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A Wedding March 2

こんばんは。🎶

ペンギン部屋です。🎶


それではどうぞ~✴











帰国した理由は日本での挨拶回りと仕事が主で
司が仕事の時は私は友人達と会っていた
楽しい時間は過ぎるのが早い
あっと言う間に時間は過ぎて明日にはもうNYへ帰らなければならない


今日は土曜日なんだけど司は午前中、
少し仕事が残っていたので出かけてしまった
一人でお屋敷でボーっとしてたって時間の無駄なので
空いている時間に久々に身体を動かしたいと思って
メープルホテルのフィットネスクラブへとやって来た


司はトレーニングマシンなら屋敷にもあるんだから
わざわざメープルに出かける必要ねぇーだろ!?とか言ってたけど
こんな無駄に広いスペースで一人黙々と身体を動かしてたってちっとも楽しくないのよ!

トレーニングの合間に他の人の気配がして
みんな一緒に汗を流してるって思えるのが楽しいんだから!
そう思ってメープルまでやってきたんだけど…


車を降りた途端、支配人さんを始め重役のおじさん達に出迎えられちゃうし
私の視界に入ってくるのはSPさんの背中とか横顔ばっかりで
景色を見せてよね!!

ちょっとうんざりしながらもメープルのフィットネスは凄かった
置いてあるマシンが最新式なのは当たり前なのかなって思うんだけど
それ以上にここを利用している人たちの顔ぶれが凄い!
有名人ばっかりなの!
思わずキョロキョロしちゃったわ!


あっ!あのハゲ頭のおじさんって
この前、脱税疑惑とかってTVで騒がれてた政治家さんだわ!
それにあの人!
この間ドラマで共演した女優さんと電撃結婚したばっかりの
俳優さんじゃない!
キャー!初めて生で見た!!

あ~あ~ダメだ!
トレーニングどころじゃない!
完全におのぼりさん状態で頭ん中が下世話な話題で一杯になってきちゃった
そろそろ出ようっと!


シャワーで軽く汗を流した後は中庭にあるカフェで疲れた身体を休めていた
このカフェはメープル自慢の中庭に面してして
開放的なオープンスタイルになっている


10月半ばの東京の休日
少しづつ色を変えていく木々を眺めながら
火照った身体にあたる心地良い風に身を任せていた


今日のメープルは結婚式が何組は入っているらしく人も多いし
現に今、中庭に設けられているパーティースペースでは
もうすぐ披露宴が始まるようだ


メープルでも最近は結婚式に力を入れていて昨年、
中庭を改造し小さいけれど豪華な教会を建て披露宴も行える
パーティースペースも作ったって司が言ってたっけ…?

今日はいいお天気だもんね
芝生の上で陽の光を浴びながらの披露宴なんて素敵よね
そんな事を思いながら準備に忙しそうに動き回っている
従業員さんを眺めていると
後ろから声を掛けられた


「つくし?」


声のした方へ振り向くとそこに居たのは元・同期の京子と亜美


「どうしたの?こんなところで?」
「つくしこそどうしたの?こんな時間に一人?
 あの超カッコイイだんな様は?」
「私は一人でお茶してるだけだけど、京子達こそそんな格好してどうしたの?」


私の座るテーブルに座った二人の格好はと言うと
京子は薄いブルーのロングドレス姿で
亜美はピンクのシフォン素材の膝丈のドレスを着ていて
共に髪はアップでメイクはバッチリ

「今日は山岡君と永井美奈子の結婚式なのよ。」
「山岡?どこかで聞いた事ある名前だね…?」
「つくし…それ本気で言ってんの?」
「冗談よ。」


山岡隆志…私がかつて勤めていた会社の国際営業部の若手ホープ
私とは同期入社で彼とは2年ほど互いに影響を受け
切磋琢磨し合う同志兼恋人だった
その山岡君から好きな子が出来たから別れてほしいと
切り出されたのが約1年前
その彼が結婚相手に選んだのが秘書課の永井美奈子


歳は私より2つ下で美人だってのは認めるけど
彼が彼女を選んだ理由はそれだけじゃない
彼女、実は重役の一人娘だったりするのよね…
だから入社も思いっきりコネ入社
なんの後ろ盾も無い同期の私と年下で重役の一人娘、おまけに美人…


向上心があって野心家の彼が彼女を選んだ理由…
分かりたくないけど納得してしまう自分がちょっと嫌だった


「ふ~ん、彼の結婚式って今日だったんだ。」
「そうなのよ、私達って山岡君と同期だから招待されたみたいなのよね。」
「いくら同期だからってそんなに親しいわけじゃないのに!
 お陰でドレス代やらお祝いやらで大赤字だわ。」
「別に出席しなくてもよかったんじゃないの?」


「ダメよ!」
「どうして?」
「こんな面白い結婚式には二度と出会えないかもしれないのよ?
 それにこの式にはうちの社の重役が全員出席してるのよ。
 顔を売るチャンスじゃない!」
「そうよ!重役がダメでも山岡君の大学の同級生だって出席するだろうし!」


あ~あ~そういうのがあったんだね…
でもこの調子だともし私が独身で日本に居たら
この二人に今日、ここに引っ張ってこられてた可能性大なわけね…


「ちょっと高いけど高級なお見合いパーティだと思えば納得出来るわよね?!」
「出来る!出来る!」


なんて二人で鼻息荒いけど
取りあえず目標は定まってるわけね…


「頑張ってね。二人とも。」


合コンの時、同様にあれこれ作戦を立てている二人を
懐かしさと共に眺めていた


「ねぇ、つくし?」
「なに?」
「つくしはNYへ行っちゃったから知らないだろうけど、
 あの後、社内では結構、噂になってたのよ!」
「なにが?」


「つくしと山岡君の事よ!」
「今さら…」
「今さらじゃないわよ!一気に立場が逆転しちゃったんだから!」
「そうよ!山岡君はつくしから重役令嬢に乗り換えて
 出世街道まっしぐらだって社内でも注目の的だったのに、
 つくしが先に道明寺さんと結婚しちゃったから
 彼が単なるピエロになっちゃったのよ!」


ピエロって…

もう少しマシな表現できないわけ?
ん~…出来ないか?
まぁ、なんでもいいんだけど



「そこでね、私達からすれば笑い話なんだけど永井美奈子にしてみれば笑えない噂だったもんね。
 ざまぁーみろ!って思ったわよ!」





それでね、その後は…と二人が続けてくれた有難~い噂話しによると
私が司と結婚した事を知った永井美奈子は
道明寺グループであるメープルホテルでの挙式を嫌がり
場所を変更しようとしたらしいけど、
挙式1ヶ月前で招待状も既に発送済みだし


私が勤めていた会社は少しだけどメープルとの取引があった
いくら結婚式の主役は新郎新婦だと言っても重役の一人娘という立場上
個人の我が儘は通らなかったらしく晴れて
本日、メープルで挙式、披露宴の運びとなったらしい


なんでもいいけどこの二人って完全に私をダシにして楽しんでるわね!
植え込みを挟んだパーティースペースではそろそろ招待客が集まり始めている


「ねぇ、そろそろ始まるんじゃない?
 行かなくていいの?」
「あっ!そうだね。じゃあ私達はそろそろ行くね!
 つくし、元気でね。」
「うん、京子達もね。また、連絡する。」
「分かった。じゃあね。」



二人が慌しく席を立ってしまった後、しばらく一人でぼんやりとしていたが
30分ほどしていよいよ披露宴が始まったらしい
生バンドの演奏が始まり拍手が風に乗って聞こえてきた
もしかしたら今日、彼の隣にいたのは私かもしれない



彼との結婚
彼の事は嫌いじゃない
別れた今でも恨んでるわけじゃない
むしろ幸せになってほしいと思っている












応援ありがとうございます。
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kirakira
Posted bykirakira

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