Baby baby baby 4
こんばんは。
ペンギン部屋です。🎶
それではどうぞ~✴
ハァ~サイアクだ‥
オフィスで一人書類に目を通していても思い返されるのは夕べから今朝にかけての光景
夕べ生まれたばかりの類鴨ヒナと目があってしまってあっけなく刷り込み完了
ついうっかり自然の摂理に飲み込まれ妻の機嫌はサイアク
2時間程ですっかり羽も乾き黄色と黒のフサフサの幼毛に覆われた
小さな物体の4つの目が期待と信頼の篭った疑いの無い眼差しを向けてくる
そして妻は目も合わせてくれない‥
すっかり機嫌を損ねてしまった妻は今朝は起こしてくんねぇーし
朝飯も作ってくんねぇーし
ピィーピィーピィーー
聞こえてくるのはヒナ鳥特有の甲高い鳴き声
ハァ~‥
「んだよ?咽でも渇いてんのか?」
俺のオフィスのデスクの上にいる二羽に話しかける
なんで俺のオフィスにこいつらがいるってか?
今朝、仕事に出かける準備をしている間中ずーっと
俺の後ろをついてくる類鴨ヒナ1号・2号
ついて来ているのは分かっていて敢えて無視していたが
玄関で靴を履いていると俺の靴紐に纏わり付き遊び始めた
うっとーしいから蹴っ飛ばしてやろうかと思った時、視界に入った妻の姿
機嫌が悪いのは分かっていたがこっちだってヒナに付き纏われて機嫌が悪かった
だからちょっとだけ‥
本当にちょっとだけ妻にヒナをなんとしろ!と怒鳴っちまったんだ
そしたら無言でヒナをスーツのポケットに放り込まれた
有り得ねぇ~!
ポケットの中でバタバタと動き回るヒナ
"ママはあんたなんだからちゃんと面倒見なさいよね!"
と言い切った妻の表情に戦意喪失
左右のポケットに1羽づつヒナを入れたまま出勤
何故か俺のデスクの上の小さなバスケットの中にいる2羽
ピィーピィーピィーピィー
うるせぇーんだよ!
ピィーピィーピィーピィー
ヒナの鳴き声にうんざりしていたところへ妻から携帯が鳴った
「もしもし?」
『司~?今、下にいるんだけど警備員さん達に入っちゃダメだって言われちゃったの~
だから降りてきてくれない?』
「入れるようにしてやるから上って来いよ!」
『ん~いいよ!お昼一緒に食べようと思っただけだから。
ねぇ、公園で一緒に食べない?お弁当作ってきたから!』
今朝はあんなに機嫌が悪かったのに打って変わってご機嫌の妻
何があったんだ?
「ああ、分かった。今から降りて行くからロビーで待ってろ!」
『うん、あっ!ヒナちゃん達も連れて来てね!』
「分かってるよ!」
上着を羽織りヒナを1羽づつ再びポケットへ放り込んでオフィスを出た
オフィスを出ると待機していたSPが自然と俺の周囲を固める
重役専用のエレベーターに乗り込みロビーへと下りる
時間は12時を少し過ぎたばかりロビーには
ランチに出かける社員が大勢行き来している
そんな中で普段ならSPを伴い歩く俺に注目が集まり
自然と目の前に道が出来るのに
今日、ロビーで注目を浴びその身体の輪周りに
微妙な空気の空間を作り出していたのは妻だった
「あっ!司~~!こっちこっち!!」
呼ぶな!
俺の名前を大きな声で呼ぶな!
こっちこっちとか言うな!!
そんなでっけぇリアクションで呼ばなくても十分気づいてるっーんだよ!
ハァ~出来れば‥
この状況では無理だろうけど
出来れば他人のフリがしてぇ~
これってスゲェー事だぞ!
普段、何があっても動じねぇこの俺様をここまで凹ませる事が出来るなんて
この広~い宇宙中探したっておめぇぐらいだ!

応援ありがとうございます。
ペンギン部屋です。🎶
それではどうぞ~✴
ハァ~サイアクだ‥
オフィスで一人書類に目を通していても思い返されるのは夕べから今朝にかけての光景
夕べ生まれたばかりの類鴨ヒナと目があってしまってあっけなく刷り込み完了
ついうっかり自然の摂理に飲み込まれ妻の機嫌はサイアク
2時間程ですっかり羽も乾き黄色と黒のフサフサの幼毛に覆われた
小さな物体の4つの目が期待と信頼の篭った疑いの無い眼差しを向けてくる
そして妻は目も合わせてくれない‥
すっかり機嫌を損ねてしまった妻は今朝は起こしてくんねぇーし
朝飯も作ってくんねぇーし
ピィーピィーピィーー
聞こえてくるのはヒナ鳥特有の甲高い鳴き声
ハァ~‥
「んだよ?咽でも渇いてんのか?」
俺のオフィスのデスクの上にいる二羽に話しかける
なんで俺のオフィスにこいつらがいるってか?
今朝、仕事に出かける準備をしている間中ずーっと
俺の後ろをついてくる類鴨ヒナ1号・2号
ついて来ているのは分かっていて敢えて無視していたが
玄関で靴を履いていると俺の靴紐に纏わり付き遊び始めた
うっとーしいから蹴っ飛ばしてやろうかと思った時、視界に入った妻の姿
機嫌が悪いのは分かっていたがこっちだってヒナに付き纏われて機嫌が悪かった
だからちょっとだけ‥
本当にちょっとだけ妻にヒナをなんとしろ!と怒鳴っちまったんだ
そしたら無言でヒナをスーツのポケットに放り込まれた
有り得ねぇ~!
ポケットの中でバタバタと動き回るヒナ
"ママはあんたなんだからちゃんと面倒見なさいよね!"
と言い切った妻の表情に戦意喪失
左右のポケットに1羽づつヒナを入れたまま出勤
何故か俺のデスクの上の小さなバスケットの中にいる2羽
ピィーピィーピィーピィー
うるせぇーんだよ!
ピィーピィーピィーピィー
ヒナの鳴き声にうんざりしていたところへ妻から携帯が鳴った
「もしもし?」
『司~?今、下にいるんだけど警備員さん達に入っちゃダメだって言われちゃったの~
だから降りてきてくれない?』
「入れるようにしてやるから上って来いよ!」
『ん~いいよ!お昼一緒に食べようと思っただけだから。
ねぇ、公園で一緒に食べない?お弁当作ってきたから!』
今朝はあんなに機嫌が悪かったのに打って変わってご機嫌の妻
何があったんだ?
「ああ、分かった。今から降りて行くからロビーで待ってろ!」
『うん、あっ!ヒナちゃん達も連れて来てね!』
「分かってるよ!」
上着を羽織りヒナを1羽づつ再びポケットへ放り込んでオフィスを出た
オフィスを出ると待機していたSPが自然と俺の周囲を固める
重役専用のエレベーターに乗り込みロビーへと下りる
時間は12時を少し過ぎたばかりロビーには
ランチに出かける社員が大勢行き来している
そんな中で普段ならSPを伴い歩く俺に注目が集まり
自然と目の前に道が出来るのに
今日、ロビーで注目を浴びその身体の輪周りに
微妙な空気の空間を作り出していたのは妻だった
「あっ!司~~!こっちこっち!!」
呼ぶな!
俺の名前を大きな声で呼ぶな!
こっちこっちとか言うな!!
そんなでっけぇリアクションで呼ばなくても十分気づいてるっーんだよ!
ハァ~出来れば‥
この状況では無理だろうけど
出来れば他人のフリがしてぇ~
これってスゲェー事だぞ!
普段、何があっても動じねぇこの俺様をここまで凹ませる事が出来るなんて
この広~い宇宙中探したっておめぇぐらいだ!

応援ありがとうございます。
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