Tokyo ー NewYork おまけ
ペンギン部屋です。🎶
それではどうぞ~✴
話しは空港から12時間ほど遡る‥
「ねぇ、つくし?この部屋、このままじゃダメなんでしょ?」
「うん、そうなんだぁ~
この部屋、結構気に入ってるんだけどね‥」
「次はどんな風にするの?」
「どうしよっかなぁ~?
滋さんは何かアイデアある?」
「普通のお部屋に戻せばいいだけなんじゃないんですか?」
「そんなの面白くないじゃん!」
「面白くなくていいと思いますけど!」
「ねぇ、ねぇ、今度はお菓子の家なんて可愛くな~い?」
「あっ!それいいかも!
可愛いよね、お菓子の家なんて!」
全然、可愛いと思いませんけど!
「でも家具はお菓子じゃ無理だよね‥?」
「どうしよっかなぁ~お菓子の家に合う家具なんてあるかな?」
無いと思います!!
「無かったらオーダーして作ってもらえばいいじゃん!」
「あっ!その手があったんだね!
どんなデザインがいいと思う?」
「う~ん、お菓子の家って言ったら森の中だよね?」
「あっ!それいいね!森の中みたいにしよう!!
で、森の中って言ったら動物だよね?」
「動物?動物の家具‥?
う~ん、どっかで見たような?」
「あっ!」
「あっ!」
「あきら君んち!」
「美作さんち!!」
やっぱり宇宙人同士、波長が合うんですね‥
「ねぇ、つくし!あきら君に電話してみれば?」
「うん、してみる!」
さっそく美作さんに電話してますけど
日本が今、何時だか分かってますか?
夜中の3時ですよ!
はっきり言って迷惑です!!
んでもってNY時間、お昼の1時
どうして私は芝生の上でお昼ご飯にお鍋突っついてるんですか?
司が怒って店を出て行ってしまってからしばらく三人で飲んだ後、
帰宅してシャワーを浴びてちゃんとパジャマに着替えてベッドに入ったのが午前2時
やっと寝たばかりなのにベッドサイドで携帯が鳴っている
サイドボードの明かりをつけ時計を確認すると午前3時を少し回ったところ
誰だよ?こんな非常識な時間に!
ここで俺の頭ん中に浮かんできたのは司の顔
俺の中では非常識=司なんだな‥
何故か妙に納得して電話に出ると飛び込んできたのは牧野の声だった
牧野!最近、お前、変さが司に似てきてるぞ!!
『もしもし?美作さん?』
「‥ああ‥どうしたんだ?
こんな時間に‥」
『こんな時間?今、お昼の1時だよ?』
悪気を感じさせない明るい声
お前も天然だったんだな‥
「こっちは真夜中だよ!
夜中の3時だ!」
『あっ!ごめん、ごめん!』
本当に悪いと思ってんのか?
「どうしたんだ?なにかあったのか?」
『うん、あのね、美作さんちのダイビングテーブルを作った工房を紹介して欲しいんだけど?』
俺んちのダイニングテーブル‥?
あのウサギのテーブルか‥?
「あのダイニングテーブルか‥?」
『うん、そう!私も家具をオーダーしようと思って!』
少し寝ぼけたままの頭に司と牧野がウサギのダイニングテーブルで食事している光景が浮かんできた
プッ!
面白いかも?
「分かったよ。後でおふくろに聞いて連絡してやるよ。」
『ありがとう~!じゃあ、お休み~!』
2週間後、俺のパソコンに満面の笑みを浮かべてカエルのダイニングテーブルに座る牧野の写真が送られてきた
そしてその日の深夜、司から
"あきら!テメェー!ぶっ殺す!!"
と電話が掛かってきたけど
まぁ、とにかくめでたし、めでたし!
~ 本当にfin ~

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