメだ!お前は何処にも行くな!」

椅子から立ち上がりかけた途端
私の腕を掴んだままだった
彼の手に力がこもった

「でも・・氷貰ってくるだけだから、すぐに戻ってくるわよ。」

「ダメだ!」

「つくしちゃん、私が貰ってくるわ。」

見かねた椿お姉さんがソファーから立ち上がり病室を出て行った

お姉さんから氷を受け取り氷嚢を作りタオルでくるんで
彼の手を冷やす

しばらくそうしていたがお姉さんはドクターに呼ばれて病室を出て行ってしまった












応援ありがとうございます。
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kirakira
Posted bykirakira

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